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熱帯魚はSサイズとLサイズどちらが良い?サイズ別メリット・デメリット

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熱帯魚を購入しようとインターネット通販サイトを見ていると、同じ品種なのに値段やサイズ表記が違うことがありませんか?

特にネオンテトラなどの小型熱帯魚に多いこのサイズの区分は、ショップの仕入れ先である問屋が体長に応じてSサイズLサイズと表記をしたものなのですが、ユーザーからするとサイズや値段の違いで何が変わるのか、わかりにくい部分が多いのも事実。
単純に安い個体を選んでも良いのか、高い方が質が良いのではないかなど、どのサイズを選んだらよいのか悩んでしまうことも少なくありません。

そこで今回のコラムでは、小型熱帯魚のサイズについて、サイズ別のメリット、デメリットや選び方をご紹介します。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとに熱帯魚のサイズの違いや特徴を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

熱帯魚の販売店では、同じ品種でもサイズを分けて販売していることがあります。
サイズによって同じ熱帯魚でも見え方や特徴が大きく異なるため、ご自分の水槽にあったサイズを選択しましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、熱帯魚のサイズの違いや特徴を解説します。

熱帯魚のサイズとは?


アクアリウムショップで表記されている熱帯魚のサイズは、体長によって大まかに区分されています。

例えばネオンテトラならばSサイズで1~1.5cmMサイズで2~2.5cmLサイズで3~4cm程度の基準で分けられるが多いようです。
また、ショップや品種によってはさらに細かくSSサイズSMサイズといった表記がされることもあります。

熱帯魚はサイズから年齢がわかる

熱帯魚のサイズ表記は、その個体の大まかな年齢を知る目安になります。

こちらもネオンテトラを例に挙げると、ネオンテトラは生後半年ほどで繁殖可能な成魚になりますが、その時のサイズが大体2.5cm前後です。そこからしばらく成長を続けていき、大体3cmを超えたあたりから老年期に入ると言われています。

つまりSサイズはまだ生まれて数ヶ月の幼魚Mサイズが半年以上の成魚Lサイズになると生まれてからかなりの時間が経過した老魚であることが察せられるというわけです。
熱帯魚の年齢は、これからの飼育計画を立てる際の参考になりますので、ぜひ確認してみましょう。

熱帯魚のサイズ別メリット・デメリット


続いて熱帯魚のサイズによるメリット、デメリットをご紹介します。

同じ品種でもサイズが異なると、値段や飼育方法に微妙な違いが出てきます。
飼育をする上での注意点なども変わるため、メリットデメリットをよく確認してから購入を検討しましょう。

SS~Sサイズ

(熱帯魚)コンゴテトラ Sサイズ(5匹) 北海道・九州航空便要保温

SS~Sサイズの小さな熱帯魚たちは、生まれて間もない子供の個体が多いです。
すくすくと成長していく姿を観察できる楽しみがある一方、体が小さいがゆえの注意点もありますので、確認の上適切な飼育環境を用意してあげましょう。

安価で長生き

Sサイズの熱帯魚は流通量が多く、比較的安く購入できるのが魅力です。
またまだ若い個体が多いので、小型熱帯魚でも年単位で長く飼育を続けることができます

Sサイズは購入直後はかなり体が小さいため、ついたくさん飼育したくなりますが、多すぎると将来大きくなった時に水槽が窮屈になってしまいますので、成長後のサイズを想定して飼育数を決めることが大切です。

混泳水槽では注意が必要

Sサイズの熱帯魚を混泳水槽に入れるときは、ほかの熱帯魚との体格差に注意してください。
同じ小型魚同士でも成長しきった個体が相手だと、小さい魚がいじめられてしまったり、餌を食べられなかったりといったトラブルにつながる可能性があります。

熱帯魚の世界では、後から水槽に入ってきた個体の方が立場が弱くなることが多いので、体が小さい魚から順番に導入していくと比較的うまくいきやすいです。

SM~Mサイズ

【熱帯魚・アナバス】 コバルトドワーフグラミー ■サイズ:Mサイズ (1ペア)

SM~Mサイズの熱帯魚は、成魚になったばかりの若くて元気な魚たちです。
繁殖に一番向いているのもこのサイズの個体なので、アクアリウムを様々な角度から楽しむのに向いています。

バランスが良く飼育しやすいサイズ

成魚になった若い個体は、最も丈夫で安定して飼育がしやすいです。
混泳水槽など魚同士の関係性が難しい水槽に入れてもしっかり適応できます。

体長も大きくなって色艶が良く見栄えがしてくるので、数匹の群れで導入すれば水槽を彩る群泳を楽しめるでしょう。

全サイズの中で一番高額

先程も触れた通りMサイズは体調が安定していて繁殖を考えることができるなど、とにかく需要があるため、全サイズの中でも最も値段が高くなりやすいです。
場合によっては他のサイズの倍近い値段で販売されていることも。

手間はかかりますが、急ぎでないならばSサイズから自分で育てたほうがコスパが良いと感じるかもしれません。

Lサイズ以上

(熱帯魚)ネオンテトラ Lサイズ(5匹) 北海道・九州航空便要保温

Lサイズ以上は各品種の最大サイズです。
成長しきった貫禄のある姿は小型魚ながら見応えたっぷりで、水槽を美しく彩ります。

小型魚でも見応え抜群

Lサイズの熱帯魚の魅力は、何と言っても成熟した体型にあります。

小型魚ながら最大サイズまで成長した姿は存在感抜群で、導入直後から水槽のポイントとして活躍するでしょう。
体が大きい分細かい体色までしっかり発色するため、水草水槽に入れると緑とのコントラストを楽しめます。

すぐに寿命を迎える個体もいる

Lサイズクラスまで成長しているということは、それだけ年齢を重ねているということ。

小型熱帯魚の寿命は平均して2~3年程度ですので、個体によってはあまり長く飼育できずに寿命を迎えてしまう可能性があります。

飼育を続けるうちに消化不良病気のリスクも高まりますので、消化に良い餌を与えたり飼育環境を清潔に整えたりといったケアを心がけましょう。

熱帯魚のサイズの選び方


購入予定の熱帯魚がサイズ別に販売されているときは、飼育環境や目的に合わせてサイズを選ぶのがおすすめです。

ここでは、熱帯魚のサイズ選びについて解説します。

目的に合わせてサイズを選ぼう

熱帯魚のサイズを選ぶときはまず、飼育の目的を明確にするのが良いです。

例えば熱帯魚が成長していく姿を観察したい、自分好みの個体に育て上げたいという時は幼魚のSサイズから始めるのが良いでしょう。
繁殖が目的ならばMサイズをオスメスペアで導入するのがおすすめ。
インテリアとして完成された見映えのするアクアリウムを作りたいときは、一番存在感があるLサイズがよく映えます。

どのサイズにも違った良さがあるので、使いどころを考えながら選択してみてください。

迷ったらMサイズがおすすめ

もし、サイズ選びに迷ったらMサイズを購入することをおすすめします。

一番元気で安定しているので、初心者の方でも飼育がしやすいですし、特別な気遣いをしなくても導入することができます。
また、将来的に繁殖したくなった時にそのまま挑戦しやすいのもメリット。
もし繁殖に成功すれば、一から熱帯魚を育て上げる楽しみを味わえるなど、幅広いアクアリウムに対応できます

まとめ:熱帯魚はSサイズとLサイズどちらが良い?サイズ別メリット・デメリット


今回は熱帯魚のサイズについて、サイズごとの特徴やメリット・デメリット、サイズの選び方をご紹介しました。

アクアリウムショップでは、小型熱帯魚を体長ごとにS・M・Lサイズにグループ分けして販売していることがあります。

サイズ分けされている個体は、値段に違いがあるほか、飼育方法や楽しみ方に特徴が出ますので、水槽環境や目的に合わせてサイズを選びましょう。
目的別のサイズ目安としては、熱帯魚の育成を楽しみたいときはSサイズ安定した飼育や繁殖に挑戦したいならMサイズ存在観や見応えを求めるならばLサイズがおすすめです。

熱帯魚のサイズの違いにも着目しながら、素敵なアクアリウムを作り上げてみてください。

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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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