魚の成長過程とは!稚魚・若魚・成魚の違いをメダカをモデルに解説

投稿日:2023.10.11|
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アクアリウム関連の情報を見ていると、稚魚や若魚、成魚など魚の成長過程を表す言葉を目にすることがあります。
成長の度合いによって飼育方法や餌を変える必要があるときに良く出てくる表現なのですが、実際魚を飼育してみると「稚魚ってどのサイズまでのこと?」「成魚っていつから?」といった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
特に人工餌は成長具合によって餌が分かれているため自分が飼育している魚がどの過程に該当するのかがわからず、購入を迷ってしまうケースも見受けられます。
そこで今回は、魚の成長過程について、メダカを例にあげて具体的な体のサイズや成長ごとの飼育ポイントを解説します。
魚の成長過程の理解が深まれば、飼育や繁殖にも活きてきますので、ぜひ参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに稚魚・若魚・成魚などの魚の成長過程をメダカをモデルに解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
稚魚や成魚など魚の成長過程は細分化されています。
しかし、言葉だけ知っていても具体的な体の大きさの目安や成長具合が曖昧だと、成長に合わせた飼育をするのが難しくなってしまいますので、ご自分の魚がどの状態に属するのか確認できるよう、成長過程への理解を深めておきましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、稚魚・若魚・成魚などの魚の成長過程をメダカをモデルに解説します。
メダカをモデルに魚の成長過程を解説

生まれ方にこそ品種によって違いがある魚類ですが、稚魚になってからの成長過程はどれも同じような経過をたどります。
ここでは、身近なメダカをモデルに魚の成長過程を解説します。
ご紹介する具体的な数値などはメダカを目安にしたものですので、ご自分の飼育している魚に置き換えながら、ぜひ確認してみてください。
生まれたて:5~12mm程度

生まれたての魚は仔魚(針子)、稚魚と呼ばれます。
人間の成長でいうと赤ちゃんに該当する段階で、産まれたばかりの新生児のような状態が仔魚(針子)、少し成長した魚が稚魚です。
一般的には特に区別せずに全てまとめて稚魚と呼ぶことも多いのですが、ヒレの発達具合で呼び名を変えるのが正式です。
仔魚・針子
卵から孵ったばかりの10mm以下の魚を仔魚と言います。見た目は成魚とはかけ離れており、ヒレがないおたまじゃくしに近い体型です。
メダカや金魚などでは「針のように細くて小さい」という意味で、針子と呼ばれることもあります。
魚の一生の中でも最も繊細で、食べさせる餌にも気を使う飼育が難しい時期です。
生まれて3日程度はヨークサックと呼ばれる栄養が入った袋をお腹にぶら下げていて、ここから栄養を摂取しますので、餌やり必要ありません。
ヨークサックが無くなると餌を求めて泳ぎ始めるので、動きが見られたら餌やりを始めましょう。
とはいえ、体も口も小さい上に、ヒレが未発達で泳ぐのも下手な仔魚に餌を食べさせるのは容易ではありません。
成長のためにたくさんの栄養を必要としていますが、食べれる量が少ないので、一度の餌やりで与える量は少なく、その代わり回数を増やして対応する必要があります。
市販の人工餌ならば小さく砕いて少しずつ与える方法もありますが、頻回での対応が難しい場合はグリーンウォーターで飼育するのが良いでしょう。
餌となるプランクトンを豊富に含んだグリーンウォーターならば、仔魚が好きな時に餌を食べることができて、餓死の確立を格段に減らすことができます。
少しでも早く成長させるならば栄養豊富なゾウリムシや、熱帯魚ならばブラインシュリンプを与えるのもおすすめです。
稚魚
仔魚から少し成長した、メダカでは生まれてから2週間程度、体長10mmを超えたものを稚魚と呼びます。
おたまじゃくしのような形から、ヒレができて親と同じ魚らしい姿に変態(へんたい)する時期です。ヒレが発達し遊泳力も向上して、餌を取るのが上手になってくるのでこの辺りから餓死の心配が格段に少なくなります。
とはいえ、成魚に比べるとまだまだ弱い部分もあるので、メダカの場合は引き続きグリーンウォーターで飼育し、ゾウリムシを併用して与えるのが効果的です。
また遊泳力が付くことで、人工餌を見つけやすくなります。稚魚の口に入るサイズかを見極めながら、少しずつ人工餌を取り入れていくのもおすすめです。
少し成長:15~20mm程度

赤子のような不安定な時期を乗り越えると、続いては幼魚、若魚と呼ばれる成長期に入ります。
人間でいえば幼児から小児にあたる時期です。
この頃の魚は日に日に成長していく姿を感じることができるので、育成のしがいがある一番楽しい期間でもあります。
幼魚
メダカでは15mmを超えたあたりからが幼魚です。親をそのまま小さくしたような姿形で、体格も泳ぎもしっかりとしてきます。
飼育面でも大分安定してくるので、ここまで成長すれば一安心でしょう。
遊泳力も上がり、匂いにつられて餌を泳いで探せるようになります。人工餌をよく食べるようになるので、成魚に向けて餌の比率を、グリーンウォーターから人工餌へと切り替えていくのがおすすめです。
幼魚の段階では、まだ模様や体色ははっきり発現しませんが、背曲がりなどの体格的な性質は見極められるようになってきます。
背曲がりの個体は、成長するにつれて餌の食べや泳ぎに差が付きやすいので、繁殖や品種改良を意識していなくても、他の個体とは区別して飼育した方が育成しやすいです。
そのため、見つけた段階で隔離するのが良いでしょう。
若魚
体長が20mmを超えた頃になると、若魚と呼ばれる青年期に入ります。
鱗の模様や体色がはっきりしてきて、見た目もほとんど成魚と変わりません。メダカでは模様の出方が見極められるようになるので、この時期にグレードを分けることも多いです。
オスメスの区別もつくようになりますが、まだ成長途中のため繁殖能力はありません。
若魚は人間でいえばまさに食べ盛りの時期です。成魚になった時に繁殖して子孫を残せるしっかりした身体を獲得するためにも、餌をしっかりと与えて、大人になる準備をしましょう。
繁殖できるまで成長:25~40mm以上

子供時代を経て大きく成長した個体が成魚、老魚です。
盛んに繁殖するのもこの時期で、飼育も安定し、見応えも抜群とまさに脂ののった期間になります。
人間でいうと、壮年期から老年期に該当する頃です。
成魚
十分に成熟し、繁殖が可能になった個体を成魚と呼びます。盛んに繁殖する活動的な期間であり、また、色が鮮やかで体格も良く、最も鑑賞性が高いのもこの時期です。
メダカであれば25mm以上が目安で、個体差はありますが、卵から孵ってから約2~3ヶ月程度で成魚まで成長します。
成魚のメダカは水質や水温の変化に強く、とても丈夫で飼育するのも容易です。
餌もよく食べますので、目的に合わせた飼育を心がけるのが良いでしょう。
繁殖を目的としているのであれば、カロリーやたんぱく質が豊富な繁殖用の餌を与えて、十分に体力を付けることで、産卵数を増加させることができます。
繁殖よりも鑑賞性を重視する場合は、バランスの良い餌をやや控えめに与えることで、美しい体型を維持することができるでしょう。メダカの場合は色揚げに効果的な餌を与えるのもおすすめです。
老魚
成魚の期間を過ぎると繁殖力が弱まり、活動も徐々に衰えていきます。これが老魚です。
人間と同じく、体力がなくなり遊泳力が落ちて、動きも鈍くなります。
成魚の時は平気だった水流に流されてしまうようなことが出てきますので、できれば成魚とは水槽を分けた、穏やかで静かな環境に移してあげましょう。
また、食欲もあまりなくなり消化能力も落ちてくるので、餌の与え過ぎは禁物です。
老魚になってからは、消化吸収の良い餌を控えめに与えた方が長生きします。
繁殖には成長に応じた工夫が大切

魚を飼育していると、卵や稚魚を産んで繁殖することがあります。
せっかく産まれた小さな命を立派に育て上げるためには、成長段階に合わせた飼育が必要不可欠です。
特に餌と水流は、成長具合によって適切な状態が大きく異なりますので、成長に合わせて環境を変える、成長度合いに合わせて飼育容器を分けるなどの工夫をしましょう。
最後に、魚を稚魚から老魚まで育てるまでのポイントをご紹介します。
体長に応じた餌を与えよう
まず重要なのが餌の種類や与え方です。魚は成長段階によって必要とする栄養素や餌の量が異なりますので、成長過程にあった餌を、適した量与えることを意識しましょう。
生まれたばかりの仔魚~稚魚の頃は、体が小さくて食いだめができない上に体力もないため餓死しやすく、常に餌を食べられる状態が望ましいです。
熱帯魚なら孵化したてのブラインシュリンプが良く餌として活用されており、嗜好性の高い「動く餌」を与えることで食いつきやすくします。
このように、十分に餌を食べられる環境で育った個体は、大きく恰幅のよい体型になり、繁殖力の高い成魚に育ちやすいです。
幼魚以上になると人工餌を食べるようになります。口の大きさに合わせた餌を一日1~2回、5分程度で食べきれる量を目安に与えてください。
繁殖を考える場合は栄養価の高い餌を中心に、鑑賞性を高めるならばバランスの良い餌や、状況に応じて色揚げ効果のある餌も取り入れるのがおすすめです。
餌やりと合わせてこまめな水換えを心がけると、交感神経や代謝が刺激されてより良い個体に育ちやすくなります。
老魚には体への負担を考えて、脂肪分が少なく消化吸収のよい餌を中心に与えます。量も控えめで十分です。
人工餌は、各メーカーから成長段階に合わせた餌が販売されています。粒の大きさや栄養成分が異なるので、飼育している魚の成長に合ったものを選ぶと良いでしょう。
水流や隠れ家を工夫しよう
成長段階に合わせた環境作りも大切です。
体が小さな稚魚や老魚は遊泳力がないので流されやすく、餌を捉えるのも大変ですので、できるだけ水流の穏やかな環境で飼育をしましょう。
成魚と水槽を分けるのが一番ですが、難しいときはサテライトに隔離して飼育するなど工夫をすると良いです。
成魚の多い環境では、その魚種に合わせた水流を用意してあげることも大切になります。しっかり泳がせることで、健康で引き締まった良い体格に育ちやすいです。
また、同じ水槽内で成長段階に違いのある個体を飼育しているときは、水草や浮草を入れて隠れ家を増やしてあげると、ストレスが緩和されて飼育がしやすくなります。
水草は産卵床の役目も果たすため、隠れ家が多い環境の方が繁殖もしやすいです。
まとめ:魚の成長過程とは!稚魚・若魚・成魚の違いをメダカをモデルに解説

今回は魚の成長過程について、メダカを例に挙げて具体的に解説しました。
魚が繁殖をしたときは成長具合に合わせて、餌や飼育環境を変化させていくことがとても大切です。
とはいえ、個体によって成長差がありますので、「〇cmだから稚魚だな」「〇cmだから餌はこれ」と杓子定規に合わせて飼育する必要はありません。大きさはあくまで目安ですので、その個体の状態をよく観察し、成長に合った環境を用意してあげるのが良いでしょう。
たくさんの種類がいる魚達ですが、稚魚から老魚までの過程に大きな違いはありませんので、このコラムを飼育環境を整える参考にしてみてください。
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