アマゾンフロッグビットは、水面に漂う浮草状の小型水草です。
水草水槽のアクセントにもなりますが止水域に住むグラミィなどの魚や、産まれたばかりの稚魚の隠れ家に使える人気種類の水草です。十分な光があればランナー(地下茎)で無数に増えていくので、熱帯性メダカ用のビオトープにも多用されます。
用途が多岐に渡る『アマゾンフロッグビット』は、アクアリストの飼育やレイアウトなどを飛躍させてくれる良い水草です。
そんな便利な水草であるアマゾンフロッグビットについて、スタッフのコメントを交えつつご紹介します!
アマゾンフロッグビットの基本情報
水質 | 水質は強酸性・強アルカリ性以外の全ての湖沼などの止水域に分布しています。 |
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サイズ | 直径2~3cmほどの円形の形をしている熱帯性の浮草です。 |
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底床材 | 底床材は浮草である性質上一切必要ありません。 |
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Co2 | CO2はなくても構いません。添加する際はCO2キットで3秒に1滴を目安にしましょう。 |
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混泳生体 | メチニス・プレコの仲間など完全草食性の魚種は避けてください。 |
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特徴 | 南米大陸のアマゾン川とその支流・湖沼と広範囲に分布する多年草の浮き草です。
沼や池・湖・川の淀み部分などの止水域に群生しており、pHは弱酸性~弱アルカリ性と幅広い水質に自生しています。
強い日光や飼育光を非常に好む上に、環境や種類によっては黒斑・白斑を持つ亜種も多く存在するので、混じり抜きをするのも楽しみの一つでしょう。
表層魚の隠れ家やハチェットなどの飛び出し事故の予防にも役立ち、屋外夏期ではビオトープでの利用や稚魚の隠れ場所に持ってこいです。
この水草は円形葉を放射状に成長させ、高気温・高水温(28~30度)・高光量下ではランナーを盛んに伸ばし子株を作り、ものすごい速さで成長・増殖していきます。そのため適切な間引きは必須です。
基本的には60cm水槽で2灯以上(もしくは60cm水槽用LEDライト)を用意して、肥料は液肥をたまに施す程度で構いません。
水槽内でも好条件がそろうと、底砂に向かって垂直に根を下ろします。この根の毛根の間にに微細なプランクトンが溜まるので、より自然に近い餌が供給できます。
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東京アクアガーデンスタッフの一言コメント
アマゾンフロッグビットの『フロッグ』は蛙という意味です。現地でもこの浮草の上で蛙をはじめトンボなどの昆虫類が休息することが多く、ご自宅の水槽をより自然の状態に近づけるのにピッタリの水草でしょう。
ライトの直下に浮かぶので十分な光量で光合成し、余程のことがなければみるみる増殖するので、増え過ぎに注意し間引きは必ず行ってください。これを怠ると飼育魚が餌を食べられない、十分な光がさえぎられるなどの弊害が起こるので、十分な注意が必要です。
水面と平行に伸びるランナー(※一般には地下茎と言います)、そして底砂に向かって伸びる根、直径2~3cmの円形の葉を成長させていきます。他の有茎水草などは直接植え付けるため、底砂のフンや残餌を栄養分にしますが、本種は浮草なので水中内を漂う排泄物などを吸収し育つのです。そのため他の水草より水質浄化作用が高いと言われています。
夏場などは屋外の方が育てやすいので、メダカなどのスイレン鉢に併用できるのも、アマゾンフロッグビッドの魅力の一つですね。
展示販売・プリンカップなど販売方法は様々ですが、どれもかなりお安く3~5株で約500円程度です。購入後はご自身でたくさん増やせますので、かなりコストパフォーマンスの良い水草・浮草の代表例と言っても良いでしょう。浮草は他にも『ホテイアオイ』が有名ですが、大きさの好みに分けて使えるという汎用性の高さもポイントですね!
金魚と相性のいい水草・浮草10選を動画で解説します!
アマゾンフロッグビットは屋外飼育の金魚にもおすすめの浮草です。
大きい葉が隠れ家になります。
その他、金魚におすすめの水草をご紹介します。
トロピカチャンネルでは、熱帯魚飼育からアクアリウムの機材についてまで配信しています。
読みもの
アマゾンフロッグビットについてはこちらでも詳しくご紹介しています!
東京アクアガーデン公式サイトのコラムと、アクアリウム情報サイト・トロピカにて、情報をご提供しています。
コラム
アマゾンフロッグビットなど浮草についての情報やビオトープの解説コラムです。トロピカに掲載した記事をさらにパワーアップした内容になっています。
アクアリウム情報サイト・トロピカ
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