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ショップに並んでいるベタは大抵の場合、水草などが何もない水槽に入れられていますが、その理由はベタの長いヒレにあります。
ベタのヒレは非常に薄くデリケートなので、硬い水草に引っかかると簡単に裂けてしまい、美しいヒレが台無しになってしまうのです。
一方で、水草には硝酸塩を吸収したりベタの寝床になるという観点から、ベタ水槽には少しだけでも水草を入れたほうが良いという意見もあります。
このコラムではベタと水草の関係性や、ヒレを傷つけにくいおすすめの水草についてわかりやすく解説していきますので、ベタを飼育されている方はぜひ参考にしてください。
目次
アクアリウムのプロが監修、ベタにおすすめの水草
このコラムは、東京アクアガーデンのスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
ベタ水槽に水草を入れると大切なヒレを傷つけてしまうおそれがありますが、葉が柔らかい水草を選べば問題ありませんし、水質が安定したりベタの隠れ家・寝床になるといったメリットもあります。
このコラムではベタにおすすめの水草についてご紹介していますので、ベタ水槽に水草を植えようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
ベタに水草は必要?
美しく、いつまで眺めていても飽きないベタ。
ショップでは水草の無い水槽に入れて販売されていることが多いですが、それはベタのヒレの形状や遊泳性を考慮してのことです。
一方でベタにも水草は必要という意見も根強く、どちらの意見を採用するかは飼育者にゆだねられています。
まずはベタと水草の関係についてご紹介していきます。
水草不要論 その根拠は
まずはベタに水草は不要という意見から見ていきましょう。その根拠としては
- 遊泳の邪魔になる
- ヒレを傷つけるおそれがある
- 水草が枯れたときに水質が悪化しやすい
という3つの理由が挙げられます。
ベタの最大の魅力は美しく広がるヒレですが、そのヒレの長さゆえ、水草があると遊泳の邪魔になってしまうことがあるのです。
硬い水草にヒレが引っかかると、ヒレが裂けてしまうというトラブルにもつながります。
また、強い水流で体力を消耗してしまうベタは、フィルターを設置しないで飼育する場合が多いです。
しかしフィルター無しで飼育している場合、水草が枯れるとすぐに水質が悪化してしまうため、ベタが調子を崩してしまうおそれがあるのです。
水草は必要という意見も
一方、ベタ水槽には水草が必要だという意見もあり、その理由としては
- ベタの寝床・休憩場所になる
- 水槽をおしゃれにできる
- 水草に水質を安定させる働きがある
といった点が挙げられます。
水草はベタの寝床や休憩場所にすることができるため、ベタのストレスを減らすことに役立ちます。
また、水草を入れておくと水景が一気に引き締まるため、水槽をおしゃれにできるという点もメリットのひとつです。
さらに、水草には水槽内に溜まった硝酸塩を吸収する働きもあります。
水質が安定することで水換えペースを遅くすることができるので、そういった理由でベタ水槽に水草を入れている方も多いです。
飼育環境によって判断しよう
ベタ水槽に水草を入れる可否については、飼育環境に合わせて判断するのがおすすめです。
水草の導入をおすすめしない飼育環境としては、
- 水槽が小さい
- フィルターなし
- 水換えの頻度で水質安定をはかっている
といったケースが挙げられます。
上記のような条件が当てはまる環境であれば、水草が無い方がメリットが大きいです。
一方、
- 水槽が大きめ
- フィルターを使っている
という飼育環境であれば、万が一水草が枯れてもすぐに水質が悪化することはないと考えられますので、水草を入れても良いと言えます。
この基準を目安にしながら、ベタ水槽の水草の有無を使い分けましょう。
ベタにおすすめの水草5選
ベタ水槽に導入する水草選びでもっとも重要なポイントは、『ベタのヒレを傷つけない』ということです。
ここからはベタ水槽におすすめの水草ということで、
- マツモ
- アナカリス
- アマゾンチドメグサ
- ウィローモス
- アマゾンフロッグビット
- ベタのおやすみリーフ(人工水草)
についてご紹介していきます。
どれも葉が柔らかく繊細な水草なので、水槽のアクセントとして取り入れてみてください。
マツモ
マツモはメダカや金魚の飼育でよくおすすめされる、定番の水草です。
アクアショップであれば大抵の場合はどこでも売られていますし、価格もリーズナブルなので、簡単に入手することができます。
根を張らない水草のため底床に植える必要がなく、小さなボトル水槽でも取り入れやすいという点が魅力です。
アナカリス
アナカリスも定番の水草で、丈夫なので水草を初めて扱う初心者にもおすすめです。
成長が早いので、小さな水槽に導入する場合はこまめにトリミングする必要があります。
適当な長さのところで切って、余った部分は別の水槽でストックしておきましょう。ソイルに植えておけば茎節から根を出すため、ストックしておくと植え替えのときに便利です。
アマゾンチドメグサ
アマゾンチドメグサは細い根を張りますが、浮かせておいても育つほど丈夫で成長の早い水草です。
葉の大きさや配置など条件が揃っていれば、ベタが丸い葉の上で休む姿を見ることもできるでしょう。
ソイルでももちろん育ちますが、普通の砂利でも栽培可能なところも嬉しいポイントです。
ウィローモス
ウィローモスは少ない光量でも育つのが魅力の水草です。
切った部分から次々と新芽を出すので、増やしたい場合はこまめにトリミングをしましょう。
そのまま水槽の底に置いておくだけでも可愛らしいのですが、ウィローモスは活着する性質をもつので、石や流木に活着させて楽しむのもおすすめです。
アマゾンフロッグビット
アマゾンフロッグビットは水面に浮くタイプの水草で、オスベタの泡巣を保守するのに役立ちます。
暖かく、水流の少ないところを好む水草なので、まさにベタの飼育環境にぴったりです。
光を強めに当てると元気に育ちます。
ベタのおやすみリーフ(人工水草)
ベタ専用に作られた人工水草に、ベタのおやすみリーフというものがあります。
こちらは他の人工水草と比較すると、形状や素材がベタにとってリラックスできるように設計されていて、寝床として使用する確率がとても高いです。
水面付近に設置するのがポイントで、ベタにとって居心地が良い位置に設置すると、休んでいる姿を良く目撃できます。
価格がお安めなうえに、人工水草なので枯れる心配がありません。
汚れが目立ってきたら取り出して洗えば、何度でも再利用できます。
ベタの水槽で水草を育てるには照明が必要
ベタの水槽で水草を育てるには、基本的には照明が必要です。
ただし、ベタに強い光が当たるとストレスを受けてしまう場合があるので、光量をそこまで必要としない水草を導入し、弱めのライトを設置しましょう。
寿工芸 フラットLED SS 2032は、ベタを飼育することの多い20~30cm水槽に対応した小型のLED照明です。
上記でご紹介したマツモやアナカリス、ウィローモスなど低光量で育つ水草であれば問題なく育ちます。
まとめ:ベタにおすすめの水草5選!ベタに水草は必要?ヒレを傷つけない水草とは
このコラムではベタと水草の関係性や、ベタ水槽におすすめの水草についてご紹介をしてきました。
葉の硬い水草はベタのヒレを傷つけてしまうおそれがありますが、柔らかい水草であれば問題ありませんし、水質を安定させるのにも役立ちます。
ベタに使ってあげられる時間や手間などを考慮し、ベタができるだけ居心地よく生活できるよう、水草の有無について検討してみてください。
ベタの水草について良くあるご質問
ベタに水草は必要ですか?
しかし、葉が固い水草では、ベタの長いヒレが引っ掛かってしまうことがあります。柔らかい種類を選びましょう。
ベタにおすすめな水草の特徴とは?
- 葉が固すぎない
- 尖った形状ではない
- 水面を覆いすぎない
ベタの体やヒレを傷つけない水草がおすすめです。
マツモやアナカリスなどは柔らかいだけでなく、水中の養分を多く吸収するので水質浄化にも役立ちます。
ベタは水面付近にいることが多いため、水草で覆いすぎないようにしましょう。
ベタ飼育に良い環境とは?
- 水流がない・ごく弱い
- 水深が深すぎない
- 水量は10L以上
ベタは長いヒレを持つため、強い水流や水深が苦手です。ろ過フィルターを使用する場合は、なるべく緩やかな水流に調整します。
水量は10L以上が望ましく、ゆったりと飼育するなら25cmキューブ水槽以上の水槽サイズがおすすめです。
水草にコケが生えてしまいました
熱帯魚水槽ではミナミヌマエビなどに生えてくるコケを食べてもらうのですが、ベタはエビ類と相性が悪いです。
適宜、スポンジなどでこするか、トリミングを行い維持します。
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