魚の体型はなぜ細いのか?淡水魚・海水魚の体型と特徴や理由を解説

コラムでは各社アフィリエイトプログラムを利用した商品広告を掲載しています。
アクアリウム水槽や水族館などで見かける魚は、多種多様な姿をしています。
にゅるりと細長いウナギもいれば、平たく薄いカレイ、円盤のようなチョウチョウウオなども。
魚の体型は単なる多様性ではなく、水の流れや隠れ場所、そして外敵から身を守るためなど生存するための「進化」を経てきた証拠です。
このコラムでは淡水魚や海水魚の体型のバリエーションと、その機能美について紹介します。
魚の体型とその理由について理解すると、もっとアクアリウムが楽しくなりますよ。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに魚の体型についてを解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
一口に魚といっても、その姿は多種多様です。
東京アクアガーデンで取り扱う魚たちも、種類によって大きく異なります。
実は、体型に違いがあるからこそ水槽内に多様性が生まれ、自然なサイクル作りを行えるのです。
魚たちの特性を知ることは、より良い水槽環境の維持につながるでしょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、淡水魚・海水魚の体型についてを解説します。
魚はなぜ細長いのか?

「魚の体型」と聞くと、マグロやサバに代表されるシルエットを思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、ウナギやドジョウ、アナゴのように、極端に細長いシルエットをもつ種も少なくありません。
魚は大きく分けて『淡水魚』と『海水魚』が存在しますが、住む場所が異なれば体型も違いがあります。
これは、魚たちがより生息場所に適した進化をしてきたことが理由です。
淡水魚の体型について

淡水魚は池や沼、河川に住んでいることから、鳥などの外敵に見つかりにくいように、海水魚よりも目立ちにくい体色をしています。
しかし、その体型は多様で、主に餌を獲得するため・効率よく泳ぎ隠れるために現在の姿になった魚種が多いようです。
淡水魚に見られる主な体型

- 側扁形:コイなど。魚の基本体型。横に薄く上下に深い。方向転換が小回りで機動性が高い。
- 長筒形:ウナギなど。体高が低く細長い。穴・泥・石の隙間へ潜行しやすい。
- 底扁形:ナマズなど。背が平らで腹が広く、河床に密着して生活。口が上向きの種も多い。
- 紡錘形:アユなど。全身が流線型で短距離の高速ダッシュに特化。流れの速い水域が得意。
河川・湖沼・湿地などの淡水域は、水深や流速が降雨の状態次第で変わります。
また、倒木・水草・石などが複雑に入り組んでおり、小さな生き物たちには迷路のようなものと言えるでしょう。
この限られた空間と複雑な環境を生き抜くために、淡水魚の体型は「隙間に潜り込む」「流れをいなす」「底に張り付く」といった機能に最適化してきました。
特徴的な体型の淡水魚種

淡水魚種のなかでも特に特徴的な、細く長い『ウナギ』、同じく川に住むけれど体型の全く異なる『ナマズ』、そして改良品種代表の『金魚』について解説します。
二ホンウナギ
ウナギは長筒形の代表的な淡水魚です。
細長い姿は誰もが知るポピュラーな魚で、最大体長は何と1mに達するとも言われています。
脊椎数が多く、自在にクネクネと曲がるため、わずか数センチの泥穴に全身を収納できるのです。
胸・腹びれを小さく抑え、鰭条は皮膜に埋没させるように進化しました。この進化のおかげで、水の抵抗が少なく、大きな体長でもその泳ぎは非常に素早いです。
二ホンウナギは陸水と海水を往来する魚であり、河川遡上や水辺の落差越えもできます。
体をくねらせて陸を這い上がる湿地横断を行えるなど、驚異的なタフネスを持つ魚と言えるでしょう。
ナマズ
ナマズは腹部が広く低重心の底扁形で、強い流れの中でも底面に張り付くことで体力消耗を抑えます。
夜行性で、平たい頭と大きな口、発達したヒゲ(口ヒゲ)は夜間の底生捕食に最適な体型です。
ナマズは体の大きな肉食魚であるため、餌量もその分必要とします。そのため、体力消耗を抑えつつ捕食に特化するように進化したのでしょう。
泥を巻き上げにくい扁平尾鰭も、待ち伏せ型のライフスタイルに合致しています。
金魚
金魚はフナを祖先とする側扁・深胴形の観賞魚です。
深い体は左右に振る尾鰭の推進力を受け止めやすく、小刻みな方向転換も得意とします。
観賞用に改良された個体は、背鰭を欠くランチュウ形など多彩ですが、いずれも止水〜弱い水流の環境での旋回性能が重視された結果と言えるでしょう。
ぷっくりとした丸い体型・長いヒレは自然界ではありえない姿ですが、金魚はそもそも人間が飼育することを前提とした魚種のため、こうした特徴をのばすように改良されてきました。
金魚だけでなくメダカやベタ、シクリッドなど、改良品種は観賞・飼育に特化した魚種であるため、野生で生き延びることは難しいです。
海水魚の体型について

海水魚は、淡水魚よりも圧倒的にカラフルな体色を持ちます。
太陽光が差し込む海やサンゴ礁などの環境に溶け込みやすく、海中ではかえって外敵に見つかりにくいと言われているのです。
体型も、アクアリウムで良く飼育されているようなサンゴ礁に住む魚種は、淡水魚よりも平たく扁平した魚種が多い印象があります。
海水魚に見られる主な体型

- 側扁形:クマノミなど。海水魚でも基本体型。長距離を泳ぐより縄張りを守るのが得意。
- 側扁円盤形:チョウチョウウオなど。極端に薄い楕円体。サンゴの枝間を縫うように泳ぐ。
- 長筒形:アナゴ・ウツボなど。岩礁やサンゴの亀裂に潜行。鰭が退縮し体表に粘液。
- 扁平形:カレイなど。背腹に平たく海底に貼り付き、砂に潜って擬態。
- 紡錘形:マグロなど。高速巡航を想定した流線型。外洋で大型回遊。
- フグ形:クサフグなど。速度ではなく細やかな機動性を重視。エサを獲得しやすい。
海は密度が高く浮力が得やすい一方、珊瑚礁や外洋など、地域によって潮の流れや水温といった環境が大きく異なります。
このような背景から、海水魚の体型は「狭い隙間に潜むタイプ」と「外洋を高速で移動するタイプ」の2タイプが多いです。
また、フグのように機動性を重視して進化したタイプもいます。
特徴的な体型の海水魚種

ユニークな体型を持つ魚種が多く存在する、海水魚。
そのなかでも、鮮やかな体色と薄い体が特徴の『チョウチョウウオ』、ウナギのように細長いけれど異なる性質を持つ『ウツボ』、そして無二の平たさを誇る『カレイ』について解説します。
チョウチョウウオ
側扁円盤形の典型が、チョウチョウウオの仲間です。
体長より体高が大きいほどに薄く、左右へひらひらと方向転換でき、この体型でサンゴの間をすり抜けます。
口先はストロー状に突出し、サンゴポリプや小型甲殻類を摘むように捕食可能です。
これは、一度口に入れたら逃しにくい特性と言えるでしょう。
鮮やかな体色も、複雑な光環境で輪郭をぼかす役割があるなど、生息環境であるサンゴ礁に適した姿なのです。
ウツボ
ウツボは、ウナギのような長筒形の海水版ともいえる魚種です。
胸ビレを退化させ、全身が筋肉質な管状をしています。
この進化は、岩穴に身を潜めるためと、頭部だけ瞬発的に飛びださせることで捕食対象に不意打ちをするためです。
さらに、鋭い歯と二重顎(咽頭顎)により、細長い喉奥に獲物を素早く引き込むこともできます。
さまざまな生き物がいる海で、確実にエサを獲得するための進化と言えるでしょう。
カレイ

カレイは、変態により眼が体の片側へ移動している扁平形の魚種です。
幼魚期は一般的な左右相称ですが、底生生活へ移行する過程で片側に寝そべるため、両眼が上側に集まります。
砂に潜って体を隠し、静止擬態しながら獲物を待ち受ける捕食スタイルです。
さらに、瞬間的に尾ビレの一撃を繰り出し素早く逃げられるなど、体型の特殊さを存分に生かした生態と言えるでしょう。
ちなみに、淡水にもカレイはおり、独特な可愛さで近年人気が上がっています。
まとめ:魚の体型はなぜ細いのか?淡水魚・海水魚の体型と特徴や理由を解説

細長い、あるいは平たく・丸い魚の形は、すべて生息する環境に適したものになっています。
つまり「細長さ」は単なるシルエットではなく、隠れる・追う・張り付く・潜るといった多彩な生存戦略の副産物と言えるでしょう。
そのため、アクアリウムで飼育する場合も、魚種に合った飼育環境を作り出してあげることが何よりも大切です。
特に金魚などの観賞魚は、水槽や池で飼育されることを前提に改良されているため、穏やかで控えめな水流の水槽環境を準備する必要があります。
しかし金魚は、よく食べよくフンをするという、原種であるフナの特性も引き継いでいるのです。そのため、飼育容器の水が汚れやすく、水質を保たなくては病気になりやすいという弱点も。
このように、飼育生体の特徴だけでなく弱点も考慮することでより良い飼育ができるようになります。
きっと魚との距離が一段と縮まるはずです。
お問い合わせ
水槽や機材、熱帯魚のレンタル・設置・メンテナンスがセットになった水槽レンタル・リースサービス、
お手持ちの水槽をプロのアクアリストがメンテナンスしてくれる水槽メンテナンスサービス、
水槽リニューアルサービスや水槽引っ越しサービスなど様々なサービスがございます。
お見積りは無料となっておりますのでお気軽にお問い合わせください。


水槽メンテナンス
水槽レイアウト
アクアリウムテクニック
水槽レンタルサービス・水槽リースサービス
メディア掲載
水槽器具類
ろ過フィルター
水槽用照明
水草
熱帯魚飼育
金魚飼育
メダカ飼育
エビ飼育
その他の生体飼育
水槽用ヒーター
水槽メンテナンス道具
水槽・飼育トラブル
お魚図鑑
水草図鑑
メダカ図鑑
お悩み相談





































