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淡水カレイについて特徴から基本の飼育環境、餌、混泳についてをご紹介します。
カレイは海にいるもの・・・というのが一般的ですが、実は淡水域にも生息している種類がいます。
それが、熱帯魚水槽で飼育できる『淡水カレイ』です。
海のカレイ同様に、エビや小魚が好きな肉食性が強く、給餌や混泳が少々難しい魚種ですが、キョロっとした目と平べったい体など、他にはない魅力を持っています。
このコラムでは、ユーモラスな動きと見た目でかわいい淡水カレイについて解説します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに淡水カレイを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
淡水カレイはかわいい見た目とゆっくりした泳ぎとは裏腹に、肉食性が強かったり、水槽から飛び出しやすかったりします。
決して派手な魚ではありませんが、ハマってしまう可愛さがあります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、淡水カレイの特徴や飼育環境についてを解説します。
淡水カレイとは
淡水カレイは平たい体とつぶらな目がかわいい淡水魚です。
幼魚の頃は透明な体色をしており、成長と共に砂地のような模様と体色がでてきます。
海に住んでいるカレイやその仲間はかなり大きいイメージがありますが、淡水カレイは10cm前後の大きさの個体が多いです。
そのため、カレイの仲間のなかでは自宅で水槽飼育しやすく、寿命は約10年と比較的長生きな魚ですが、ユニークな活動性から餌をうまく食べられず餓死することが多い点には注意しましょう。
淡水カレイには様々な生息地があり、それぞれに体長差があります。
淡水カレイの産地別体長例
- 南米:約15~20cmほど
- 北米:約8~10cmほど
- ニューギニア:約5~8cmほど
- ボルネオ:約10~14cmほど
- 東南アジア:約20~30cmほど
- インド:約15~18cmほど
このように複数の地域に淡水カレイがいます。それぞれに成長後のサイズが異なるため、お好みの産地をもみつけても面白いでしょう。
ちなみに、日本にも『ヌマガレイ』という汽水・淡水域にも現れるカレイがいますが体長40cm以上に成長する大型種で、さすがに水槽飼育は出来ません。
淡水カレイの際立った特徴は、やはり『砂に潜る・壁に張り付く姿』『もそっと動いているユーモラスな可愛さ』『淡水で飼育できること』でしょう。
熱帯魚としてはややレアな種類なので、産地によっては高額で販売されることも少なくありません。
しかし、砂の上を滑るように泳いだり、目だけ出して、砂の中に隠れるなど魅力的な仕草を見せてくれることから、「通好みの魚」というような立ち位置で人気があります。
余談ですが、背を上にしてみた時に、目が左向きに付いているのがヒラメ、右向きに付いているのがカレイです。
淡水カレイの飼育環境
淡水カレイは、昼間も普通に活動しますが、本来は夜行性です。そのため、明るい環境では砂に潜っている姿を目にすることが多いでしょう。
消灯後により活発になりやすいので、点灯中は餌を与えるのみで、そっとしておくのが良いです。
熱帯魚とは言え底面に生息している魚種は高水温に弱いため、夏は水槽用クーラーを使用しましょう。
淡水カレイにとよばれる魚は『南米』『ニューギニア』など原産地によって複数タイプいますが、基本的には体長約10cmほどの魚です。そのため、単独飼育する場合は45cm水槽から飼育できます。
底面で生活する魚種なので、30cm水槽より底面積を多くとりやすい45cm水槽が向いており、2匹以上飼育するなら60cm~90cm水槽以上がおすすめです。
ただし、東南アジアの淡水カレイは20cm以上に育つこともあるため、60cm以上の大きな水槽で飼育します。
ろ過フィルターは外部式や上部式フィルターと相性が良いです。底砂に潜る性質から、底面式フィルターには向いていないため注意しましょう。
淡水カレイに底砂とフタは必須!
淡水カレイが体を傷つけずに楽に潜れるように、「ボトムサンド」「田砂」などの粒が細かいサラサラした底砂を使用してください。
水草や流木は必須ではありませんが、他の生体を飼育する場合は混泳魚種にあわせてレイアウトするのが良いです。
その場合も、淡水カレイがのんびりできるような広い底床スペースを確保するようにレイアウトしましょう。
淡水カレイは非常に飛び出しやすい魚種ですので、フタはしっかり閉めて飼育します。
飼育環境に慣れてくると飛び出し事故も減りますが、注意しましょう。
淡水カレイの餌
先述の通りに、本来は夜行性の傾向が強いため、点灯中は餌に食いつかないことがあります。
そして淡水カレイは人工飼料には食いつきが悪いため、冷凍赤虫や冷凍イトミミズ、ブラインシュリンプなどの生餌を与えましょう。
しかし、人工飼料を完全に食べないというわけではなく、慣れれば食べることも。
餌は淡水カレイがすぐ気づくように、目の前に落として与えます。
そうすることで横取りされたり食べ逃すことが減ります。
人工飼料を与えることができれば栄養バランスが良く、安定して長期飼育できるため、餌付けに挑戦しましょう。
底面で生活することから沈下性のフードが食べやすいです。
しかし、向いている餌は淡水カレイの種類によります。
大きく成長しやすい東南アジア産の淡水カレイは10cm以上に育ったころから大食になり、活餌用のエビや小魚を与える必要がでてくる点はご了承ください。
淡水カレイの混泳
安定して長期飼育するなら、単独・単種飼育がおすすめです。
淡水カレイ同士なら混泳可能できますが、肉食性が強いです。そのため、他の魚種は小型魚ではなく、大きさの似ている魚種との混泳が良いです。
また、口に入るサイズの小型魚は食べられてしまう可能性があることと、他の底棲魚(ドジョウなど)も襲われる可能性があります。
同サイズ程度の魚種でも、水槽の上層を泳ぐ種類は、淡水カレイに与えた餌を素早く横取りしてしまうことがある点には注意しましょう。
お掃除生体として有名なミナミヌマエビは、肉食性が強い淡水カレイに食べられがちです。
サイズが大きめなヤマトヌマエビも、体長差によっては襲われるため、コケ取り生体はオトシンクルスが向いています。
それでも、淡水カレイの肉食性から、混泳生体を捕食されてしまう危険性があることは理解しておきましょう。
ちなみに、淡水カレイは水槽飼育下で繁殖することがあります。
繁殖を狙う場合は、広い水槽を用意して複数匹で飼育してみましょう。
まとめ:淡水カレイとは!特徴から飼育環境、餌、混泳について解説します!
淡水カレイは熱帯魚水槽で飼育できる魚で、平たい体とつぶらな目が特徴で、海に住んでいるカレイと比べて小さく、飼育下では10cm前後の大きさが多いです。
ほぼ夜行性で、飼育環境は水温28度程度、水質pH6.5~7.0程度を好み、餌は冷凍赤虫や冷凍イトメ、ブラインシュリンプなどの生餌を与えますが、人工飼料も食べることがあります。
混泳は可能ですが、肉食性が強いため注意が必要です。特に小型魚や他の底棲魚は食べられる可能性があるので、大きさの似ている魚種や同種と混泳させましょう。
一度見たら忘れられないユーモラスな魚種の淡水カレイは、たまにですが熱帯魚専門店で販売されていますので、是非見てみてくださいね。
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