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レッドテールキャットフィッシュとは!特徴・水槽など飼育に必要なポイント

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個人で飼育できる魚種としては最大級の『レッドテールキャットフィッシュ』についてご紹介します。

赤い尾びれと大きな体、そして愛嬌のある顔立ちと人懐っこさが可愛らしい、人気の熱帯魚です。
しかし、体長は水槽飼育下でも約80cmほどまで成長しますので、終生飼育が可能な設備が用意できるかを確認してから購入しましょう

このコラムではレッドテールキャットの特徴から最適な水槽サイズや向いているろ過方式のメリット・デメリット、餌や混泳についてを解説します。

プロアクアリストたちの意見をもとにレッドテールキャットについて解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

大きな口とつぶらな瞳のレッドテールキャットは、アクアリウムショップでもひときわ気になる存在です。
しかし、販売時は10cm程度でも、成魚になると立派な大型肉食魚に成長するため、飼育開始には注意が必要な魚でもあります。

このコラムでは、実務経験から得た知識をもとに、レッドテールキャットフィッシュについてや推奨する飼育環境や「暴れる」などの注意点についてを解説します。

熱帯魚の飼い方はこちらのページでも詳しく解説しています。

熱帯魚の飼い方

レッドテールキャットフィッシュとは?

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「レッドテールキャット」と呼ばれることの多い、非常に大型なナマズの仲間です。

特徴・寿命・体長

レッドテールキャットフィッシュは、大きな口と長いひげにきょとんとした目つきのユニークな顔立ちの大型魚です。
体は全体的に暗い灰色または黒で、尾の端部は鮮やかな赤色をしており、「レッドテール」という名前の由来となっています。

また、体型はナマズらしいシルエットで頭部が最も幅広く、尾部に向かって細くなります。

夜行性の性質を持ち、幼魚から若魚の頃は、土管などのシェルターに好んで入っていることが多いです。
しかし、強い肉食性の大食漢でストレスがたまると暴れることもあるなど、様子を確認しながら付き合っていく姿勢が大切になります。

南米のアマゾン川流域、オリノコ川流域、エセキボ川流域が原産で、飼育下での寿命は10年から15年ですが、稀に20年以上生きることもあると言われています。

成長がはやく、体長は水槽飼育下でも平均的に1mに迫り、野生では最大で約1.8mに達するなど、飼育できる魚種のなかでも最大級の生体と言えるでしょう。

レッドテールキャットフィッシュが好む環境

pH5.5~7.0、水温は22~28度程度が得意です。

レッドテールキャットは、弱酸性傾向の温水で、流れのある環境を好みます。
とはいえ、大型肉食魚であるレッドテールキャットを飼育するためには強力なろ過フィルターが必要ですので、必然的に強い水流のある環境が出来上がります。

彼らは泥底の川や湖に生息し、しばしば植物の茂った場所や岩陰で暮らす底生魚で、いわゆる『底物』の熱帯魚です。
そのため、体が小さな幼魚や若魚(~20cmほど)の頃は隠れ場所は必須です。流木や土管などのシェルターを設置しましょう。

しかし、環境に馴染んでくると水槽内で活発に泳ぐなど、より愛嬌ある姿を見せてくれます。

レッドテールキャットフィッシュの飼育方法

レッドテールキャットの飼育に必要な設備や、おすすめのろ過方式についてご紹介します。

水槽・ろ過フィルター

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飼育下でも体長は80cmほどまで成長するため、終生飼育には180cm以上の水槽が必要です。
奥行きと高さは60cm以上ないと飼育は難しいでしょう。
上記の水槽セットはアロワナ飼育用ですが、同等の設備を使用します。
後述しますが、水槽に体当たりをすることがあるため、素材は十分な板厚のアクリル製が最適です。

ろ過装置はオーバーフロー式か上部フィルター、外部フィルターがおすすめですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。

ろ過方式のメリット・デメリット
 

メリット

デメリット

オーバーフロー式

ポンプや濾過槽をカスタマイズできるため、強力なろ過能力を持つ。水位が一定な為、大型に成長しても安心。

一式で購入するとかなり高額になる。

上部式

メンテナンスがしやすく、清潔な飼育環境を維持しやすい。酸素供給も得意で、成長を安定させやすい。

150cm水槽用以上は制作できないため、上部式だけでレッドテールキャットの終生飼育は難しい。

外部式

音が静かでろ過能力が高い。複数台設置できるので水槽サイズの変更にも対応しやすい。

密閉式なので、メンテナンスがやや手間。ろ過能力はオーバーフロー式より弱いため複数台設置が必要。

このように、成長後の体長を考慮するとオーバーフロー式が最適ですが、大型水槽用の外部式フィルターを2台で稼働させる運用方法でも終生飼育できます。
また、オーバーフロー式で飼育する場合は、配管に激突しないようにコーナーカバー付きの設計にします。

予算や設置環境などから、ろ過装置を決めても良いでしょう。



水槽が狭い?レッドテールキャットフィッシュが暴れる原因

レッドテールキャットは「暴れる魚」と言われることがあります。
これはストレスが原因であることがほとんどで、水槽サイズが足りない場合に起こりやすいトラブルです。

具体的には、水槽壁面に顎をぶつけたり、体当たりをしたり、過剰に泳ぎます。
顎に怪我をしてしまう他、勢いが強いと水槽が破損してしまうことも。

  • 水槽サイズが狭く、泳ぎにくい
  • 過度な観察、視線
  • 大きな物音や騒音

こうした条件でストレスが溜まりやすくなるので、静かでゆったりとした飼育環境を保つように意識しましょう。

レッドテールキャットフィッシュの餌

ヒカリ (Hikari) ひかりクレスト ビッグキャット 大型底棲肉食魚用 570グラム (x 1)

レッドテールキャットは非常に大食漢です。
そのため、キャットフィッシュの仲間に与えることを想定した専用の人工飼料も発売されています。

肉食魚なのでメダカや金魚などの活餌もよく食べますが、レッドテールキャットの体長が小さいうちは上手に飲み込めず、体内に詰まらせてしまうことがあります。
活餌を管理する手間や栄養バランスを考えても、人工飼料をメインに飼育する方がはるかに楽でおすすめです。

肉食魚の餌で有名な『ひかりクレスト』シリーズなら、若魚のうちは『カーニバル』、成魚になったら『ビッグキャット』に切り替えるのも良いです。

底床材は敷かずベアタンク飼育がおすすめ

レッドテールキャットはベアタンクでの飼育が向いている魚種です。
フンが大きいですし、なにより力強い泳ぎで軽い底砂などは巻き上がらせてしまうことから、底砂を敷かない方が清潔に管理できます。

中には底砂を飲み込んでしまう個体もいることから、安全に飼育するためにもベアタンクを推奨しています。
底砂を敷く場合は、大磯砂程度の比重を持つものを選びましょう。

混泳は基本的にNG

口が大きい肉食魚なので、単独飼育が基本です。
アロワナなど体が大きく生活圏が被らない魚種と混泳できるケースもあり、混泳させながら管理しているショップもありましたが、レッドテールキャットが若魚の頃までが限度かと考えています。

成魚になればより大型になりますし、何かの拍子でトラブルが起こる可能性もあるからです。

なにより、そのぶん管理の難易度が上がりますので、水の汚しやすさを考えても、単独飼育を推奨します。

レッドテールキャットを最後まで飼育できない場合

レッドテールキャットは、飼育するには専用の水槽や飼育環境が必要な魚種です。
しかし、販売されている個体は5~10cmほどの幼魚が多いのに、あまりの成長速度に持て余してしまう場合もあります。
個体差はあるものの、小さくても約60~75cmほどまでは育ちます。

レッドテールキャットをはじめ、肉食魚は大型に育つ種類が多いです。
購入前に必ず最大体長を確認して、飼育可能かを判断しましょう。

もし購入しても大型水槽が用意できない場合は、「こんなに大きくなると思わなかった・・・」と飼育しきれなくなる前に、ショップなどに引き取ってもらうのが良いでしょう。

飼育しきれなくなった肉食魚を放流することで、在来種に悪影響を与える事案が多発しています。
また、日本の河川は熱帯魚が快適に過ごせる環境とは異なりますので、厳しい環境に生体をさらすことになります。

放流には罰則がありますので、必ず最後まで責任をもって飼育や譲渡を行いましょう。


まとめ:レッドテールキャットフィッシュとは!特徴・水槽など飼育に必要なポイント

レッドテールキャットは人に懐きやすい熱帯魚です。
しかし、非常に大型に育つ反面、ストレスがたまると水槽に体当たりしてしまうなど、繊細な一面も持ちます。

幼魚の頃は小さく、可愛い顔立ちも相まってアクアリウム初心者にも人気ですが、終生飼育には専用水槽が必要ということと、最期まで飼いきれるかを考えて購入すると、魚と飼育者の双方にとって良い結果につながるでしょう。
飼育水槽は、W180×D60×H60cmのオーバーフロー式が特におすすめです。

大型水槽をご用意できる場合は、ぜひ飼育にチャレンジしてください。

東京アクアガーデンでは、大型水槽のオーダーメイド製作を行っています。お気軽にご相談ください。

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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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