
60cm水槽のレイアウト手順を1から解説!プロが行う配置法とは!
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アクアリウムの楽しさは色々ありますが、やはり私が好きなのは水槽レイアウトです。
レイアウトは自分の思い描いた水槽を作り出す第一歩です。
そんな水槽のレイアウトですが、イメージ通りにならないとか、なんか思ってたのと違うとか。
レイアウトが初めての場合は、難しいイメージがあるのではないでしょうか。
その気持ち、分かります。
私たち水槽レンタル業者やショップ店員さんならまだしも、水槽立ち上げ時のレイアウトって、一度設置したらそう何度も行うわけではないので、腕を磨きにくい技術の一つと言えます。
そこで今回は、誰にでもマネできる、簡単でカッコイイ水槽レイアウトを実際に作ってみました。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに60cm水槽をレイアウトする手順について解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストの意見をもとに作成しています。
60cm水槽はスタンダードなサイズで、水草レイアウトにも向いています。
しかし、植え付けるタイプの水草などは、水槽立ち上げ時にレイアウトしていることが大切です。
そこで、実務経験から得た知識をもとに、水槽立ち上げ時から楽しめる水草レイアウト法を解説します。
動画で確認!60㎝水槽レイアウト
これから写真付きで解説していきますが、動画でも紹介しています。
それでは早速、解説していきましょう。
水槽設備の設置
水槽設置の基本からおさらいです。
水槽を置く
まずは水槽台に水槽を置いてください。
このとき、水槽台に直接水槽を置くのではなく、必ず水槽用マットを敷くようにしてください。
ウレタンマットは滑り止め、凹凸の解消、キズ防止など、さまざまな働きをしてくれます。
そして水槽を置く時、気を付けたいのが、水槽を置く位置です。
必ず水槽底面の全体が水槽台の上に乗っかっているようにしましょう。
少しでもはみ出ていると、荷重が底面に均等にかからなくなり、そこから破損するリスクが高まります。
水を入れてからでは水槽は動かせないので、この時必ず確認しましょう。
砂利を敷く
続いて砂利を敷きます。水草育成と言えばソイルが一般的ですが、今回は『大磯砂細目』を使用します。
大磯砂でも水草の種類を選べば十分に育成できますし、ソイルとは異なり交換する必要がないので長期維持に向いています。
砂利は、必ず敷く前に水で洗っておきましょう。細かいゴミなどが付着しているためです。
粒の大きい砂利でも注水したら濁りますので、濁りが取れるまで洗ってください。
だいたい平らに均した時、5cmくらいの厚さで敷くと良いですよ。
水草の成長を促す場合は、埋め込むタイプの固形肥料を適量混ぜておくのがポイントです。
大磯砂は頑丈で半永久的に使用できますが、栄養素という点ではソイルに劣ります。
とはいえ、熱帯魚などの生体を最適数飼育していれば、実は肥料がなくても水草育成は可能です。
成長具合が悪い時に追肥するのも良いでしょう。
装置類の取り付け
続いてろ過装置と水槽用ヒーターを付けます。
今回は外部フィルター「エーハイムクラシックフィルター2213」を取り付けます。
配管は右側左側、どちらでもOKなので、レイアウトに合わせて決めましょう。
レイアウトアイテムで配管を隠す感じです。
今回は左に寄せました。
排水は、対角から対角に流れるようにすると、水槽全体を水が循環してくれます。
ホースと本体を接続する時、給水側と排水側を間違えないようにしましょう。
続いて水槽用ヒーターです。
水槽用ヒーターも、外部フィルターの配管と同じ側に寄せると良いでしょう。
そうすることで、水槽の外に伸びる配管や配線をまとめて、スッキリさせることができます。
そして、水槽用ヒーターは必ず横向けに設置します。横向けに設置したほうが加温効率が良いためです。
水槽用ヒーターの温度センサーはヒーターの真上に設置しないようにご注意ください。
水槽用ヒーターに温められた水が温度センサーに直接当たると、水温の上昇を検知してヒーターが止まる→すぐ冷えて再稼働→また検知して止まる、というように、激しくON/OFFを繰り返します。
すると、水槽が正しく温められないばかりか、水槽用ヒーターが故障してしまう原因にもなります。
お気を付けください。
水槽レイアウト
さて、ここまでできたらレイアウトです。
注水
まずは水を入れます。
砂利が舞わないように、静かに注水しましょう。
2/3ほど水が溜まったら注水は一旦ストップ、砂利を均します。
前面を4cmくらい、背面を60cmくらいになるように、後ろに行くにつれて高くなるようにしましょう。
ここまでできたら、ろ過フィルターを稼働です。稼働させておくと、早く水の濁りが取れます。
まずは大きいものから配置していきます。
流木・水草
今回は凹型構図にするため、左右に配置します。
流木はあらかじめ仮組をして、設置イメージを先に考えておくのが良いでしょう。
こちらの画像のように、凹とは言っても、正確には直角三角形を二つ組み合わせた形にするといい感じです。
またこの部分が生体の遊泳スペースとなり、気持ちよく泳ぐ姿を観察することができます。
水草(アヌビアスナナ、アヌビアスナナゴールデン、ミクロソリウムプテロプス)は、このように黒のビニタイを使うと簡単に固定できて、しかも目立たないのでおすすめです。
ビニタイの結び目は、流木の後ろに隠しましょう。
植栽
続いて、水草を大磯砂に植えていきます。
作業前に、水草はポットや鉛から外しておきましょう。
まずは後景草から植えていくと、全体のバランスを取りやすくなります。
バリスネリアスピラリス
バリスネリアスピラリスは今回は右奥に植えます。
ピンセットで根の先端を掴んで、砂利に差し込みます。
2~3cmくらいの深さに植えたら、砂利の中で静かにピンセットを離します。
ポゴステモンオクトパス
ポゴステモンオクトパスは左後方、配管を隠すのに使います。
この水草はよく茂るので、成長すると上手いこと配管を隠してくれます。
これも、バリスネリアスピラリスと同じ要領で植えてください。
エキノドルスオゼロット
流木の陰から葉っぱが見えるような位置に配置します。
太くて若干植えにくいですが、グッと押し込んでください。
ラージリーフハイグロ
今回はバリスネリアの左隣に植えました。
バリスネリアやポゴステモンと同じ要領で植えます。
右の流木の陰から顔を出すように配置。
成長するともっとしっかりと見えるようになり、シュッとした形状の葉っぱが水槽のアクセントになります。
アヌビアスナナ・アヌビアスゴールデン
アヌビアスの2種類も大磯砂に植えます。
アヌビアスは流木やら岩やらに活着させるイメージが強いと思いますが、このように底床材に植えて育てるのも実はアリです。
むしろ、こっちのほうがよく育つまであります。
流木に活着させたアヌビアスと低床に植え付けたアヌビアスのバランスに注意です。
このように、正面から見たとき、高さ方向の見え方がバラバラになるようにするとバランスのいいレイアウトになります。
砂利にギュッと押し付けるように植え付けましょう。
ピグミーチェーンサジタリア
根をつまんで、浮き上がらないよう20~30㎜くらいの深さに植えます。
植える位置は、なるべく流木などの大きいレイアウトアイテムに寄せるようにすると、流木と砂利の境目を隠すことができ、シームレスな水景を演出するのに役立ちます。
仕上げ!完成
最後に、ちょっと引きで観察してバランスを確認。
照明を取り付けて、完了です。
設置して約1ヵ月ですが、こんな感じに成長しました。
水槽の後部、後部に少し隙間があるようにも思えますが、これは水草の成長を見越したスペースです。
今回選定した水草は、比較的成長の遅い水草ばかりではありますが、それでも成長はします。
日々刻々と変化する様子も、アクアリウムという生きたインテリアの魅力の一つです。
熱帯魚を導入する際には、必ず水合わせを行いましょう。
まとめ:60cm水槽のレイアウト手順を1から解説!プロが行う配置法とは!
いかがでしたでしょうか。
こんな簡単に、ダイナミックな水槽レイアウトを楽しむことができます。
ただ、これだけの水草全部そろえたり大変そう…という方もいるかと思います。
しかし、今回は通販でも流通が多く、手に入りやすい素材や水草を使用して制作しました。
ぜひ、ご挑戦ください。
この記事が、皆様の素敵なアクアリウムライフの手助けになれば幸いです。
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