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アクアリウムで使用するフィルターといえば、ろ材がしっかり固定されているものが主流です。
しかし「流動フィルター」という、ろ材を動かし飼育水との接触面を増やすことで、ろ材の表面全体にバクテリアを繁殖させるフィルターがあります。
流動フィルターには次のようなメリットがあり、ユニークさから目を引く存在です。
- スマートで見た目が面白い
- ろ材面積全体でろ過できるので効率が良い
- ろ材が流動するので嫌気性の場所が発生しない
一方で、デメリット下記のようなデメリットもあります。
- 物理ろ過は不可能
- 装着方法次第では水漏れする可能性がある
- 流動性が弱くなるとろ過能力が落ちる
- 価格が高め
流動フィルターのメリット・デメリットや自作についてお話ししていきます。
目次
流動フィルターとは
流動フィルターはろ材を濾過槽の底などに固定せず、濾過槽内で動かし続けるフィルターです。
効率よくろ材を動かすために、ろ過槽は縦長で、筒状の形状をしており『流動床フィルター』や『流動式フィルター』という名称で呼ばれることもあります。ろ過能力が安定していることから、水処理場でも採用されています。
水中でろ材が動き回ることで、ろ材の表面全体にバクテリアが繁殖しアンモニアなどを生物処理していきますが、水が流れず病原菌の温床となってしまいやすい「嫌気層」ができないため、病気が発生しにくいという特性があります。
流動フィルターのメリット
流動性フィルターはその外見や処理能力でメリットが大きいろ過方法で、以下のようなメリットがあります。
見た目がおもしろくスマート
流動性フィルターはろ材がしっかりと動くように、ろ過槽本体は筒状になっているので他のフィルターと比べると、スマートな印象を与えます。本体の中でろ材がコロコロと動く様子は、見ていて楽しいものがありますし、ろ材の量も少なめなのですっきりと見えます。
ろ材面積全体でろ過できるため、効率が良い
流動フィルターは、ろ過槽内でろ材が常に水中を動いているので、ろ材の全面を使用することが可能なので、表面全体にバクテリアを定着させることがでるんです。そのため他のフィルターと比較すると生物ろ過能力が高いという特徴があります。
流動するため嫌気性の場所が生まれない
一般的なろ過フィルターは濾過槽の底にろ材を敷くため、水の流れが微かになってしまう「嫌気層」ができてしまいますが、流動フィルターはろ材が常に水中を動いているため、嫌気層が発生せず好気性のバクテリアを繁殖させます。
嫌気層では病原菌が繁殖しやすいため、嫌気層のない流動フィルターは水質を安定させやすいと言えるでしょう。
ろ材が入る量が少ないため、大型水槽には向きませんが、水槽内で病気が発生しやすい場合は流動フィルターを検討してみるのも良いです。
流動フィルターのデメリット
メリットが多い流動フィルターですが、気を付けなければならないデメリットもります。
物理ろ過は苦手!
流動フィルターは「生物ろ過」に特化しているフィルターなため、物理ろ過を行なうことは苦手です。生物ろ過が特化するということは、アンモニアの処理能力が高くなるということですが、物理処理ができないため、フンや餌の食べ残しは水槽内に残りやすいです。
物理処理のできるフィルターのサブフィルターとして使うと、ろ過能力をアシストできます。
装着方法によっては水漏れの危険がある
流動フィルターが水槽に引っかけるタイプのものだと、何かのはずみで位置がずれてしまい水漏れしてしまう可能性があります。また水槽内や濾過槽内にポンプが見えてしまうので、気になる場合は水草や流木などを使って水槽レイアウトで隠すようにしましょう。
流動性が弱まると、ろ過能力が落ちる
流動フィルターは「ろ過ボール」という専用のろ材を使用します。つねに水中を動き回っていて、すすいでいるような感じなので汚れはつきにくいのですが、このボールにコケが生えることもあります。コケが生えてしまうと抵抗が増すことで、流動性が弱くなってしまいます。
流動フィルターは水槽と同じで日光の当たる場所など光が強い場所に設置すると、コケが生えてしまうので設置場所に気を付けましょう。
価格が高めである
流動フィルターは他のフィルターと比べると、全体的に本体と専用のろ過ボールの価格が高めな設定になっています。サブフィルターも必要になるため、流動フィルターの購入を考えているのであれば、いくつかの店舗での販売価格を見比べて購入することをおすすめします。
流動フィルターは自作も可能!
流動フィルターの高いろ過能力を利用したいけれど、どうしても価格が高くて購入を見送る方もいますが、中には自作する方もいます。
外掛け式フィルターを利用して作る方法もありますが、今回はもっとお手軽にペットボトルで作る方法をご紹介しますね。
自作方法はとても簡単なので、流動フィルター価格が高く購入を悩んでいる場合は、手作りにチャレンジしてみて!
■自作流動フィルターの材料
- ペットボトル
- チューブ
- エアストーン
- エアーポンプ
自作流動フィルターの作り方
- ペットボトルのフタにチューブを通すことのできる穴を開けてチューブを通し、エアストーンをペットボトルのフタの内側に装着。
- ペットボトルの底面に空気を通すための穴を開けて、ペットボトルの中に流動式のろ材を入れます。
- 水槽内に沈めてエアーポンプを動かすことで、手作りの流動フィルターの完成です!
エアストーンとエアーポンプについてはこちらの記事を参考にしてください。
まとめ:流動フィルターとは!濾材を固定しないろ過様式のメリット・デメリット
アクアリウム界ではまだ一般にあまり広まっていない流動フィルターですが、水処理場で使用されている生物ろ過能力が高い水処理方法です。
嫌気層ができないため、病原菌の繁殖を抑えることができやすくなるというメリットがある反面、物理ろ過は苦手なのでサブフィルターとしての利用がおすすめです。
そして、流動フィルター本体や専用のろ過ボールの価格が高いというデメリットがありますが、病気が発生しやすいなどの理由で悩んでいるのであれば、一度試してみる価値はあると言えるでしょう。
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