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水槽の照明をつけない・控えめにするのが良い場合とは!あえて暗くする理由

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熱帯魚水槽では、通常は約8時間ほどの照明時間が適切です。

皆様のアクアリウムの照明をONにしている時間はどのくらいでしょうか。
しかし、実はアクアリウムには照明をつけない、控えめにして暗めにするほうがいい時もあるのです。

あえて暗くしたほうが水槽にとってプラスになる場合とは、主に魚の導入当初でデリケートな時期であったり、強い照明を必要としない生体を飼育したりする場合です。
照明を上手に使い、生き物たちにとって最適な飼育環境をつくりましょう。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとに照明を控えめにする理由などを解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

アクアリウム水槽に照明は欠かせないものですが、場合によっては控えめにするとうまくいきやすいタイミングがあります。
たとえば、導入直後の魚に対して強い照明を付けると、怯えて隠れてしまうことも。

ここでは、水槽用照明を控えめにしたほうが良い場合を紹介し、照明点灯の考え方を解説していきます。

水槽照明を点灯しない・控えめにするのが良い場合を動画で解説

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水槽の照明を暗くすべき場面とは!

水槽の照明を暗くしたり弱めたりするのが良い時は、以下の6つの場合です。

  • 水槽のコケで悩んでいる場合
  • 光量に弱い陰日性サンゴの飼育
  • 水温が高すぎる場合
  • 導入したばかりの魚がいる場合
  • 夜行性の熱帯魚を飼育している場合
  • カニを単独飼育している場合

その理由と対策方法について解説します。

水槽のコケで悩んでいる場合

美しい水槽の大敵である茶コケや緑コケなどの対策として、『照明を弱くする』方法があります。
実際これで筆者の水槽ではコケを減らすことができました。

コケは藻類なので、光合成をして生きています。
照明が強すぎるとコケにとって環境が良すぎてしまい、増え続けていくケースが多いです。

強い水槽用照明が必須でない、金魚や熱帯魚を飼育している場合には、照明を控えめにする・少し弱めのものに変更するだけでも効果はあります。
使用している水槽用照明が、明るさ調節できるものであれば、ワンランク下げてみてください。

ただし水草を育成している場合などは、照明を弱くするのは避けましょう。水槽にはコケ取り生体を入れて対応するのがおすすめです。

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水草を育成する場合には、必要な光量を把握することが大切です。コケはすべてのアクアリストの悩みの種でもあります。

ヌマエビなどお掃除生体を活用すれば、それほどコケが繁茂することはありません。

コケ対策方法はこちらのコラムにも詳しく解説してありますので、是非ご一読ください。

また、コケ取り生体も水槽によって向き不向きがあります。
お掃除生体については、こちらのコラムをご参照ください。

光量に弱い陰日性サンゴの飼育

ウミトサカやトゲトサカなど、陰日性サンゴを飼育している場合も、強い照明には気を付ける必要があります。

陰日性サンゴは光合成ではなく、「餌を食べる」ことで育つサンゴです。このようなサンゴフードやプランクトンを食べて育ちます。

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照明を当てすぎるとコケが生えやすくなるのでデメリットのほうが大きくなります。
とはいえ、他の生体との兼ね合いを考え、全く照明を付けないのではなく鑑賞するのに適した程度の照明を導入しましょう。

陰日性サンゴの餌についてはこちらの記事で詳しく解説されています。

水温が高すぎる場合

照明は熱を発します。
LEDライトであればある程度の発熱は抑えられますが、それでも猛暑が続く夏などでは、なるべく水温が上がる要素を排除したいものです。

水温が極端に上がる時期の場合、強い照明をつけていると想定よりも水温が下がらないことがあります
そんな場合には、照明を少し暗くしてみるのも一つの手です。

水温管理はアクアリウムにおいて非常に大切な作業です。
水温計は必ず確認しましょう。

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夏場の水温調節にはみんな頭を悩ませるものです。
照明を暗くしただけでは水温上昇の要因を減らしたにすぎないので、パワーのある水槽用クーラーや冷却ファンを設置して水温を維持しましょう

水温調節について詳しくは以下のリンクをご参照ください。

導入したばかりの魚がいる場合

導入されたばかりの魚は、照明が強すぎることで強いストレスを感じることがあります。

魚にとって輸送されることや環境が大きく変わることはかなりのストレスです。
できるだけそのストレスを緩和することが、うまく新魚を導入するコツです。

導入当日は、強い照明は控えてあげましょう。

最初は隠れがちな生体たちも、餌を与え始める3日~1週間後ぐらいには次第に慣れ始めます
前面を泳ぐ姿が増えてきたら、照明も明るくしてみましょう。

魚が病気になったり、命を落とす原因の一番はストレスとも言われています。
できるだけストレスのない環境で飼育してあげるのが、長生きさせる秘訣です.

新しい生体を導入する際の注意点はこちらのページをご参照ください。

夜行性の魚を飼育している場合

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ブラックゴーストやピクタスキャット、タティア、サカサナマズなどの夜行性の魚を飼育する場合は、照明はほぼ必要ありません
しかし、飼育者が「活動的になる夜間に鑑賞してみたい」と考えるのは自然なことです。

そんなときは弱めの白い照明がおすすめです。
水槽サイズにぴったりのアクアリウム用の照明では強すぎることがあるので、やや小さめの照明を採用すると良いでしょう。
また、お好みの照明に自分で調整できる、マルチカラータイプの照明もおすすめです。

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カニを単独飼育している場合

カニだけを単独飼育している場合、強い照明は必要ありません。

飼育できるカニはサワガニなど、夜行性のカニも多いですから、カニを鑑賞するのに最低限必要なランクの照明器具で十分です。
夜行性のカニを飼育している場合に明るい照明をつけていると、カニは物陰にかくれてしまうので、観賞しにくくなってしまいます。

せっかく飼育しているのに姿が見えないとは…と感じてしまいますよね。

飼育しているカニが野生ではどういった環境で生育しているのかを考慮して、照明の明るさや照明時間を検討してあげましょう。

まとめ:水槽照明をつけない・控えめにするのが良い場合とは!あえて暗くする理由

アクアリウムを美しく演出しようと考えると、つい「できるだけ明るい照明のほうが綺麗だ」と思い込んでしまいがちです。

しかし、飼育している生体の性質や環境を考慮して「適切な」光の量で管理していくことが大切です。

アクアリウムはそれぞれで環境や状態が異なりますので、お持ちのアクアリウムに適した光の量を探り、健康に生体を飼育してあげましょう。

やや暗い水槽もムーディでオススメですよ。



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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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