コケリウムを100均アイテムで作ろう!簡単な作り方もご紹介いたします!
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小さな容器にコケやオブジェを配置して、幻想的な世界を作り上げるコケリウム。
卓上サイズで誰でも手軽に楽しめるのが魅力ですが、専用品を揃えようとすると意外にお金がかかってしまうことも。
もちろん専門店のものは使い勝手が良いので、コケリウムを長く続けるならば、思い切ってちゃんとした道具を揃えたほうが良いこともあります。
しかし、「気負わず楽しみたい」「練習用に安価なアイテムを探している」というようなときは、100円ショップで購入できるアイテムを使ってコケリウムに挑戦してみるのはいかがでしょうか。
今回は100円ショップのアイテムを使ったコケリウムの作り方を解説します。
実際に作っている様子も画像付きでご紹介しますので、ぜひご覧になってみてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに100均アイテムを使ったコケリウムの簡単な作り方を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
コケを使ってミニチュアな自然の風景を再現できるコケリウムは、100円ショップのアイテムを活用するとより手軽に楽しむことができます。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、100均アイテムを使ったコケリウムの簡単な作り方を解説します。
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コケリウム作成の手順を音声付きで解説します。
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コケリウムに使える100均アイテム
コケリウムを作るには、主に以下のようなものを揃える必要があります。
- 蓋付きの透明な瓶や容器
- ピンセット・スコップ
- 霧吹き
- 土・ミズゴケ・砂利
- オブジェ・化粧砂
- コケ
- トリミング用のハサミ
この中で、コケとハサミ以外のものは100円ショップでも入手が可能です。
ここでは、実際に購入したものの写真を交えながら、コケリウムに使える100均アイテムをご紹介します。
蓋付きの透明な瓶や容器
蓋付きのガラス瓶や透明な容器は、食器売り場や雑貨コーナー、収納コーナーなどに陳列されていることが多いです。
大きさや形、素材などが違う様々な種類が販売されているので、お好みのものを探してみましょう。
スタンダードな瓶も良いですが以下のような円柱型の容器を使うのもおすすめで、上手にレイアウトすることで一つ上のおしゃれなコケリウムになりやすいです。
こういった変わった形に挑戦しやすいのも、安価な100均アイテムの強みと言えます。
ピンセットとスコップ
ピンセットはコケリウムの必需品です。
コケを配置したりメンテナンスをしたりなど、何かと使うので一つは必ず用意しておきましょう。
100円ショップでは目的に合わせた様々な形状のピンセットが販売されていますが、できるだけ先が細く柔らかいものを選ぶのがポイントです。
ピンセットの先が太くて丸いとうまく苔を掴むことができないので、形状をよく確認して購入してください。
また、スコップは土を混ぜたり入れるために使用しますので、容器の大きさに合わせて使いやすいものを用意してください。
最近は100円ショップでも小さなスコップが販売されていますが、それでも大きいときはスプーンを使うのも良い方法です。
霧吹き
霧吹きは土を湿らせたり、完成後にコケに水やりをしたりするときに使用します。
すでにお手持ちのものがある場合は新たに購入する必要はありませんが、これから用意するときは、できるだけ霧が細かいものを選ぶのがおすすめです。
100円ショップでは、園芸用品や掃除用品の棚に置いてあります。
腐葉土・けと土
コケリウムで使用する土にはいくつか候補がありますが、100円ショップで取り扱いがある土から選ぶならば腐葉土とけと土がおすすめです。
腐葉土は蓄積した枯れ葉が分解されて栄養分となったもの、けと土は川や池などに堆積していった植物が泥のような状態になったものです。この2種は水持ちが良い上に、土に含まれる植物の繊維がクッションとなって酸素を含みやすくなるため、混ぜて使うと苔に最適な土壌となります。
コケリウムに使う容器は小さいので、使い切りサイズで販売されている100円ショップの土が量的にも使いやすいです。
ミズゴケや砂利もおすすめ
腐葉土やケト土は水持ちが良いのですが、水がはけずに湿気が溜まってしまうことも。
過度な湿気はカビや根腐れの原因となりますので、程よく水がはけるように作りたいときは、砂利とミズゴケを敷いた上に土を重ねるのがおすすめです。
ミズゴケや砂利も100円ショップで販売されています。
オブジェ・化粧砂
流木やミニチュアのフィギュア、化粧砂などの飾りを入れるのも良いでしょう。
コケリウムに色どりやユーモアが追加されて、オリジナリティあふれる素敵なインテリアになります。
オーナメントや化粧砂は100円ショップでも販売されており、特に季節感のあるオブジェは豊富な印象です。ぜひお好みのものを探してみてください。
100円ショップでは購入できないものは?
コケリウムに必要なもので、100円ショップで取り扱いが無いのが苔とトリミング用のハサミです。
これらはホームセンターや園芸店、インターネット通販などで購入することができます。
苔
100円ショップでは苔プリザーブドという、苔を乾燥・加工したテラリウム用のアイテムが販売されていることがありますが、成長する生きたコケは取り扱いが無いようです。
コケリウム用に生きた苔を購入したいときは、ホームセンターや園芸店、インターネット通販などを利用しましょう。自然に生えたものを採取してくるのも良いですが、国立公園や私有地など採取が禁止されている場所も多いので、この場合は採取前に条例などをよく確認してください。
お店ではこのようなパッケージに小分けにされています。
複数種の苔がセットになっているものは、少量ずつ色々な苔を楽しめるので、小さな容器のコケリウムに最適です。
大抵のお店では一つ一つにきちんとラベルを付けてくれているので、購入後にどの苔かわからなくなってしまうこともありません。
コケリウムにおすすめの品種
コケリウムでは、以下の品種がよく使用されています。
- ヒノキゴケ
- ホソバオキナゴケ
- コツボゴケ
- シノブゴケ
- タマゴケ
- ホウオウゴケ
これらのコケはコケリウムやテラリウムの定番種で、流通量が多く手に入れやすいです。
ただ、使用する苔に決まりがあるわけではないので、他にお好きな苔があるときはそちらを使用して問題ありません。自分のイメージにあった苔を探してみましょう。
トリミング用のハサミ
100円ショップでも様々な種類のハサミが売っていますが、トリミング用のハサミは100均アイテムで代用せずに、専用のものを購入することをおすすめします。
美しいコケリウムを維持するためには、
- 深い容器の中にも刃が届く長さがあること
- 小さな容器の中で苔を切れる小回りが利くこと
- 苔を傷めない切れ味
という条件を満たしたハサミが最適だからです。
ホームセンターなどでも、水草トリミング用の刃先が曲がっている細いハサミが販売されていますので、一つ用意しておきましょう。
100均アイテムを使ったコケリウムの作り方
ここからは、実際に100円ショップで購入したアイテムを使ってコケリウムを作る様子を画像付きで解説していきます。
コケリウム作りの流れはとても簡単で、
- 容器を選ぶ
- 土を作る
- 容器に土を敷く
- 苔を植えこむ
の4ステップのみ。慣れてしまえば時間もかからないので、小さなお子さんと一緒に楽しむこともできます。
コケリウムの作り方は、こちらの記事も参考にしてください。
1.容器を決める
コケリウムを作る容器に決まりはありません。小さな手のひらサイズの瓶から梅酒作成用の大きな瓶、水槽など置き場所やイメージに合わせた容器を選びましょう。
ただ、コケを育てるだけの湿度を保つために、蓋付きの容器の方が後々管理がしやすいです。
今回は、100円ショップで購入した円柱型の容器を使用します。
2.土を作る
バケツなどの大きな器に100円ショップの腐葉土とケト土、適量の水を入れて混ぜ合わせます。
上の写真のような泥状になるぐらいが水の量の目安です。
土と水を混ぜ合わせるときはスコップでも良いですが、思い切ってビニール手袋をはめた手で混ぜてしまったほうがしっかり泥状になります。
3.容器に土を敷く
土ができたら容器に敷き詰めていきます。
土をそのまま敷いても良いですが、通水性や通気性を確保したいときは砂利を敷いた上に水で戻した水ゴケを敷き、その上に土を被せるのがおすすめです。
このとき、土が多すぎると容器内で空気が循環できず苔が育たないことがあるため注意してください。
少なくとも、容器の上3分の1程度は空きができるように量を調整しましょう。
カビや臭いの予防にはくん炭が効果的
コケリウムを管理していると、湿気からくるカビや特有の臭いが悩みの種になることも
これらのトラブルの改善に効果が期待できるのがくん炭です。
もみ殻で作られたくん炭には、通気性や保水性を良くしてくれる性質があるので、コケリウムを作る際に砂利や土に少量混ぜておくだけで、カビや臭いを抑制してくれます。
くん炭の代わりに普通の炭を削って入れても、同様の効果を得られるので、湿気が気になるときは対策しておくのがおすすめです。
ちなみに、くん炭もホームセンターや100均で購入することができます。
4.苔を植えこむ
土の準備ができたら後は苔の植えこみ作業です。
ピンセットで優しくつまんだコケを丁寧に植えこんでいきましょう。この時、苔をつぶしたり傷つけたりしないよう、力加減には注意してください。
最後に流木やオーナメント、化粧砂などのレイアウトを配置したら、オリジナルのコケリウムが完成です。
コケリウムの管理ポイント
出来上がったコケリウムは、適切にメンテナンスをすることで長く美しい状態を維持できます。
最後に、コケリウムの維持や管理方法についてお話していきます。
程よく光の当たる場所に設置する
完成したコケリウムは、直射日光の当たらない風通しの良い場所に置いておくのがベストです。
植物の育成には光が必要ですが、苔は日陰に生える性質があるので、あまり強い日差しは必要ありません。室内ならば、レースカーテン越しの柔らかい日差し程度で、十分に育成できます。
日差しが強すぎると容器内に熱がこもって苔が枯れてしまうこともあるので、注意してください。
また、日中はカーテンを閉め切っているような環境では、光量の不足が心配されます。この場合は、コケリウム用のライトを使って点灯時間を管理するのがおすすめです。
霧吹きと換気が大切
湿気を好む苔の育成には、水やりが欠かせません。乾燥してしまうとみるみる内に苔が枯れてしまうので、定期的に霧吹きで水をかけて湿度を保ちましょう。
コケリウムの水やりでは、土だけではなく苔全体にしっかり水を吹きかけるのがポイントです。
苔には根が無いので、土にだけ水を与えても苔にうまく水が行き渡りません。苔を湿らせるように意識すると上手に育成しやすくなります。
また、いくら湿気が必要と言っても度が過ぎるとカビや根腐れの原因になりますので、蒸れないように一日一度は蓋を開けて容器の中の空気を入れ換えることも大切です。
苔が伸びたらトリミングをしよう
植え付けてしばらくすると苔が成長して背丈が高くなっていきます。
意外に思うかもしれませんが、品種によってはボトルの蓋ギリギリまで成長していた、ということもあるため、適宜トリミングをしてバランスを保ちましょう。
トリミングには全体のバランスを整えて美観を維持するという以外にも、傷んできてしまった部分を切って苔の成長を助けたり、大きくなった苔が光を遮ってしまうのを防いだりなど、苔を育成するという点でもとても大きな意味があります。
やってみるとそこまで難しいものではありませんので、気になるところからチャレンジしてみてください。
まとめ:コケリウムを100均アイテムで作ろう!簡単な作り方もご紹介いたします!
今回は、100円ショップのアイテムを使ったコケリウムの作り方と完成後の管理方法について解説しました。
コケリウムは、可愛らしいミニチュアサイズの自然をお部屋に飾れる、人気のインテリアです。
専用の道具を揃えても良いですが、100均アイテムを上手に活用すれば初期費用をかなり抑えることができるので、気負うことなく始められます。
また、完成したコケリウムは直射日光や湿度に気を付けて大切に管理してみてください。少し手間でも大切に育てれば長く楽しむことができます。
最近の100円ショップは園芸用品がかなり充実しているので、ご紹介したアイテムを参考にぜひ、オリジナルのコケリウム作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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このコラムへのコメントやお悩み相談に届いた質問の回答
こんばんは!
ケト土と腐葉土の割合はどれくらいですかね?
また、どっちかだけでも大丈夫ですかね?
よろしくお願いします。
コケのみを育てる場合は、ケト土8:腐葉土:2程度です。
腐葉土の割合が多いとカビの原因になるためです。
この制作事例は密閉容器のため、こうした配合で育てられましたが、開放型の容器ではカビが生えやすい素材です。
開放型の容器を使う場合は、赤玉土や砂、燻炭などを配合したものが向いています。
用途に合わせてご選定ください。
よろしくお願いいたします。
了解です!色々模索してみます。丁寧にありがとうございます。