水草の産地ってどこ？有名な水草ファームと代表作の水草をご紹介します！

水草

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投稿日：2025.10.31｜更新日：2025.10.31

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美しい水景を作るために欠かせない水草。
流通している水草の原産国を見てみると、日本国内のみならずアジア諸国やヨーロッパなど、様々な国から輸入されていることがわかります。

水草は産地ごとに特徴や特産の品種が異なるため、質の良い水草をお求めの際は産地にも注目してみると良いでしょう。
また、各国でも知名度の高い有名なファームを知っておくと、水草選びのヒントになるかもしれません。

今回のコラムでは水草の産地にスポットを当てて、有名な地域やその理由を解説します。
記事の後半では品質が高く、ブランドとしての地位を確立している有名な水草ファームもご紹介しますので、ぜひご覧ください。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとに水草の産地と有名なファームを解説
水草はどこから来るのか
- 日本にくる水草はアジア産が多い！
- 国産は九州や沖縄県産が多い
有名な水草ファーム
まとめ：水草の産地ってどこ？有名な水草ファームと代表作の水草をご紹介します！

プロアクアリストたちの意見をもとに水草の産地と有名なファームを解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水草を選ぶときは産地にも注目してみましょう。その国やファームが得意な水草を知っておけば、より品質の高い水草を選定しやすくなります。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水草の産地と有名なファームを解説します。

水草はどこから来るのか

世界各地から輸入されてくる熱帯魚と同様に、水草も多種多様な地域で育成されています。
日本国内で特に多く流通しているのは、以下の地域です。

国産：九州・沖縄
輸入：アジア（シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、台湾）・ヨーロッパ（ドイツ、オランダ、デンマーク）

ここでは、まず外国産と国産それぞれどのような地域の水草があるのかをご紹介します。

国産、無農薬水草のメリットとは！外国産の水草、農薬混入水草と比較解説https://tropica.jp/2019/11/10/post-32218/

日本にくる水草はアジア産が多い！

水草の輸入量を国別に確認してみると、最も多いのはインドネシアやシンガポール、マレーシア、タイ、台湾といったアジア地域、次いでドイツをはじめとするヨーロッパ地域です。

東南アジアは一年を通して温暖な気候で多くの水草が自生しており、養殖・育成も盛んに行われています。
また水質が軟水傾向で、日本の水道水と似た性質をしていることから、水槽に入れたときに環境にしっかり適応できる点も、日本のアクアリストに支持されるポイントです。

一方、ヨーロッパ諸国は水草の育成技術がとても高く、最先端の機材を使用して育てられた水草は最高品質のものばかり。
水質は硬水寄りで日本のものとは異なりますが、クオリティの高さで信頼を得ています。

国産は九州や沖縄県産が多い

日本国内では、日の光が強く水温が高い九州・沖縄地域が水草の産地として知られています。
比較的温暖な地域で日光をたくさん浴びて育てられた水草は、丈夫で色艶が良く、水槽でも美しく水景を彩る事でしょう。

とはいえ、日本は全国に田んぼや河川が広がる豊かな水源も持つ国で、各地に水草が自生しています。また温室や保温器具を使えば関東以北でも十分に水草を育成することができるため、近所に水草ファームがあるのであれば一度覗いてみるのがおすすめです。

有名な水草ファーム

ここからは、水草の生育・販売を行っているおすすめの水草ファーム6社をご紹介します。

各ファームの特徴を知っていると、水草を探すときに高品質なものを見つけやすくなります。
海外のファーム4社と、国内のファーム2社について、取り扱っている水草の品種や特徴をまとめて解説しますので、参考にしてみてください。

トロピカ社：デンマーク

【charm】（水草）組織培養１－２－ＧＲＯＷ！ロタラｓｐ．ボンサイトロピカ製（無農薬）（１カップ）

CHARM

トロピカ社は1970年にデンマークで設立された水草ファームです。長年の経験で培った確かな技術で育てられた水草は世界トップレベルの品質を誇り、日本はもちろん世界的にも信頼のおける水草ブランドとして確固たる地位を確立しています。

たくさんの水草の取り扱いがある中、特に知られているのが組織培養の水草『1-2-GROW』です。無農薬で培養された水草でスネールや病気の持ち込みの心配がなく、安心して水槽に導入できます。

グロッソスティグマやニューラージパールなど種類が豊富で、少量ごとにカップ販売されているのも使いやすいポイント。
若干値は張るものの、品質の良いものを使いたいというユーザーの需要を満たす人気商品です。

組織培養水草とは！無農薬・安全な培養水草のメリットやおすすめメーカー

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アクアフルール社：オランダ

（水草）エキノドルスコンパクタ（水上葉）（アクアフルール）（１ポット）

CHARM

ヨーロッパの水草ファームでトロピカ社と並んで高い人気を誇るのが、オランダのアクアフルールです。

高品質ながら有名ブランドの中では値段が控えめなので、高級水草に手を出してみたいという方の入門種としてもおすすめ。
アヌビアスやミクロソリウムなどの定番の水草が豊富に揃っているところも、挑戦しやすいです。
水草育成に慣れた方にはクリプトコリネ系の水草が重宝します。

アクアリウムショップではわかりやすくタグ付きで販売されているので、他社の製品と間違えてしまう心配もないでしょう。

クリプトコリネとは？
クリプトコリネの育て方はこちら

https://t-aquagarden.com/column/zukan_cryptocoryne

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オリエンタル社：シンガポール

日本に入ってくるアジア産水草の最大手が、シンガポールに拠点を構えるオリエンタル社です。

エキノドルスやクリプトコリネ系を筆頭に多くの品種を取り扱っており、中でもエキノドルス・オリエンタルは同社の代名詞ともいえる存在。
四半世紀以上に渡って人気をキープするロングセラーとなっています。

全体的に水準以上の品質を安定して保っているので失敗することも少ないですし、ショップなどを経由してお取り寄せができるなど、入手のしやすさも魅力です。

エキノドルスとは！美しい南米産水草の特徴や育成環境、品種を紹介

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デナリー社：ドイツ

（水草）クリプトコリネsp．ルテア　”ホビット”（デナリー便）（1ポット）　北海道航空便要保温

ドイツにあるデナリー社は、創業から50年以上世界の水草シーンに大きな影響を与える老舗として、海外のアクアリストから多く支持されています。

日本での流通量はあまり多くありませんが、エキノドルス・クリプトコリネを始めとした高品質な水草は一見の価値あり。
色鮮やかなクリプトコリネフラミンゴや各種エキノドルスなどデナリー社ならではといえる水草も多いので、一風変わった水草をお探しの際はぜひチェックしてみてください。

永代熱帯魚：埼玉県

埼玉県にある永代熱帯魚は、自社で丁寧に育成された水草を手軽に買うことができる国内有数の水草ファームです。

オーストラリアンクローバーやロタラなどの品揃えが豊富なところももちろんおすすめポイントですが、何より特筆したいのがその立地。
流通が良い関東の中心部にファームを構えていることから、鮮度を落とさずに水草を仕入れることができると利用するアクアリウム業者が増えています。

ミニ流木つきや鉢植えなどもあるので、水槽のスタイルに合わせて水草を選べるのも魅力です。