水槽をカウンターに置きたい！設置の注意点や演出方法・設置事例をご紹介

水槽を設置したいと考えたときに、まず最初に悩むのが置き場所です。

基本的には専用の水槽台を使って設置するのがセオリーですが、希望の設置場所やスペースの問題で水槽台の設置が難しいことも。
また、すでに丈夫なカウンターが備えられている場合は、そこを水槽の置き場所として活用したいということもあるでしょう。

カウンターの上にある水槽は訪れた人の目に留まりやすく、また場所全体の雰囲気作りにも最適なため、特にお店やクリニックなどではカウンターに水槽を設置したいというご希望をいただくことが多いです。
しかし、そもそもカウンターは水槽設置に適した場所なのでしょうか。

今回は、カウンターに水槽を置く方法ということで、注意点や実際の設置事例などをまとめてご紹介します。

プロアクアリストたちの意見をもとにカウンターに水槽を設置する注意点を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

お店や受付の顔となるカウンターは、丈夫な作りのタイプならば、水槽を設置しても問題ない場合が多いです。
注意点を確認しつつ、設置を検討してみてはいかがでしょうか。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、カウンターに水槽を設置する注意点を解説します。

水槽をカウンターに置く前に！確認したいポイント3つ

簡易的な棚やテーブルなどと比べれば丈夫なカウンターですが、安全に設置するために設置前に必ず確認したいポイントが3つあります。

• 耐荷重は足りているか
• 水平がとれているか
• 保証外になる可能性を考慮する

確認事項について詳しく解説します。

耐荷重は足りているか

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水槽を置く上で何よりも大切なのが、耐荷重です。
カウンターやテーブル、台などには耐荷重が設定されており、それを超える重量のものを設置してしまうと、最悪の場合カウンターや水槽が破損する恐れがあります。

「カウンターが壊れるなんてことはないでしょ」と思うかもしれませんが、水を入れた水槽は100kgを超えるようなことも少なくなく、水槽の重さでカウンターの板がたわむ可能性も0ではありません。
台にゆがみが生じると水槽の一点に比重がかかってガラスが破損してしまう危険があるため、必ず耐荷重を確認してから設置しましょう。

水槽は本体だけでもかなりの重さです。そこに水、生体、流木や岩、床材などを入れた場合を想定して水槽の重量を計算しましょう。

水槽の重さを計算してみよう 『自動計算機能』を付けました！https://tropica.jp/2018/02/11/post-11014/

水平が取れているか

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水槽を置く場所は、水平である必要があります。
理由は上記でもご説明した通り、水平ではない場所に重たい水槽を設置すると水槽に負荷がかかって破損する恐れがあるからです。

水槽が破損するとガラスが飛び散ったり、水漏れで部屋が浸水してしまったりと思った以上に大きなトラブルに繋がるため、できる限り安全に配慮して設置しましょう。

カウンターの水平を測るには、水平器を一つ用意しておくのがおすすめで、設置した後も、重さでゆがみが生じていないか、時々水平器を使って確認すると安心です。

水槽設置によるトラブルはメーカー補償の対象外！

お店や自宅に備え付けられているカウンターは、そもそも水槽を設置することは想定されていないことがほとんどです。

ある程度の重量には耐えられますが、万が一水槽関連のトラブル…例えば水漏れでカウンターが腐食してしまったといったことが起きた場合は、メーカーの補償を受けられない可能性があることを覚悟しておいた方が良いでしょう。

水槽の設置は、こういったリスクがあることを念頭に置いて検討することが大切です。

水槽・水槽台が劣化する原因！素材別に注意ポイントを解説します

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カウンターに置ける水槽のサイズ

では、カウンターにはどの程度のサイズの水槽が設置ができるのでしょうか?

サイズや作りによるところが大きいですが、ここではあくまで一般的なサイズのカウンターと仮定した上での水槽サイズを解説します。

60cmサイズまでに留めておくのが安全！

カウンターの耐荷重やサイズによるところはありますが、基本的には水槽サイズを60cm程度までに留めておけば問題なく設置できることが多いです。

60cm水槽に水や生体、アクセサリーなどを入れると、おおよそ100kgほどになります。また、水槽以外にも、水槽運用のための機材やインテリアなどを乗せることを考えると、もしカウンターの耐荷重に100kg以上の余裕があったとしても、60cm水槽程度に抑えておくのが安全でしょう。

高さは耐荷重で決めよう

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水槽には同じサイズの中にも、バリエーションがあります。

多いのは基準となる規格水槽、規格サイズよりも高さがあるハイタイプ、反対に背が低いロータイプの3サイズです。

それぞれにメリットデメリットがありますが、カウンターに設置する場合は耐荷重を考えて規格水槽かロータイプを選ぶと、失敗しにくいでしょう。

ロータイプの水槽はメンテナンスやレイアウトが簡単！ロー水槽特集！

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カウンターに水槽を設置した事例5選

ここからは、東京アクアガーデンが実際にカウンターに水槽を設置した事例を5つご紹介します。

飲食店で水槽をレンタルしたい！人気の水槽サイズと用途、事例をご紹介

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飲食店に設置した60cm淡水魚水槽

飲食店のバーカウンターに60cm淡水魚水槽を設置した事例です。

照明を落としたアダルティーな店内の内装と幻想的なアクアリウムがマッチして、ロマンチックな雰囲気を作り出します。
色鮮やかな熱帯魚がユラユラと泳ぐ様子を見ながらお酒を楽しめる、飲食店ならではのメリットを最大限に活かした演出です。

飲食店内に設置した90cmシクリッド水槽

先程よりも少し大きな90cmサイズの淡水魚水槽を、飲食店のカウンターに設置しました。

海水魚と見紛うほどカラフルな熱帯魚の正体は、シクリッド。色とりどりの魚と水草、石組みが白い床砂に映えてとても美しいです。

水槽が立てる小さな水音が、居心地の良い癒しの空間を演出します。

バーのカウンターテーブルに60cm水槽

こちらの事例では、お酒やグラスを収納しておく奥のカウンターに60cm水槽を設置しています。[

お店の方が使うカウンターに設置することで、お客様が飲食するスペースを圧迫することなくアクアリウムを鑑賞できる空間を実現しました。
さりげなく視界に入る水景は、会話の種にも最適です。

カウンターを彩るスリムな90cmシクリッド水槽

食器やお酒を収納するカウンターの中央に、幻想的な60cmシクリッド水槽を設置しました。

青白く照らし出された水槽はラウンジの雰囲気を引き立て、高級感を演出します。

先程も登場したカラフルなシクリッドは、淡水魚ながら弱アルカリ性の水質を好むことから白いサンゴ砂や貝殻などのレイアウトと相性が抜群。淡水魚の飼育のしやすさと海水魚の鑑賞性の高さを両方持ち合わせたハイブリットな熱帯魚として、様々な水槽で重宝されています。

オフィスの受付カウンターに設置した60cmシクリッド水槽

調度良いサイズのアクアリウムは、オフィスや病院の受付カウンターにもぴったりです。
こちらのオフィスの受付カウンターに置かれた60cm水槽は、設置してから12年、マイナーチェンジを繰り返しながら今も会社の顔として活躍を続けています。

アクアリウムには大きな流行り廃りがなく、いつ誰がみても美しいと感じられる稀有なインテリアとして、非常に価値が高いです。

オーダーメイドならばカウンター一体型水槽も作製可能！

ここまでは、既存のカウンターに後から水槽を設置する方法や事例をご紹介してきましたが、もっとインテリア性を高めたい、水槽とカウンターならではの活用方法を考えたいという方もいるでしょう。

このような場合はオーダーメイドを活用して、自分が理想とする水槽とカウンターの形を実現してみてはいかがでしょうか。

例えば、以下の事例では240cmの特注大型水槽の上に天板を取り付けて、カウンター一体型水槽を作製、設置しています。

また、既存のカウンターに合わせて水槽台と水槽を特注することで、カウンターと一体感のある自然なアクアリウムに仕上げることも可能です。

東京アクアガーデンでも、カウンターに合わせた水槽や水槽台のオーダーメイドを承っております。
ご希望に沿った水槽設計をご提案させていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ：水槽をカウンターに置きたい！設置の注意点や演出方法・設置事例をご紹介

今回は、水槽をカウンターに置く際の注意点や実際の設置事例などをご紹介しました。

カウンターは簡易的な棚や机に比べれば丈夫ではありますが、本来水槽を置くための場所ではないため、設置するにはいくつかのポイントに注意する必要があります。
特に耐荷重は必ずクリアしたいポイントなので、事前にしっかり確認をしてから水槽の設置を検討しましょう。

家具との一体感やインテリア性を追求したいときは、オーダーメイドを視野に入れるのも一つの方法です。

人目を引くカウンターの水槽は、空間全体の雰囲気をガラっと変える存在感があります。大きさや内容を考えながらぜひ、効果的なインテリアに仕上げてみてください。

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