水草水槽に映える水草の適正数!おすすめ本数と種類を水槽サイズ別に解説
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緑豊かな草原を思わせるレイアウトや、草むらの隙間を熱帯魚が行きかう幻想的な情景など、水草をふんだんに使用した水槽はとても見応えがあります。
このようなレイアウトに憧れて、水草水槽に挑戦中という方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に自分でレイアウトをしてみると予想以上にごちゃごちゃしてしまったり、反対に隙間が空いてしまったりして、なかなか思うようにならないことも。
水草をメイン据えたレイアウトの場合、闇雲に水草を植え付けていってしまうとバランスを取るのが非常に難しくなります。特に初心者の方は、水槽の大きさに合わた水草の種類と量をしっかり守ると、見映えよく仕上がりやすいです。
今回のコラムでは水槽サイズ別に、導入できる水草の種類と量の適正数をご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに水草水槽のサイズ別に適性な本数と種類を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水草をたくさんレイアウトする水草水槽をバランスよく仕上げるには、導入する水草の品種数や本数をある程度制限するのが良いです。
適性な数を守ることで、水草の育成や水槽内の環境も安定しやすくなります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水草水槽のサイズ別に適性な本数と種類を解説します。
水草水槽に最適な品種数や量の目安とは?
アクアリウムショップや公共施設で見かける水槽には、水槽いっぱいに水草が植え付けられていることが多いためか、様々な品種の水草を取り入れようと考えがちですが、自宅で水草水槽を始めるならば、水草の品種数や本数は控えめにするのがおすすめ。
水草が多すぎるとレイアウトのバランスが取りづらいほか、背の高い水草の影に入ってしまった水草が成長不良を起こしたり、水草が夜間に酸素を消費してしまって酸欠を起こしたりといった、水槽全体に関わるトラブルにつながる恐れがあるからです。
水草が少ないと寂しい印象になってしまいそうですが、凹構図などの基本的な構図や奥行きを意識してレイアウトしていけば少ない品種・本数でも十分に見応えを出すことができます。
むしろ水草の1種類に絞った水槽レイアウトは、シンプルながらまとまりが良いと人気です。
ただ、水草を1種類に制限したレイアウトはそれなりに技術を要する玄人向けなので、一般的には3種から多くても15種類ぐらいを目安に、水槽サイズに合わせて数を決めていくのが良いでしょう。
また、水草は成長とともにボリュームが出てくるので最初は少なめに、成長後はトリミングをしてバランスを取りながら必要に応じて少しずつ量を増やすと、まとまりやすいです。
水槽サイズ別!おすすめの水草の品種
ここからは、水槽サイズ別におすすめの水草や品種数を具体的にご紹介します。
導入できる水草の品種数は水槽の大きさによって増減します。
また、育成できる水草の種類も水槽サイズによって制限が出ることがありますので、お使いの環境に合わせた種類、品種数を守ることが大切です。
30cm水槽(W30×D30×H40cm)
小型水槽で水草レイアウトを作るならば、規格サイズよりも高さがあって水量が確保できる、W30×D30×H40cmのハイタイプ水槽がおすすめです。
高さのある水草を配置できるので規格サイズよりも奥行きを演出できて、小型水槽ながら迫力ある水景を作り上げることができます。
30cm水槽に導入できる水草の品種数は3~7種類程度を目安に構成すると、バランスが取りやすいでしょう。
■60cm水槽におすすめの水草
- 前景草:グロッソスティグマ、ショートヘアーグラス
- 中景草:ミクロソリウム、アヌビアスナナ、オーストラリアンクローバー、クリプトコリネ
- 後景草:ハイグロフィラ ポリスペルマ、ロタラインディカ、グリーンロタラ、ウォーターウィステリア など
あまり大きく育ち過ぎない品種を中心にレイアウトしていくと、バランスを維持しやすくなります。
60cm水槽(W60×D30×H45cm)
60cm水槽の場合、規格水槽でも水草水槽は作れますが、可能ならばこちらもハイタイプ水槽(W60×D30×H45cm)を使うのが良いでしょう。
高さが45cmあるとそれだけ空間を大きく使える上に、水草の種類を変えてメリハリを付けられるので飽きのこない美しい水景を再現できます。
水草の品種の適切な導入数は3~9種類程度で、前景から後景までをバランスよく選ぶとちょうど良いボリューム感に仕上げられます。
■60cm水槽におすすめの水草
- 前景草:クリプトコリネ、サジタリア
- 中景草:ミクロソリウム、アヌビアスナナ、アマゾンチドメグサ、レインキー
- 後景草:スクリューバリスネリア、アンブリア、ロタラナンセアン、ハイグロフィラ ポリスペルマ など
小型水槽に比べると、ハイパワーの外部式フィルターやCO2添加装置といった水草育成用の機材を設置しやすいことから、より本格的なラインナップとなります。
90cm水槽(W90×D45×H45cm)
90cm水槽以上は規格サイズでも十分な高さを備えています。
ハイタイプにするとむしろ深すぎて、底近くの水草に光が届きづらくなってしまうため、注意が必要です。
90cm水槽では、3~12種類程度の水草を導入できます。選べる品種やレイアウトの幅が広がり、水草水槽の楽しさを存分に堪能できるサイズ感です。
■90cm水槽におすすめの水草
- 前景草:グロッソスティグマ、ショートヘアーグラス
- 中景草:ミクロソリウム、アヌビアスナナ、ボルビティス、オーストラリアンクローバー、クリプトコリネ、レインキー
- 後景草:ハイグロフィラ ポリスペルマ、ロタラインディカ、グリーンロタラ、バリスネリア スピラリス
後景草には草丈が40cmを超える水草が配置できるようになります。中でもバリスネリア スピラリスは最大草丈が80cmにもなる大きな水草で、葉が水面に届くとそこから折れ曲がるように水面に沿って葉を伸ばす、豊かな葉姿が印象的です。
120cm水槽(W120×D45×H45cm)
120cm水槽は一般的な住宅に設置できる最大サイズで、水草はもちろん熱帯魚もたくさん入れたワイドな水景を楽しめます。
機材を揃えれば流通している大抵の水草を育成できますが、品種数は3~15種類程度にまとめるとレイアウトに一体感を持たせられるでしょう。
■120cm水槽におすすめの水草
120センチ水槽の場合、前景草の種類は少なめに抑えて後景草の種類を増やすと華やかな印象に仕上がります。
赤や黄色に色づく水草を使って色味にも変化を持たせると、横に広い水景のアクアセントになってより効果的です。
水草の本数の目安と決め方
水草一種類ごとの本数は、水草の葉姿である程度の目安を決めることができます。
例えば葉の幅が広いアヌビアスナナやミクロソリウム、ロゼット型のエキノドルス系の水草などは、植栽するスペースに合わせて一本だけで導入しても存在感が出るでしょう。流木などに活着できる点も単独導入に向いています。
一方、ロタラ類やハイグロフィラなどの有茎草や葉が細く繊細な印象の水草は、複数本まとめて導入しないとひょろりとしていて頼りない印象になってしまいがちです。
小型水槽でも5本以上、中型水槽以上ならば10本を最低数として植栽していくと、豊かな草むらレイアウトに仕上がります。
見応えのあるレイアウトを作るため、水草の形と水槽サイズを目安に、水草同士のバランスを見ながら導入数を決定してみてください。
まとめ: 水草水槽に映える水草の適正数!おすすめ本数と種類を水槽サイズ別に解説
今回は見応えある水草水槽を作るための水草選びということで、水槽サイズ別におすすめの水草と、適切な品種数や水草の本数を解説しました。
水草の品種数や量は多ければ良いというわけではありません。
あまりに数が多いとまとまりが無くなってしまいますので、思っているよりも少なめを心がけることが大切です。
一つの水槽に入れる種類は3種類以上を目安に、水槽サイズに合わせていくつかの水草を組み合わせてみてください。
前景、中景、後景の配置を考えながら色味のバランスなども考慮していくと、見ごたえのあるレイアウトに仕上がります。
このコラムを参考に、皆さんもぜひ本格的な水草レイアウトにチャレンジしてみてください。
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