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アロワナの種類・品種とは!アジアアロワナや仲間などを紹介します

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見応えのある大きな体に雄大な泳ぎで、アクアリストを魅了するアロワナ
南米、東南アジア、オーストラリアと広い地域に分布するアロワナは、地域ごとに少しずつ違った特性を持つ品種が存在します。

中でもアジアアロワナは、ブリード個体が多く流通する関係から改良品種が出回っており、色艶の良い一際美しい品種は特に人気が高いです。

そこで今回はアジアアロワナを中心に、アロワナとその仲間たちの品種や特徴を詳しくご紹介します。
体色の乗り方や鱗の加減、体の大きさなどそれぞれに魅力的なアロワナの中から、ぜひお好みの品種を見つけてみてください。

プロアクアリストたちの意見をもとにアロワナの種類や品種を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

世界の広い範囲に分布するアロワナには、その地域の特性を持ったたくさんの品種が存在します。
特にブリードが盛んなアジアアロワナには、他のアロワナにない独特の発色を持った個体が多いです。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、アロワナの種類や品種を解説します。

アロワナの種類・品種


アロワナの種類は、産地によって大きく3つのグループに分けられることが多いです。

  • 東南アジア産(アジアアロワナ)
  • 南米産(大型のアロワナ)
  • オーストラリア産(アロワナの仲間)

さらにここから、体色や体長などの特徴ごとに品種が細分化されています。
ここでは、アロワナの主な品種をグループごとに解説します。

アジアアロワナ


アジアアロワナは主にインドネシア、マレーシア、カンボジア、タイ、ベトナムなどを原産とするアロワナです。

最大体長は60~70cm程度、どっしりとした体形に体の後方につく丸みを帯びた背びれと尻びれが共通する特徴で、アロワナの中でも特に重厚感があります。

また、赤や金、青、緑など体色がとても豊かで、品種が豊富。各種を掛け合わせて作出された改良品種は繊細な色彩が持ち味となっており、状態の良い個体は1匹100万円を超す値が付くこともあるほど人気です。

一方で、野生の個体は絶滅の危機に瀕しており、ワシントン条約で商取引が禁止されています
そのため飼育用に流通している個体はすべて、インドネシアやマレーシアを中心に養殖されたブリードの個体です。

ちなみに、アジアアロワナの品種は「紅龍」など大まかなタイプだけでなく、「VIPレッド」などの品種名が細分化されています
こうした細かな品種名は、アロワナの特徴だけでなくどの養魚場で生まれた個体かをわかりやすくする役割も担っています。

過背金龍(マレーシア・ゴールデン)


【極上選別個体】極美! 藍底過背金龍 アジアアロワナ 28cm位 (熱帯魚)(生体)(アロワナ)

過背金龍はマレーシアに生息する、体の側面から背中(前方から6枚目の鱗辺り)までが金色に染まる品種です。
同じ過背金龍の中でも、しっかり金色が乗るもの、うっすら藍色や緑色がかるものなど色味の個体差が大きく、それぞれ金底、藍底、緑皮と別称で区別されています。

金色に染まる魚体が縁起が良いとされることからアジア各国での人気が高く、グレードによってはかなり高額です。

紅尾金龍(スマトラ・ゴールデン)

アジアアロワナ 紅尾金龍 鰭込み約15cm

スマトラ島に生息するアロワナです。

尾びれと尻びれに赤色が入るのが大きな特徴で、体は下の鱗から4列目まで金色、そこから上に向かって黒色のグラデーションになります。
先ほどの過背金龍よりも金の部分が少なめなので、良い意味でぎらつきの少ない落ち着いた色味を楽しめる品種です。

飼育下では体長50~60cm程度と、アロワナの中では小柄なので、120cm水槽でも飼育ができるでしょう。
また、アジアアロワナの中では価格も控えめなので、購入しやすいのもポイントです。

紅龍(レッド)


元々はボルネオ島に生息する、赤い体色のアロワナです。

養殖場での選別交配が進んだ結果、現在は野性個体よりも赤みの強い特徴ある個体が流通するようになりました。
アジアアロワナの中でも特に人気が高く、グレードによってはかなりの高値で取引されています。紅龍の中でも、色味や体型の違いで”アブソリュートレッド”や”メタルレッド”というように名前が付けられているので、お好みの品種を探してみるのも楽しいです。

体色は、照明や餌、飼育環境などにより変化するため、購入後も適切な環境を維持してあげると、美しい体色を長く楽しむことができるでしょう。

血紅龍(スーパーレッド)


B16 MITRA 血紅龍 スーパーディープヘマトイドレッド 19cm前後 第230-004689号 胸鰭長い 後方三鰭大きい 証明書あり アジアアロワナ レッドアロワナ

紅龍のなかでも特に赤みの強い個体を、血紅龍と呼びます。

名前の通り、全身が濃い赤に染まるアロワナで、グレードの高い個体は数百万円することも少なくありませんが、よい個体はマニアが飛びつくほど人気です。

導入コストもかかるため手軽に飼育できる種類ではありませんが、アロワナマニア憧れの一匹と言えるでしょう。


写真協力:アロワナ専門店AROMANIA 様

黄龍(バンジャール)

背ビレと尻ビレ、尾ビレがイエロー~オレンジになる品種です。
このバンジャールに紅龍を交配し「バンジャールレッド」という赤みのある黄龍が生み出されたと言われています。

ただし、これには諸説あり、はっきりとした作出の過程については分かっていません。

観賞魚としては、金属質でクールな印象が強い金龍よりもオレンジみが強く、暖かな印象があります。

青龍(グリーンアロワナ)


インドネシア、ミャンマー、タイなど、東南アジアの広い地域に生息する、青みを帯びたアロワナです。

シルバーに近い体色で派手さはありませんが、飼いこむことで金属質のエメラルドグリーンを発するようになります。
鱗に馬の蹄のような模様があるのも特徴で、隠れた美しさを持つ品種です。

アジアアロワナの中でも安価で購入できることから、入門種として位置づけられることも多いですが、魅力たっぷりの品種であることは変わりません。
気性が荒めで、ワイルドな雰囲気があるのも魅力の一つです。

唐草青龍(チタニウムゴールデン)

唐草青龍ミャンマーなどの極一部のみに生息する珍しい種類です。
体に複雑な曲線模様が浮かぶことから、この名前が付けられました。

体色はくすんだシルバーに近い色合いですが、成長すると背中がメタリックブルーに輝きます。飼いこむことで特徴的な模様もはっきりしてくるので、ぜひ最高の環境でじっくり飼育してみていただきたいアロワナです。

流通はあまり多くなく、当然高額な部類に入ります。繊細な美しさや希少性から、玄人好みの1種と言えるでしょう。

大型のアロワナ


アロワナの中でも一際大きな体を持つのが、南米産のアロワナです。
アジアアロワナに比べると細身ですが、成魚になると1m近くまで大きく成長することも。

体の真ん中あたりから尾の付け根まで長く連なる背びれと尻びれが水に揺蕩う姿には、非常に繊細な美しさがあります。

稚魚から幼魚までブリード個体が多く流通しており、アロワナの中では安価で目にする機会も多いでしょう。

シルバーアロワナ

(熱帯魚)シルバーアロワナ (Sサイズ 6-7cm)(ベビー)<1匹>[生体]

シルバーアロワナは、プラチナのような白銀の光沢が印象的な美しい品種です。

細身でとても繊細な見た目をしていますが、水槽内でも体長80cmを超すほどの大型種で、餌にぱくっと食いつく姿などは、アロワナらしく豪快。終生飼育には180cmクラスの水槽が必要になりますが、攻守のバランスが取れた育てがいのあるアロワナと言えるでしょう。

流通量が多く、大きなホームセンターなどでも安価で販売されていることがあります。
ただし、“ノーテール”と呼ばれる尾びれ、背びれ、腹びれが体を半周するように一体化した個体は、希少性から高額になりやすいです。

アルビノシルバーアロワナ

(熱帯魚)アルビノシルバーアロワナ Sサイズ(1匹) 沖縄別途送料 北海道・九州航空便要保温

シルバーアロワナのアルビノ個体で、神秘的な白さや光沢を味わえる品種です。

通常のシルバーアロワナよりも白く、背中は黄色みを帯びます。全身が真っ白になるプラチナタイプは、さらに希少性が高いです。
目の色は個体によって異なりますが、赤目や、角度によって黒~赤紫に見えるブドウ目と呼ばれるものが特に人気があります。

まだまだ流通量は少ないですが、アジアアロワナよりは安価なのも魅力です。

飼育方法はシルバーアロワナと同様で、やはり大きくなるので、終生飼育には180cm水槽を用意しましょう。

ブラックアロワナ

(熱帯魚)ブラックアロワナ Sサイズ(1匹) 北海道・九州航空便要保温 沖縄別途送料

ブラックアロワナは、アマゾン川の支流のネグロ川を中心に生息しているアロワナです。
幼魚の頃は名前の通り黒をベースとした体色ですが、成長とともに黒みが抜けていき、成魚になると背びれや尾びれが深い青に、体はいぶし銀のようなワイルドな雰囲気に変化します。このような成長に伴う変化が楽しめるのも、本種の魅力です。

最大体長は60cm程度とシルバーアロワナに比べると小柄で、150cm水槽でも飼育が可能です。

ただし、ブラックアロワナはシルバーアロワナと比べるとややデリケートで繊細な面を持っています。しっかりと落ち着ける環境を用意してあげることが、良い個体に育て上げるコツです。

アロワナの仲間


オーストラリアに生息するのは、現地の言葉で”大きな鱗”を意味する「バラムンディ」という名を持った、アロワナの仲間です。

体つきはアジアアロワナに似ていますが、今までご紹介してきたアロワナとは異なる野性味があり、独特の魅力に繋がっています。

ノーザンバラムンディ

【極上選別個体】極美! ノーザンバラムンディ 11cm位 (熱帯魚)(生体)(バラムンディ)265s78b0302

オーストラリア北部に生息するのが、ノーザンバラムンディです。

頭部からヒレに至るまで、全身に薄いピンク色の三日月型の模様が浮かびます。
体長は最大で約70cm、飼育下では60cmほどに成長します。シーズンになると幼魚がまとまって入荷するため、比較的安価で購入が可能です。

体全体を覆う丈夫な鱗が特徴ですが、この鱗が硬く体の柔軟性を阻害してしまうため、飼育には思ったよりも大きな水槽が必要となります。
特に、奥行きが足りないと思うように泳ぐことが出来ず運動不足になってしまうため、奥行き60cmは必ず確保しましょう。横幅は120cmもしくは150cmあれば問題ありません。

またノーザンバラムンディは気性が荒く、混泳には向かないので注意してください。

スポテッドバラムンディ


スポテッドバラムンディは、オーストラリア東部に生息する種類です。

ノーザンバラムンディと見た目が酷似していますが、特有の三日月模様がエラ蓋や頭部には現れない点と、体が一回りほど大きくやや細身なことで見分けることができます。

生息域は季節によって水温が15℃~30℃まで変化するため、大型魚の中でも比較的丈夫で水温幅も広めです。ただ、飼育環境下では水温20℃以上を維持した方が安定するでしょう。
この種も気性が荒く、混泳には向かないので注意してください。

流通量が年々減少しており、それに伴って価格が上昇、現在では安価のアジアアロワナとあまり変わらない値段で取引されています。

まとめ:アロワナの種類・品種とは!アジアアロワナや仲間などを紹介します


アロワナの種類をご紹介しました。

アロワナは産地によって大きく3つのグループに分けられます。
アジアアロワナは豪華な美しさ、南米産アロワナは繊細な美しさ、オーストラリア産アロワナは野性味あふれる雰囲気とそれぞれ異なった魅力があり、値段も品種やグレードによって様々です。

飼育にはいずれも120~180cmの大型水槽とハイスペックな機材が必要など、飼育のハードルはかなり高めですが、その唯一無二の存在感から世界中で愛されているアロワナたち。
ぜひ、お気に入りの一匹を見つけて飼育してみてはいかがでしょうか。

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執筆者 アクアガーデン

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