アクアリウムコラム
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人工海水をお得に買うには!値上がりした理由からコスパを上げる方法

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世界情勢のあおりを受けたエネルギーの高騰や、コロナウイルスの流行から始まった物流の停滞などが原因で、様々なものが値上がり・品薄となっている昨今。
アクアリウム業界も例外ではなく、熱帯魚の飼育に必要な機材や消耗品が軒並み値上がりを続けています

中でも、輸入品が多い人工海水は値上がり幅が大きい上に品薄状態になっている製品も多いことから、一番影響を受けているアイテムと言っても過言ではありません。
海水魚やサンゴの育成には必需品であるため、買わないわけにもいかずランニングコストの上昇に頭を悩ませている飼育者の方も多いことでしょう。

そこで今回のコラムでは、人工海水をお得に買う方法を解説します。
人工海水が値上がりしている理由から、コスパを良くするコツおすすめの人工海水などをご紹介しますので、ぜひご覧ください。

プロアクアリストたちの意見をもとに人工海水のコスパを上げる方法を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

アクアリウム用品の値上がりが続く中、特に影響を受けているのが人工海水です。
マリンアクアリウムを楽しむ方には死活問題である人工海水の値上がりは、使い方や買い方を工夫して負担を減らしましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、人工海水のコスパを上げる方法を解説します。

人工海水が値上がりした主な理由


ここ数年で人工海水が次々と値上がりしていますが、この背景には世界的な情勢ややむを得ない事情が絡んでいます。

ここでは、まず人工海水の値上がりが続いている理由を解説します。

国際的な物流遅延

人工海水の価格が上昇している要因の一つに、国際的な物流の遅延があります。

新型コロナウイルスの流行以降、世界的にコンテナ不足や輸送費の値上げが深刻化して、海上輸送に大きな影響を与えました。
その結果、海外メーカーの人工海水が一時的に品薄となり、供給が不安定になっているのです。

一時期に比べれば供給は安定してきているものの、重量がある人工海水が輸送コストの影響を受けやすいのは変わりません。
燃料費や輸送費のコストの上昇がそのまま、小売価格にも反映される形となっています

円安の影響や原材料の高騰

インスタントオーシャン 200L用 7Kg 人工海水

2022年以降の急激な円安と物価高の進行により、多くのメーカーが人工海水の価格改定を余儀なくされました。
輸入製品は為替の相場の影響を直接受けるため、上り幅は他の製品よりも大きくなっています

また、人工海水の製造には乾燥工程などで多量のエネルギーを消費するため、燃料費が高騰して生産コストが上がっているのも価格上昇の要因です。

加えて、人工海水の主成分である塩化ナトリウム(塩)や、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分の価格が世界的に高騰している影響もあります。

人工海水の値上げには、世界情勢や異常気象によるエネルギー事情など様々な事象が絡み合っており、不確定な要素も多いことから、今後さらに価格が高騰していく可能性があるでしょう。

人工海水のお得な買い方と節約法


人工海水は値上がりしていても購入しなければならない、マリンアクアリウムの必需品です。
とはいえ、今までと同じように使用しているとランニングコストが上がってしまいますので、少しでも安く購入したり、節約になるような工夫をしたりして負担を減らしてみてはいかがでしょうか。

ここでは、人工海水のお得な買い方と節約法をご紹介します。

コスパが良いのは大容量サイズ

インスタントオーシャンプレミアム 20kg 600リットル用 バケツ 人工海水

日用品などと同じように、人工海水も少量タイプのものよりも大容量パッケージの方が1L辺りの単価が安く設定されていることが多いです。

例えば『ナプコ インスタントオーシャン』の場合、600L用(20kg入り)は9,800円前後なのに対して、10L用の小袋(360g入り)は500円前後で販売されています。
1L辺りの価格で比べると600Lが16.3円、10Lが50円なので、大容量の方がかなりお買い得なことがわかるでしょう。

またAmazonなどの通販サイトを利用した場合、少量パックを小まめに購入するとその都度送料がかかることから、大容量を一度に購入してしまったほうがコスパが良いです。

ただし、人工海水の素は湿気に弱いため、開封後は密閉できる容器や付属のジッパーバッグに入れて保存し、品質を保つようにしてください。
先程のインスタントオーシャンは、小分けパックが合計で600L分入ったカートンタイプも販売されているので、小型水槽はこちらを利用するのもおすすめです。

ちなみに、大容量サイズでも通販なら自宅まで配送してもらえるので楽です。

リーズナブルな製品に切り替える

飼育している生き物に合わせて、リーズナブルな人工海水に切り替えるのも方法です。

人工海水はミネラル分の含有量多いほど高額になる傾向があるのですが、実はカクレクマノミなどの海水魚だけを飼育している水槽ならばそこまで多量のミネラルは必要ない場合が多く、安価な人工海水でも十分に飼育ができる可能性があります。

一方、ミネラル分が豊富な人工海水の素が必須なのが、主にサンゴを育成する水槽です。
サンゴの成長には、カルシウムや微量元素などのミネラルが欠かせません。サンゴは必要な成分が不足するとすぐに調子を崩してしまうため、少し高額でも信頼のおける人工海水を使うことをおすすめします

成体の調子が良い状態を維持できれば水換えの頻度を減らし、結果的に人工海水を節約することができますので、スタイルに応じて適切な製品を選びましょう。

プロテインスキマーを導入する

ゼンスイ プロテインスキマー ナノスキマーコンパクト ~60cm水槽 流量調節可能 ベンチュリー式 水槽内設置

人工海水の使用量を減らすという意味では、プロテインスキマーの導入が有効です。

プロテインスキマーは、水中のタンパク質や有機物を吸着して除去する海水専用の機材で、使用することで水が汚れにくくなります
水質を長い期間維持できるようになるので、水換えの頻度や交換する水量を減らして、人工海水の消費量を抑えることができるでしょう。

一度に使用する人工海水の量が多い、多数の生き物を飼育する大型水槽ほどプロテインスキマーから受けられる恩恵は大きいです。

プロテインスキマーはそれ自体が高価な機材で初期投資がかかってしまう点には注意が必要ですが、水槽を長期的に管理していくことを考えると導入するメリットは多いでしょう。

コスパが良い!おすすめの人工海水3選


最後に、コストパフォーマンスと品質を両立したおすすめの人工海水を3つご紹介します。

海水魚メインの水槽におすすめの汎用性の高い製品から、難しいハードコーラルの飼育にも対応できる品質の高い製品までご紹介しますので、人工海水選びの参考にしてみてください。

ナプコ インスタントオーシャン 600L(28Kg・カートンタイプ 200L×3)

ナプコ インスタントオーシャン 人工海水 海水魚 サンゴ (200L用×3)

ナプコ インスタントオーシャン』は、コストパフォーマンスに優れた人工海水の定番品で、海水魚メインの水槽はもちろん、ソフトコーラルやイソギンチャクの飼育にも対応できる汎用性が魅力です。

リン酸塩や硝酸塩が含まれていない、コケが生えにくい配合になっています。溶解速度が速いので初心者でも扱いやすいです。

10L用から600L用まで容量のラインナップが多い中、今回おすすめするのが200L用のパックが3つセットになったカートンタイプ
小分けになっているので使い切りやすく、小型~中型の水量が少ない水槽ならば、同量の大容量タイプよりも使い勝手が良いです。

東京アクアガーデンでも使用実績が豊富で、長期飼育にも向いた安定した水質を維持できる、とても信頼がおける人工海水と言えます。

人工海水の素 SEA SALTのシーソル

人工海水の素 SEA SALTのシーソル 30L用×5袋

人工海水の素 SEA SALTのシーソル』は、東京アクアガーデンでも採用する機会が増えている、国内産人工海水です。

輸入品と比べるとリーズナブルなので、コストパフォーマンスを重視するアクアリストから特に高い評価を得ています。

低価格とはいえ品質の安定性もばっちりで、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルがバランス良く配合されているので、海水魚の長期飼育に最適です。

塩自体が少ししっとりしていて水に溶けやすく、攪拌時にダマになりにくいので、短時間で透明度の高い高品質な海水を作ることができます。

カイスイマレン マリンソルト

カイスイマレン 人工海水 マリンソルト 800L用(200L用×4袋)

カイスイマレンマリンソルト』は、水質の安定性に定評がある国産の人工海水です。

天然の海水の組成比率を再現した自然環境に近い配合が最大の特徴で、NaCl(塩化ナトリウム)をはじめ、カルシウム、マグネシウム、カリウムといった主要ミネラルに加え、ストロンチウムやヨウ素などの微量元素までを水槽に取り入れることができます。

この抜群の成分配合により、海水魚はもちろん環境に敏感なハードコーラルを含むサンゴの飼育にも対応可能。調整後の海水はpHや硬度が安定しやすく、生き物の健康維持に最適です。

また、RO水ユーザー向けに脱塩素剤が別添されたプレミアムタイプも販売されています

まとめ:人工海水をお得に買うには!コスパを上げるおすすめ購入方法と値上げ対策


人工海水のお得な購入方法やコスパ良く使用するコツをご紹介しました。

物流遅延や記録的な円安、原材料の高騰などの要因が重なり人工海水の高値が続いています。
今後もどのように価格が推移していくか不透明な状況ですので、今からコストを抑える工夫をしてみてはいかがでしょうか。

人工海水をお得に買うには、大容量タイプを選んだり比較的低価格な製品に切り替えたりといった方法が有効です。
またプロテインスキマーを使用して水質をきれいに維持することで水換えの頻度を減らして、人工海水の使用量を削減できます。

コストを抑えたいからといって、必要な水換えをしなかったり品質の怪しい製品を使ったりするのは問題ですが、できる範囲で行うコスト削減は、無理なく長期飼育を続けていくのにも効果的です。
人工海水のコスパを良くして、マリンアクアリウムを楽しみましょう。



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執筆者 アクアガーデン

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