水槽の海水をこぼした!濡れると危険な場所や対処法・こぼさない対策
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予期せず、海水を床にこぼしてしまった・・・海水魚水槽を管理している人であれば、このようなトラブルを一度や二度は経験あるのではないでしょうか。
水槽のメンテナンス時や水換え時に海水をこぼしてしまうと、場所によっては塩分で浸食が起こってしまったり、漏電の可能性もあるため大変危険です。
そこで今回は、海水をこぼすとどうなるのか、危険性や対処法などについてご紹介していきます。
海水をこぼさないための対策についても触れていますので、海水水槽を管理されている方はぜひお役立てください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに海水の影響を解説
海水魚飼育には必須の『海水の素』ですが、それを溶かした飼育水をこぼしてしまうと、塩分により思わぬ影響が出ることがあります。
海水がしみ込んだ木材などは腐蝕しやすくなるため、こぼしたらすぐにふき取ることが大切です。
ここでは、東京アクアガーデンのスタッフが実務で得た知識をもとに、海水をこぼした際の対処法や対策について解説します。
海水をこぼすとどうなるのか
まずは、海水をこぼすとどうなるのかについてご紹介していきます。
考えられるケースとしては、以下の3つが挙げられます。
- 床などがベタベタになる
- 塩ダレになる
- 塩分で浸食が起きる
床などがベタベタになる
床面に海水をこぼしたまま放置すると、塩分の影響でベタベタになってしまいます。
まずはすぐに水気を拭き取り、そのあと念入りに水拭きをしてベタつきを防ぎましょう。
詳しい拭き取り方法については、『海水をこぼしたときの対処法』にて後述します。
塩ダレになる
こぼした海水をきちんと拭き取れなかった場合、塩分が固着して塩ダレ状態になることもあります。
水槽の裏側や水槽台の側面などは飛び散った海水の拭き取りが甘くなりがちなので、念入りに掃除をしましょう。
また、エアレーションの飛沫によって塩ダレになることがあります。
エアレーションを行う場合はフタの閉まり具合を確認するなど、飛び跳ねを防止するために対策しましょう。
塩分で浸食が起きる
こぼした箇所の素材によっては、塩分で浸食が起こる可能性もあります。
塩分で鉄製のものが錆びてしまうのはもちろんのこと、木製家具でも海水が染み込むと腐ることがあるので、注意しましょう。
海水で濡れると危険な場所
続いては海水で濡れてしまうと危険な場所について解説していきます。
特に注意が必要なのは、以下の3ヶ所です。
- コンセントやプラグ
- フローリングやカーペット
- 水槽台
それぞれの箇所に海水をこぼしてしまった場合の危険性についてご紹介しますので、しっかりと確認しておきましょう。
コンセントやプラグ
コンセントやプラグは、もっとも危険度が高い場所です。
こぼしたのが海水でなく普通の水であっても、接続された電化製品が故障してしまったり、漏電や火災が発生する可能性があるため、特に気を付けましょう。
アクアリウムで起こりやすい火災や漏電については、以下の記事で詳しくまとめてあります。
よく確認して、事故を未然に防ぎましょう。
フローリングやカーペット
フローリングやカーペットに海水をこぼした場合、事故に発展する可能性は低いのですが、なによりも掃除が極めて困難です。
床に溢れた海水を放置すると浸食することがありますし、染み込んだ跡も残るため、程度によっては床の張替えが必要となる場合もあります。
カーペットに海水が染み込むとベタつきが不快ですし、洗うのも大変です。
水槽台
水槽台に海水をこぼすと、素材が鉄製・木製どちらであっても、浸食したり腐る可能性が出てきます。
重い水槽を支える水槽台は、一部が腐るとすぐに全体のバランスが崩壊してしまいますので、念入りに対策をしておきましょう。
水槽台に錆止め加工を施しておけば、海水による浸食を軽減させることができます。
ただし、部品の錆つきには注意してください。
もし、買い替えを検討するのであれば、海水が触れてしまう事を前提に腐食に強い素材の水槽台を選ぶのがおすすめです。最近では、腐食耐性が高い素材としてアルミ製水槽台が注目されています。
アルミ製のオーダーメイド水槽架台のご案内です。アルミフレームを使用した丈夫な水槽架台の構造や加工オプション、ご注文の流れについてご説明いたします。
海水をこぼしたときの対処法
続いては、海水をこぼしてしまった場合の対処法について解説をしていきます。
すぐに拭き取り、水拭きをする
まずはこぼした海水を取り除いた後、水拭きによって少しずつ塩分を薄めていくイメージです。
水拭きの際はお湯で拭いたほうが素早くベタつきを除去できるので、ぜひお試しください。
よく乾燥させる
水拭きをして塩分のベタつきを取り除くことができましたら、換気をしつつよく乾燥させましょう。
海水をこぼさない対策
最後に、海水をこぼさないようにするための対策についてご紹介していきます。
私たち東京アクアガーデンがお客様の水槽設置やメンテナンスをお手伝いさせていただく際には、以下のような対策をしつつ、海水をこぼさないよう注意しながら作業をしております。
- 大きめのバケツ・ポリタンクを使用する
- タオルをあてながら注水する
- 水中ポンプで注水する
- ビニールシートを敷いて作業する
大きめのバケツ・ポリタンクを使用する
余裕のあるサイズのバケツを使用すると、水を運ぶ際にこぼれにくくなります。
また、当然ですがバケツいっぱいに海水を入れてしまうと、運ぶときにも注水するときにもこぼしやすいです。15Lサイズの容器に10L程度まで水を入れるなど、大きめのバケツに余裕をもたせてメンテナンスしましょう。
水量が多い場合は、キャップの締まるポリタンクに詰め替えてから注水するのもおすすめです。
タオルをあてながら注水する
基本的な対策方法ではありますが、タオルをバケツに当てながら注水するだけでも、塩ダレを大幅に減らすことができます。
水換えやメンテナンス専用のタオルを数枚用意しておくと便利ですよ。
水中ポンプで注水する
水換え時に水中ポンプを使用してみるのもおすすめです。
排水・注水どちらの用途でも使うことができます。
ビニールシートを敷いて作業する
水換えやメンテナンスをする際には、水槽の周囲などにビニールシートを敷いて作業しましょう。
広範囲をカバーできるので、水滴なども完全に防げます。
まとめ:水槽の海水をこぼした!濡れると危険な場所や対処法・こぼさない対策
今回は水槽の海水をこぼしてしまった際の危険性や、こぼさないようにするための対策方法などについて解説してきました。
海水をこぼすと、場所によっては塩分で浸食が起こってしまいます。
こぼした水滴がコンセントやプラグに付着すると、漏電や火災にもつながるため注意が必要です。
水換えの際には大きめのバケツを用意したり、水中ポンプを使うなどして、海水をこぼさないように工夫をしましょう。
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