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水槽の小傷を目立たなくする対処法を解説します。
皆さんは誤って水槽の壁面に傷を付けてしまい、ショックを受けた経験はないでしょうか。
また、中古の水槽は安く販売されているためお買い得ではあるものの、目立つ傷が付いていると購入をためらってしまうことも少なくありません。
水槽に付いた傷は取るのが難しいというイメージが強いため、落ち込んだり、中古水槽の購入を諦めてしまうかたが多いと思います。
しかし実際は、水槽に付いた傷の多くは綺麗に修正することが可能です。
このコラムでは水槽の小傷や曇りを綺麗に取る方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
目次
アクアリウムのプロが監修、水槽の傷を綺麗に消す方法
このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水槽に付いた傷はご自宅でも簡単に修正することができ、特にアクリル水槽であればほとんど目立たないくらいに綺麗に消すことが可能です。
このコラムではアクリル水槽やガラス水槽の小傷・曇りを取る方法について解説していますので、水槽に傷を付けてしまって困っているかたや、傷だらけの中古水槽の購入を検討中のかたは、ぜひ参考にしてください。
水槽に傷が付いてしまう理由
水槽に傷が付いてしまう理由としては、
- コケ取りなどの掃除で、強くこすりすぎた
- 硬いヘラやスポンジなどを使用してしまった
- レイアウトを修正するときにぶつけてしまった
- プレコやカメなど、鋭い歯や爪を持つ生き物を飼育している
などが挙げられます。
コケ取りやレイアウト修正など日々のメンテナンスで傷を付けてしまうことがもっとも多く、次いで生体の歯や爪によって傷が入ってしまうこともあります。
まれに大型の魚がターンの際に水槽にぶつかって傷を付けてしまうケースもあるようです。
アクリル水槽の傷の消し方
それでは、まずはアクリル水槽の傷の消し方からご紹介していきます。
アクリル水槽は軽量で割れに強いですが、表面の柔らかさから、ガラス水槽と比べるとかなり傷が付きやすいです。
しかしその一方、できてしまった傷を修正しやすいというメリットもあります。
以下からはアクリル水槽の傷を消す道具や研磨する手順について写真付きで解説しますので、ぜひ参考にしてください。
アクリル水槽の傷を消す道具3つ
アクリル水槽の傷を消すのに必要な道具は、以下の3つです。
- 液体コンパウンドセット
- アクリサンデー
- タオル
道具1:液体コンパウンドセット
まず用意するのは、液体コンパウンド。
商品は特に指定はないですが様々な傷に対応できることから、粒子の粗さが3段階に分けられた、セットタイプのものがおすすめです。
ご紹介している商品は車両用のものですが、水槽に使用しても特に問題はありません。
ご自宅に無い場合は通販やホームセンターなどで約2,000円前後で販売されているので、お求めやすいものを購入しましょう。
道具2:アクリサンデー(アクリル用研磨剤)
続いてご用意していただくのは、アクリサンデーという製品。
先程の液体コンパウンドで研磨したあとに、仕上げとして使用します。
アクリル素材用の研磨剤で、水槽への使用はこちらの製品が一番適していると感じています。
こちらも通販やホームセンターで、500円程度で購入できます。
道具3:タオル
液体コンパウンドやアクリサンデーで研磨する際に使用するタオルも用意します。
できればコンパウンド用のクロスがおすすめですが、無ければ普通のタオルでも構いません。
タオルはコンパウンドの粗さごとに変えたほうが良いですし、水拭きや作業前・後の乾拭きにも使用するので、5~6枚は用意しておきましょう。
アクリル水槽を研磨する手順
傷を消す道具が用意できましたら、いよいよ水槽を研磨していきます。
主な手順は、
■アクリル水槽をの傷を消す手順
- 水槽内の生体を別容器に移す
- 水槽を水洗い・乾拭きする
- 液体コンパウンドを使用する
- アクリル用の研磨剤(アクリサンデー)を使用する
- 仕上げの水拭き・乾拭きをする
この5段階です。
以下から手順ごとに写真付きで解説しますので、ぜひお試しください。
手順1:水槽内の生体を別容器に移す
生体が入っている水槽の傷を消したい場合は、生き物や水草、レイアウト用品などをすべて別容器に移し、水槽の中を空にしましょう。
この時、水槽用ヒーターやろ過フィルター、照明、水温計などの機材もすべて取り外します。
手順2:水槽を水洗い・乾拭きする
続いて、空になった水槽を水洗いし、研磨しやすいように乾拭きをしていきます。
この段階で水槽面に付着したゴミを取り除いたり、傷や汚れている部分をしっかりと確認しておきましょう。
大型の水槽の場合は水洗いが難しいと思うので、水拭きと乾拭きだけでも構いません。
手順3:液体コンパウンドを使用する
先ほどご紹介した液体コンパウンドを使用し、傷付いた部分を研磨します。
ほとんどの液体コンパウンドは『キズ取り用』→『仕上げ用』→『鏡面ツヤ出し用』の順に粒子が細かくなっていくので、まずは粒子の粗いキズ取り用の液体から、タオル(クロス)で塗って磨いていきましょう。
ひとつめの液体で磨き終わったら、軽く乾拭きをしてから次の液体を使用します。
3つ目のコンパウンドで磨き終わった段階で、水槽壁面の曇りや汚れはかなり落ちているはずです。
手順4:アクリル研磨剤(アクリサンデー)を使用する
続いて、研磨の仕上げとしてアクリル研磨剤(アクリサンデー)を使用します。
先程の液体コンパウンドと同様に、タオルに適量乗せて、傷付いた箇所を優しく擦りましょう。
手順5:仕上げの水拭き・乾拭きをする
研磨の行程が終了しましたら、仕上げにしっかりと水拭き・乾拭きをして、完成です。
画像は仕上げまでの行程をすべて終えた水槽なのですが、研磨前と比べるとかなり綺麗になっていることがおわかりいただけるかと思います。
小傷が消えて、表面にツヤも出てきました。
ガラス水槽の傷の消し方
続いてはガラス水槽の傷の消し方をご紹介していきます。
ガラスはそもそもめったに傷が付かない素材なので、目立つような傷の場合は、深く鋭い傷であることが推測されます。
このような傷は研磨をしても完全に消すことは難しいので、ガラス水槽の傷の場合は消すのではなく「目立たなくする」というイメージに近いです。
研磨の方法自体はアクリル水槽の場合と変わりませんので、先述した道具と手順を参考にしてください。
■ガラス水槽の傷を磨く手順
- 水槽内の生体を別容器に移す
- 水槽を水洗い・乾拭きする
- ガラス用の液体コンパウンドを使用する
- ガラス用研磨剤を使用する
- 仕上げの水拭き・乾拭きをする
アクリルよりもガラスは硬質なため、ガラス用の研磨剤を使用します。
しかし、安全性を考慮するなら、ガラス水槽の傷に関しては専門の業者に依頼してみるのもひとつの方法です。
一般家庭では扱いが難しい電動のサンダーを使用したガラスの傷消しを行っている業者もありますので、『ガラス水槽 傷消し』等で検索し、近くの業者を探してみましょう。
水槽の買い替えをご検討の場合は、寸法が自由に設定できるオーダーメイドもおすすめです。
特注で作れるアクリル水槽・ガラス水槽の発注方法やオプションを解説しております。厳選した材料を使用し、製作はすべて国内工場です。確かな品質をお安くお届けいたします。
まとめ:水槽の傷を消す方法!アクリル水槽・中古水槽を磨いてきれいにしよう
今回は水槽の小傷や曇りを取り除く方法をご紹介してきました。
水槽の傷消しは難しそうなイメージが強いと思いますが、アクリル水槽に関しては、ご自宅でも簡単に傷を修正することが可能です。
特に中古のアクリル水槽は安価で手に入りやすく、研磨剤などもそれほどお金をかけずに揃えることができるので、新品の水槽を購入する場合と比較すると、コストを大幅に抑えることができます。
ガラス水槽は、アクリル水槽よりも家庭で傷を消すことが難しいため、無理に消そうとせず専門業者に依頼することも選択肢に加えると良いですよ。
今回のコラムを参考に、皆さんも水槽の傷消しに挑戦してみてください。
水槽の傷について良くあるご質問
アクリル水槽についた傷は補修できますか?
アクリル素材は表面が柔らかく傷がつきやすいですが、その特性から研磨剤で傷を消すこともできます。
磨く際は魚や水草などの生き物・レイアウト物・底砂・ろ過フィルターなどすべてを外に出し、水槽だけの状態にしてから行いましょう。
水槽の傷が消えない場合はどうすればよいですか?
傷は光の反射により目立つため、水に浸かることよって目につきにくくなるためです。
美観を損なわない程度の小傷は無理に磨き上げなくても問題はないですが、ガラス水槽は専門業者に磨いてもらうこともおすすめです。
ガラス水槽に研磨剤付きスポンジは使えますか?
注意したいのがガラス水槽のシリコン部分です。研磨剤で磨いてしまうとシリコンが傷つき、水槽の寿命が減ってしまいます。
利用はよほど汚れのひどい箇所のみにしましょう。
水槽についた水垢が取れません
酸性傾向に弱いため、食酢やクエン酸、pH降下剤を使用して拭き取ることで、きれいにすることができます。
これらの液剤を使用する場合は、飼育水に触れないように、タオルやペーパーに含ませて拭き取りましょう。
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