クリスマスにおすすめの水草10選！赤い・白い・温かみのある種類を厳選

日本は季節感豊かな国です。水槽レイアウトを考えるときに、

「イベントに合う雰囲気にしたい」
「季節ごとにレイアウトを変えたい」

と思うアクアリストの方も多いでしょう。

アクアリウムでクリスマスムードを盛り上げるためには、水草を活用するのがおすすめです。
そこで今回は、クリスマスシーズンにおすすめの水草を10種紹介します。

クリスマスをより楽しめる内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。

プロアクアリストたちの意見をもとにクリスマスにおすすめの水草をご紹介

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

クリスマスの水槽を盛り上げるには、水草を使った水槽レイアウトがおすすめです。

水草には、赤い・白い・温かみのある種類などがあり、クリスマスを素敵に演出できるものがたくさんあります。今回はその中でも、特におすすめの10種類を厳選しました。

ここでは、実務経験をもとにクリスマスムードを高める水草種をご紹介します。

クリスマスにおすすめの水草10選！

クリスマスにおすすめの水草を10種類紹介します。

1つだけでも良いですし、複数取り入れればクリスマスがより盛り上がることでしょう。ぜひ、水槽レイアウトの参考にしてください。

ロタラ　ロトンディフォリア ベトナム H’ra

『ロタラ　ロトンディフォリア ベトナム H’ra』は、名前のとおりベトナム原産のロタラです。

ふさふさとした小さめの葉が特徴で、環境によってオレンジ〜赤色に染まります。葉の質感と暖色系のカラーは温かみがあり、寒い季節の癒しにぴったりです。他種の水草と区別がつきやすいため、幅広い年齢の方に注目してもらえますよ。

育成は容易で、幅広い環境に適応できます。また、CO2や強い照明がなくても発色良く育てやすいので、初心者の方にもおすすめです。
ただし、濃い赤い葉を維持したい場合は、強めの照明の設置とCO2を添加したほうが良いでしょう。また、定期的に追肥をすることで、きれいな葉色が保てます。

ルドウィジア　スーパーレッド

『ルドウィジア　スーパーレッド』は、濃い赤色に染まる水草です。

葉が花びらのような形状をしていて、濃い赤色と相まってほかの水草にはない美しさをもっています。レイアウトに使えば、水槽に暖かく華やかな色合いが加わって装飾性が際立ち、クリスマスにぴったりですよ。

ほかの赤系の水草と比べても、CO2や強い光量がなくても育てられるうえ、水質や水温にもうるさくないため育成難易度は控えめです。ただし、光量が不足すると葉が緑がかってしまうため、美しさを保つにはある程度の光量をもったライトを設置しましょう。

ルブラ　ハイグロ

『ルブラ　ハイグロ』は、スーパーレッドよりもさらに深いワインレッドに染まる水草です。

落ち着いた深みのある色合いで、大人な雰囲気やシックな華やかさを演出するのに向いています。
葉にウェーブがかかるのも特徴で、あまり背丈が高くならないので中景に使うのがおすすめですよ。

育成はやや難しく、CO2の添加が必須で強い光量も必要です。また、ほかの水草よりやや低い水温が適しています。適した環境さえ用意できれば飼育できますが、初心者の方にはややハードルが高いかもしれません。

ミリオフィラム マトグロッセンセ

『ミリオフィラム マトグロッセンセ』は、まるで鳥の羽のような繊細な葉が特徴の水草です。また、葉を茎の真上から見ると雪の結晶のような形状をしています。見た目が可愛らしいため、クリスマスシーズンにぴったりでしょう。

成長が早く、育成は見た目ほど難しくありません。ただし、照明は強いものがおすすめで、CO2があるとさらに良いでしょう。トリミングを繰り返していけば、わき目も出てきて密な茂みが作れますよ。

ホワイトウォーターウィステリア

『ホワイトウォーターウィステリア』はウォーターウィステリアの変異種で、白い葉脈模様が入った水草です。水草には白い模様が入っているものが少なく、白＝雪をイメージさせるホワイトウォーターウィステリアは、クリスマスにおすすめできます。

適応できる水質や水温の幅が広いため、初心者の方も育てやすいでしょう。ただし、白い葉脈模様は環境によって面積や濃さが変わってきます。光量が少ないと、白い部分が無くなってしまうので注意してください。

アヌビアスナナ 斑入り

『アヌビアスナナ　斑入り』は、アヌビアスナナの改良品種で、葉に白い「斑」が入った品種です。
白い斑は雪化粧を思わせ、クリスマスにぴったりの水草と言えるでしょう。

斑の入り方には個体差があるので、お気に入りの株を探してみてください。

アヌビアスナナと同じく丈夫で、初心者の方でも育てやすいです。
また、成長もゆっくりでそれほど大きくならないため、小型水槽でも飼育できます。

流通は少ないですが、「スターダスト」や「ミルキー」などの品種もおすすめです。

アヌビアスナナについては、こちらのコラムも参考にしてください。

アヌビアス・バルテリー　リンクルリーフ

『アヌビアス・バルテリー　リンクルリーフ』は、アヌビアス・バルテリーの変異種で、波打った円形に近い葉が特徴です。

今回紹介する水草の中では比較的大きく育ち、シルエットが可愛いので、照明を工夫することでより楽しめます。

もともと茎が長く、立体感のあるレイアウトを作るのに適していますが、流木に活着させることでさらに幅が広がり、大型水槽でも存在感を出せるでしょう。
強い照明もCO2も必要ないので、レイアウトしにくい大型魚の水槽にワンポイントで入れるのもおすすめです。

ブセファランドラsp. クダガン

『ブセファランドラsp. クダガン』は、波打つ葉と赤い茎が美しい水草です。

丈夫で水質の変化にも強く、強い照明やCO2の添加が必要ありません。成長はゆっくりで、初心者の方も育てやすいです。
小さいサイズの水草なので、小型水槽にも入れやすいでしょう。CO2の添加や適切な追肥を行うと、より美しく成長します。

また、ブセファランドラsp. クダガンは、水中葉・水上葉のどちらでも栽培しやすいです。そのため、アクアテラリウムやパルダリウムでも楽しめます。用途の広い水草なので、プレゼントとしてもおすすめですよ。

ウォーターフェザー

『ウォーターフェザー』は、鳳凰苔とも呼ばれる、鳥の羽根のような形の葉が特徴の水草です。

ウィローモスより葉が長く、ふさふさとした見た目がとても可愛らしいです。サンタクロースのヒゲにも見えますね。また、石や流木などに活着でき、高さのあるものに活着させればクリスマスツリーのように演出できます。

CO2や強い照明が無くても育ちますが、CO2を添加するとより成長が早くなりますよ。

葉が稚エビの隠れ家や微生物の発生源となるなど、エビ飼育との相性が抜群です。赤いエビを導入すれば、よりクリスマスらしくなるでしょう。

ウィローモス

『ウィローモス』は、観賞魚飼育での定番の水草です。石や流木などに活着するので、工夫次第でさまざまな形状を作れるので水槽内のデコレーションに向いています。

ペット通販大手の『charm』では、クリスマスツリー型にウィローモスを活着させた「モスツリー」を販売しています。さらにチェリーバルブやビーシュリンプなど赤い生体を導入すれば、クリスマス気分が盛り上がるでしょう。

ウィローモスは、かなり育てやすい部類に入ります。成長はゆっくりですが、伸びてきたらトリミングして形状を維持してあげましょう。
また、湿度を保てば生育するので、テラリウムやパルダリウムにもおすすめです。

ウィローモスについては、こちらのコラムも参考にしてください。

まとめ：クリスマスにおすすめの水草10選！赤い・白い・温かみのある種類を厳選

クリスマスシーズンにおすすめの水草を10種紹介しました。

赤系の温かみのある水草や、白い模様の水草、そして可愛らしい葉の水草を入れるだけで、クリスマスムードが高まります。

今回紹介した水草は、アクセント的に入れても良いですし、全体にレイアウトしても良いでしょう。特に赤系の水草は温かみがあるので、クリスマスが終わったあとの冬の時期にもおすすめです。

コラムを参考に、ぜひ思い思いのレイアウトを楽しんでみてください。

ほかにも水草に関するコラムがありますので、こちらも参考にしてくださいね。