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かわいらしい見た目と泳ぎ方、たくさんの個性があることから人気のフグ。
人懐っこいところもあって、「飼育してみたい!」と思う方も多いのではないでしょうか。
毒をもっていたり、気性が荒かったりする個体もいますが、単独飼育など上手に工夫することで楽しく飼育ができます。
今回は、そんなフグの中でもかわいくておすすめの10種類を紹介します。
見た目の特徴や餌、育て方などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにかわいくて個性的な、10種類のフグを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
- 東京アクアガーデンおすすめの可愛いフグ10選!ハコフグなどの海水フグから淡水フグをご紹介!
- フグは単種飼育が基本!人に慣れやすいけれど、気が強く混泳に向かない種類が多いよ!
- フグには毒がある!体調不良やストレスを感じると毒を放出することがあるよ混泳生体がダメージを受けることも多いので、単独飼育がおすすめ
- 汽水で飼育可能な種類でも、最終的には海水で飼育すると長生きすることが多いよフグの好む環境を確認しながら飼育しよう!
フグはさまざまな種類がおり、それぞれ個性的でかわいいものです。
海水魚のイメージが強いフグですが、淡水に住むフグもいるので、一般的な熱帯魚の設備でも飼育できます。また、フグは人によく慣れるものも多く、ペットフィッシュとしてもおすすめです。ただし、混泳時に注意が必要なことも事実です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、かわいくて個性的な、おすすめのフグを10種類解説します。
かわいいフグ10選
アクアリウムで人気があり、東京アクアガーデンがおすすめする、10種類のかわいいフグをご紹介します。
小さいものから大きなものまで、個性豊かなフグがたくさんいるので、お気に入りを見つけてくださいね。
ミナミハコフグ
ミナミハコフグは、幼魚・成魚ともにかわいくて水族館でも人気者の海水フグです。
幼魚のうちはサイコロのようにコロコロとした黄色い体形に、黒い斑点模様が特徴となっています。成長して大きくなると、青みがかったくすんだ体色に、白い斑点模様に変化します。
アクアリウムショップで販売されているのは、ほとんどが幼魚なので、成長後の姿もチェックしておきましょう。
ミナミハコフグは外敵などから刺激を受けると、強力な毒を出します。また、口が小さく泳ぎも上手ではないので、餌取りが下手です。そのため、混泳には注意が必要となり、可能であれば単独もしくはフグ同士での混泳にしましょう。
アベニーパファー
アベニーパファーは世界最小の淡水フグで、最大でも約3cmにしかならず、とてもかわいらしい姿をしています。
大きくならないので、30cm程度の小さな水槽でも飼育可能です。しかし、縄張り意識が強く気性が荒い個体も多いため、複数飼育の場合は大きい水槽で、かつ隠れ家なども用意する必要があります。
また、肉食性が強いので、混泳には注意が必要です。特に甲殻類は大好物のため、アベニーパファーとの混泳は避けましょう。
貝類も好物で、水槽内に発生するスネールも食べます。一般的には嫌われ者のスネールですが、アベニーパファーの水槽ではよい餌となるので、駆除せずそのままにしておくのもおすすめです。
ハリセンボン
ハリセンボンは体中にトゲをまとった姿で、アクアリスト以外にも有名なフグの仲間です。人懐っこくてかわいらしく、体も丈夫で餌食いもよいので、初心者の方にもおすすめします。
流通しているのは5~10cm程度の幼魚が多いですが、最大で30〜40cmほどに成長します。また、ハリセンボンは鋭い歯を持っているので、他種との混泳は向いていません。そのため、90cm以上の水槽での単独飼育が理想的です。小さなうちは特にかわいらしいですが、大きく成長する点を考慮して飼育を始めましょう。
ハリセンボン同士か、同サイズのフグであれば混泳は可能です。ただし、生餌が中心で水を汚しやすいので、水量やろ過能力に余裕を持たせた数を飼育しましょう。
東京アクアガーデンのレンタル水槽でもハリセンボンは人気です。
南米フグ
南米フグは別名『アマゾンパファー』とも呼ばれ、黄色と黒色の縞々模様が特徴の淡水フグです。
アベニーパファーよりやや大きい8cmほどになり、「アベニーパファーは小さすぎる」という方にも飼育しやすい大きさではないでしょうか。
南米フグは、落ち着く暇もないほどよく泳ぎまわります。泳ぐ姿がとてもかわいらしいのですが、その分エネルギーを消費し、痩せやすいのでこまめな餌やりが必要です。また、ほかのフグより歯が伸びやすく、伸びすぎると餌が食べられないことがあるので注意してください。
餌は冷凍赤虫を中心に、イトメやクリルを与えます。歯の伸びすぎを防ぐためには、貝類を与えるのがおすすめです。自然発生するスネールがいればよいですが、なければ餌用に巻貝も販売されているので、定期的に与えるとよいでしょう。
コンゴウフグ
コンゴウフグはサイコロ型の体型で黄色い体色を持ち、頭とお尻に2本ずつトゲがあるのが特徴です。小さなヒレを動かし、ちょこまかと動き回る姿がかわいらしくて人気があります。
ただし、大きくなると40~50cmほどになるので、将来的に90cm以上の水槽が必要となるため注意してください。
コンゴウフグは、ほかのフグと比べて毒性が弱いと言われる種類です。しかし、狭い水槽内ではほかの生き物が中毒を起こす可能性もあるので、混泳はおすすめしません。混泳する場合は、同種かフグ同士の混泳にしましょう。
餌はクリルやアサリのむき身、オキアミなどを与えます。人工餌料には餌付かないこともあるので、気を付けてください。
ミドリフグ
ミドリフグは、黄緑色の体色に、黒い斑点模様が特徴で、最大で10cmほどになります。そこまで大きくならず流通量も多いので、飼育を開始しやすい種類です。
しかし、淡水では長期飼育が難しいとされ、汽水や海水で飼育するのが望ましいでしょう。汽水の比重は1.004~1.011が適しているとされ、成長に合わせて比重を高くしたほうが調子がよいです。
ショップではミドリフグが淡水で販売されてることもありますし、汽水でも濃度がまちまちです。購入時にお店の水槽の比重を確認して、自宅でも調整しましょう。
餌は冷凍赤虫を中心に、生餌を与えます。比較的人工餌料にも餌付きやすいので、小さなころから少しずつ与えてみてください。
シマキンチャクフグ
シマキンチャクフグは最大で10cmほどと、海水のフグの中では比較的小型の種類です。丈夫で小型の水槽で飼育できるので、初心者の方にもおすすめします。
フグの中では比較的大人しく、エビを除く同サイズの魚であれば混泳可能です。しかし、ほかの魚から刺激を受けたり、いじめられたりしたときには皮膚毒を出すので、混泳する際は注意してください。
また、シマキンチャクフグはほかのフグと違って、ライブロックやサンゴをあまりかじりません。そのため、サンゴでレイアウトした水槽で飼育が可能です。しっかりとレイアウトした、60cm程度の水槽で飼育してみてはいかがでしょうか。
インドパシフィックトビー
インドパシフィックトビーは『アラレキンチャクフグ』とも呼ばれる、キンチャクフグの仲間です。最大で10cmほどになり、全身にちりばめる斑点模様が美しく人気があります。
ほかの魚と混泳は可能ですが、臆病な個体が多いので、単独飼育か隠れ家を十分に用意した水槽で混泳しましょう。キンチャクフグの仲間とは、ケンカするので注意してください。
大食漢のわりに餌をとるのが下手なので、十分に餌を食べられるように配慮が必要です。混泳水槽であれば、ほかの魚につられて人工餌料に慣れるのも早いというメリットもあります。
弱ったサンゴや、サンゴの種類によってははかじることがありますが、それほど気にする必要はありません。サンゴでレイアウトして、ほかのカラフルな魚と混泳するのもおすすめです。
コクテンフグ
コクテンフグは『ドッグフェイスパファー』とも呼ばれる、まるで犬のようなかわいらしい顔をしています。興味津々にこちらを見ているといった仕草もかわいいので、ペットフィッシュとして人気です。
コクテンフグは最大で30cmほどにまで成長するので、大きな水槽での単独飼育がおすすめです。単独飼育であれば90cm水槽、混泳水槽をする場合にはより大きい水槽がよいでしょう。
体が大きくなる分、餌もたくさん食べます。生餌が基本ですが、食用のエビやアサリなどを飼育個体のサイズに合わせて切って与えると経済的です。
ハチノジフグ
ハチノジフグは、背中に数字の「8」のようなかわいらしい模様があるフグです。
汽水に住むフグですが、ミドリフグと同じように、長生きさせるためには海水で飼育したほうがよいでしょう。購入時にお店の水槽の比重を聞いておくと、安心できますよ。
ハチノジフグは気性の荒い個体が多いので、単独飼育が望ましいです。ケンカっ早いうえに、ほかの個体のヒレをかじることが多いので注意してください。
ブロンズパファー
ブロンズパファーは光沢があって丸みのある体をしており、「淡水マンボウ」の愛称があるフグです。顔立ちがとてもかわいらしく、人気があります。
ブロンズパファーは、数種類のフグが混じって流通しています。見た目はほとんど変わりませんが、生息地が少しずつ違い、稀に汽水域に生息しているものもいます。大半の個体は淡水で終生飼育できますが、採集地によっては汽水で飼育したほうが良い場合があるので、購入時に確認するのがおすすめです。
また、ブロンズパファーは単独飼育が基本となることを覚えておきましょう。
人工餌料にも比較的餌付きやすい種類なので、少しずつ与えてみてください。
フグ飼育の基本
フグの飼育方法は種類ごとに多少異なりますが、基本的なことは共通しています。
性格や食性など、フグ飼育の基本をご紹介しますので参考にしてください。
単独飼育がおすすめ!
フグは肉食性が強い種類が多く、毒を持つことから基本的には単独飼育を考えましょう。
フグ同士や同サイズの魚であればうまくいくこともありますが、フグは気の荒い個体も多いので気を付けてください。また、エビ類を好む種類が多いため、クリーナー生体であるヌマエビやスカンクシュリンプなどとの混泳はできません。
そのため、淡水性のフグ以外はライブロックのみか、ごく薄く底砂を敷いたシンプルな水槽での飼育が一般的です。
食性を確認しよう
フグは淡水性ならほかの魚を、海水性ならサンゴをかじります。
餌は生餌や肉食性の人工飼料がほとんどですが、『海藻70』のような植物性の餌を食べることもあるので、バリエーションの1つに加えてみてください。
また、フグは「食いしん坊な魚」と覚えておくとよいでしょう。混泳可能とされる種類のフグでも、餌の食いつき方などを基準にして、混泳可能かを考えると事故が起こりにくいです。
餌が足りないとほかの生き物をかじるなど、ちょっかいを出しやすくなります。フグのお腹を満たしてあげることも、上手に混泳するコツです。
まとめ:かわいいフグ特集!カラフル・小さい・大きいなど個性的な種類10選
フグの中でかわいくて、個性があっておすすめの10種類をご紹介しました。
フグは観賞魚の中でも人に慣れやすいものが多く、ペットフィッシュとしておすすめです。特に、大きくなる種類は単独飼育でじっくりと向き合うと、思いのほかベッタリと懐いてくれます。
「毒を持つ」「ほかの魚をかじる」など一見トラブルのもとになりそうなフグですが、上手に飼育すれば難しいものではありません。
記事を参考に、ぜひお気に入りの種類を見つけて飼育してみてください。
フグ以外にもさまざまなおすすめの生き物を紹介していますので、こちらのコラムも参考にしてください。
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