高いグッピーとは!高価なグッピーの品種と魅力・理由をご紹介します
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熱帯魚らしい華やかな見た目と飼育のしやすさから、アクアリウムの入門種としておすすめされることの多いグッピー。
比較的安価な熱帯魚というイメージがありますが、実はグッピーの中には1ペア5,000円以上で取引されることもある高級な品種が存在します。
高価なグッピーは大半が改良品種です。繁殖が容易で品種改良が盛んなグッピーは、より個性的で華やかな形質を受け継いだ個体が続々と作出されており、珍しい品種ほど高値になる傾向にあります。
初心者には少し手を出しにくいですが、高級グッピーは値段に見合うだけの見応えを備えた美しい品種ばかりですので、飼育に慣れてきたら挑戦してみると良いでしょう。
ここでは高価なグッピーの品種と魅力、高値で取引される理由をご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに高価なグッピーの種類と高値の理由を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
高値が付けられるグッピーはヒレや体色に大きな特徴を持つ品種が多く、とても見応えがあります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、高価なグッピーの種類と高値の理由を解説します。
高いグッピーの品種8選+1とその魅力
さっそく、グッピーの高級な品種8選をご紹介します。
高価なグッピーは、ヒレや体色がより美しく見栄えがするよう改良された品種で、どれも水槽の中を美しく彩るのに最適です。
高級品種でも基本的な飼育難易度は普通のグッピーと変わらないため、アクアリウム初心者でも飼育や繁殖を楽しむことができます。
少し変わったグッピーをお探しの方は、是非ご覧なってみてください。
RREAのグッピー
RREA(RRE,A)は”リアルレッドアイ・アルビノ(Real Red Eye Albino)”の頭文字を取った略称です。
全身の色素が薄く、目も赤くなるアルビノの遺伝子を持ったグッピーで、繊細な体色とシルエットの美しさから特に高値で取引されています。
アルビノ種の赤目は人を引き付ける魅力がある一方で、浮きたつように目立ってしまうことがありますが、RREAのグッピーは目の色が薄くマイルドに見えるため、もう一つの特徴である体色が存分に引き立つのが魅力です。
中でもRREAフルレッドは、目だけでなく頭から尾の先まで全身が真っ赤に染まる存在感ある品種で、特に人気があります。
モスコーピンク
淡いピンク色の体にオパールのような虹色の尾びれが可愛らしいグッピーです。
先ほどご紹介したRREAの遺伝子を持つ個体だと、目まで淡い赤色に染まるため、さらに優しい印象が際立ちます。
体色はピンク色がはっきり発色するものから、パールホワイトに近い淡い色合いものまでかなりバリエーションがあるため、お好みの個体を探すのも楽しいでしょう。
体色と尾びれのグラデーションと合わった時の繊細な美しさは、他の品種にはない唯一無二の魅力。
専門店でしか取り扱われないレア品種のため、値段も相応にお高めです。
フルブラックグッピー
フルブラックグッピーは、全身が黒く染まるシックな体色が魅力です。
鮮やかな体色の品種が多いグッピーの中ではかなり異色で、他種にはない存在感が人気の理由。中でも鼻先から尾びれの先までムラなく黒い個体は、特に高価です。
というのも、高品質なフルブラックを作出するためには、親魚の選定や稚魚の選別が必要で、時間や手間がかかるため、市場にもなかなか出回らないため値段が上がりやすい傾向にあります。
フルレッドグッピー
その名の通り全身が真っ赤に染まるグッピーです。フルレッドといっても赤の入り方には個体差が出やすく、より赤の面積が多いものほど高品質とみなされて、値段も高額になります。
また、フルレッド以外の形質を引き継いでいるかも評価のポイントで、リボンやスワローなどのヒレの特徴、RREAなどの色の特徴を持つものは更に高値が付きやすいです。
フルレッドは色のコントラストがはっきりしているため、水草水槽とも相性が良く群泳させると目を引く美しさがあります。
フルプラチナグッピー
ほんのり水色がかった白銀の体色が美しい品種です。
光沢感がある体色がプラチナと呼ばれる所以で、水草水槽に入れると特に美しさが際立ちます。
RREAやリボンといった形質が加わると、より華やかになりその分値段も高額になりやすいです。
ダンボグッピー
胸ビレが丸く大きく伸長するのが特徴のダンボグッピーは、正面から見たときのフォルムが、有名なキャラクターを想起させることから名前が付けられました。
ゆったりとした優雅な泳ぎが魅力で、上から観賞すると蝶のような美しさがあります。
胸びれの成長具合には個体差があり、大きく形のバランスが良いほど高値です。
ドラゴングッピー
ドラゴンの形質を持つグッピーの特徴は、体やヒレに表れる蛇柄のようなモザイク模様と、大きく伸長したヒレです。その豪奢で力強い姿は見るものを魅了してやみません。
こちらも模様の出方やヒレの形質などで値段が変わりますが、総じて高値で取引される高級品種です。
ドラゴングッピーは体色の乗り方によってレッドドラゴンやブルードラゴンといったように品種名が変わります。
バリエーションが豊富なので、複数のドラゴン系品種を泳がせると、とても豪華な水槽になるでしょう。
リボングッピー
リボングッピーは、各ヒレが伸びる形質を持った品種です。
尾びれが大きくなる品種は他にもいますが、リボングッピーは背ビレや胸ビレ、腹ビレが長く伸びるのが大きな特徴。
長いヒレを靡かせて泳ぐ姿はとても優美で、羽衣をまとった天女のような美しさがあります。
ただ、この長いヒレが繁殖行動の邪魔になりやすく、リボンの形質を持ったオスメスでは繁殖が難しいです。そのため、リボンの繁殖ではノーマルのオスとリボンのメスを掛け合わせるのが一般的ですが、この方法ではリボンの形質が現れるかどうかは五分程度の確率といったところなので、希少性が高くなるため、高値で取引される傾向にあります。
番外編:エンドラーズ・ライブベアラー
最後に番外編としてご紹介するのは、南米原産の野生種エンドラーズ・ライブベアラーです。
グッピーの原種に近い品種、もしくは亜種ではないかと言われている熱帯魚で、オレンジや黒色の模様がとても目を引きます。
尾びれの華やかさこそありませんが、ラインの整ったスマートな体型にコントラストが効いたオレンジ・緑・黒の3色模様という、改良品種にはないワイルドさがウリです。
基本的には価格もそこまで高くなく入手しやすい熱帯魚ですが、品種によって値段に差があります。特に鮮やかなオレンジが人気のエンドラーズ・ライブベアラー・ラグナ・デ・パドスと呼ばれる品種は、流通量が少なく非常に高額です。
高いグッピーの理由
高額になりやすいグッピーは、主に以下のような特徴を持った品種が多いです。
- 持っている形質の数が多い
- 新種や受賞歴がある系統
数の形質がバランスよく合わさることで価格は上がりますし、新種はもちろん、受賞歴がある血統はレアですので高値で取引されます。
持っている形質の数が多い
グッピーは、持っている形質の数や組み合わせで価格が変動します。
例えば、国産ブルーグラスグッピー1ペアの値段を比較してみると、
RREA:3,000円
RREA+リボン:3,300円
というように、形質が増えるほど高額になります。
また、一つ一つの形質のバランスや質も大切で、尾びれの形状が整っていたり、鼻先や腹側まできれいに体色がのっていたりする個体は値段が高くなりやすいです。
新種・受賞歴がある系統
作出されたばかりの新しいグッピーは、非常に高額で取引されます。
新品種はまだまだ世に出回っておらず希少性が高いですし、安定して繁殖させることが難しく手間がかかることも考えられます。
そのような状況でも新品種を求める愛好家は多いため、結果的に高額になりやすいです。
また、過去に受賞歴のある親魚の系統も高価です。グッピーは人気の観賞魚ですので、日本に限らず世界規模でコンテストや大会が開催されます。
規模が大きいコンテストや大会ほど評価が高く、そのなかでも順位が高いものほど優良血統として高値で取引されます。
まとめ:高いグッピーとは!高価なグッピーの品種と理由・魅力をご紹介します
今回は高価なグッピーの品種と魅力、高値で取引される理由をご紹介しました。
グッピーは丈夫で飼いやすい初心者向きの魚と言われますが、その実、品種改良が盛んで、特徴的な形質を持った個体は高値で取引される傾向にあります。
高値で取引されるグッピーには、
- 体型やヒレの形状
- 体色や模様
- 目の色
などの特徴があり観賞性が高いため、グッピー好きにはたまらない品種も多いです。
値段が高いとは言っても、飼育の難易度は大きく変わりません。
ベテランはもちろん、初心者の方でも問題なく飼うことができますので、水槽のメインや混泳魚として迎え入れてみてはいかがでしょうか。
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