国産グッピーと外国産グッピーの違いとは!交配は可能?種類も紹介します
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水草水槽の中に、大きく美しいヒレをヒラヒラ揺らしながら泳ぐ華やかな熱帯魚と言えば、グッピーを連想する方も多いのではないでしょうか。
グッピーには大きく分けて2種類あり、1つは外国産グッピーそしてもう1つが国産グッピーです。
国産グッピーと外国産グッピーの違いについてご質問受けることがありますが、じつは目視で完全に種類を選別することは難しいでしょう。
何故なら、そもそもグッピーは海外から来た輸入魚で、もともと日本の河川に存在しない種類なのですべて外国産です。
しかし、日本で熱帯魚ブームが来た頃から改良品種が進む中で、国内でもブリーダーと呼ばれるグッピーの繁殖で生計を立てる人も現れて、非常に美しいグッピーが作出されています。
このように国内のブリーダーによって繁殖させられたグッピーを総称して、「国産グッピー」と呼ばれるようになりました。
同じグッピーではありますが育った環境が違うため、国産と外国産には違いがあります。
ここでは、その違いから種類、そして交配について解説いたします。
目次
国産グッピーと外国産グッピーの違いとは
国産グッピーと外国産グッピーの大きな違いは、ブリーダーが国内の方か、海外の方かというのが最も大きな点です。
国産グッピーの特徴
国産グッピーは外国産グッピーと比較し丈夫で飼育がしやすいと言われています。
- 日本の水で育てられている
- 問屋や専門店に到着するまでの輸送環境が良い
これらの理由から、日本の飼育環境で飼育しやすい品種ばかりです。
国産グッピーはMIX(複数の品種を混ぜる販売形式)で販売することは原則無く、個体名称で各水槽に1種類と種類ごと小分けにされて販売されています。
国産グッピーの中では、ドイツイエローやブルーグラスなどが人気ありますが、尾ビレの大きさと色合いで大きく価値が決められ、数百円で購入できる個体から1万円近くと高価な個体まで存在します。
熱帯魚の中でもコレクション性も高く、人気があるのも頷けます。
以上の理由から、私がグッピーを飼うなら間違いなく国産グッピーです。
外国産グッピー
外国産グッピーは、シンガポールや台湾でブリーディングされた個体が主として入荷されています。
外国産グッピーは、いろいろな種類がMIXとして販売されていることも多く、数多くのカラーバリエーションから選定すること、そして安価な点がメリットです。
グッピー全般に言えるのですが、とくに外国産グッピーは水質の変化に敏感で、水合わせに失敗したり輸送状況のトラブルなどで入荷状況が悪くなると、病気を発症したり、衰弱しやすいことがデメリットです。
私は、いままで数多くの種類のグッピーを飼育してきましたが、外国産グッピーより国産グッピーが丈夫だというイメージを持っています。
外国産グッピーと国産グッピーの交配について
外国産グッピーと国産グッピーは、交配自体は可能ですが控えるべきです。
私の中では、そもそもグッピーは1つの水槽で1種類が良く、いろいろな種類を混泳させることをおすすめしません。
もし、他品種を混泳させるなら外国産グッピーMIXのように、混泳されている水槽から購入するようにしましょう。
いろいろな品種を混ぜると、免疫の差が問題になることがあるからです。例えば、ある病原菌に対して平気な個体がその菌を保有していた場合、免疫を持っていない個体と混泳させると、後者は感染してしまいます。
どの菌に弱いかというのは、育成環境によっても違いがありますので、注意したいポイントです。
病気の蔓延抑制
グッピーは病気に罹りやすい魚種です。元々グッピーがいる中に新たにグッピーを迎えると病気を移しあってしまう可能性があります。
繁殖を狙うのではなく観賞目的の場合は、できるだけ最初に購入したグッピー以外は追加しないようにすることが無難でしょう。
繁殖の問題
例えばブルーグラスグッピーがいる販売水槽で2ペア購入したら、それ以上は入れない方が無難です。
グッピーは、ミリオンフィッシュという名が付いている通り、周年繁殖で子供をたくさん産む上に、稚魚の飼育も簡単です。
最初から数多く飼育してしまうと、繁殖ラッシュによりあっという間に水槽が一杯となってしまいます。
しかし、少ない数で交配を繰り返すと血が濃くなり奇形率が上がり、色合いも落ちてしまうことも懸念点です。
ここは腕の見せ所なのですが、奇形個体が出てき始めたタイミングで新しい品種をお迎えし、血が濃くなるリスクを回避することもグッピー飼育では肝となります。
グッピーの種類
グッピーでおすすめの種類をご紹介していきます。
フラミンゴ系
赤い尾ビレが特徴で美しいグッピーです。
最近は改良品種が進み、より赤くヒレが大きい美しい個体も多くなりました。
赤系統が好きな人におすすめです。
タキシード系
タキシードと言えば、ドイツイエロータキシードです。
私が好きなグッピーの1つで、品があり非常におすすめです。
特徴は、尾ビレのホワイト×イエローのグラデーションがとても美しい種類です。
ほとんどが国産グッピーとして流通してます。
グラス系
私がグッピーをはじめて飼育したキッカケとなったのが、このブルーグラスです。
尾ビレのブルーの鮮やかさに惹かれて、こんなに美しい熱帯魚がいるのかと、学生時代に感動しました。
未だに一番美しいグッピーはブルーグラスだと思っています。
とくに、ブルーグラスリボンと呼ばれるヒレの長い個体は、最近あまり見かけなくなりましたが一番好きな種類です。
まとめ: 国産グッピーと外国産グッピーの違いとは!? 交配は可能?種類も紹介します
国産グッピーと外国産グッピーの違いについて解説しました。
少し前は若干下火になりつつあったグッピーですが、最近では徐々にその人気を取り戻しつつあります。
中国で最近ブリードされたグッピーは非常に珍しい色合いをしており、最近のメダカブームに負けじと頑張っている印象を受けます。
美しい水草水槽に尾ビレの美しいグッピーが泳ぐだけで、水槽一気に華やかに見えますので、何を飼育したら悩んでいる人にグッピーはおすすめです。
上手に飼育すれば繁殖まで楽しむことができますし、アクアリウムの醍醐味を存分に味わうことができるグッピー。
是非、みなさんもグッピー飼育にチャレンジしてみませんか。
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水槽や機材、熱帯魚のレンタル・設置・メンテナンスがセットになった水槽レンタル・リースサービス、
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このコラムへのコメントやお悩み相談に届いた質問の回答
国産グッピーの成魚を飼育している水槽があります。
別の容器で外国産グッピーの稚魚を育成中です。残念ながら親魚は全て☆となり不在です。☆になった親魚と現在飼育中の国産グッピーは一緒に生活していませんでした。
昨日、国産グッピーの稚魚が誕生しました。
その為、飼育場所をどうしようか悩んでいるところです。
そこで質問です。
国産グッピーと外国産グッピーは別々で飼育すべきだということは知識にありますが、国産グッピーの成魚を飼育している水槽に内部設置型の隔離ケースで外国産グッピーの稚魚を飼育すると、なにかリスクや問題点があるか分かりません。ただ接触しなければいいのか、それとも同じ水で飼育すること自体がNGなのか、ご回答お願い致します。
親魚と同じでそれぞれに耐性のない菌を持っていることが多く、同じ水槽内・飼育水では感染リスクがあります。
ですので、現在国産グッピーを飼育している水槽内に隔離ケースを設置し、育成するのがおすすめです。
稚魚の育成については、こちらもご参照ください。
・グッピーの稚魚の育て方!死ぬ原因5つと大きく健康に育てるコツ5選!
https://t-aquagarden.com/column/guppy_baby
よろしくお願いいたします。