水槽を冷やせ!2024年夏のアクアリウム冷却対策方法!手軽なのはどれだのページ
水槽を冷やせ!2024年夏のアクアリウム冷却対策方法!手軽なのはどれだのサムネイル画像

水槽を冷やせ!2024年夏のアクアリウム冷却対策方法!手軽なのはどれだ

コラムでは各社アフィリエイトプログラムを利用した商品広告を掲載しています。

2024年の夏は梅雨が長いものの、梅雨明けと共に厳しい猛暑日が続くと予測されています。

体温が36度の人間でも熱中症対策が必要な状況ですので、変温動物のメダカや金魚、熱帯魚、エビなどには大きな脅威と言えるでしょう。
そこで、「水槽を冷やしたいけれど、設置が大変そう」「簡単な水温対策とは?」というご意見や疑問にお答えするコラムを作成しました。

飼育されている魚たちが暑い夏を乗り越えるための、ご参考になれば幸いです。

プロアクアリストたちの意見をもとに水槽の冷却対策方法について解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

温暖化によって日本はすっかり亜熱帯のような気候を記録するようになり、アクアリウムも水温対策が重要になっています。
比較的高水温に強いメダカや金魚などの魚種も、日陰などを作ってやる必要がありますし、閉め切った室内では35度以上の水温になるケースもあるため、冷却機材は必須と言えるでしょう。

このコラムでは、実務経験から得た知識をもとに、簡単にできる水槽の冷却対策について、手軽度も絡めて解説します。

水槽を冷やす方法を動画で見る!

このコラムの内容は動画でもご覧いただけます。
水槽の飼育水を冷やすための方法や暑さ対策などについての動画解説です。

トロピカではYouTubeチャンネル『トロピカチャンネル』を公開しています。

コケの掃除方法から、水槽のレイアウト方法、事例まで、動画でわかりやすく解説しています。チャンネル登録をよろしくお願いします。

すぐに水槽を冷やしたい場合!

最近の急な猛暑で、魚や水草がなんだか弱ってきている・・・そんな時には冷却対策が必要です。
ここではすぐにできる、水温を低下させる方法をご紹介します。

水作 マグテンプ M サイズ

生き物の健康を守るために、水温のチェックも随時行いましょう

冷却ファン

テトラ (Tetra) 25℃クールファン CFT-30 冷却 アクアリウム 水槽用 サーモスタット内蔵 安全仕様 水温上昇防止

初期費用 約2,000円~
冷却力 ★★★☆☆
手軽度 ★★★★☆
メリット -3~-5度程度、水温を下げられる。どんなろ過方式でも手軽に利用できる。
デメリット 外気温の影響が大きく、水温が下がりきらない。飼育水が蒸発するので足し水が必要。

扇風機の一種ですが、水槽専用に設計されており、効率よく水温を下げることができます。
水槽のフチに設置するだけで簡単に使え、水温の上昇を抑えられる機材です。

水が蒸発する際に温度が下がる『気化熱』を利用した冷却方法のため足し水は必須ですが、どんなろ過フィルターを使用していても設置できます
こちらのようなサーモスタット機能付きの機種なら、冷え過ぎや稼働しすぎを防げます。

手軽度も良く、アクアリウム初心者におすすめの暑さ対策です。

テトラ (Tetra) 25℃ダブルクールファン CFT-60W 冷却 アクアリウム 水槽用 サーモスタット内蔵 安全仕様 水温上昇防止

60cm水槽以上には、こちらのダブルタイプがおすすめです。

扇風機

シャープ 扇風機 リビングファン ACタイプ リモコン付 プラズマクラスター 7000 スタンダード ホワイト PJ-P3AS-W

初期費用 約5,000円~
冷却力 ★☆☆☆☆
手軽度 ★★★★★
メリット どんなろ過方式でも水温が下がる。
デメリット 飼育水の蒸発が多い。広範囲に風が届くため、ホコリが入ってしまうことも。

冷却ファンと同じく、『気化熱』を利用した方法です。
また、水槽内の蒸れを減らすことで水温の上昇を防ぎます

しかし、広範囲に風が届くため、水の蒸発量が多いことと、ホコリが入りやすいことがデメリットです。
開口部分が広い飼育容器には有効ですが、普通のアクアリウムなら、水槽用冷却ファンのほうがスポット的に冷却するので効率とコスパが良いです。

エアコン

初期費用 約60,000円~(工事費込み)
冷却力 ★★★★☆
手軽度 ★★★★☆
メリット どんなろ過方式でも水温が下がり、複数の水槽を冷やせる。飼育者も涼しい。
デメリット 初期費用が高い。備え付けでない場合は工事が必要。

水槽設置部屋を丸ごと冷却すれば、飼育水も保冷できます。
2台以上水槽があれば、エアコンで管理するのがお得です。しかし、暑さ対策としては最大級の初期費用と設置期間がかかります。

もともとエアコンがある場合は活用し、それ以外では水槽用クーラーや冷却ファンを使用しましょう。

日陰を作る・遮光する

初期費用 約500円~
冷却力 ★★☆☆☆
手軽度 ★★★★★
メリット 屋外飼育では最重要な暑さ対策。すだれやカーテンで日光を遮ろう。
デメリット 完全に暑さを遮ることは出来ない。足し水は必須。

直射日光を受けないようにすることで、水温上昇を防ぎます。
天津すだれ 小窓用 74×80cm

屋外飼育ではすだれなどでの遮光が必須ですが、屋内飼育でも窓からの直射日光は、水温を大幅に上昇させることがあります。
遮光カーテンを閉めるだけでも、ある程度の保冷効果が期待できます。

冷却力はないですが、基本的な対策として採り入れましょう。

水換えをする

初期費用 約0円(別途水道代+カルキ抜き剤代)
冷却力 ★☆☆☆☆
手軽度 ★★★☆☆
メリット コストがかからない。メンテナンスも行えて一石二鳥。酸欠対策にもなる。
デメリット 水温を急低下させると生き物にダメージを与えるため、結局のところ1度程度しか下げられない。

水温が高くなったら、水換えを行うことで水温を下げることができます。
ただし、魚などのアクアリウムで飼育する生き物は基本的に変温動物です。
そのため、急激な温度低下は体力を大きく奪い、ダメージを与えてしましますので、-1度程度に抑えましょう。

飼育水が蒸発してしまうと水中の成分も濃くなりがちなので、清浄に保てるという点でも良いと言えます。


水槽のフタを開ける

初期費用 約0円
冷却力 ★☆☆☆☆
手軽度 ★★★★★
メリット コストがまったくかからない。
デメリット こもった熱は解消できるが、これだけで冷却するわけではないので水温変化は、ほぼない。冷却ファンとの併用が必須!

上の写真のように、水槽内は湿度で満ちています。

水槽の蓋を開けておくと、自然の蒸発によって水温を下げることができます。
ただし、飼育している魚が飛び出さないように注意が必要です。

普段は大人しい小型魚でも、ふとしたことで飛び出してしまうことも珍しくありません。
蓋を開ける場合は、水量を控えめにして飛び出しにくくしましょう

お金はまったくかかりませんが、上記のような注意点と、冷却力がないことからは優先度は低めです。

この方法は、冷却ファンや扇風機を併用することで真価を発揮します。

水槽を確実に冷却するなら水槽用クーラーを使おう!

ゼンスイ 小型循環式クーラー ZC-100α

初期費用 約12,000円~(機種による)
冷却力 ★★★★★
手軽度 ★★☆☆☆
メリット 確実に水温を下げられる。水の蒸発も気にしなくていい。
デメリット 外部式かオーバーフロー式しか接続できない。初期費用が機種によってはエアコンより高い。

海水魚や小型シュリンプ、水草など高水温が苦手な生き物を飼育している場合は、しっかりと指定した水温に冷やせる方法を採用しましょう。
水槽用クーラーは、アクアリウムの水温管理を目的に設計された、専門的な機材です。

水槽用クーラーの機種や水槽の水量、気温などの条件にもよりますが、周囲の気温が35度でも15度程度まで冷却することができます。
初期費用は高く感じますが、一年中水温管理が必須な海水魚や熱帯魚、小型シュリンプには無二の存在です。

そのため、コスパは最高と言えるでしょう。

問題点としては、水槽用クーラーは基本的に外部フィルターなど外付けのろ過方式でしか使用できません。
しかし、対象は30cm水槽までになりますが、水槽の壁に引っ掛けて使用できる水槽用クーラーが発売されました

水槽用外掛け式ペルチェクーラー カケル KAKErU

これなら、投げ込み式フィルター・スポンジフィルター・底面式フィルターなど、水槽内に直接設置するタイプのろ過フィルターでも使用できます
こうした新機種は今後も増えていくと考えられますので、各アクアリウムメーカーの新着情報をチェックするのがおすすめです。


水槽に暑さ対策はなぜ必要?

温かい水を好む熱帯魚でも、適水温は26度前後です。

しかし、地球温暖化により、日本の夏はそれをはるかに上回る暑さを記録しています。

水温が高すぎると魚やエビなどの生体の命を危険にさらすだけでなく、水草が枯れて水質が悪化し、それが原因で病気が発生するなど2次的なトラブルが発生することがあります。

生き物の健康維持という点からも、水温管理は最優先すべき事項でしょう。


まとめ:水槽を冷やせ!2024年夏のアクアリウム冷却対策方法!手軽なのはどれだ

水槽を簡単に冷却する方法や対策を手軽度の観点でご紹介させていただきました。

  • 冷却ファン
  • 扇風機
  • エアコン
  • 日陰を作る・遮光する
  • 水換えを行う
  • 水槽のフタを開ける
  • 水槽用クーラー

どの方法を選ぶにせよ、水温が急激に変化しないように注意し、生き物にストレスを与えないようにすることが大切です。
また、水温を一定に保つためには水温計が必須で、定期的に水温をチェックし、必要に応じて対策を行っていきましょう。

適切なアクアリウムの冷却方法で、暑い夏を乗り切りましょう。



コメントする

コメント時の注意事前にご確認ください
  • 商品・製品に関するご質問はメーカーや販売店にお問い合わせください。
  • アクアリウムの管理、熱帯魚に関するお電話でのご質問は承っておりません。
  • 魚の病気・トラブルに関するご質問は、飼育環境ごとに対策が異なるため、正確にお答えすることはできません。
  • 1つのご相談内容につき、1回のご返信とさせていただきます。
  • コメントへの回答はお時間をいただく場合がございますので予めご了承ください。
  • 返信はコメントをご投稿いただいたページ上でさせていただきます。

このコラムへのコメントやお悩み相談に届いた質問の回答

  1. ゆいちゃん より:

    冬場で室温が18度前後なのに、ヒーターなしで水温が30度超えです。これは普通なのでしょうか…?なぜこうなっているのか、どうすればいいかアドバイス等あれば教えていただきたいです。
    水温30度超えは危険だと聞いたことがあり、不安です。
    室温18度くらい→水温30~31度
    室温20度台→水温31~33度
    って感じです。

    水温計は、3ヶ月ほど前に購入したテトラさんのデジタル水温計を使用しています。
    水温計が壊れたのかと思い、かなり冷たい冷水を用意し入れてみましたがちゃんと温度が低くなったので水温計が壊れているわけでは無さそうです。

    水槽の詳細↓
    淡水魚水槽が2つあります。(2つともヒーターなしで30度超え)
    ①はグッピー♀2匹のみ。フィルター類無し、エアレーション有り。
    ②はグッピー♂2匹とコリドラス1匹、ヤマトヌマエビ5匹、稚魚の隔離フロートBOXを浮かべています。外掛け式フィルター有り、エアレーションは隔離フロートBOX内にだけ設置。
    です。
    2つとも大きさは30センチ水槽で、キューブ型ではなく直方体です。床材は2つとも砂利を敷いています。水槽の照明は無いです。アクアリウムというよりは、ただ飼育をして楽しんでいる感じです。

    関係あるかは分かりませんが、
    ①の水槽は部屋の地べたにタオルを敷いて置いています。
    ②の水槽は高さ30センチくらいの台の上にタオルを敷いて乗せています。ちなみに小型の冷蔵庫のすぐ隣に設置しています。

    両方とも大きな窓の前にあり、日差しも少しは入りますが窓の外はベランダなのでそこまで明るくはないです。窓の真ん前ですきま風が当たり、寒いんじゃないかなと思うのですが何故か水温30度超えです。。

    以前(9月10月くらい)は、部屋にクーラーをつけていたため、ヒーターも入れて26~29度くらいだったのですが、
    11月になり、寒くなってきた時期に水温が30度超えになるようになってきました。ヒーターの暴走かと思い、ヒーターを取りましたが何日も30度超えが続いています。

    長くなってしまい申し訳ありません。ネットで調べてもあまり出てこなかったので相談させていただきました。
    よろしくお願いいたしますm(__)m

    • アクアガーデン編集部 より:

      頂いた情報からの推測になることをご了承ください。
      小型冷蔵庫の排気(排熱)によって温められてしまっているのではないかと考えています。
      水槽の設置台の高さが30cmほどなら、ちょうど排熱が溜まりやすい場所かと思います。
      また、いままでは冷房を使用していたため、それほど気にならなかったのでしょう。

      排熱の解決策としては、東京アクアガーデンではサーキュレーターを使用します。

      サーキュレーターを水槽側に設置して、水槽周りの空気を滞らせないようにするのが良いです。
      小型冷蔵庫の横背面側に向けてつけることで、排熱を反対方向に流すイメージです。
      また、場所によっては、日光が当たると水温が上昇することがありますので、遮光カーテンをして照明で管理するのが良い可能性もあります。

      尚、水槽の複数個設置については、こちらのコラムをご参照ください。

      水槽を複数台置きたい!水槽を2台以上置くときの注意点とコツを解説!
      https://t-aquagarden.com/column/multiple_aquariums

      このような回答になりますが、よろしくお願いいたします。

執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

facebook Twitter instagram youtube tropica

お問い合わせ

サービスのお問い合わせ・見積依頼

水槽や機材、熱帯魚のレンタル・設置・メンテナンスがセットになった水槽レンタル・リースサービス お手持ちの水槽をプロのアクアリストがメンテナンスしてくれる水槽メンテナンスサービス 水槽リニューアルサービス水槽引っ越しサービスなど様々なサービスがございます。
お見積りは無料となっておりますのでお気軽にお問い合わせください。