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待ちに待った夏休み、多くの学校で出される宿題に自由研究があります。
子供にとって一つのテーマを決めて、実践し、結果をまとめるのはとても大変なこと。特に低学年のお子さんをお持ちの親御さんは、サポートしてあげなければならない場面も多いので、「今年のテーマは何にしよう…」と、頭を悩ませてしまう方も多いのではないでしょうか。
工作や絵、作文など自由研究にも色々ありますが、もしお子さんが生き物好きならば、飼育観察キットを使ったアクアリウムの自由研究がおすすめです。
今回のコラムでは、夏休みの自由研究にぴったりの飼育観察セット5選と、自由研究の進め方や観察の注意点を解説します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに夏休みの自由研究におすすめの飼育観察セットを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
夏休みの自由研究のテーマにお悩みの時は、飼育観察セットを使ったアクアリウムに挑戦してみるのはいかがでしょうか。
生体の卵と孵化~観察ができるケースなど必要なものがセットになっているので、小さなお子さんでも一緒に楽しめます。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、夏休みの自由研究におすすめの飼育観察セットを解説します。
夏休みの自由研究におすすめ!飼育観察セット5選
さっそく、自由研究のテーマにぴったりな水生生物の飼育観察セットを5つご紹介します。
飼育観察セットでは、休眠卵と呼ばれる乾燥した卵を水に浸けて甲殻類が孵化する様子を観察できるものが主流です。
大切に育てれば孵化した後も、数ヶ月程度飼育ができるのでぜひ親子で挑戦してみてください。
ニチドウ トリオプス飼育観察セット
生きた化石と呼ばれるトリオプスが孵化する様子を観察できる飼育観察セットです。
トリオプスは、別名カブトエビとも呼ばれる2~5cm程度の小型の淡水エビで、3億年前からずっと姿を変えていないと言われています。
こちらのセットには、
- トリオプスの休眠卵
- 飼育容器
- 餌、栄養
- 説明書
など育成に必要な道具はすべて含まれているので、これだけで誰でも簡単に育成にチャレンジできるでしょう。
ただ飼育容器が小さめなので、大きく成長してきたらもう少し大きな水槽に水草などを入れて飼育するのがおすすめです。
ニチドウ アルテミア飼育観察セット
アルテミアは、ブラインシュリンプやシーモンキーなどの別名を持つ小型のエビの仲間です。
塩湖という塩分を含んだ湖に生息しているため、飼育する際にも塩分濃度2%程度の薄めの塩水で育成します。
こちらの飼育観察セットの内容は以下の通りです。
- アルテミアの休眠卵
- 飼育容器
- 餌
- 海水の素
- 説明書
海水の素が含まれているので、説明書に従って水に混ぜればちょうど良い塩分濃度の塩水が作れます。
塩水は家にある食塩でも作れますが、その場合は1Lに20gを目安に量を調整してください。
アルテミアは薄いピンク~オレンジ色の体に真ん丸の黒い目、わさわさと足を動かしながら仰向けになって泳ぐ様子が可愛らしく、上手く育てていけば番になって産卵する姿も観察できます。
世代交代を繰り返しながら、長く楽しめるのが魅力です。
学研 おばけえび すいすい水族館
こちらもアルテミアを孵化、育成できる飼育セットです。
先程の『ニチドウ アルテミア飼育観察セット』と比べると、水槽の厚さが35mmとかなり薄めになっており、小さなアルテミアを観察しやすいよう工夫がされています。
セット内容は、
- アルテミアの休眠卵
- 飼育容器
- 餌
- 海水の素
- 説明書
の5点が揃っているので、これだけで自由研究が開始できるのもポイントです。
ちなみにアルテミアは、アクアリウム業界では小型魚や稚魚の餌として活用されており、大容量の専用飼育容器や休眠卵などの商品が豊富です。
自由研究をきっかけに小型魚の飼育などにステップアップしていくのも楽しいでしょう。
ニチドウ ホウネンエビ飼育観察セット
日本の田んぼにも自然発生することがあるホウネンエビは、名前にエビとついていますが分類としてはミジンコの仲間にあたります。
アルテミアと似た雰囲気を持ちますが、こちらは淡水性の生き物なので塩分を含まない一日以上汲み置いた水道水で飼育が可能です。
セット内容は、
- ホウネンエビの休眠卵
- 飼育容器
- 餌
- 活性炭
- 説明書
の5点で、上手く孵化すれば緑がかった小さなエビが誕生します。
ただ、ホウネンエビは先程のアルテミアに比べて孵化や育成がやや難しいという意見が多いです。
自由研究のために確実に孵化させたいという方は、説明書をしっかり読み込んで、条件を整えてからチャレンジしてみてください。
GEX ボトリウム ネイチャーセット
魚を簡単に飼育、観察できるセットが欲しい!という方には、『GEX ボトリウム ネイチャーセット』がおすすめです。
こちらは、ボトルアクアリウムを簡単に作れるスタータキットで、
- ガラスボトル(飼育容器)
- 水草育成用ソイル
- レイアウト素材(化粧砂・石)
といった基本的なボトルアクアリウムの素材がセットになっています。
もちろん作り方もばっちり書かれているので、説明に従ってセットしていけばあっという間にオシャレなボトルアクアリウムの完成です。
残念ながら水草や生体は含まれていませんが、これらはホームセンターなどでも購入できるので、自分の気に入った生き物や植物を選んでボトルに入れるのも楽しいでしょう。
ちなみにこのサイズのボトルでは、メダカ1~2匹、アカヒレ1匹程度が飼育できるほか、ミナミヌマエビやイシマキガイといった小型の甲殻類や貝類も飼育が可能です。
自由研究の進め方
自由研究を目的に飼育観察セットを使用する場合、何となくで観察を始めてしまうと、まとめるときに素材が足らず困ってしまいます。
そのため、始める段階でどのような内容をまとめるのか、しっかり確認しながら要所要所でメモや写真を残しておくことがとても大切です。
簡単にではありますが、以下に自由研究の流れやヒントをご紹介しますので、参考にしてみてください。
テーマを決める | その生き物を選んだ理由、どんな風に育つのかを予想してみる など |
---|---|
飼育を開始する | 使用する物の説明(パッケージを取っておくと後々便利)、セットする様子を写真に残す、その時の感想をメモしておく など |
観察する | 変化が無くても一言感想を残しておくよう心がける、何かあった時には必ず写真も残しておく など |
結果や感想をまとめる | 孵化までの日数や孵化したときの気持ち、その後の様子、育ててみた感想 など |
また、自由研究を進める上で大人が思わず手を出してしまいたくなる場面があるかもしれません。ただ、ここはグッと我慢をして、できるだけお子さん自身に設置やお世話をさせてあげると、素直な感想を引き出しやすいです。また、自分でやり遂げたという自信をはぐくむ体験にもつながります。
お子さんが小さくて自分でやるのが難しい場合は、見守りながら必要に応じてサポートしてあげましょう。
自分の考えをまとめるのが難しそうなときは、大人がインタビュー形式でコメントを引き出してあげるのもおすすめです。
飼育キットの注意点
ここからは、飼育観察セットを使用していく上でつまづきやすいポイントや飼育のコツをいくつかご紹介します。
用意しておくと便利なアイテム
飼育観察セットには飼育に必要な最低限のものが含まれていますが、より快適にお世話をするために、以下のようなアイテムを別途用意しておくと良いでしょう。
- スポイト
- ピンセット
- 空のペットボトル
- 歯ブラシ(掃除用のブラシ)
- バケツ
特にスポイトは、食べ残した餌を吸い取ったり水位が下がったときに足し水をしたりと、何かと便利なので必ず一つは用意しておきたいアイテムです。
最近は100円ショップのアクアリウム用品が充実しており、ここであげたものもすべて100均で揃えられるので、一度覗いてみてはいかがでしょうか。
孵化しないときの対処法
セットに付属している乾燥した休眠卵は、基本的には水に入れると活動を再開しますが、中には駄目になってしまっていて上手く孵化しないものもあります。
また、飼育時の水温や環境によって、孵化までの日数にばらつきが出る場合も。
飼育セットの説明書きには孵化までの日数が書かれていますが、これはあくまで目安なので、日数を多少過ぎてもまずは気長に待ってみることをおすすめします。
目安の倍程度たっても変化がないときは、孵化に失敗した可能性が高いので、一度リセットしてやり直しましょう。
もしかしたら水温などがうまく合わなかったのかもしれないので、やり直すときは置き場所を変えるなど、条件を変えるのも研究テーマとして有効です。
卵の入れすぎに注意!
飼育観察セットには、失敗した時を見越して卵が多めに入っており、一度にすべての卵を投入してしまうと、孵化しすぎて容器が手狭になってしまう可能性があります。
ほとんどの説明書には投入する卵の量が明記されているので、そちらを参考に入れる量を決めてください。
特にアルテミアは孵化率が高いので、入れ過ぎには注意が必要です。
もし卵が余ったら、水温や条件を変えた器をいくつか用意してどれが早く孵化するのか実験するといった、プラスαの観察をするのも良いかもしれません。
生まれた後の飼育について
今回ご紹介した甲殻類は、
- カブトエビ:約1ヶ月
- ホウネンエビ:1ヶ月半
- アルテミア:約3ヶ月
程度の寿命があります。
孵化した後もしばらく飼育が楽しめますので、適切な環境を整えてしっかりお世話をしてあげましょう。
ただ、セットに含まれる餌はすぐになくなってしまう場合が多いので、適宜餌を用意する必要があります。
市販のカブトエビやホウネンエビ用の餌を使用する他、グリーンウォーターに含まれる植物プランクトンやほうれん草をすりつぶしたもの、きな粉、ドライイーストなどを食べることもあります。
種類によって食性が微妙に違うので、色々与えて観察した結果をまとめるのも面白いです。
自然に返すのは止めよう
孵化した生き物は日本の田んぼなどにも自生しています。しかし、だからといって育てていた生き物を河川や田んぼに放流するのは絶対にやめてください。水と一緒に下水に流してしまうのも危険です。
飼育観察キットの卵は外国産のものも多く、小さな生き物でも周辺の環境に影響を及ぼす可能性があります。
生態系に影響する可能性があるということを心に刻んで飼育を始めるようにしましょう。
まとめ:夏休みの自由研究はコレ!生きた化石を含むおすすめ飼育観察セット5選
今回は夏休みの自由研究に使える飼育観察セットを5つと、自由研究や飼育のポイントをご紹介しました。
自由研究のテーマに迷ったら、市販の飼育セットを使った生き物観察をしてみるのはいかがでしょうか。
休眠卵からかえる甲殻類は、どれも個性的な見た目で観察のしがいがあるものばかり。
セットを使用して様子を観察するのはもちろん、いくつか容器を増やして条件を変えて孵化させるなど、少し踏み込んだ実験をしてみるのも面白いです。
ぜひ、子供の素直な感想をつづった感性豊かな自由研究を作ってみてください。
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