金魚の飼い方
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病気になりにくい金魚5選!病気になる要因をもとに強健種を紹介

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金魚はポピュラーな観賞魚ですが、飼育している方が多い分、「病気になってしまった」というお悩みのメッセージをいただくことも多い生体です。
素朴な疑問として「金魚はどうして病気にかかるんだろう?」という相談をうけることも。
実際に「〇〇という品種の金魚は弱い」「〇〇は大きく成長しやすい」など様々な説があったりします。

そこで、今回は金魚が病気になる主な理由と、特に病気になりにくい強健な品種を解説します。

金魚を飼育する際の、1つの視点として参考になれば幸いです。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとに病気になりにくい金魚を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

金魚は人気の観賞魚ですが、飼育されている数が多いためか、病気にかかってしまったとご相談をいただくことも多いです。
そこで、金魚が病気にかかりやすい理由とされる事柄や、病気になりにくい金魚の品種をご紹介します。

なぜ金魚は病気になるのか

まず、どうして金魚が病気になることがあるのか、その理由から考えていきましょう。

金魚が病気になる主な理由は、

  • 消化器官が弱い
  • 水流でストレスを感じる
  • 砂利をつつく性質がある

の3つが挙げられます。

なぜそれが病気につながるのかを1つずつ解説していきます。

金魚の病気についてはこちらの記事も参考にしてください。

消化器官が弱い

金魚は腸が弱い性質があります。病気になりやすい種類は特に弱いです。
具体的には、消化機能があまり発達しておらず、たくさんの餌を食べすぎると便秘や下痢を起こすことがあります。

金魚は大食漢として知られ、与えられた餌をどんどん食べてしまうのですが、金魚の意思に反して身体には限界があります

また、便秘など消化不良になると、金魚はストレスを感じます。
そして、ストレスが多くなると免疫力が低下し、他の病気にかかりやすくなるのです。

特に腸が弱い金魚として挙げられるのが、体型の丸っこい品種たちです。

  • 琉金
  • らんちゅう
  • ピンポンパール など

こうした丸い金魚は背骨が短く、腸の機能が低めです。
それに対して和金のようなフナ体型の金魚は腸の機能が比較的強いです。

また、金魚飼育で問題になりやすい『転覆病』も、消化不良が悪化することでかかりやすくなります
転覆病は腸内にガスや細菌(エロモナス菌)が増えて悪さをすることで発生しますので、腸を日ごろから良い状態に維持することは、健康に長生きさせるためのポイントといえるでしょう。

金魚の餌や消化についてはこちらの記事も参考にしてください。


水流でストレスを感じる

金魚は観賞用に改良されてきた魚なので、野生種の魚と異なり、泳ぐのがあまり得意ではありません。

金魚を強い水流を当てると、水流に流されないように必死に泳ぐことで体力を使ってしまいます。

特にらんちゅうやピンポンパールには強い水流は厳禁です、ゆるやかな水流を作ってあげましょう。

コメットなど泳ぎの素早いの金魚は泳ぎが得意なので、ストレスを感じにくく病気にもかかりにくいです。
とはいえ、限度があります。金魚たちがゆったり過ごせるような水流に調整しましょう。

水流についてはこちらの記事も参考にしてください。

砂利をつつく習性がある

金魚は砂利をつつくという習性があります。

水槽の底で、砂利をつつく姿はとても愛らしいのですが、砂利に汚れが付着したままになっていると、その汚れも金魚が口に入れてしまいます。

それによって腸に雑菌が入り込むなど、病気の原因になることもあります。
また、底砂に雑菌が繁殖していると、そもそも水槽全体の環境が悪化しますので、底床付近を泳ぐ金魚は特に不調になりやすいです。

砂利、水槽の底部にゴミがたまらないよう、よく掃除してあげましょう。

砂利掃除についてはこちらの記事も参考にしてください。


病気になりにくい金魚5選

病気になるきっかけがわかったところで、病気になりにくい金魚をご紹介します。

ここでご紹介する病気になりにくい金魚はすべて和金タイプです。
ほっそりした体型のため泳ぎが得意で、水流にも耐えやすいでしょう。

また、泳ぎが得意なことで浮上性の餌を食べやすいので、給餌の時に、底床部の汚れを口にしにくことも、病気にかかりにくい要因の一つと言えそうです。

コメット

(国産金魚)コメット(3匹)

スラッとした細長い体形の美しい金魚です。

コメットとは英語で彗星という意味で、長く白い尾を引いて泳ぐ姿が彗星のようだから、そのように名付けられたのでしょう。

筆者はコメットを飼育していますが、個人的な感想としては病気になりにくい種類です。

泳ぎが早いので、餌を優先的に食べられているからなのか、砂利をつつく回数が少ない気もします。
そのせいか病気にもかかりづらく、元気いっぱいに水槽を泳ぎ回っています。

和金

(国産金魚)和金ミックス 色指定無し(5匹)

すべての金魚のもとになったともいえる、昔から親しまれている丈夫な品種です。
その丈夫さから、縁日などで見かける金魚すくいの金魚にも和金がよく使われています。

フナに似たほっそりした体型をしていて、病気にかかりにくく、ある程度の環境に耐えられるタフさを備えているので、とても育てやすいですよ。

朱文金

(国産金魚)朱文金(3匹)

明治時代に作出された、赤、白、黒の体色と長い尾が美しい金魚です。

コメットと似た体型から飼育がしやすく、ホームセンターなどでも入手することができます。
とても丈夫で長生きする金魚なので、愛着がわいてとても可愛いですよ。

また、成長に従いヒレがよく伸び、大変美しい姿になります。

更紗和金

(金魚)国産 更紗和金 平賀養魚場産(1匹)【生体】

白と赤のコントラストが美しい、和を感じさせてくれる金魚です。
普通の和金と同じフナ尾のものから、三つ尾や四つ尾のより鑑賞性の高いものまで、更紗和金の中にも色々な種類がいるのが特徴です。

更紗和金はコメットなどにくらべて尾が短く、背も少し丸めなためか、泳ぎはゆっくりめです。
その影響か、若干便秘になりやすい傾向がありますが、十分に丈夫な強健種といえるでしょう。

三色和金

(国産金魚)メタリックキャリコ和金 フナ尾(1匹)

色は上でご紹介した朱文金と同じ、白と赤と黒の3色ですが、和金の地を色濃く受け継いでおり尾が短いです。
また、三つ尾や桜尾の個体もいます。

そのためか三色和金もやや便秘になりやすいところがありますが、大きく成長しやすく、泳ぎもパワフルです。
和金の中でも配色が珍しく、金魚の専門ショップなどで取り扱われています

まとめ:病気になりにくい金魚5選!病気になる要因をもとに強健種を紹介

金魚が病気になる理由と、病気になりにくい強健種の金魚を紹介しました。

どの金魚もかわいらしいですが、病気になりにくいことでより安心して育てることができます。

金魚の病気で特に問題になりやすいのが『転覆病』です。
転覆病は消化不良から発生することがあるため、それを防ぎやすいフナ型の金魚たちが病気になりにくい、といわれています。
しかし、金魚は観賞魚の中でもとりわけ体力がずば抜けており、多少の病気なら治療をちゃんと行えば回復することができる魚です。

病気になってしまっても、大切に育ててあげましょう。

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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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