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夏になるとアクアショップやホームセンターなどのフラワーショップ、雑貨店などで小さなボトルに入ったアカヒレや小型エビを販売しているのを見かけることが多くなります。
またインスタやX(旧Twitter)、ブログなどで100円ショップで販売しているような、瓶などで熱帯魚やメダカを飼育しているのを見たという人も多いのではないでしょうか。
この小さなボトルで水生生物を飼育することを「ボトリウム」と言います。ボトリウムの作り方はとても簡単ですが、キレイな状態を維持するにはそれなりのコツがあります。
今回はアクアリウム初心者やこれからボトリウムをやってみたいと思っている方へ、ボトリウムの作り方や始め方についてお話していきます。
目次
小さな世界「ボトリウム」ってどんなもの?
ボトリウムの考案者は田畑哲生さんというアーティストと言われています。水草を身近な容器に入れて石や小さな魚を入れて展示したのが始まりのようです。
ボトリウムの名前は文字通り、ボトル(瓶)とアクアリウムを合わせて作られています。
ひと昔前はシンプルなものが多かったですが、最近では草ディスプレイなどにこだわっている人も多く、SNSなどを賑わせています。
ボトリウムのメリットとデメリット
ボトリウムは小さな容器の中に自分のオリジナルの世界を作ることができます。
水草だけでも、生き物を入れてもよく、容器がとても小さいため、デスクなどに置くことができインテリア性が高く、眺めているだけで癒しの効果もあります。
しかし、容器が小さいため生き物を多く入れられない、水換えを頻繁に行う必要がある、飼育する生き物が限られるといったデメリットがあります。
ボトリウムについてや、ボトリウムの作り方についてはこちらの記事も参考にしてください。
ボトリウムに向いている生き物は?
ボトリウムではどんな生き物でも飼育することができる、というわけではありません。
一般的にボトリウムに向いているのは、熱帯魚やヒメツメカエルのように完全に水棲の爬虫類などで、その中でもサイズの小さな生き物に限ります。
ボトリウムで飼育する生き物は下記のようなものが一般的です。
- 金魚
- メダカ
- グッピー
- アカヒレ
- ベタ
- エビ類
しかし、温度管理や水質維持がきちんとできるのであれば、プラティやグラミィなどの熱帯魚も飼育することはできますが、冬の水温管理が難しいので寒さに弱い熱帯魚はボトリウムで飼育するのは夏季限定です。
ボトリウムに魚は何匹まで入れられる?
小型の魚なら1匹に対して水1リットルが理想的な数字になるので、ボトルサイズに合わせて生き物の数を選びましょう。
また飼育可能な数だったとしても、アカヒレのように2匹だと縄張り争いになり、1匹がいじめられてしまうということもあるので、ボトリウムで飼育する生き物の特徴もよく考えた上で飼育する数を決める必要があります。
特にメダカやグッピー類は繁殖力が高いため、オス・メスをペアでいれていると知らないうちに増えていることが多いので増やしたくないのであればオス・メスどちらかにしたほうが無難です。
飼育数に関してはこちらの記事に詳しく書かれています。
ボトリウムに向いている水草
水草は光合成をおこないますが、種類によっては強い光が必要だったり、CO2を多く必要とするものがあり、水草を育てるのと生き物飼育は微妙に異なります。
はじめてボトリウムを行う時は、メダカや金魚の飼育でよく使われているカボンバやマツモ、アナカリスといった育てるのが簡単な水草やウィローモスのような日陰でも育つことのできるコケ類などがおすすめです。
ボトリウムの容器や材料の選び方と購入場所
これからボトリウムを始めようとするなら、まず材料をどこで買うかといったことも考えておく必要があります。もし近くで揃えるのが難しいのであれば、Amazonやアクアショップなどの通信販売でアクアリウムのセット一式を購入するという方法もあります。
それでは容器や材料についてこれから解説していきましょう。
容 器
基本的に容器は光が入ることができ、光が入るものならガラスでもアクリルでもプラスチックでもそれほど問題にはなりません。
ただあまりに厚さのない容器ですと、落とした時に割れやすかったり、素材によってはちょっとしたことで傷がつくという事を考慮しなければなりません。
これらを考えると、素材は透明度が高く傷がつきにくい厚手のガラスがおすすめです。他の素材と比べると重さは少しあります。
だからといって特別高いガラス製品を購入する必要はありません。ダイソーなどの100円ショップで販売しているもので十分です。
しかし、購入するときはボトルの口のサイズに気を付けましょう。
ボトルの口が小さいと中に魚などの生物を入れたときに、病気などで弱ってしまったときに他の容器に移すために掬うのが難しくなります。
水草
水草はアクアショップやホームセンターなどのペットコーナーで販売しているもので大丈夫です。
自分で川や湖から採ってきたものでも構いませんが、自分で採取したものはタニシの稚貝やヤゴ、ヒルなど水槽内に持ち込みたくない生き物や病原菌がついていることがあるため、ボトルに入れる前にバケツなどに入れてしっかりトリートメントする必要があります。
飾り用の人工のものは、素材が水中で溶けだすことがあるので素材に注意して入れてください。
底砂
ソイルはアクアショップやホームセンターのペットコーナーなどで販売していますが、最近は100円ショップのペットコーナーでも販売しています。
アクアショップなどでは通常サイズの水槽用の量で販売いているため、ボトリウム作成では量が多ですが、種類は豊富です。
100円ショップではゼオライトや麦飯石、メダカや金魚向きのソイルがありますが種類は限られていますが、ボトル1つ作るのにちょうどよいサイズのものが販売されています。
ソイルの種類によって水質が変わることがあるので、ボトリウムで育てる生き物に合ったものを選ぶ必要があります。
ソイルについてはこちらの記事を参考にしてください。
カルキ抜きや餌など
水道水のカルキを抜くための薬品や、飼育する魚の餌などもアクアショップやホームセンター、100円ショップで購入することができます。
ボトリウムの作り方
ボトリウムを作る前に、容器を水洗いする、流木を使用する場合には煮沸消毒、水草のメンテナンスをしておきましょう。
また、水質調整のために麦飯石などの粒の大きなものを底に敷く場合には、三角コーナー用のネットなどに入れて水洗いすると細かく砕けた粉がキレイになくなって水の濁りを防ぐことができます。
流木のあく抜きについてはこちらの記事を参考にしてください。
ボトルに入れる順番は麦飯石などの粒の大きなものを最初に入れ、一番上に粒の細かいソイルやサンドを敷きます。
そして水草をセッティングし、流木や石を置き水を静かに注ぐだけであっという間にボトリウムができてしまいます。
生き物を入れるときは、いきなり水質や水温の違う水に入れることでダメージを受けないよう、可能なら水合わせをしましょう。
アカヒレやメダカなどの場合はしっかりとカルキ抜きをして水温も極端に違わなければ水合わせをしなくても問題がないことが多いです。
ボトリウムは維持が大変?
意外に作ってみると簡単なボトリウムですが、実は作るよりも維持することが大変なんです。
アクアリウムの常識ですが、容器が小さくなればなるほど水質悪化が早く、外気温の影響を受けやすいため水温も変化しやくなってきます。
そのため水草だけでなく生き物も入れる場合には、2~3日おきに、餌の食べ残しやフンなどのごみ取り、水換えを行う必要があります。
ボトリウムの中は水流がないため夏場は特に水が痛みやすいので、ほぼ毎日ゴミ取りや水換えを行ったほうが良いでしょう。
ボトリウムの掃除方法についてはこちらの記事を参考にしてください。
冬は一般の水槽のようにヒーターを入れることができないため、ペット用の敷くタイプのヒーターやホッカイロなどを使って水を温めるという方法がありますが、室温が常に一定になっているのであれば、そこまで極端に心配する必要はありません。
初心者におすすめボトリウムとは?ボトリウムの作り方!始め方!まとめ
ボトリウムとは、ボトリウムに必要な材料や作り方について説明しました。
ボトリウムはほんの少しのスペースで、生き物や水草を育てることができ、インテリア性が高く癒し効果があります。
作り方はとても簡単ですが、ボトリウムで飼育することのできる生き物は限られていますし、ボトリウム作成後の維持管理はこまめに行わなければなりません。
きちんとメンテナンスを行うことで、綺麗な状態を維持することができ生き物も元気に育ってくれるので、少しでも長くボトリウムを楽しみたいのなら愛情たっぷりなお世話をしてあげましょう。
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