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暑い夏は、涼し気な水景を眺めたくなるもの。
キャンプや海水浴で水辺にお出かけするのももちろん良いですが、忙しくて外出が難しい方は、水槽を設置して自宅でアクアリウムを楽しむのはいかがでしょうか。
水槽は設置してから軌道に乗せるまでに少し時間がかかりますので、まとまったお休みが取りやすい夏は実はアクアリウムを始めるのにぴったりの季節です。
また、お祭りやイベントで金魚すくいやメダカすくいが開催される機会も多いので、持ち帰った魚をきっかけに水槽を始める方も少なくありません。
今回のコラムでは、夏休みにメダカ・金魚・熱帯魚を飼い始めたい方のために、アクアリウムを始めるためのポイントと暑い季節におすすめの魚種をご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに夏に始めるアクアリウムを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
夏は金魚やメダカなどの水辺の生き物に触れ合う機会の多い季節です。
暖かく水温も高めに安定しやすいので、長期休みを利用して自宅でアクアリウムを始めてみてはいかがでしょうか。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、夏に始めるアクアリウムを解説します。
夏にアクアリウムを始めよう!
夏は何かとアクアリウムが注目を集める季節です。
メディアで水族館やアクアリウムイベントが取り上げられる機会が増えて、専門ショップやホームセンターなどでも、初心者向け水槽セットが多数並ぶようになります。
情報やアイテムを揃えやすい夏に、ぜひアクアリウムに挑戦してみてはいかがでしょうか。
夏休みを利用して水槽を設置
夏休みは親子でアクアリウムを始めるのに最適な季節です。
もちろん、アクアリウムは季節を問わずいつでも始めることができますが、比較的自由に時間が取れる夏休みに親子で一緒に水槽を設置するのはとても楽しく、良い思い出になるでしょう。
メダカや金魚を飼育して成長の様子を観察すれば夏休みの自由研究に最適ですし、水槽を探したり飼育する生き物を選んだりといった過程も絵日記の良い題材になります。
アクアリウムショップやホームセンターではこうした需要を見越して、夏休み期間中は初心者向けのアイテムを多く売り出す傾向があり、扱いやすい水槽セットなどを簡単に手に入れることができます。
自宅で水族館気分を楽しめる
暑さの厳しい季節、夏休みで混んでいることもあり、外に出かけるのが億劫になってしまうこともあるでしょう。
そんな時でも、自宅に水槽があれば家にいながら水族館のような水景が楽しめます。
複雑なレイアウトや珍しい魚の飼育は難しいかもしれませんが、比較的飼育が簡単な金魚やメダカがシンプルな水槽を泳ぐ姿だけでも、十分に涼を感じることができます。
水の流れる音や揺らぎにはリラクゼーション効果があるので、家でくつろぎながら水景を眺めると疲れた心も癒されること間違いなしです。
夏のレジャーも楽しいですが、たまには自宅でゆっくり水槽を初めてみるというのも、一つの楽しみ方でしょう。
夏の水槽管理ポイント
気温が高い夏は、魚達の活性が高く新しい水槽にも慣れやすいといったメリットがある一方、高水温や水質の悪化などいくつか注意しなければならない点もあります。
ここでは、夏ならではの水槽管理のポイントを解説します。
高水温・直射日光に注意!
近年の猛暑は水槽に住む魚や水草にとっても脅威になります。
特に直射日光が当たる場所や日中エアコンを掛けずに閉め切った部屋に水槽を置いている場合は、高水温に注意が必要です。
「熱帯魚は暖かい地域に生息しているから暑いのも平気なのでは?」と思われるかもしれませんが、実は熱帯魚の生息域の水温は一年を通して25~28℃前後で、それ以上の水温には耐性がありません。
日本の猛暑日に閉め切った部屋に水槽を放置していると、水温30℃を余裕で越えてしまうため、しっかり対策をするようにしてください。
- 直射日光の当たる場所を避ける
- エアコンで室温を管理する
- 冷却ファンや水槽用クーラーを使用する
水槽に直射日光が当たると水温が急激に上がるだけでなく、紫外線で接着面のシリコンが劣化するなど、水槽自体にもダメージを与えてしまいます。
日の当たらない場所に置くか、遮光カーテンなどで日を遮る工夫をしましょう。
エアコンで室温を管理したり、水槽用の冷却ファンや水槽用クーラーを使用して水温を下げるのも良い方法です。
また、暑さに強い魚種を選ぶものおすすめ。夏におすすめの魚は後述します。
水換えはこまめに行おう
夏に新しく水槽を始めるときは、水質の悪化に注意しましょう。
水温が高い季節は魚達も良く餌を食べて活発に動き回ります。ただその分、フンが増えて水が汚れやすいです。
そもそも水温が高い環境は、水中が酸欠になりやすい、餌の食べ残しや枯れた水草などが腐りやすくなる、といった水質が悪化しやすい要素が揃っている上に、新しく設置したばかりの水槽は、水をきれいにしてくれるバクテリアの働きが弱いため、水質が安定しづらい状況にあります。
そのため、水槽を設置してから4週間ほどは、3日に1回、総水量の1/3程度の量を目安に水換えをして水質を維持するのがおすすめです。
小型水槽や生体の飼育数が多めの時は、2日に1回程度に増やしても良いでしょう。
夏の間は通常よりもこまめに水換えや水槽の掃除を行うことで、トラブルを防ぎやすくなります。
エサは1~2分で食べきれる量がおすすめ
多くの魚は水温が上昇すると活性が高まるため、夏は他の季節よりも餌をたくさん食べるようになります。
魚が餌を食べる様子を観察するのは、アクアリウムの大きな魅力です。
しかし、あげ過ぎは禁物。餌を多く与えると当然のことながらフンや食べ残しが増えて飼育水が汚れやすくなります。
また、食べ過ぎにより魚が消化不良を起こしてしまうことも。特に金魚は満腹になるという概念が無くもらえた分だけ餌を食べ続けてしまうので、量を決めて餌やりすることが大切です。
基本的には1~2分で食べきれる量を目安に与えると、食べすぎや水質悪化による病気を防ぐことができます。
夏に飼い始めるのにおすすめな魚種
最後に夏に飼育をスタートするのにおすすめの、淡水魚・海水魚をご紹介します。
今回は初めてでも飼育がしやすい魚種を厳選しました。
夏に目にする機会が多い魚から、子供に人気の海水魚まで幅広くご紹介しますので、魚選びの参考にしてみてください。
金魚
金魚すくいなどで夏に見かける機会が多い金魚は、飼育を始めるのも夏がおすすめ。
暖かい環境ではとても活発になる魚なので、飼育を楽しみを感じやすいです。高水温にも比較的強く30℃以上でも耐えることができます。
ただ先ほども触れた通り、食べ過ぎから消化不良を起こしやすいので餌の量はきっちり決めて与えるのが良いでしょう。
またフンが多い魚でもあるので、夏の間は特に小まめに水換えや底砂掃除をして、水質を維持してください。
屋外で飼育する場合は飼育容器を日陰に設置した上で、さらにすだれなどで日よけを作ってあげると安心です。
メダカ
日本の河川に生息しているメダカも、高水温に強い魚です。とにかく気候の変化に強く丈夫なので、屋外でも一年中飼育ができます。
特に夏は活発でよく泳ぐ上に繁殖シーズンでもあるため、複数匹を一緒に飼育しているだけで、産卵や繁殖を楽しめることもあるでしょう。
夏場に屋外で管理する場合は、日陰に設置したうえでマツモやアナカリス、ホテイソウなどの水草を日よけに入れてあげてください
室内では、体が小さくて水を汚しにくいので小型水槽やプラスチックケースなどでも飼育がしやすく、初心者でも気軽に挑戦できます。
また、雄雌の違いや産卵・孵化・稚魚の成長など、夏休みの自由研究として観察できるポイントが多いのも嬉しです。
ベタ
華やかなヒレと体色が美しいベタは、熱帯魚でありながら酸欠や高水温に強く、夏に飼育を始めても管理がしやすいです。
ラビリンス器官と呼ばれる呼吸器を持っていて、水上からも酸素を取り込むことが可能。そのため、小型の水槽やボトルでも飼育ができます。
一方で低水温にはやや弱いので、水温が25℃を下回るようになったら水槽用ヒーターやパネルヒーターで保温をしてあげてください。
ゴールデンハニードワーフグラミー
ポップなカラーリングが水槽に映えるゴールデンハニードワーフグラミーは、爽やかなイエローが夏にぴったりの熱帯魚です。
温和で泳ぎ方がとても可愛らしいので、お子様や女性にも高い人気があります。
グラミーの仲間もベタと同じくラビリンス器官があるので酸欠には強いですが、水温変化に耐性はないので一年を通して水槽用ヒーターで水温を維持してください。
比較的丈夫ですが雑菌には弱い面があるため、十分なろ過能力のあるフィルターを設置した上で、水換えや底砂掃除をこまめに行うのが飼育のコツです。
また、強い水流も得意ではないため、水流を弱めに調整して水草をたくさん入れた環境を用意してあげましょう。
ちなみにゴールデンハニードワーフグラミーは、水槽内で繁殖をすることがあります。繁殖時には水面に泡巣を作って卵や稚魚を世話する興味深い姿を観察できるので、飼育に慣れてきたらぜひ挑戦してみてください。
カクレクマノミ
少し難易度は上がりますが、夏らしく海の雰囲気を味わいたい方におすすめなのがカクレクマノミです。
海水魚飼育では餌付けが問題になることが多いのですが、カクレクマノミはブリードのものが安定して流通しており、初めから人工飼料に慣れた個体を購入することができます。
海水魚の中ではかなり穏やかな性格で飼育がしやすく、キャラクターのようなポップな可愛らしさがあるので、初めての方でも魅力を感じやすいでしょう。
ただ、やはり海水魚のなので淡水魚よりも飼育機材をしっかり揃えなければならない点には注意してください。また、同種や近縁種とは縄張り争いから気が荒くなりやすいので、飼育数にも気を配る必要があります。
もし、同じ水槽で複数匹のカクレクマノミを飼育したい場合には、大きな水槽を用意してライブロックなどで隠れ場所をたくさん設けてあげるとうまくいきやすいです。
まとめ:夏にアクアリウムを始めるには!メダカ・金魚・熱帯魚を夏休みに飼い始めよう
金魚すくいや海水浴など、夏はアクアリウムを始めるきっかけとなるイベントが盛りだくさんです。
自由な時間が増える夏休みには、ぜひ親子でアクアリウムを始めて思い出作りをしてみるのはいかがでしょうか。
夏は魚達の活性が高く、水槽内を活発に泳ぎ回る姿や繁殖をする過程を観察できるなど、アクアリウムの楽しみを感じやすい季節です。
高水温や直射日光の影響による水質の悪化には注意が必要ですが、比較的安定しやすいので、ぜひこの機会にアクアリウムに挑戦してみてください。
ご自宅で涼しく水族館気分を楽しみましょう。
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