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メダカを1匹だけで飼育する方法!メリット・デメリットや管理も紹介

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飼育スペースや予算が限られており、なるべく少ない数で魚を飼育したい。
そのようなときにおすすめなのが、メダカを1匹だけ飼育するという方法です。

メダカは本来群れで生活する魚なので、1匹だとストレスを感じてしまうとも言われています。
しかし、少数飼育に適した環境を用意してやれば、快適に長生きさせることもできるのです。

今回のコラムでは、メダカを1匹だけ飼育する方法や管理のポイント、メリット・デメリットについてご紹介をしていきます。

ボトルなど小型容器を使ったアクアリウムを検討中の方は、ぜひこのコラムを参考にしてみてください。

プロアクアリストたちの意見をもとにメダカを1匹だけで飼育する方法やメリットを解説 


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

本来群れで生活するメダカですが、飼育環境を整えてあげれば1匹からでも飼育を楽しむことができます
ボトルなどの小さな容器で飼育できますし、小競り合いに巻き込まれることなく安全に飼育できるため、希少な高級メダカをじっくり大切に育てたいときなどにもおすすめの飼育方法です。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカを1匹だけで飼育する方法やメリットを解説します。

メダカは1匹だけで飼育できる!


メダカは1匹だけで飼育することが可能な魚です

本来は群れで行動する習性があるため、複数で飼育するほうがストレスを与えず、メダカにとってより良い環境を提供できることでしょう。
しかしそれは、広い水槽や騒音・振動の大きい環境下でのこと。

小型水槽を静かな場所に置いて飼育する分には、むしろ1匹のみのほうが餌を独り占めできますし、小競り合いによって怪我を負う心配もないため、安全で快適な環境を提供することができるのです。

実際、飼育環境の整ったボトルアクアリウムで、1匹のメダカを長く大切に育てている方は大勢いらっしゃいます。

  • 設置スペースが限られており、小型容器でしか飼育ができない。
  • 高級メダカを飼ってみたいが、予算の都合上1匹しか購入できない。

このようなケースであれば、メダカの単独飼育はかなりおすすめです。

メダカの飼い方

メダカを1匹だけで飼育する方法


メダカを1匹だけで飼育するとき、管理のポイントとなるのは、以下の4点です。

  • ボトルなど、小型容器で飼育する
  • 保温は室温管理がおすすめ
  • 水換えは1週間に1回
  • 水草はあったほうがいい

メダカを1匹でもストレスなく長期飼育するために、抑えておきたいポイントです。詳しく解説していきます。

ボトルなど、小型容器で飼育する

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メダカを単独飼育する際のポイントとしてまず挙げられるのが、ボトルなど小型容器で飼育するという点です。

自然下では群泳するメダカを単独飼育する場合、広めの飼育環境を用意してしまうと、常に仲間を探すような行動をとってしまい体力を消耗させてしまいます。
その行動がストレスにつながり体調不良をも招いてしまいますので、小型水槽やボトルでの飼育を心がけましょう

水量としては500ml~1Lが余裕をもって入る容器であれば、メダカを快適に生活させることができます。

保温は室温管理がおすすめ

メダカを単独飼育する際のポイント2つ目は、室温管理で保温するという点です。

アクアリウムといえば基本的には水槽用ヒーターが必須ではありますが、小型容器を使用する場合は、水温は室温で管理するのが理想です。
メダカは低水温に強い魚なので、過敏に調整しなくとも特に問題はありません。

真夏の高水温には注意しつつ、室内の空調で水温管理をしましょう。

水換えは1週間に1回

メダカを単独飼育する際のポイント3つ目は、水換えを週に一度だけ行なうという点です。

小型容器での飼育とはいえ、メダカ1匹だけであれば、ろ過フィルターが無くともそこまで急激に水質が悪化することはありません
そのため、フンなど目立つ汚れを取り除き足し水をするという感覚で、週に一度だけ水換えを行ないましょう。

ボトルアクアリウムの水換えをする際は、水温やpHの変化に少しだけ気をつける必要があります。
以下の記事では小型容器の水換えテクニックをわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

水草はあったほうがいい

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メダカを単独飼育する際のポイント4つ目は、容器内に水草を用意するという点です。

水槽の外からの視線や振動などを察知すると、メダカが不安を感じてしまうことがあります。
びっくりしたときにすぐ隠れることができるよう、容器内に小さな水草を入れてやりましょう

小型水槽向きで尚且つメダカとも相性の良い水草としては、マツモアナカリスなどが挙げられます。

詳しくは後述しますが、水草はメダカの過抱卵を予防する役割も担いますので、必ず入れてやりましょう。

メダカを1匹で飼育するメリット


続いてはメダカを1匹で飼育する利点をご紹介していきます。

メダカを単独飼育する大きなメリットは、以下の2点です。

  • 好きな場所で飼育できる
  • ケンカなどが無いため安全に飼育できる

好きな場所で飼育できる

メダカを単独飼育するメリットとして、まずは好きな場所で飼育できるという点が挙げられます。

小型水槽やボトルであれば部屋の片隅に設置することができますし、職場やご自宅のデスクに置いておくことも可能です。
なにより水槽用ヒーターやろ過装置が不要ですので、電源を確保する必要がなく、機材から鳴る音や振動もないので、どこにでも好きな場所に設置ができます

ただし、エアコンのない廊下や室温管理がされていない部屋など、寒さや暑さの厳しい場所だと、水温の変化でメダカが体調を崩してしまう可能性がありますので、ゆったりと静かで暖かな部屋に設置してあげるのが理想です。

魚の泳ぐ姿や水草の緑色、水のゆらめきには、高いヒーリング効果があるということが知られています。
美しさと癒やしを演出できる生きたインテリアとして、メダカを1匹だけ飼育するボトルアクアリウムを設置してみるのはいかがでしょうか。

ケンカなどが無いため安全に飼育できる

もう一つ、メダカを単独飼育するメリットとして、ケンカなどのトラブルが起こらないという点が挙げられます。

温厚そうに見えるメダカにも時には序列が生まれるため、複数飼育の場合は立場の弱いメダカがケンカに巻き込まれたり、小競り合いによって衰弱してしまうことが少なくありません。

一方、単独飼育であればそもそもケンカが起こることがありません。複数のメダカを飼育している水槽内で小競り合いが発生してしまったきにも、いじめられていた個体をボトルに隔離すれば安全に飼育することができます。

1匹だけの飼育であれば白点病などに感染するリスクも軽減できますので、トラブルが起こりにくいというのも魅力的なポイントと言えます。

メダカを1匹で飼育するデメリット


続いてはメダカを1匹で飼育する場合のデメリットについてです。

良いことが多いように思うメダカの単独飼育ですが、

  • 過抱卵になることがある
  • イメージより大きな容器が必要

などの問題が起こることがあります。あらかじめデメリットを把握したうえで、飼育を始めるのがおすすめです。

過抱卵になることがある

メダカの単独飼育における最大のデメリットとして挙げられるのが、過抱卵のリスクです。

メダカのメスは水温が18℃を超えると、お腹に卵を宿します。
このとき、抱卵したメスに対しオスがうまく求愛行動をすれば産卵に至るのですが、相性の良いオスがいなかったり、そもそもメスのみで飼育している場合は、産卵できないままお腹に卵が溜まり続けてしまうことがあるのです。

この状態を、過抱卵と呼びます。

メスのメダカを単独飼育する場合、過抱卵を防ぐには、無精卵を産み付けるための産卵床や水草を用意することが重要と言われています。
過抱卵のリスクを軽減させるためにも、メスを飼育する場合は水草を必ず入れてやりましょう。

もしくは、そもそもメスの単独飼育を避けて、飼育を始めるときにオスを厳選するのもリスクを回避する方法として有効です。

イメージより大きな容器が必要

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そして、メダカの単独飼育ではイメージよりも大きな容器が必要だという点も、デメリットとして挙げられるでしょう。

水量は最低限500mlあれば飼育自体は可能ですが、安全に長生きさせたい場合には750ml程度は確保しておきたいところです。
水草をレイアウトしたり、振動による水漏れを防ぐためには、満水にならないよう一回り大きな容器が必要となってきます。

もし、「手のひらサイズのボトルで1匹のメダカを飼おう」と想像していた場合には、イメージよりも大きな容器を用意する必要が出てきそうです。

まとめ:メダカを1匹だけで飼育する方法!メリット・デメリットや管理も紹介


今回はメダカを1匹だけ飼育する方法や管理のポイント、メリット・デメリットについてご紹介をしてきました。

本来は群れで生活するメダカですが、容器の大きさや水量をきちんと調節してやれば、単独飼育でも快適に長生きさせることが可能です。

過抱卵対策や隠れ場所を確保するためにも小さな水草をレイアウトしつつ、小型容器で好みのメダカの単独飼育を始めてみるのはいかがでしょうか。
メダカの愛らしい雰囲気や小さな水景に、皆様の心も癒やされること間違いなしです。

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執筆者 井上あゆみ

金魚から熱帯魚・海水魚まで、全部で20種類程度のお魚を飼育してきました。お気に入りはイエローヘッド・ジョーフィッシュ。怒ったような顔をしているのに、実はかなり臆病というなかなか憎めない海水魚です。アクアリウム初心者の方でも楽しく読めるような記事を書いていくので、よろしくお願い致します!

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