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サンゴの種類と選び方!特徴と飼育難易度、育てやすいおすすめサンゴ5選

サンゴは独特な美しさを持つ無脊椎動物です。
ポリプを十分に開いているサンゴが育つ水槽は、憧れのマリンアクアリウムではないでしょうか。

サンゴにはさまざまな種類があり、骨格を持つ硬いハードコーラルから、ゆらゆら揺れているソフトコーラルまで、多様な性質を持っています
サンゴは種類によって最適な飼育環境と設備が異なるため、自信の水槽環境では、どんなサンゴ管理できるのかを考慮します。

海水魚と一緒に飼育できるサンゴから、専用の育成環境を整える必要がある種類まで、サンゴの種類と飼育難易度について解説いたします。

サンゴの種類について

アクアリウムに流通するサンゴは大きく下記2つに分かれます。

  1. ハードコーラル
  2. ソフトコーラル

このなかで、ハードコーラルについてはさらに2つに分けられています

  • SPS(ショートポリプ・ストーニーコーラル)
  • LPS(ラージポリプ・ストーニーコーラル)

これらはハードコーラルのポリプのサイズで分けられています。
単語だけではわかりにくいので、それぞれの特徴を解説していきます。

ハードコーラルとは?

ハードコーラルとは、骨格を持つサンゴのことです。

ソフトコーラルと比較し鮮やかなサンゴが多く、値段も高価です。
最近ではワイルドと呼ばれる自然の個体が少なく、ブリード(養殖)された個体が多く出回るようになりました。

体内に石灰質の白い骨を持ち、温暖化現象でよく「サンゴが白化した」と言われる被害は、ハードコーラルがダメージを受けてしまった状態です。
ハードコーラルの骨格は『飾りサンゴ』と呼ばれ、水槽のアクセサリーとして活用されています。

沖縄などの一部の地域では県条例にて採取不可とされています。

SPSサンゴ

ハードコーラルのなかに、SPSと呼ばれるサンゴがあります。これは主に『ミドリイシ』などを指します。

SPSとはスモールポリプ、つまりポリプが小さいということです。

サンゴのポリプとは?

触手のことです。ポリプには毒があり、水中の動物プランクトンなどを捕食しています。
サンゴのなかには、ポリプだけではなく光合成を行う『褐虫藻』との共生で栄養を得る種類もいます。

水質や照明の強さが重要視されますが、ポリプが小さいから餌(プランクトンなど)が不要ということではないため維持には細心の注意を払います。
ソフトコーラルとは違い、ハードコーラルの育成を前提にした、専用の飼育環境を構築する必要があるのです。

そのため、サンゴの仲間では飼育が最も難しい種類に区分けされています。

LPSサンゴ

SPSのポリプよりも大きなラージポリプを持つサンゴで、ゆらゆらと揺れるナガレハナサンゴから、動きは少ないけれどコレクターが多いオオバナサンゴなどを指します。

ミドリイシ類を除いた、骨格を持つほとんどのサンゴはLPSです。

サンゴフードを与えるとよく太り元気に育成できますが、育成環境によっては、頻繁にサンゴフードを与えなくても飼育は可能です。
十年単位でLPS飼育したスタッフがおりますが、サンゴフードを与えないでも大きくすることができました。

ソフトコーラル

ソフトコーラルは、その名の通り柔らかいサンゴを指します。
トサカやウミキノコ、ウミアザミやヤギと呼ばれるサンゴが代表的なソフトコーラルです。

ソフトコーラルは飼育が簡単で初心者向きと言われていましたが、今はLPSに養殖個体が流通してきたこともあり、飼育レベルはLPSの養殖個体と同じ、または天然のソフトコーラルはやや難しい位置づけと感じています。

とくに、ウミアザミと呼ばれる美しいサンゴは、入荷状態が悪いとすぐに溶けてしまうデリケートなサンゴなので、はじめてソフトコーラルに挑戦したいという方は、ウミキノコかトサカ系にしておくことがベターです。

また、イソギンチャクはソフトコーラルに含まれないのかという疑問もあるかとおもいますが、イソギンチャクは含まれません。

ソフトコーラルとの違いは、ソフトコーラルはハードコーラルのような骨格は持ちませんが、骨片と呼ばれるもので構成されています。
トサカ系などが死んでしまった時に、骨の破片がバラバラと砂の上に落ちるのは骨片によるものです。

それに対しイソギンチャクは、完全にドロドロと溶けてしまうのは大きな違いと言えるでしょう。

サンゴの飼育難易度について

サンゴの飼育レベルは、一般的に下記の表の順番です。
※★が多いほど高難易度です

サンゴの飼育難易度レベル
 

飼育難易度

特徴

養殖ソフトコーラル

飼育がしやすいソフトコーラル。養殖のため、飼育水槽化の環境に比較的慣れやすい。スターポリプ、マメスナギンチャクなど。

養殖LPS・天然ソフトコーラル

★★

飼育には十分な設備が必要。水質によっては調子を崩しやすくなる。ツツウミヅタ、ナガレハナサンゴなど。

天然LPS

★★★

ポリプをきれいに開かせるには、じっくりと調子を整え適応させる必要がある。トランペットコーラルなど。

養殖SPS・陰日性サンゴ

★★★★

専用の照明とサンゴフードは必須。水温管理と長期飼育が難しい。イボヤギ、オオトゲトサカなど

天然SPS

★★★★★

専門性の高い機材が必要。水槽環境と水質には細心の注意を払い管理する。主にミドリイシのこと。

ここで陰日性サンゴというワードを組み込みました。
陰日性サンゴとは、光のほとんどを不要とし、プランクトン給餌を主体として育成するサンゴを指します。

光がいらないということで、自然界でも深場または、岩の裏側に生えていることが多く、冷水を好む種が多いです。
スタッフの経験では、SPS並みに飼育が難しく長期飼育している方はなかなか見られないサンゴですので、初心者は控えるべきサンゴです。

陰日性サンゴの代表的な種類では、イボヤギ、ヤギ類が挙げられます。

どの難易度のサンゴでも、サンゴフードは適宜使うのがおすすめです。

アクアリウム 設置 管理 水槽メンテナンス

飼育するサンゴの選び方

飼育するサンゴの種類は、次の3つの条件で決めていくのがおすすめです。

  • 飼育に必要な機材
  • 予算
  • メンテナンス・管理ペース

SPSはどの条件も高く、飼育する場合は専用の水槽環境を作り上げる必要があります。
一方、ソフトコーラルはプロテインスキマーなどの設備は推奨されるものの、海水魚とも飼育しやすく水槽を華やかに彩ってくれます。
初めてサンゴを楽しむのであればソフトコーラルがおすすめです。

しかし、サンゴは基本的に毒性を持つ生き物です。
ディスクコーラルなどの丈夫なサンゴは増えやすく、思いもよらない位置まで広がって他のサンゴにダメージを与えてしまうことがあります。

サンゴ同士は、間隔に余裕をもって配置しましょう。

水槽サイズで飼育しきれる種類なのかを前もって確認して、レイアウト計画を立てます。

そして、サンゴ育成に欠かせない素材が『ライブロック』です。

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サンゴを載せるベースとしてだけでなく、サンゴ飼育に最適な水質を整える役割も大きいです。
キュアリングをしっかりと行い、サンゴに害を与える生き物を入れてしまわないようにしながら、レイアウトしましょう。

サンゴと一緒に飼育できない海水魚や生き物はこちらの記事でご紹介しています。

飼育しやすく美しいサンゴの種類5選

ここまでお読みいただくと、サンゴ飼育はハードルが高いのでは…と感じられるのではないでしょうか。
しかし、環境を整えられれば比較的簡単の育成できる、丈夫な種類もいます

東京アクアガーデンが管理している水槽の中でよく採用されている種類のなかで、特に飼育しやすく美しい、見栄えのするサンゴ5選をご紹介します。

スターポリプ

サンゴの中でも知名度の高いソフトコーラルです。写真のポリプはまだ短めですが、もっと伸びます。

流通価格も2000円ほどからと、比較的安価なので、挑戦しやすいです。
丈夫で他のサンゴよりも育ちやすく、増えやすいので複数のサンゴを飼育する場合は、配置場所に気を付けましょう

育つスピードは速めですが、ポリプが開くのには約3~4週間ほどの期間がかかります。

ディスクコーラル

イソギンチャクに近い種類のサンゴです。

価格は2000円ほどからと安価で、育成しやすく初心者におすすめされることが多い種類です。
はじめは平べったい多角形型をしていますが、次第に表面のポリプを開いていくことで立体感のある形状に育っていきます。写真はポリプが開く前の姿です。

増えやすく毒性が強めなため、他のサンゴとの接触に気を付けましょう

マメスナギンチャク

ピンクやグリーンなど、カラーバリエーションが魅力のサンゴです。
イソギンチャクに近い種類のサンゴで、毒性は弱いです。そのため他のサンゴと干渉するとマメスナギンチャクが弱ってしまうことがあります。

価格は3000円ほどから。状態が良いと、ライブロックの上にかぶさるように増えていきます。

ナガレハナサンゴ

丸みを帯びたポリプが可愛らしいサンゴです。

水槽環境が安定していれば育ちやすいため、ハードコーラルの中では初心者向けとされることが多いです。
強い水流は得意ではないですが、それがかえって配置場所にあまりこだわらなくて良いなど、飼育しやすいポイントになっています。
なにより、ポリプ食ではない海水魚と混泳が楽しめるのは大きな魅力です。

価格はグレードや状態に寄りますが4500円ほどから数万円と、比較的高価なサンゴです。

ヌメリトサカ

ふわふわとしたポリプが特徴のソフトコーラルです。

ソフトコーラルの中でも強い光を好む種類のため、照明は十分に強力なものを使用しましょう
水流を与えることで育ちやすくなります。

大型に育つので、大きな水槽でも見栄えがするサンゴです。

サンゴ水槽のレイアウト事例は、こちらのページをご覧ください。

サンゴ水槽の設置事例

東京アクアガーデンが設置したサンゴ水槽です。ユニークで美しいサンゴのレイアウトをご紹介します!

https://t-aquagarden.com/works/coral.html

まとめ:サンゴの種類と選び方!特徴と飼育難易度、育てやすいおすすめサンゴ5選

サンゴの種類と飼育レベルについて解説しました。
サンゴを飼育する際は、はじめに自分の水槽を客観視して、購入するサンゴが飼育できる設備があるかどうか見極めるようにしましょう。

とくに、水槽用クーラー、そして光と水流は大切です。

海水魚のベテランになるほど、海水魚を飼育するよりサンゴの飼育が簡単とおっしゃる方が多いです。
種類によりますが、一部の海水魚よりも、サンゴ飼育は比較的簡単なケースもあると感じています。

ただし、そうなるまでには正しい知識とアクアリウムに対する情熱が不可欠です。

サンゴは貴重な生き物です。
長期飼育できるように経験を積み、愛情を持って育てていきましょう。

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