寝姿がユニークな魚10選!水槽で飼育できる寝相がおもしろい魚種を紹介

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水槽をのぞいていて、「魚はいつ眠っているのだろう?」「どんな姿で寝るのかな?」このような疑問を抱いたことはありませんか?
魚には瞼がない種類も多く、起きているのか寝ているのか、分かりにくいです。
しかしよく観察してみると、普段とは体色が違ったり、様子が違ったりするなど、眠っている姿を観察できるでしょう。
魚の寝相はさまざまで、中には驚いてしまうようなものもあるなど、実におもしろいのです。
今回は、アクアリウムで飼育される魚の中で、ユニークな寝姿を持つ魚を10種類ご紹介します。
見て楽しい、知って驚く、不思議な魚たちの眠りの姿に注目してみましょう。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに寝姿がユニークでおもしろい魚を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水槽を観察しているとさまざまな発見がありますが、魚の寝姿もその一つです。
ユニークでおもしろい寝相の魚もたくさんおり、知っておくことでアクアリウムの楽しみ方の幅が広がるでしょう。
ここでは、寝姿がユニークでおもしろい魚を解説します。
寝姿がユニークな魚10選

寝姿がユニークな魚を10種類紹介します。
それぞれ特徴的な寝方をするので、とても興味深いです。
実際に飼育して観察してみるのもよいでしょう。
ベタ
ベタは水草をベッドにして寝るなど、寝相の自由さで有名な魚で、『ベタのおやすみリーフ』など専用の休憩場所が販売されるほどです。
「生きてるの?」「調子が悪いのかな?」と心配してしまうような体勢で眠ることもありますが、まずは落ち着いて様子を見ましょう。
ベタはラビリンス器官が発達しているためか、水面ギリギリでも問題なく眠れます。そのため、ほかの魚には見られないような体勢になることも多いのです。
こういったことからも、ベタの寝姿は自由度が高いのかもしれませんね。
金魚
金魚は底で静かに休むだけでなく、水面近くでぷかぷかと浮かびながら眠ることもあります。
金魚は瞼がなく目を閉じないため、寝ているかどうか判断しづらいですが、じっとしている様子から眠っていることが分かります。飼い主に気づくと、普通に泳ぎだすことも多いです。
ただし、背ヒレをたたんでいる・横に倒れて浮いている・沈んでいる、といった場合は体調不良や転覆病の可能性があるため、よく観察しましょう。
クラウンローチ
クラウンローチは、横向きや仰向けになって眠る習性があります。このような大胆な寝姿を見せてくれる理由には諸説ありますが、「安心しきっている」状態であることが多いようです。
ただし、成長すると気が荒くなるため、複数飼育時には注意が必要です。水槽サイズに応じて、適切な匹数で飼育しましょう。
プレコ
プレコは夜行性で、昼間に眠ることが多い魚です。
落ち着いた環境が整っていると、このようにリラックスした寝姿を見せてくれることもあるでしょう。
プレコは種類が多く、それぞれ好みの環境が異なりますが、種類に合わせた隠れ家やスペースを用意すると安心して休めるようになります。
ヒフキアイゴ
このように擬態するのは、無防備になる睡眠中に外敵から身を守るための工夫とされています。眠っている間に毒のあるヒレを広げているのも、ある種の威嚇ともいえるでしょう。
そのため、「調子が悪いのかな?」と不用意に触ることは避けるべきです。
また、寝起き直後はまだ本来の体色をしておらず、灰色っぽく変化していることもあります。睡眠中と同じく、そっと観察しましょう。
ナンヨウハギ

ちょうどよい岩の隙間などがないと、重力に任せて頭を下にし、そのまま眠っていることも。
こうした寝姿は初めて見ると驚いてしまうかもしれませんが、やはりリラックスしている証であるといえるでしょう。
安心できる隠れ場所を用意することで、自然な行動や寝姿を観察しやすくなります。
ヤエヤマギンポ
ギンポの仲間は、寝相がとても自由な魚として有名です。
ヤエヤマギンポは東京アクアガーデンでよく飼育しており、可愛らしい寝姿を見せてくれます。
こうした姿は見る人を癒やし、笑顔にしてくれ、東京アクアガーデンで飼育している個体もとても人気です。
ヤエヤマギンポはもともと表情豊かな魚種ですが、寝る姿を見ると、さらにその魅力に気づくでしょう。
ミドリフグ
そのまんまるの姿は「フグボール」とも呼ばれ、その状態のまま横に転がるように眠っていることも。
水底に転がるような姿を初めてみるとやはりドキッとしますが、寝ていると分かればとてもかわいらしいものです。ミドリフグ飼育の人気を支える要因の一つといえるでしょう。
フグボールは安心できる環境でしか見られない姿なので、ストレスの少ない飼育環境を整えてあげてください。
シマキンチャクフグ
眠っている間もヒレをゆるやかに動かしてバランスを保っているので、倒れることがありません。
直立しているような姿勢で岩に張り付いて眠ることもあり、不思議な姿に驚かされることがあります。
「今日はどんなふうに寝ているかな?」と、寝姿も観察の楽しみの一つになるでしょう。
イエローコリス
そのため、夜になると姿が見当たらないこともありますが、心配はいりません。
時折、体の一部が砂から出ていて、しっかりと隠れられていない姿も可愛らしいです。
この砂に潜って寝る習性によって底砂がほどよく撹拌され、砂にコケが生えにくくなります。水槽内の環境維持にも役立つため、東京アクアガーデンでもよく飼育している魚です。
イエローコリスを飼育する際は、潜って寝られるようにパウダー状のサンゴ砂を敷いてあげましょう。ただし、ライブロックを積み上げると、砂が撹拌されたときに崩れることがあるので注意してください。
魚が安心できる環境づくりで寝相を観察しよう

今回紹介したヒフキアイゴ以外の魚たちは、リラックスした状態でユニークな寝姿を見せてくれます。
睡眠は魚たちにとって無防備な時間であり、安心できる環境だからこそ、本来の自然な眠りの姿が観察できるのです。
まずは、騒音や振動、過度な照明時間などを控え、魚たちが眠る時間を十分に確保しましょう。
また、隠れ家や水草、砂など、飼育する魚種が本来生息する環境に合わせたレイアウトにすることで、よりリラックスできます。
このように、魚たちが安心できる環境づくりを行うことで、寝姿も含めたより自然な行動を楽しめるでしょう。
まとめ:寝姿がユニークな魚10選!水槽で飼育できる寝相がおもしろい魚種を紹介

寝姿がユニークでおもしろい魚を10種類紹介しました。
魚の世界にも、個性豊かな「寝姿」があることを知ると、アクアリウムの楽しみ方がさらに広がるのではないでしょうか。
水槽を細かく観察することで、魚の状態の把握がしやすくなります。
驚くような寝姿を見かけたときは、まずは静かに様子を見守ってみましょう。ユニークな寝相は、魚が安心しているサインでもあるのです。
水槽の中で眠る魚たちの姿に癒やされながら、日々のアクアリウムライフを楽しんでください。
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投稿されたコメントやご相談と回答
飼ってるらんちゅうが水面で寝るのですが、その際に背中が水から出てしまい、傷になってしまっています。エアレーションを増やして水位も下げてみたのですが、相変わらず水面で寝てしまいます。
起きてる時は問題ありません。解決策はありますでしょうか?
実際に拝見していないため、正確な回答ではないことをご了承ください。
転覆症状と考えています。
水面から2cmほど下の位置にメッシュなどを張り、水中から出ないようにする方法もあります。
転覆症状についてはこちらのコラムをご参照ください。
・金魚が浮く・沈む?!転覆病と便秘・消化不良の関係と対処法とは!
https://t-aquagarden.com/column/capsizing
よろしくお願いいたします。