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サンゴ用接着剤の種類と選び方を解説!サンゴを固定して管理しよう!

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サンゴを水槽に設置するとき、ライブロックの上に設置します。

そのまま置いておくだけでもサンゴを育てることはできますが、より安定して育てるのであれば、サンゴをライブロックなどの土台の上にしっかり固定するのがおすすめです。
固定することで、サンゴが落下し、弱るような事故を防ぐことができます。

そこで必要になってくるのが、サンゴ用の接着剤です。
このコラムでは、サンゴ用接着剤の種類と選び方を解説していきます。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとにサンゴ用接着剤を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

アクアリウムで使用しても安全な接着剤は、多種多様な製品が発売されています。
水質や化学物質に敏感な水生生物たちが生活する環境にも、安心して使える安全性の高い製品です。

ここでは、特に水質に敏感な生き物である『サンゴ(主にハードコーラル)』に向いた接着剤や選び方を紹介します。

サンゴ用接着剤とは?サンゴを育てるのに必要?

サンゴ用接着剤は必ず使用するわけではありませんが、あればより安定した育成が可能になるアイテムです。

サンゴ用接着剤とは?


サンゴ用接着剤とは、サンゴを土台の上に固定するために使われるアクアリウム用接着剤のことです。

アクアリウム用の接着剤は安全性がしっかり確認されており、飼育している生体には影響はありません
水草や流木など、淡水水槽でも使用できるタイプの製品もあります。

アクアリウム専用でない接着剤を水槽に使うことは基本的にできないです。

接着剤によっては、生体に有害な物質が水中に溶け出してしまったりする可能性があるからです。

では、アクアリウム用の接着剤は成分がまったく水中に溶け出さないかというとそうでもなく、アクアリウム用でも多少の成分が水中に溶け出すことはありますので、過度に使い過ぎないように気を付けましょう
使いすぎるとプロテインスキマーに汚れが溜まる原因になることも。

とはいえ普通に使用していればそんなトラブルもありませんので、必ずアクアリウム専用の接着剤を使用するようにしてください

サンゴは土台に固定した方が良いのか

サンゴを長く育てている方の中でも、固定すべきか否かは意見の分かれるところです。

サンゴを固定してしまうと以下のデメリットがあります。

  • レイアウトを容易に変えることができない
  • サンゴが死んでしまったときに取り出すのが難しくなる など

これによりアクアリウム用接着剤は使わない、という否定派も存在します。

しかし、固定していないサンゴが何かの拍子に倒れてしまったり、土台から落下してしまったりしたとき、そのままにしてしまうとサンゴが痛んだり死んでしまうこともありえます。
死んだサンゴをそのまま水槽に入れておくと、水質が急激に変化し一緒に飼育しているほかの生体にも影響が出てしまう可能性もあるのです。

サンゴ用接着剤を使用すると以下のようなメリットがあります。

  • サンゴが活着するまでのつなぎとして使える
  • サンゴに安定して水流をあてやすくなる など

このように、育成が楽にできるでしょう。

とはいえ、サンゴを固定するのは手間がかかる作業ですし、デメリットもありますので必ず固定しなければいけないものではありません。

ただ、事故を防ぐためには、サンゴは土台に固定しておいた方が安全といえるでしょう。


サンゴ用接着剤の種類と選び方

サンゴ用の接着剤にも色々ありますが、ここでは代表的なタイプを4つご紹介しましょう。

ジェル/ボンド

一番種類が豊富で一般的なのが、ジェルタイプやボンドタイプのアクアリウム用接着剤です。

これらの接着剤の魅力はなんといっても硬化するスピードの早さです。
早いものだと10秒程度で接着できるものもあります。

水中で使えるものと水の外で接着しなければならないものがありますので、用途に合わせて選ぶようにしましょう。

ジェルタイプやボンドタイプの接着剤は、サンゴや水草を土台に接着するのによく使われる接着剤で、サンゴ専用のものも販売されています。

ただし、強い力には弱い面があり、強い衝撃が加わると外れてしまうこともあるため、土台となる大きな岩やライブロック同士を接着するような場面ではやや心もとないことも。
その場合は、次に紹介する『パテタイプ』を採用しましょう。

パテタイプ

パテタイプの接着剤は、主に岩組やライブロック同士を固定するのに使用することの多い接着剤です。

ヘラなどで接着面にパテを塗り、固定します。
一度固定してしまえばかなり強力で簡単にはがれるようなことはないため、しっかり固定したいような土台となる部分に使用するのに最適です。

逆に接着するとそう簡単にははがれないので、後々移動したりするような部分に使用するのは避けたほうが良いでしょう。

シリコン接着剤

シリコン接着剤は、乾燥すると弾力のあるシリコンゴムになる性質を持った接着剤です。

接着できない素材が少なく、大抵のものを接着することができるので、一つあると大変重宝する接着剤といえます。

サンゴ用接着剤のおすすめ商品をご紹介

では、ここでおすすめのサンゴ用接着剤をご紹介していきましょう。

ナプコ ホールドファスト ジェル

ナプコ ホールド ファスト ジェルタイプ

サンゴや水草などを接着するのに使うジェルタイプの接着剤です。

10秒程度で素早く硬化するので、サンゴを固定するのにも大変使いやすいです。

また、水に触れることでより硬化が促進されるので、水中に入れても簡単に外れることはなくしっかり固定されます。

ただし、接着剤が硬化すると白く変色するので、接着する際には接着剤が接着面からはみ出さないよう注意するとよいでしょう。
ちなみに、水草にも使用できます。

ナプコ NEW ホールドファスト


ホールドファストの新タイプで、2液性シリコンベースの接着剤です。
海水でも淡水でも使用できます。

指でも簡単に塗りつけることができるなど、より手軽に使用できるように改良されました。
ただし、2液を反応させて硬化させるため、接着は80秒以内に行う必要がります。素早い接着作業を行いましょう。

エコテックマリン Coral Glue

エコテックマリン コーラルグルー サンゴ ボンド 接着 75ml

シアノアクリレート樹脂を使用した、サンゴを固定するための専用接着剤です。

シアノアクリレート樹脂とは、水に触れることで即座に硬化する、アクアリウムに最適の接着剤のことです。
接着後10秒程度で硬化し、サンゴもしっかりと問題なく固定することができます。

水中ボンド コーラフィックス 液状タイプ

トゥーリトルフィッシュズ 水中ボンド コーラフィックス 液状タイプ 56.7g

こちらも水に触れることで硬化する、液状タイプの接着剤です。

サンゴに接着剤を塗布したら、海水に入れる作業を数回繰り返した後、接着したい岩やライブロックに押し付けることでしっかりと接着できます。

硬化時間は30秒程度とやや長めではありますが、しっかりと固定したいときにはおすすめの接着剤です。

注意点として、こちらの接着剤は水中では使用できません。接着剤を塗る作業は必ず水の外で行ってください。

アズー インスタントグルー 淡水・海水両用

アズー (AZOO) インスタントグルー 淡水・海水両用 4g×2本入

淡水、海水どちらでも使えるアクアリウム用万能接着剤です。

大きな岩同士を接着するような場面ではやや頼りないところがありますが、サンゴを固定するのには十分な力を発揮します。

ボルクスジャパン ライブホールド パープル フラグ パテ


2種混合型のエポキシ樹脂を使用した強力なスティック状のパテです。
水中・空気中問わずに硬化できます。

ハードコーラルやライブロックなどをより強力に固定したい場合におすすめです。
淡水でも使用できます。
水中でも水の外でも使用することができるので、とても使いやすく一本常備しておくと何かと重宝する接着剤です。

番外編:アロンアルファは使ってはいけない?

コクヨ(KOKUYO) アロンアルファ ゼリー状 4g タ-594

こちらはアクアリウム用の接着剤ではありませんが、「アロンアルファ ゼリー状タイプ」は実際のところ使用している人も多いです。
なにより、サンゴに使用できるアクアリウム用接着剤は高額になりがちなので、手頃な価格が魅力的でしょう。

しかし、アクアリウム用ではないので、サンゴの接着などの効果や安全性が保障されているわけではありません。
あくまで自己責任であることを了承して、使用しましょう。

まとめ:サンゴ用接着剤の種類と選び方を解説!サンゴを固定して管理しよう!

サンゴ用の接着剤は、サンゴだけでなくライブロックや流木、水草などを固定するのにも使えるため、意外と使う機会の多いアイテムです。
家に一つ常備しておくと安心ですね。

気を付けていても、不慮の事故でサンゴが落下したり倒れてしまったりすることはよくあります。
常に水槽を監視しているのはとても難しいことですし、サンゴやほかの生体を守るためにも、サンゴは固定して管理することをおすすめします。

ご紹介した接着剤は、決して安価というわけではありませんが、生体に影響のないことが確認されたアクアリウム専用の接着剤です。
安易に安価なものを使用してしまうと、生体を危険にさらすことになりかねませんので、サンゴを固定するときは必ず専用のものを使用しましょう。



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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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