

和室に水槽を設置するには?注意点と対策、和室にぴったりの魚もご紹介!
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アクアリウムは趣味やインテリアとして多くの方に親しまれています。
そんななかで、「水槽って和室に設置していいの?」という素朴な疑問を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
畳と重量物である水槽はあまり相性がいいとは言えませんが、設置自体は可能です。
このコラムでは和室にアクアリウムを設置したい考えている方に向けて、畳の水濡れなど注意したいポイントや対策、和室の雰囲気に合うおすすめの魚・生き物たちをご紹介していきます。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに和室への水槽設置について解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水槽設置にはフローリングやコンクリート床などの凹凸の少ない平行な床が最適です。
しかし、木板やコンパネなどを敷くことで、畳の上にも設置は可能です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、和室への水槽設置について解説します。
和室に水槽を置こう!
アクアリウムは洋室で楽しむイメージが強いですが、実は和室でも美しい水景を楽しめます。
和室特有の風情とアクアリウムの鑑賞性を組み合わせることで、より趣のある美しい空間を演出できるのです。
江戸時代の頃でも、夏に金魚をガラスの器などに入れて鑑賞し、涼を楽しむこともありました。
とはいえ、和室は畳張りの床であるため、水濡れに弱い・極度に重いものは置けないという弱点があります。
そのため、特別な補強を行わない限り大型水槽の設置には向きませんが、20~45cmほどの小型水槽や、ボトルアクアリウムなどはリスクが少なく楽しみやすいです。
また、アクアリウム以外でも和室で楽しめる水槽はあります。
小型のパルダリウムでカエルを飼育したり、爬虫類のケージを設置することにも意外と向いていると言えるでしょう。
和室に水槽を置く注意点と対策
和室でアクアリウムを楽しむ場合は、淡水水槽やボトルアクアリウムがおすすめです。
洋室も和室も生き物の飼育方法は基本的には変わりませんが、和室の性質上、注意しなければならないポイントが3つあります。
このポイントさえ気を付けておけば和室でも快適に淡水アクアリウムを楽しめるので、しっかりと確認しておきましょう。
和室に水槽を置く際の注意点と、その対策方法について解説します。
水をこぼさないようにシートを使おう!
和室に水槽を置くとなると、まず気になるのが床の水濡れです。
和室で使われる畳などの床材は水に弱く、濡れたまま放置するとシミやカビができてしまいます。
そのため、水換えや水槽の掃除をする際には、周囲に厚手のタオルや防水シートを敷いておくのがおすすめです。
もし床に水をこぼしてしまったら、すぐにタオルで水気を拭き取りドライヤーなどを使ってしっかりと乾かします。
いきなり畳に水がしみ込むことは意外と少ないですが、万が一ひどくしみ込んだ・畳が外せる場合は天気の良い日に干しましょう。
換気はしっかり行おう!
次に気を付けたいのが湿気です。
和室は床材を含め、障子やふすまなど過度な湿気に弱いアイテムで造られています。
湿気がこもるとカビの原因になりますので、換気をする時間をつくったり、エアコンの除湿機能などを活用したりして、湿気対策を行ないましょう。
気温と水温の差が広がる冬の季節は、水の蒸発がもっとも激しくなります。
そして、近年の猛暑や不安定な豪雨の影響で、初夏~秋は多湿気味なので、年間を通して湿気対策を行うのが理想的でしょう。
耐荷重に気を付けよう!
最後に気を付けたいポイントが、耐荷重です。
小型水槽として代表的な30cm水槽でも、底砂を敷いて水を入れると20~27kg程度の重さになります。
水槽を乗せる台にはそれなりの耐荷重が必要になるため、小型水槽でも専用の水槽台の上に設置するのが望ましいです。
しかし、スチール製のラックなど、ベタ脚構造ではないタイプの水槽台では床との接地面が四隅のみになるため、畳や床材がへこむ原因になってしまいます。
また、水槽台の下全面が床と接地するタイプの木製キャビネットでも、水槽サイズが大きいと重量が重く、畳を痛める原因になります。
これを解決するには、水槽台と畳の間に木板やコンパネをはさんで重さを分散させる方法がおすすめです。
和室に水槽を置く場合は、重量の問題から30~45cm程度の小型水槽が安心して楽しめます。
耐荷重については、こちらも参考になってみてください!
和室におすすめの魚・生き物5種
ここからは和室の雰囲気にぴったりで、飼育も比較的簡単な魚や生き物を5種類紹介していきます。
金魚
和室に定番なのは、金魚です。
金魚すくいでおなじみの「和金(わきん)」や、可愛らしい丸みを帯びた体型が特徴の「琉金(りゅうきん)」などは、金魚の中では丈夫で飼いやすい部類になります。
尾ひれが長く美しく成長する「コメット」も、見ごたえがありおすすめです。
ただし、金魚は平均して13cm程度にまで成長するため、飼育数や水槽の大きさ・耐荷重に注意しましょう。
メダカ
メダカは小型魚であることとその丈夫さから小型水槽やボトルでも飼いやすく、多くの方に親しまれています。
入手しやすく初心者にもおすすめなのは、「楊貴妃メダカ」です。
朱赤の美しい体色が魅力的で、水草を使ったレイアウトにもよく映えます。
その他にもさまざまなメダカの改良品種がいるので、是非お気に入りの1種を見付けてみてくださいね。
紅白ソードテール
尾ひれが剣のように長く成長することからその名がついたソードテール。
中でも紅白のコントラストが美しい「紅白ソードテール」は、金魚や鯉のような見た目をしているので和室の雰囲気に良く合います。
最大でも8cm程度で成長が止まるため、45cm水槽でも飼育可能。
熱帯魚なので水槽用ヒーターが必要ですが、水温や水質の変化に強い丈夫な魚のため、初心者にも比較的飼いやすい種類です。
ベタ
大きく美しいヒレが特徴的なベタ。最も普及している「トラディショナルベタ」の他にも、最近では赤・白・黒の和風な色合いが魅力の「鯉ベタ」という品種が人気を集めています。
好戦的な性格なので混泳はできませんが、優雅に泳ぐ様子はたいへん見ごたえがあります。
こちらも熱帯魚のため水槽用ヒーターが必要です。
水質の悪化にはやや敏感な面があるので、水換えはこまめに行いましょう。
ルリーシュリンプ
最後にご紹介するのはエビの仲間、ルリーシュリンプです。
赤い頭に白みがかった透明な体色が、和の趣に良く合います。
同種だけ飼育するのも可愛らしいですが、温和な性格の小型魚(メダカなど)との混泳も可能です。
水草や流木などに生えたコケをつまんで食べる姿は、とても癒やされますよ。
まとめ:和室に水槽を設置するには?注意点と対策、和室にぴったりの魚もご紹介!
アクアリウムは洋室やリビングで楽しむものと考えられがちですが、実は和室の雰囲気にもとても良く合います。
しかし、畳は水濡れに弱いため、水撥ねや湿気には十分な対策が必要です。
また、水槽は見た目に以上に重さがあるので、重量の分散にも注意しましょう。
これから和室に水槽を置く際の、参考になれば幸いです。
皆さんもお気に入りの生き物を飼育し、癒しの空間を楽しみましょう。
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