雨・台風からメダカ水槽・屋外水槽・ビオトープを守る3つの方法
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メダカを屋外で飼育している場合に心配なのが、天気の急変です。
多少の風雨にさらされるぐらいならば、体調を崩すことは滅多にないメダカですが、近年問題になっているゲリラ豪雨や大型台風となると話が変わってきます。
短時間に大量の雨水が降り注ぐことで水質や水温が急変したり、メダカが流されてしまったりといった危険が伴うからです。
悪天候はメダカだけでなく、水草やエビなど水槽全体にダメージを与える可能性がありますので、飼育容器に覆いをする、軒先に移動するなどの対策をして水槽を守りましょう。
今回は、豪雨・台風がメダカに及ぼす影響と、メダカ鉢やビオトープを悪天候から守る3つの方法をご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにメダカの豪雨対策を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
メダカは日本の気候に慣れた生き物で、屋外で飼育していても基本的に天気に影響を受けることはありません。
しかし、近年多発しているゲリラ豪雨や異常な台風など、短時間に大量の雨水が降り注ぐ環境においては、水質や水温が急変し体調を崩してしまう可能性があります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカの屋外飼育における豪雨対策を解説します。
メダカに豪雨は危険なのか
屋外で飼育しているメダカは、多少の天気の変化には慣れています。そもそも丈夫な魚ですので、雨水にさらされたぐらいならばすぐに死んでしまうことはありません。
しかしゲリラ豪雨や台風など、普段とは明らかに違う悪天候下においては、大量の雨水が飼育容器に入り込むことで様々な危険にさらされる可能性があります。
ここでは、豪雨がメダカに与える影響について解説します。
水質・水温が急変する可能性がある
大量の雨水が飼育容器に入り込むことで、飼育水の水質と水温が急変してしまうことがあります。
雨水による水質や水温の変化ですぐにメダカが死んでしまう、ということはあまりありませんが、水質の急変によりストレスを受けて体調を崩してしまうことは十分に考えられるでしょう。
メダカはストレスを感じると免疫力が下がり、病気になってしまうことも少なくありません。
また、元々弱っていた個体や体力のない稚魚は、悪天候による水質や水温の急変に耐えられないこともありますので、たかが雨と侮らず、しっかり対策をすることが大切です。
メダカやエビが流されてしまう可能性がある
飼育容器が浅かったり、大量の雨が容器に入りこんだりすることで、水があふれてメダカが流されてしまう危険があります。
メダカは雨が降り注ぐような環境にさらされると、飼育容器の底にじっと身を隠しますので、多少の雨ならば流れてしまうことはありません。
しかし、ゲリラ豪雨や台風のような悪天候では普段では考えられないような量の雨が降るので、注意しておく必要があります。
生体や水草にダメージが出る場合がある
メダカだけでなく、一緒に飼育しているエビや水草がダメージを受けてしまうことも考えなければなりません。
特にエビ類はメダカよりも水質に敏感な面があり、豪雨・台風は危険です。エビや水草がダメージを受けて死んだり、枯れたりすると、水質が急速に悪化して飼育容器全体がダメになってしまうケースもあります。
メダカの豪雨・台風対策3つ
ここからは、メダカの豪雨対策を3つご紹介します。
ゲリラ豪雨や台風は7月中旬~9月にかけて多発しますが、季節問わず降る可能性があるため、屋外のメダカ飼育では対策が欠かせません。
これからご紹介する方法は、いつでもできる簡単な方法ばかりなので、ぜひ実践してみてください
対策1:波板などで屋根を作る
豪雨対策として一番効果的なのは、波板で飼育容器に屋根を作る方法です。
大量の雨を防げるだけでなく、強く打ち付ける雨水の衝撃から守ってくれます。また、通気性を確保できるため、雨が止んだ後に晴れたとしても熱がこもりにくいです。
ゲリラ豪雨が短時間だったり、天候が回復してすぐに板を外せたりする場合には、平板でも問題ありません。
波板の色は、熱がこもりづらく飼育容器内を確認しやすい透明なものがおすすめです。
ただし、大型台風の場合は強風で吹き飛ばされる危険性があります。
なるべく屋根の位置を低くして、紐で固定しましょう。
対策2:もとの水量を増やす
「水質を急変させない」という観点から見ると、飼育容器の水量を増やしておく方法も効果的です。
水量が多いほど水質や水温が変わりにくいためです。ただし、水位を高くするとメダカが飛び出してしまう可能性があるので、満水より少し控えめに調節しましょう。
また、水量を増やしたところに雨水が入るとあふれてしまうことが考えられます。
水位が上がって水面がスポンジに触れると、水がつたい自然に排水されます。
対策3:短時間でもフタをする
飼育容器にフタができるならば、短時間で雨が止むとしても必ずフタをするようにしましょう。
ゲリラ豪雨や台風の場合は特に、飼育容器に入りこむ雨水を少しでも減らすことが重要です。また、ゲリラ豪雨や台風では風をともなうことも少なくないので、フタが飛ばされないよう重しをのせることも忘れないようにしましょう。
メダカ飼育で気を付けたいその他の災害対策
メダカの屋外飼育において、気を付けたい災害は豪雨や台風だけではありません。ここからは、その他の災害対策ということで、次の3つの災害について簡単に解説します。
- 強風
- 雹(ひょう)
- 地震
どれも遭遇する可能性がある災害ですので、事前に対策しておくことが大切です。
強風
強風はそれほど問題になりませんが、飼育容器にゴミや枯れ葉などが大量に入ることがあります。
掃除に手間がかかるので、すだれやフタなどで飼育容器を覆ったうえで重しを置いて対策しましょう。
雹(ひょう)
雹(ひょう)は氷の塊なので、当たればメダカがケガをする可能性があります。
また、飼育容器にたくさん入れば水温が急激に下がって危険です。雹の対策では、軒下に移動する方法が一番安全ですが、難しい場合はフタをして防ぎましょう。
地震
屋外飼育の場合の地震対策では、周囲の物が転倒したときに異物が飼育容器に入らないようにすることが重要です。
倒れそうなものは紐やビニタイなどで固定しておきましょう。
また、棚にメダカの飼育容器をたくさん並べて管理している場合は、屋外でも使える滑り止めを設置したり、柱などに紐やベルトで固定したりして倒壊防止対策をしておきましょう。
水槽の地震対策は、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ:雨・台風からメダカ水槽・屋外水槽・ビオトープを守る3つの方法
今回は、ゲリラ豪雨からメダカ鉢・ビオトープを守る3つの方法をご紹介しました。
豪雨や台風は水質と水温を急変させる可能性がありますが、
- 波板などで屋根を作る
- 水量を増やす
- 短時間でもフタをする
といった方法で影響を最小限に抑えることができます。
また、大雨や嵐の後は気温が上がることがあるため、設置した波板やフタは雨が止んだら必ず外すようにしてください。
急な天候不良で対策が間に合わなかった場合は、天候が回復してからすぐに状況を確認しましょう。水質・水温の急変に耐えられず死んでしまった生体や水草があったら、速やかに飼育容器から取り出すことで、水質の悪化を避けられます。
急な天候の変化からメダカを守れるよう、日頃から対策を心がけましょう。
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