初心者におすすめできないメダカの品種4種!飼育難易度が高い理由も解説
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メダカは丈夫で繁殖させやすく初心者向けのお魚として有名ですが、そんなメダカの中にも飼育が難しい品種が存在します。
体型がまるまるとしていて可愛いダルマメダカや、錦鯉のような体色の三色メダカなど。
これらのメダカは消化機能が弱かったり、繁殖させても親魚の体型や体色を受け継ぎにくいといった特徴があり、初心者にとっては飼育難易度が高めです。
今回はそういった初心者におすすめできないメダカの品種を、全部で4種類ご紹介していきます。
飼育が難しい理由についても解説しますので、これから高額品種のメダカを飼育しようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
飼育難易度が高いメダカを動画で解説!
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変わりメダカの中で特に飼育が難しい品種を音声付きで解説します。
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初心者におすすめできないメダカ4種
それではさっそく、飼育が難しいメダカの品種をご紹介していきます。
今回解説するのは以下の4品種です。
- ダルマメダカ
- アルビノ系メダカ
- ヒカリ体型メダカ
- 三色系メダカ
これらは、飼育自体が難しい、もしくは飼育はできても繁殖が難しい品種です。
今後飼育しようと考えている方は、飼育難易度が高い理由をここでしっかりと確認しておきましょう。
改良メダカの飼育についてはコチラの記事も参考にしてください。
ダルマメダカ
飼育が難しいメダカとしてまず挙げられるのが、ころんとした見た目が可愛らしいダルマメダカです。
ダルマメダカの特徴・魅力
普通のメダカと比べると胴が短く、丸みを帯びた大きなお腹が特徴的なダルマメダカ。
希少種ではあるものの愛嬌のある姿から高い人気を誇り、カラーバリエーションも豊富なことからコレクターも多い品種です。
ヒレを懸命に動かして泳ぐ姿はなんとも健気で可愛らしいですよね。
ダルマメダカについてはコチラの記事も参考にしてください。
■消化能力が弱い・繁殖が難しい
もともとダルマメダカは突然変異で背骨が短くなった個体を掛け合わせて生まれた品種なので、内臓にかなりの負担がかかっています。
特に食べ物を消化する能力が低く頻繁に消化不良を起こすため、餌の与えすぎには十分な注意が必要です。
丸い体型の影響で泳ぎも苦手なので、水流はなるべく弱めにしてやりましょう。
そして、ダルマメダカは多くのメダカ品種の中でも特に繁殖が難しい品種です。
卵はたくさん産むのですが無精卵(孵化しない卵)のことが多く、運良く生まれたとしてもダルマ体型にはならないこともしばしば起こります。
それでもダルマメダカの繁殖を目指す場合は、水温を28℃に保つのがおすすめです。
ただし水温が高いとその分水が痛みやすいので、水換えはこまめに行ないましょう。
アルビノ系メダカ
続いてご紹介するのは、黒い色素(メラニン)を持たずに生まれたアルビノ系メダカです。
■アルビノ系メダカの特徴・魅力
赤みがかった目が特徴のアルビノ系メダカ。
メラニン色素が減退しているため体は白っぽい色をしていることが多いですが、白メダカと比較すると透明感があり、幻想的な雰囲気をかもし出します。
特に「龍の瞳」や「王妃」といった品種はアルビノにもかかわらず体外光をもち、ヒレが伸長する大変美しいメダカです。
■視力が弱く給餌が大変
美しく魅惑的なアルビノ系メダカですが、やはり飼育は困難です。
アルビノのメダカは視力が弱く、目はほとんど見えていません。
餌を与えてもなかなか気づかないため、他の品種と混泳させると先に餌を食べられてしまう可能性がかなり高いのです。
そしてアルビノ系は直射日光に弱い血統が多いため、屋外飼育だと生存率がかなり低くなってしまいます。
できるだけ室内で、少数飼育を心がけましょう。
レイアウトはシンプルに、水流も弱めにするのがおすすめです。
ヒカリ体型メダカ
続いてご紹介するのは尻ビレと背ビレが同じ形、そして尾ヒレはひし形をしている、ヒカリ体型メダカについてです。
■ヒカリ体型メダカの特徴・魅力
背中に移った虹色素胞の影響で、上から見るとキラキラと光って見える。
それが「ヒカリ体型」の名前の由来です。
ヒカリ体型メダカは普通体型の品種と比べるとヒレのボリューム感が増すため、華やかでとても見応えがあります。
また繁殖も容易で、親魚がヒカリ体型同士であれば9割を超える確率でヒカリ体型の稚魚が生まれるという点も魅力のひとつです。
■背曲がりが生まれやすい
ヒカリ体型メダカは飼育や繁殖自体は容易ではありますが、実は背曲がりなどの疾患が出やすいという難点があるのです。
骨格異常は遺伝をしやすいため、美しいヒカリ体型を繁殖させたいのであれば選別をしていく必要があります。
背曲がりは上と横の双方から確認しないとわかりづらいことがありますし、選別に漏れた個体を分けて飼育するスペースも必要です。
普通に飼う分にはあまり問題ないのですが、繁殖に力を入れる場合はやや難しい品種と言えます。
三色系メダカ
初心者にはおすすめできないメダカ品種、最後にご紹介するのは三色系メダカです。
■三色系メダカの特徴・魅力
小さな小さな錦鯉のような体色をした三色メダカ。
基本的には赤・白・黒の3色から構成されていますが、色の濃さや3色の割合などは血統やその個体によって千差万別です。
豊かな体色を楽しめるという点が、三色系メダカの魅力と言えます。
三色系メダカについてはコチラの記事も参考にしてください。
■三色模様が遺伝しにくい
三色系メダカも普通に飼育するだけなら特に問題ありませんが、繁殖が難しいです。
稚魚は生まれるものの体色を遺伝する確率が低く、親のように美しい3色で生まれる確率はそれほど高くありません。
つまり、どんなに高級な三色メダカを購入したとしても、希望通りの体色をした稚魚がたくさん生まれる可能性は少ないということです。
本格的に三色メダカの血筋を引き継ぎたいのであれば、体色が出始めた稚魚から選別を開始し、美しい個体を選りすぐって繁殖させる必要があります。
乱雑に交配させると質の良い三色の血がどんどん薄まってしまうので注意しましょう。
メダカの遺伝確率は品種によって変わる
品種の値段が手頃な価格か高額かを分ける要因のひとつに、繁殖の難易度が関係しています。
高額(または作出されたばかりの新品種)は繁殖が難しく、稚魚が生まれても親の体型や体色を引き継がないことが多いです。
また、美しさを求めて改良を重ねられてきた品種は遺伝子疾患を抱えていることも多く、飼育そのものが難しい場合もあります。
かと思えば、生まれてくる稚魚が高い確率で親の特徴を引き継ぐ高級品種もあったりするので、メダカ飼育は本当に奥が深いです。
初心者の方は幹之や楊貴妃など、飼育や繁殖が容易な品種からチャレンジしてみましょう。
飼育しやすいメダカの品種についてはコチラの記事も参考にしてください。
まとめ:初心者におすすめできないメダカの品種4種!飼育難易度が高い理由も解説
今回は初心者におすすめできないメダカ品種と、飼育が難しい理由について解説してきました。
丈夫なイメージの強いメダカですが、品種によっては病気をしやすかったり繁殖が難しいといったケースが結構あります。
メダカの選別はかなりの時間と労力を費やしますので、飼育や繁殖に慣れてない方は固定率(親の特徴を引き継ぐ確率)の高い品種からチャレンジしてみるのがおすすめです。
逆にメダカの繁殖にも慣れてきた方は、あえて今回ご紹介してきたような難しめの品種に挑戦してみても良いかもしれませんね。
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