メダカの飼い方
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メダカの種類・品種・体型・鱗とは!名前からお好みのメダカを探そう

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最近メディアで取り上げられる機会の増えている綺麗なメダカ。興味をもって調べてみたら、その品種の多さに驚かされるのではないでしょうか。

メダカは素朴な魚というイメージがありますが、実は品種改良が盛んで、続々と新しい品種が作出されています。しかし、初めて品種名を目にした方には少しわかりづらく、どんなメダカなのか想像もつかないということも。

メダカは、体型や体色、ヒレの形状などにそれぞれ名前が付けられていることが多く、品種名はこれらの組み合わせです
そのため、ある程度の名前を覚えれば、名前を見ただけでどんなメダカなのかわかるようになります。

今回は、基本的なメダカの品種名をそれぞれの特徴とともにご紹介します。

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プロアクアリストたちの意見をもとに、メダカの品種をわかりやすくご紹介


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

メダカは品種改良が盛んな観賞魚の一つです。メダカの品種は近年さらに複雑化しており、飼育を開始する際に悩んでしまいがちです。

この記事では、どのような姿・特徴を持っているメダカが、どんな名称なのかをご紹介します。

メダカの特徴は品種名でわかる!

一見呪文のようにも見えるメダカの品種名ですが、実は外見や特徴がそのまま表されています
例えば、以下の名前はメダカの特徴が品種名とはっきり紐づいているので、見た目も想像しやすいのではないでしょうか。

  • ダルマメダカ:ダルマのような寸詰まりの体型
  • 三色メダカ:赤と白、黒の三色の体色
  • ロングフィン(ヒレ長):背びれや尻びれが長く伸びる

また、メダカは以下の4つ部位に特徴が表れやすく、部位の特徴にそれぞれ名前が付けられています。

  • 体型
  • 体色
  • ヒレの形状

そして、複数の特徴を持ったメダカは名前を組み合わせて品種名とすることが一般的です。

例として、『三色ダルマメダカ』というメダカがいた場合、これは赤・白・黒の三色の体色を持ったダルマ体型のメダカだということがわかります。

このように、メダカの品種名にはある程度の法則性があるため、種類が多くても慣れてしまえば把握することは意外と難しくありません。

近年ではこの基本に加えて、メダカ専門のファームやブリーダーがメダカを流通しやすい環境になり、意匠のある名前で販売されることも増えてきました。
独自のブランド名を覚えれば、どんな系統のメダカかを把握できますので、お気に入りのファームを見つけて楽しみましょう。

メダカの体型に由来した品種名

ここからは、メダカの品種名を部位ごとにご紹介していきます。
まずは、基本となる体型に由来した品種名です。

普通体型

【生体】ヒメダカ 20匹 メダカ めだか emuwai

品種のなかでも一番多い体型で、原種(クロメダカ)の姿を受け継いでいます

普通体型のメダカには品種名がなく、ヒメダカや白メダカのように『他の特徴+メダカ』で表記されます。

ヒカリ体型

ひし形の尾びれと、背びれ・尻びれが上下対称なのがヒカリ体型の特徴です。

元々はこの体型のメダカの特徴として、背が光り輝いて見えたことが名前の由来です。しかし、背が光らない種類もいるため、最近では体型を表す品種名となっています。

ダルマ体型、半ダルマ体型

(めだか)ダルマメダカ ミックス(6匹)

丸い体型が特徴で、やや寸詰まりな印象のある品種です。

半ダルマは、ダルマ体型と普通体型の中間的な体型をしています。ダルマ個体は、比較的高水温で繁殖させると現れやすいです。

ダルマ体型については、こちらの記事で詳しく解説しています。

メダカの体色に由来した品種名

次は色に由来した品種名をご紹介します。こちらは『黒メダカ』や『白メダカ』のように体色がそのまま名前になっているケースが多いです。

ちなみに、メダカは以下の4つの色素を持っており、その組み合わせや配合によって体色が決まります。

  • 黒色
  • 黄色
  • 白色
  • 虹色

個体によって特定の色素を持っていなかったり、色の濃さが異なっていたりするため、組み合わせによってはオレンジや青、白など様々な体色が現れる可能性があります。

体色のバリエーション

メダカが持つ体色のバリエーションは、次の7つに大きく分けられます。

  • 茶色(黒)、黄色
  • 白、青
  • ブラック、ブラックリム
  • オレンジ、朱赤
  • 紅白
  • 三色
  • ピンク

体色に関与している色素や作出方法など、メダカの体色の特徴を具体的に解説していきます。

茶色(黒)、黄色

【メダカ】【川魚】国産 黒メダカ 10匹 [生体]

原種のメダカ、もしくはそれに近いカラーのメダカです。

クロメダカ』はまさに、野生そのままの姿で、濃い茶色~薄い黒色をしたメダカです。

茶メダカ』は原種に比べればやや薄い色をしたメダカで、こちらは改良品種のメダカに分類されます。
ヒメダカ』は黒色の色素が少なく、体色が薄い(黄色い)ものを固定化したものです。

どの品種も流通量が多く、数ある品種のなかでも一番馴染み深いメダカに近い種類といえます。

ブラック、ブラックリム

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黒色が強く現れた品種で、『ブラックメダカ』や作出者の名前から『小川ブラック』と呼ばれています。

なかでも『スーパーブラック』や『オロチ』と名の付いたメダカは、より深い黒い体色を持った品種です。なぜ真っ黒になるかは、実はまだ解明されていません。

また、全身が黒ではなく、鱗を縁取るように黒い色素胞が発現するメダカの品種を『ブラックリム』と呼びます。
ブラックリムは『3色メダカ』などから作出されたと言われています。

白、青

(めだか)白メダカ(6匹)

白や青い体色のメダカは、それぞれ『白メダカ』『青メダカ』と呼びます。

白メダカは黒色を持っておらず、ヒメダカよりもさらに黄色の色素が少ない品種です。一方、青メダカは黒色の色素のみ持っているので、青みを帯びた色に見えます。

オレンジ、朱赤

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楊貴妃(ようきひ)』を代表とする朱赤系の品種です。

ヒメダカよりも濃い体色で、まるで金魚のようなオレンジ~朱色の体色をしています。メダカは赤色の色素を持っていないため、黄色の発現具合や他の色の組み合わせによって赤く見えます


紅白

紅白 メダカ/更紗【選漏れ】〈5ペア〉/めだか処 利久庵/生体 成魚のメダカ

紅白メダカ』と呼ばれ、体色が赤と白の2色に分かれているのが特徴です。

楊貴妃系メダカのなかで、透明な鱗や色素の欠けを持つ個体を固定化することで作出されました。

三色

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紅白をさらに複雑にした品種で、体色に赤・白・黒の三色が入ります。

三色メダカ』と呼ばれますが、体色の濃淡と模様で個体差が激しいです。紅白メダカと同様、楊貴妃の品種改良とかけ合わせによって作出されます。

ピンク

コスモスメダカ(ピンク色)4匹/秋桜めだか 埼玉産 東天光のピンク光 観賞魚 飼育

楊貴妃系の赤みが強い形質に白い体色が合わさることで生まれた品種です。

ピンクメダカ』は、白メダカやヒメダカに近い印象ですが、ヒレが若干オレンジ~朱色に色付きます

メダカの鱗に由来した品種名

メダカは体色だけでなく、鱗にも特徴が現れます。光沢の出方によってラメが入ったように光って見えたり、透明で透き通ったような印象になったりといったように、色味にアクセントとして入るのが鱗の特徴です。

これは体色とはまた別物としてそれぞれに名前がつけられ、体色と組み合わせて表記されます。

また、部分的だったり、背面全体だったりなど特徴的な鱗が現れる範囲によって呼び方が変わるのもポイントです。

鱗のバリエーション

メダカの鱗のバリエーションは、次の9つです。

  • 体外光
  • 幹之(みゆき)
  • 鉄仮面(フルボディ)
  • ラメ
  • 透明鱗、スケルトン
  • サファイア
  • マリンブルー、深海
  • 黄金
  • ダイヤモンド

体色と比べると少しわかりづらいかもしれませんが、外見を色濃く現わしている点に変わりはありません。

体外光・体内光

【めだか街道】《体外光強め》黒幹之めだか1ペア+1匹(合計3匹)黒幹之メダカ生体(オスメス含む)

主に背面に光沢が出現した品種で、光の反射によって体のライン(水との境界部分)が光り輝くように美しく見えます。

体外光は比較的はっきりとした光沢を放つのに対し、体内光は体の内側から柔らかく光るのが特徴です。また、体外光は光る範囲によって横から鑑賞した場合にも光沢を確認できることがあるのに対し、体内光は上から見なければ光沢が確認できません。

幹之(みゆき)

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体外光を持つメダカの中で一番数の多い品種で、青系の体色の背中に光沢のラインが入るのが特徴です。体外光が現れる範囲によってグレードが変わります。

ちなみに、幹之という名前は、作出者のご家族の名前が由来といわれています。

鉄仮面(フルボディ)

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幹之のなかでも、特に光沢が頭から尾までくっきりと強力に入ったものを『鉄仮面』もしくは、鎧をまとっているようにも見えることから『フルボディ』と呼びます。

メタリックな輝きが特徴の、幹之で一番グレードが高い品種です。

ラメ

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全身にランダムに光沢鱗が入る品種で、透明鱗との比率で輝きが変わります。

青や白のラメが多いですが、虹色に見える複数のラメを持った種類も作出されています。

透明鱗、スケルトン

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体内が赤く透けて見えるような、透明感のある不思議な鱗を持つ品種です。

三色メダカなどは透明鱗を持つことで、体色のわずかな変化を際立たせています。

サファイア

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黒系の体色に青色のラメの鱗を持っているメダカです。

多色ラメのなかから選抜・作出することで、青いラメを持つ割合が多い美しいメダカが生まれました。

マリンブルー、深海

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黒い体色が少ない幹之系の品種です。

わずかな黒色の色素の加減によって、体内が水色~青に見えます。体外光を持ち爽やかな水色の品種を『マリンブルー』、体内光を持ち深い青に見えるものを『深海』として区別します。

黄金

メダカ 光体系/黄金螺鈿光 光体系 6匹 3ペア/めだか 生体 成魚/秋めだか

透明鱗を持った、まさに金色をまとうメダカです。楊貴妃よりも色素が薄く、茶メダカよりも濃い中間色をしています。

さらにラメ鱗を持つ個体は『黄金ラメメダカ』として区別されます。

濃くても薄くても黄金にはならないため、繁殖できれいな個体を維持するのは簡単ではありません。

ダイヤモンド

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白ベースの体外光を持つメダカにラメ鱗の特徴を持たせた品種です。

白い体色と体外光・ラメがきらきらと美しいことから、『ダイヤモンドダスト』という品種名で流通しています。

ヒレの形状が由来の品種名

【めだか物語】青みゆき(幹之)ヒレ長スワローめだか 松井系 5匹セット [生体]

最後にヒレの形状に由来する品種名をご紹介します。

メダカのヒレには以下のような特徴が現れます。

  • 特定のヒレがない
  • 長く伸びている
  • 分割されている
  • 体色がのっている

一目でわかる特徴ばかりなので、判別は難しくありません。

ヒレのバリエーション

メダカのヒレのバリエーションは、次の6つです。

  1. マルコ(背びれ無し)
  2. ロングフィン(ヒレ長)
  3. スワロー
  4. メラー
  5. ヒレ美
  6. サムライ

体色や鱗と違って名前と見た目が一致しにくい品種もありますが、種類は多くありません。また、品種名自体が個性的なので、特徴と合わせて覚えていきましょう。

マルコ(背びれ無し)

背びれを持たないメダカをマルコ』と呼びます。

マルコで背面に体外光を持つ品種は、背中全体が一直線に輝いて見えてとても美しいです。

ロングフィン(ヒレ長)

(めだか)松井ヒレ長メダカ ミックス(5匹)

その名のとおり、背びれや尻びれなどが長いメダカです。

伸長したヒレに体色がのることもあります。長いヒレを優雅に揺らしながら泳ぐ姿がとてもゴージャスです。



スワロー

【メダカ永遠~トワ~】 楊貴妃スワローめだかの稚魚10匹セット

背びれや尾びれ、尻びれの一部だけ伸びるのが特徴です。

不ぞろいに伸長したヒレをたなびかせながら泳ぐ姿が美しい品種です。

メラー

メラーはヒレに部分的に切れ込みが入ります

基本的にヒレが伸長することはありませんが、ヒレ長とかけ合わせることで両方の特徴を持った個体が生まれることもあります。

ヒレ美

体色だけでなく、ヒレにまで色がしっかりとのった鮮やかなメダカです。
『令和遺伝子』という遺伝子を持った改良メダカを指します。

他の品種でも、ヒレに部分的に体色がのることはありますが、ヒレ美の方が顕著に発色します。

サムライ

背びれに切れ込みが入ったメダカです。しっかり2分割されていて、まるで背びれが2つあるように見えるとても特徴的な姿をしています。

サムライメダカはヒカリ体型からしか生まれてきません。鋭利に分かれたヒレから日本刀のような印象を受けることから、『サムライ』と名付けられました。

まとめ:メダカの種類・品種・体型・鱗とは!名前からお好みのメダカを探そう

今回は見た目の特徴をふまえて、メダカの品種名をご紹介しました。

メダカの品種名はとても多いですが、

  • 体型
  • 体色
  • ヒレ

この4つに着目することで判断できます。

楊貴妃ダルマメダカや三色ラメメダカのように複数の特徴を併せ持った品種もいますが、『ダルマ体型の楊貴妃』や『鱗にラメのある三色メダカ』といったように一つ一つの特徴を分けて考えると分かりやすいです

ここでご紹介したメダカの品種を参考に、ぜひお好みの一匹を探してみてください。

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執筆者 高橋風帆

アクアリウム歴20年以上。飼育しているアーモンドスネークヘッドは10年来の相棒です。魚類の生息環境調査をしておりまして、仕事で魚類調査、プライべートでアクアリウム&生き物探しと生き物中心の毎日を送っています。

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