メダカを屋外飼育から屋内飼育に切り替えるには!水質などの注意点!
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メダカは小さな容器でも飼育可能な魚です。庭などの屋外で飼育する場合は、居住スペースを圧迫することもないく始めやすい飼育スタイルです。
しかし、冬場は水温が下がるので、観察や繁殖には屋内での飼育が向いています。
そこで、「屋外飼育から屋内飼育に切り替えたい!」と考える人も少なくありません。
切り替えといっても、基本的には屋内に水槽を用意してメダカを移動させるだけなので簡単ではあるものの、ストレスをかけずスムーズに移行するには水質・水温の急変などに配慮する必要があります。
そこで、今回はメダカを屋外飼育から屋内飼育に切り替える方法と注意点を3個ご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにメダカの移し替えを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
メダカは比較的環境変化に強く、水合わせをしっかり行えば、屋外から室内水槽に移し替えても飼育可能な魚種です。
しかし、それでも生き物ですので注意点はあります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカを室内に移し替える際の
を解説します。
メダカを屋外から屋内飼育に切り替える方法
メダカを屋外飼育から屋内飼育に切り替えるためには、まず飼育しているメダカの数に見合った容量の水槽設備を用意しましょう。
屋外飼育でたくさん飼育していたものを、狭い水槽に移すと水質の悪化やストレスによって体調をくずしてしまいます。
1匹あたり750ml~1L程度を目安(例:5匹なら5~10Lの水量が必要)に水槽を用意して、心配なようであれば大きめのサイズがあると安心です。
その際に、水槽に合ったろ過フィルターなどの飼育設備がわからない場合は、一式がそろった「メダカ飼育セット」をおすすめします。
飼育場所を切り替える注意点3個
飼育場所を切り替える際に、以下の3個に注意すると失敗せずスムーズに移行することができます。
- 水道水と飼育水は性質が異なる
- 水合わせを慎重に行う!
- 屋内では日光が当たらない!
屋外と屋内、古い水と新しい水では水質や光量といった環境が大きく異なるので、その差をできるだけ無くしてあげることが大切です。
1:水道水と飼育水は性質が異なる
新しく水槽を立ち上げることになるので、水道水を使用することになりますが、「水道水と飼育水は性質がことなる」ということを認識しておきましょう。
水道水はカルキを抜いても飼育に適した水になるわけではなく、害がなくなるだけです。
屋外の飼育容器の水質(雨や風にさらされている水)とは大きく異なりバクテリアもいないので、水道水だけではメダカにダメージを与えてしまうこともあります。
屋外飼育時の水をできるだけ使用する
水質の急変を避けるためには、できるだけ屋外飼育時の水を使用するようにしましょう。
以前から住んでいた水なので、水質が急変する心配もありません。ゴミや土が入ると、濁りや水質悪化の原因になるため、水以外のものが入らないようにしましょう。
バクテリアをとりこもう
屋外飼育時の水を使うメリットはもう1つあります。
それは、「バクテリアを取り込めること」です。
新しい水槽や水にはフン・餌の食べ残しから発生する有害な「アンモニア」や「亜硝酸」を分解してくれるバクテリアがいません。
バクテリアを1から増やすには時間がかかりますが、屋外飼育に使っていた飼育水を使うことで、そのまま取り込むことができます。
屋外飼育で増えたバクテリアや微生物を水槽環境に移すと、適応したり淘汰されたりしますが、落ち着くころにはメダカも環境になじんでいるので問題ありません。
2:水合わせを慎重に行う!
水槽に水を入れたら「水合わせ」を慎重に行いましょう。
新しい水質や水温にメダカをゆっくり慣らすことで、ダメージを最小限に抑えることが可能です。水合わせをしないと、「pHショック」や「水温ショック」といったショック症状を引き起こして深刻なダメージを与えてしまうことがあります。
水温と水質にじっくり慣れさせる
屋外飼育時の水を使っている場合は水質が大きく変わることはありませんが、新しい水を入れたり底砂を変えたりすると変わりますし、水温は上下している可能性が高いです。
はじめに屋外飼育時の水ごとメダカをビニール袋に移して、20~30分以上水槽に浮かべます。
100均などのプラ容器でも問題ありませんが、ビニールの方が熱が伝わりやすく水温合わせが早く済みます。
次に、メダカを水ごとバケツやプラ容器に移して、水槽内の水を注いでいきます。
一度に大量の水を入れると水質が急変してしまうので、注意しましょう。
このとき、屋外水槽内の害虫などが入り込まないように注意しましょう。
水合わせ時にあると便利なアイテム
水合わせをする場合に細いソフトホースがあると、少しずつ水を加えることができるので便利です。
先端に分岐コックを付けることで、水量を調整することもできます。一式そろった「水合わせキット」も扱いやすくおすすめです。
3:屋内では日光が当たらない!
屋内飼育では屋外と違って日光を水槽にあてることができません。
というのも、水槽は紫外線に弱いため、劣化を速めてしまう可能性があるからです。
しかし日光はメダカにとって大切なもので、無いとバイオリズムがくずれて体調不良になってしまうこともあります。
とはいえ、直射日光が当たる窓際などに水槽を置くとコケが生えたり水温が上昇したりするため、良くありません。
そこで、欠かせないものが「水槽用照明」です。
日光のかわりに水槽用照明をつけよう
日光のかわりに水槽用照明を置くことで、メダカの体調管理に必要な光を供給することができます。
メダカ水槽の点灯時間は13時間程度が最適です。
通常の水槽では8時間が目安なのですが、メダカたちは多くの光を必要とする魚のためです。
帰宅時間が不規則な場合は、タイマーの導入すると楽に管理できます。
太陽光に近いものが最適
屋外飼育で育ったメダカなので、照明は太陽光に近いものがおすすめです。
また、メダカは水草と相性が良く一緒に育てることも少なくないので、水草育成用のLED照明も向いています。
屋内飼育に切り替えるメリット
屋内飼育には屋外飼育にはない3つのメリットがあります。
- 台風や凍結の心配が無い
- 冬でも繁殖可能
- 観察しやすい
屋外飼育で失敗したり繁殖や観察を重視したりしたい場合は、屋内飼育に変えるのも1つの手です。
台風や凍結の心配が無い
屋内なので、台風による飼育容器の破損や水質の急変、冬場に飼育水が凍結する心配がありません。
水温管理もしやすいことから、安定した飼育をしやすいのは屋内飼育のメリットといえます。また、天敵である、
- ネコ
- 鳥
- ヤゴ
- 盗難 など
といったリスクが回避できるのも大きいです。
冬でも繁殖可能
屋外飼育では4~10月程度がメダカを繁殖させられる期間になりますが、屋内飼育であればヒーターで加温すれば冬でも繁殖可能です。
繁殖に本格的に取り組みたい、もしくは品種改良を効率よく進めたい場合にはとても大きなメリットです。
観察しやすい
水槽飼育ということで、観察しやすいのも大きな特徴です。
屋外で使用する飼育容器では基本的に上見しかできないので、横から見える水槽の方が観察に向いています。
また、悪天候や冬場でも変わらず元気なメダカを眺められるのは、観賞魚として楽しむには欠かせないポイントではないでしょうか。
まとめ:メダカを屋外飼育から屋内飼育に切り替えるには!水質などの注意点!
屋外飼育と屋内飼育では環境が変わりやすく、メダカにダメージを与えたりストレスになったりすることもあります。
切り替える際は、
- 水道水と飼育水は性質が異なる
- 水合わせを慎重に行う!
- 屋内では日光が当たらない!
この3個の注意点を念頭に置いて水槽の立ち上げとメダカの移動をするようにしましょう。
屋内飼育であれば、天候や天災の影響を受けることなく年中、繁殖や観察を楽しめるので、飼育スタイルや環境に応じて上手く切り替えてみてください。
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