
「メダカがたくさん食べられた」という話は、決して珍しいものではなく屋外飼育では常に付きまとう問題です。
原因は、ネコやカラス、ヤゴなど、メダカを食べてしまう天敵によるもので、ひどい場合は大切に育てたメダカが根こそぎ被害にあうことも。また、最近は人による盗難も目立ちます。
しかし、これらの「メダカを奪っていく存在」は、対策さえすれば被害を抑えることが可能です。
そこで、今回は屋外飼育で気を付けたい、メダカの外敵と対策をご紹介します。
目次
屋外飼育で気を付けたいメダカの外敵を動画で解説!
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メダカを外敵から守る対策を音声付きで解説します。
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メダカの天敵は身近にいる!
メダカの天敵は、普段から目にする身近な生き物ばかりです。
代表的なのは、
- ネコ
- カラス
- ヤゴ
この3種は、都会や田舎といった環境に関係なく生息しているので、屋外で飼育する限りいつ標的になってもおかしくありません。もちろん、これら以外にも、さまざまな生物が狙っていて、高級なメダカを“人間”が盗難していくことも。
ここでは、効果的な対策をするためにも、メダカの天敵をご紹介します。
ネコなどの哺乳類
「ネコ」は狩猟本能から、メダカを捕食します。
生息数が多く、都会から山中まで幅広く行動しているため、侵入を防ぐことは難しいでしょう。
また、「アライグマ」や「ハクビシン」などの外来生物にも要注意です。頭が良いこともあって、簡単に捕食できることを知ると常習犯になることも。
哺乳類はメダカの天敵のなかでも力が強いので、入念な対策をする必要があります。
カラスなどの鳥類
「カラス」などの鳥類も、空からやってきて屋外飼育のメダカを捕食します。
目が良く遠くからメダカを観察して、人がいないタイミングを見計らって食べてしまう厄介者です。都会でゴミをあさっているイメージが強いですが、山中にも生息するため、カラスがあまりいない環境だからと油断しないようにしましょう。
カラスの他にも、
- カワセミ
- サギ
といった鳥類がメダカの天敵になります。哺乳類のように力が強いわけではないので、簡単な対策で被害を防ぐことが可能です。
ヤゴなどの水生昆虫
屋外飼育で1番怖い天敵が、トンボの幼虫である「ヤゴ」の混入・発生です。
成虫が飛んできて、飼育容器に卵を産むことで侵入します。高層マンションのベランダで飼育していても被害にあうことがあるので、屋外飼育である限り侵入する可能性があると言っても過言ではありません。
グリーンウォーターだと見つけにくく、メダカをどんどん食べてしまう最大の敵です。
他にも、タイコウチやミズカマキリ、タガメなど水生昆虫はメダカを捕食しますので、混入していないかチェックしましょう。
イモリ などの両生類
飼育スペースの近くに水辺や森林がある場合は、「イモリ」などの両生類にも要注意です。
雨が降って地面が濡れていると、陸上を移動して飼育容器に侵入してしまうことがあります。頻繁に現れるわけではありませんが、メダカを好んで食べる天敵です。
また、相性が悪いことを知らず混泳させてしまうケースもあります。
イモリの他にも、動くものを捕食してしまうカエルにも気を付けましょう。特に「ウシガエル」は、見境なく生き物を食べてしまうため、小さなカエルでも大きな被害につながってしまうことがあります。
カメなどの爬虫類
侵入することは滅多にありませんが、「アカミミガメ」などの爬虫類もメダカを食べてしまうことが知られています。
飼育場所がよっぽど川や沼地に近くなければ心配する必要はありません。しかし、イモリと同様知らないうちに混泳させないよう注意しましょう。
また、水辺に多い「ヒバカリ」というヘビもメダカを捕食するため、飼育容器の付近で見かけたら要注意です。
盗難が多発!人間もメダカの天敵?!
メダカを奪っていく天敵は、野生の生き物だけではありません。
最近問題になっているのが人間によるメダカの誘拐(盗難)で、店や他人の住居に侵入し、高級な品種に目を付けて根こそぎ盗む悪質なものも増えています。野生生物による捕食よりも被害が大きいので、対策しないと「飼育容器に1匹もいない」という悲惨なことにもなりかねません。
特に、人目に付く場所に飼育容器を置く場合は注意が必要です。
屋外飼育のメダカを守る対策
屋外飼育でメダカを天敵から守るためには、対策を欠かすことができません。
方法は以下の2通りです。
- ネットや蓋を掛ける
- 防犯カメラをつける
野生の生き物に対しては、飼育容器に侵入させないことが重要で、人間による盗難には防犯カメラがもっとも有効です。リスクが高い天敵に合わせて対策方法を変えると、より効果的ですよ。
ネットや蓋を掛ける!
屋外で飼育する場合は、
- 防獣ネット
- 目の細かい金網
- 蓋
などが必須です。ただ、哺乳類は力が強く持ち上げて捕食してしまうこともあるため、重りを置いておきましょう。
また、1番の天敵であるヤゴの場合、親であるトンボは尾部を伸ばしてネットの上から産卵してしまいます。ネットと水面が近いとあまり意味がないので、水位を調整して5cmほど空間を空けましょう。高さのあるカゴやザルをかぶせて固定するのもおすすめですよ。
ブリーダーなどたくさん飼育している方は、温度管理もかねてビニールハウスで飼育するケースも珍しくありません。
防犯カメラをつける
人間の手による盗難に関しては、「防犯カメラ」をしっかり設置することで抑止力になるだけでなく、証拠にもなります。
特に、人通りの多い場所で高価なメダカを屋外飼育する場合には欠かすことができないアイテムです。防犯カメラを用意できない場合は、「防犯カメラ設置中」と表記したシールや看板を目立つ場所に設置しておきましょう。
また、飼育スペースの周辺に踏むと大きな音が出る「防犯砂利」を敷いておくと、盗難対策に効果的です。
まとめ:メダカの天敵とは? 屋外飼育で気を付けたいメダカの外敵と対策をご紹介
メダカは、室内だけでなく屋外飼育でも人気の観賞魚です。
ただ、メダカを食べたり奪ったりなどする天敵のリスクが高いので、
- ネットや蓋をする
- 防犯カメラを設置する
など、対策を怠らないようにしましょう。天敵が侵入する危険がなければ、飼育スペースが確保しやすいうえに、日光の力で丈夫に育ったり色上げ効果があったりと、屋外飼育のメリットは少なくありません。
方法は難しくないので、しっかり対策してメダカの安全を守りましょう。

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このコラムへのコメント
屋外飼育の蛇対策
目が細かい金網や防獣ネットを使用することになります。
現れるヘビの種類にもよりますが、金網蓋を固定する方法が良いかと考えます。
夜行性の蛇が対象の場合は、日が暮れる前にフタをしっかりとするのがおすすめです。
こちらのコラムもご参照ください。
・メダカの屋外飼育完全ガイド!メダカの屋外飼育のメリットと考え方
https://t-aquagarden.com/column/medaka_outdoor_breeding
何卒よろしくお願いいたします。