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水槽は、非常にたくさんの要素が絡み合って成立している「小さな地球」のようなものです。
水があり、魚がいて、水草が植えられ、微生物がいる。そんな状態ですから上手に管理すれば安定してくれるのですが、何か一つのバランスが崩れると全てが壊れてしまうこともあります。
大切なアクアリウムを維持するのに大切な、水槽管理のポイントを10個ご紹介します。ポイントをチェックして、安定した水槽管理を目指しましょう!
目次
水槽管理に大事なポイント10!
水槽を安定して管理していくには、どんなポイントに注意したらよいでしょうか。
ポイントは全部で10個あります。
- ろ過器が目詰まりしていないかどうか
- 水流の勢いが低下していないか
- 水温は正しい範囲か
- 照明のタイマーは正しく作動しているか
- 水槽から水漏れしていないか
- 水位は正しい範囲内か
- コケ発生がないか
- 水が濁っていないか
- 魚はよく餌を食べられているか
- 生体が順調に生育しているか
えっ…こんなにあるの?!と感じるかもしれませんが、多くのポイントは「毎日水槽を眺めて」いれば気づくところです。
ポイントさえ抑えていればチェック自体は数分で終わることなので、毎日見てあげましょう。
では一つ一つのポイントについて、下で詳しく解説します。
ポイント1:ろ過器の目詰まり確認
ろ過機は水槽内の水をろ過し、ゴミなどを取り除いてくれるアイテムで、水槽内の水をキレイに保つためには必須です。
ろ過機の中にはフィルターが入っていて、そこにゴミがたまっていきますので、定期的にチェックして掃除しないと、どんどんゴミがたまって目詰まりしてしまいます。
そうすると水をろ過する力が下がり、水質悪化の原因となります。そればかりでなく、水の循環が悪くなり、フィルターに棲みついているバクテリアへの酸素供給もダウンしますので、有害物質の分解が滞り、水質がどんどん悪化してしまいます。
ろ過機のフィルターは定期的にチェックして掃除、フィルターが傷んでいたら適宜交換を行ってください。
外部フィルターであれば3ヶ月に一回は装置の中を点検しましょう。
ポイント2:水流の勢いが低下していないか
水槽の中は閉鎖空間です。水槽内の生物にとっては、水流が空気の流れのようなものですから、それがよどんでいると多くのデメリットが生じてしまいます。
水流があることで水槽の全体に養分が行き届くのですがそれが止まってしまいますし、水流が低下してよどみが生じるとそこにゴミがたまります。たまったゴミは腐敗し、水質を悪化させていきます。
特に強めの水流が必要な海水魚水槽で、水流の低下は深刻な問題になります。サンゴは充分な水流がないと死んでしまうことが知られています。
水流の勢いを低下させないために、ろ過機は定期的にメンテナンスをしましょう。また、配管内に汚れがたまっていないか、水流をさまたげるようなレイアウトになっていないかも注意してみましょう。
ポイント3:水温の確認
室温が変わると、水槽内の水温も一緒に変化してしまうことがあります。
水温が急に上下することは生体にとっては非常にストレスになります。1℃の差でもダメージとなることもあるのです。
気温が変わりやすい季節は特に注意してもらいたいポイントです。餌やりの時に水温計を見る習慣をつけるといいですね。
部屋にいつも人がいてルームエアコンが稼働しているならあまり問題ないでしょうが、それでも夜間は冷え込んだりしますので、水温に敏感な生体がいる場合は、水槽用のヒーターやクーラーを使用しましょう。
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ポイント4:照明タイマーの確認
水槽を美しく照らしてくれるライトは、いつでもオンにしていたくなってしまうかもしれませんが、照明時間が長すぎると生体の体内時計が乱れてしまい、ストレスとなります。
ストレスがたまりすぎると人間と同じで、病気になりやすくなったり、寿命が短くなってしまう危険があります。
逆に照明時間が短すぎると生体の活性が落ちてしまいますし、光合成で生活している水草が枯れてしまうこともあります。
夜遅くまで家を空けている方は照明タイマーを用意すると安心です。また、きちんとセット時間に稼働しているか、時々はチェックしてください。
ポイント5:水漏れしていないか
水槽の大きなトラブルが「水漏れ」です。
すぐに気づければいいですが、外出時に水漏れが起こって帰宅したら部屋は水浸し、生体は全部死んでしまった、下の部屋にまで漏水して…なんてことになったら目も当てられませんね。
そんなトラブルにならないように、フィルターをつなぐホースや配管のゆるみをチェック、水槽のシリコン接合部を時々は観察するようにしてください。
水槽の設置場所が不安定だと水槽が割れることもありますので、安定していて水平なところに設置してください。
また、水槽は永遠に使えるものではありません。いつ購入したかメモしておき、寿命がきたら交換しましょう。
ポイント6:水位のチェック
適切な水位を保っているかも日々チェックしてください。
エアレーションを行っている水槽では水が毎日少しずつ蒸発しますので、水位が下がりすぎたら水を追加する必要が出てきます。
水位が高すぎると地震などの時に水があふれてしまう恐れもありますので、適切な水位を守りましょう。
また、フランジ付き水槽の場合、フランジギリギリまで水をいれておくと、フランジに水があたって水流が阻害され、よどみが生じて水質悪化を招くこともあります。
オーバーフロー式の水槽の場合は、濾過槽の水位から下がっていくのでそちらもチェックしてください!
ポイント7:コケ発生の有無
コケが一度水槽内に発生すると、早めに除去しないと後で大変なことになります。
繁茂してしまったコケを完全に取り除くのは難しく、特にアオコが発生すると水槽のリセットの憂き目にあうことすらありますので、早期発見が大事です。
コケの種類もいろいろありますが、特に髭ゴケなどは撃退するのがかなりの手間となります。コケの種類によっても水質の状態が推測できますので、毎日コケチェックを行いましょう。
ポイント8:水の濁りを確認
全体的に水が濁っているなら、水の中に不純物が多い状態です。
大抵のゴミはフィルターで除去されるはずなので、水が濁っているときはフィルターが目詰まりしている場合がほとんどですから、すぐにフィルターをチェックしましょう。
また、バクテリアの死骸により水が白濁することもあります。バクテリアの死因を確認し、原因となる要因は改善してください。
バクテリアの死因には以下のような要因が考えられます。
- カルキが十分に抜けていない
- バクテリア剤を入れすぎた
- 水質が不安定
- エアレーション不足
水槽立ち上げの初期であればまだ水が出来上がっておらず、アンモニアが蓄積してしまっているかもしれません。その場合は水換えを行うことで改善できます。
ポイント9:魚の餌食いの確認
魚がきちんと餌を食べられているかも確認して与えましょう。
餌は5分以内に食べ終わるのが理想の量とされています。5分以内に食べきれない場合は、魚が弱っていて食欲が落ちているか、餌が多すぎるかのどちらかです。
餌が残るようでしたら、魚の餌を食べる様子、元気に泳ぎ回っているか、普段と違う様子がないかをよく観察してあげましょう。
餌を入れても寄ってこない場合は体調不良が考えられますので、病気ではないか確認してあげてください。
ポイント10:魚、水草、サンゴの成長を観察
水槽内の生体が、きちんと成長しているか毎日観察しましょう。
魚やエビはすぐにはわからないかもしれませんが、水草は比較的成長度合いがわかりやすいので観察も楽しいですね!定期的に写真を撮り、比べてみるのも面白いかもしれません。
他にもヒレが破れていないか、水草は美しい色を維持しているかなども確認してください。
生体に異常がみられる場合、飼育環境の悪化が原因であることがほとんどです。
まとめ:水槽管理に重要なポイントを日々観察しよう!
ポイントが10もあるのか!と驚かれたかもしれませんが、ほとんどの項目は毎日観察していればすぐに変化に気づけるものばかりです。
定期的に水換え、掃除を行えば防げるポイントもいくつかありました。
大切な水槽を長く安定して運営していくためには、日々の観察が一番大切です。可愛い魚たちを毎日愛でてあげてくださいね!
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