メダカの育て方
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メダカの屋外飼育完全ガイド!メダカの屋外飼育のメリットと考え方

メダカを飼育する場合、屋外飼育が非常に適していることをご存知でしょうか。

屋外飼育には、

  • 水槽管理の手間が減る
  • 水槽機材不要
  • 色鮮やかで丈夫なメダカが育つ

といった特徴があります。メダカの専門家や繁殖させている多くの方が屋外飼育しているのは、室内飼育よりメリットが大きいからと言えるでしょう。

とは言え、冬になればメダカが冬眠したり、ネコなどの動物に襲われたりなど屋外飼育ならではの注意点もあります。

ここではメダカの屋外飼育に挑戦する方のために、メダカの屋外飼育の特徴やメリット・考え方を解説していきます。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。
水槽のコケにお困りの方はこちら

プロアクアリストによるメダカの屋外飼育のメリットと考え方の解説


このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するアクアリストたちの経験・意見をもとに作成しています。

東京アクアガーデンは15年以上アクアリウム業界に携わっておりますので、メダカを含む魚類の生体管理術について熟知しています。
メダカの屋外飼育には、メダカが発色よく丈夫に育つ太陽光の存在や水面を波立たせて酸素を供給してくれる風といったように、屋外ならではのメリットがあります。また屋外飼育のメリットは繁殖にも大きく役立つため、飼育・繁殖に取り入れることでメダカ飼育全般に活かすことが可能です。

実体験から得た知識と経験をもとに、メダカの屋外飼育のメリットと考え方を解説していきますのでご参考になさってください。

メダカの屋外飼育におけるメリット


冒頭で解説した内容も含め、メダカの屋外飼育には下記3点の大きなメリットがあります。

  • 水槽管理の手間が減る
  • 水槽機材が不要
  • 色鮮やかで丈夫なメダカが育つ

メダカ鉢や睡蓮鉢など飼育容器を設置できる軒下やベランダといった場所があれば、これらのメリットをメダカ飼育に活かすことができます。また、メダカと一緒に植物を育成したり、自然に近い環境でメダカを飼育したりしたい方にも屋外飼育がおすすめです。

屋外飼育のメリットについて掘り下げて解説していきます。

水槽管理の手間が減る


屋外飼育では水槽管理の手間が大幅に減ります

特に魚を飼育するうえで欠かせない、

  • コケ取り
  • 水換え

この2つの作業の手間をかけずに飼育できるのは嬉しい点です。

水槽管理の手間が減る理由について、具体的に解説していきます。

コケ取り作業


屋外でメダカを飼育する場合は、上から見るのが基本となります。

水槽面にコケが付いても鑑賞性には何も影響しないためコケ取り作業をしなくても良いという点が非常に大きなメリットです。

アクアリウム水槽を自宅で管理したことがある方ならご存知だと思いますが、水槽管理のコケ取り作業は非常に面倒です。これが軽減されるだけで、水槽管理のストレスが圧倒的に減ります。

水換え作業

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屋外飼育の場合、基本的には水換えは1カ月に1回程度で、それ以外は蒸発した水量を足し水する方法で維持していきます。
そして、水換えを行う際も非常に簡単なケースが多いです。

設置場所や水草の有無にもよりますが、水槽底付近に排水用のコックが付いているプラ船などであればその場で排水できます

また、屋外では少し水をこぼしたところで問題になりにくい点も大きなメリットです。水換えの前日にバケツに水を汲んで水槽の横に置いておけば、カルキが抜きができますので、カルキが抜けた水をバケツから注げば水換えが完了します。

水槽管理面の楽さを考えるならば、圧倒的に屋外飼育に軍配が上がるでしょう。

水槽機材が不要


通常、室内でアクアリウム(熱帯魚)を管理するには、ろ過フィルターや水槽用ヒーターなどの機材が必要です。
メダカの室内飼育においては、機材が無くても飼育することはできますが、安定した環境で穏やかに飼育したいときには機材を設置した方が管理がしやすいです。
また水草を植えこんでいる場合は、メダカ水槽でもろ過フィルターやヒーター、照明などの機材が必須となることもあります。

一方で、屋外飼育でメダカを管理する場合には、基本的に機材は必要ありません
屋外飼育では水草を植栽する場合でも、自然の生態系を人工的に作り出して、バクテリアや植物の相互作用でメダカを維持管理する『ビオトープ』が一般的だからです。

高い機材を用意しなくてもでメダカ飼育を楽しむことができますので、初期費用を抑えてメダカ飼育を始めることができるのは嬉しいポイントと言えるでしょう。

屋外では色鮮やかで丈夫なメダカが育つ


メダカを屋外で飼育すると体色がよくなったり、丈夫になったりなどメダカ自体にも良い影響があります

屋外では照明の代わりに日光で管理しますが、日光を浴びたメダカは成長を促すビタミンを体内で生成するため、より丈夫に育ちます色揚げ効果も期待できますので、きれいなメダカに育てる環境として屋外飼育は最適と言えるでしょう。

健康で丈夫なメダカは盛んに繁殖することから、繁殖に力を入れたい場合にも屋外飼育が向いています

また、日光が差し込む屋外ではグリーンウォーターが作りやすいです。グリーンウォーターには植物プランクトンが豊富に含まれているため、成魚や稚魚に常に栄養を供給することができます。

成長を促進する日光と栄養を供給できるグリーンウォーターを活用できるのは、屋外飼育ならではです。

メダカの繁殖とグリーンウォーターの作り方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

アクアリウム 設置 管理 水槽メンテナンス

メダカの屋外飼育におけるデメリット


ここまでメダカを屋外で飼育するメリットについて解説してきましたが、屋外飼育には次のような注意点もあります。

  • 外敵に狙われる
  • 天気や気候の変化に注意

デメリットは対策して回避することが重要です。ここからはメダカの屋外飼育におけるデメリットについて解説していきます。

外敵に狙われる

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屋外でメダカ飼育をしていると、ネコやカラスなどの動物に襲われる危険性があるため日頃から注意しなければなりません。

メダカ容器の近くに来ないよう、

  • バリケードなどを設ける
  • メダカ容器の上にネットを被せる

といった対策をしましょう。せっかく愛情込めて育てていたメダカが、一夜にして襲われていなくなってしまったというトラブルは珍しくありません。

なお、ネットを被せるとせっかくの太陽光を遮ってしまいますので、人の目がある時間帯はネットを外すようにするなど、臨機応変に対応しましょう。

メダカを襲う外敵や天敵は、こちらの記事で詳しく解説しています。

天気や気候の変化に注意

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屋外でメダカを飼育する場合、天気や気候の変化に注意する必要があります。ヒーターなどの機材を使わない屋外飼育では、気温や天気の変化が水質や水温に直接影響してしまうからです。

影響を最小限に抑えるために、まず一年を通して飼育容器は雨風をしのげる場所に設置して管理しましょう。
もし、雨風の影響がある場所に飼育容器があると、雨で容器の水かさが増してメダカが外に流されてしまう可能性があります。
台風などの時には、メダカ容器ごと風で飛ばされてしまったり、飛んできた物があたって飼育容器が破損してしまうこともあります。

また、屋外飼育のメリットである日光も当たり過ぎると悪影響になります。
特に真夏の直射日光が当たる場所に水槽を置いておくと、水温が上がり過ぎてメダカが消耗したり、容器内が酸欠になったりなど健康を害しかねません。

夏は日陰で風通しの良い場所に移動させる、すだれを使って日よけを作るなどして水温の変化に注意しましょう

これらの屋外飼育のデメリットを考慮すると、屋外飼育で飼育するメダカは丈夫な種類のメダカが適しています。ダルマメダカなどの飼育が難しい品種は安定した環境での飼育が望ましいため、屋外飼育は避けたほうが良いでしょう。

メダカの飼育ガイド


メダカの屋外飼育のポイントを抑えたところで、ここからは実際にメダカを屋外飼育する際に参考にしていただきたい記事を6つご紹介します。

  • ビオトープの始め方
  • 飼育方法全般
  • 体調不良や死んでしまう原因と対策
  • 安くて飼いやすい種類
  • 一緒に飼える生き物
  • 相性の良い水草

といった内容をわかりやすく解説していますので、ご不明な点やお悩みに合った記事に目を通してみてください。

屋外飼育の始め方を解説

実際にビオトープを始めるにあたって、用意するものや飼育できる生き物について解説しています。
「屋外飼育を始めてみたいけれど、何から始めたら良いのかわからない」というようなときに、ぜひご一読ください。

メダカの飼育方法全般を解説

メダカに最適な水槽や餌、水換え方法などメダカ飼育の1~10をすべて知れる記事です。

飼育を始める前に全体像を知りたい方におすすめで、メダカを飼うために必要なことや飼育機材を詳しく解説しています

メダカが死んでしまう原因と対策

メダカの調子が悪い、長生きさせられないときに目を通してみてください。

暑さや寒さ、病気、外敵など、メダカの健康に悪影響を与えるものと対策をご紹介しています

最初の1匹におすすめの種類をご紹介

メダカは品種改良が盛んで、たくさんの品種が作出されています。品種改良種の中には初心者には飼育が難しい繊細なメダカもいますので、失敗しないためにどの種類を選ぶかはとても大切です。

この記事では白メダカやヒメダカを始め、安くて飼いやすいメダカを10種類ご紹介しています

メダカ飼育の最初の1匹でお悩みの方は、ぜひ、ご覧ください。

メダカと一緒に飼える生き物一覧

メダカは温和な性格ですので、魚やエビ、貝類といった生き物を一緒に飼うことができます。

メダカと一緒に他の生き物の飼育を楽しむことができますし、餌の食べ残しを処理してメダカ水槽をきれいにしてくれるお掃除生体もいます。

メダカと相性が良いおすすめの生き物をご紹介していますので、混泳相手をお探しの方は参考にしてみてください。

メダカにおすすめの水草はこちら

水草はメダカの産卵床になったり、隠れ家になったりなど飼育にとても役立ちます。

こちらの記事では室内・屋外飼育にわけて、メダカと相性が良い水草をご紹介しています

水草の育成方法も合わせて解説していますので、メダカ飼育に水草の導入を検討中、もしくは水草の育成でお悩みの方におすすめです。

まとめ:メダカの屋外飼育完全ガイド!メダカの屋外飼育のメリットと考え方


メダカの屋外飼育のメリットとデメリットについて解説しました。

屋外飼育ではコケ取りの必要性がなく水換えの管理が楽ですし、メダカ自体もきれいで丈夫に育ちやすいです。しかし、外敵に襲われたり、気候の影響を受けやすかったりなど、屋外飼育ならではの危険もあります。デメリットをよく理解してから屋外飼育を始めることが重要です。

今回ご紹介したメリットの他にも、上から鑑賞する鯉や金魚のようにメダカも上から鑑賞して楽しめる点も屋外飼育の魅力と言えます。

屋外飼育でのメリットを最大限体感できるよう、ここで解説した特徴をふまえてメダカの飼育を楽しんでいただければ幸いです。

メダカの屋外飼育について良くあるご質問

メダカの屋外飼育とは?

メダカを庭や玄関、軒先などで飼育することです。屋外で水草・水生植物と共に飼育する方法をアクアリウムでは『ビオトープ』と呼んでいます。
ビオトープでは、生き物・水・植物の相互作用で最適な飼育環境に仕上がっていくなど、より自然に近いかたちでメダカたちを楽しむことができます。

屋外飼育に向いている飼育容器とは?

屋外飼育では日光・紫外線や気温の変化にさらされても劣化しない飼育容器を使用します。水草や水生植物を育成する場合は、深めの容器が良いです。

屋外飼育で気を付けたいことは?

  • メダカが十分に日光浴できるか
  • 悪天候による水質の急変
  • 凍結
  • ネコや鳥、ヤゴなどの外敵

メダカは日光浴することで健康に育つ魚です。しかし、日光の当たりすぎは、夏場では水温が上昇しすぎるなどのトラブルも招きます。
暑い季節はすだれをかけるなど、程よい日陰を作りましょう。

ビオトープの水換えに最適な頻度とは?

基本的には頻繁な水換えせず、適切な掃除ペースを守りながら足し水のみで飼育します。ビオトープは自然のサイクルを採り入れた飼育方法です。
適切に飼育できれば、メダカのフンは水草の養分となり、水中に余分な栄養素がとどまらず最適なバランスが保たれます。
病気などのトラブルが起きた時は水換えを行いましょう。

 

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  • 商品・製品に関するご質問はメーカーや販売店にお問い合わせください。
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  • 1つのご相談内容につき、1回のご返信とさせていただきます。
  • コメントへの回答はお時間をいただく場合がございますので予めご了承ください。
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海水やアクアテラリウムなど、さまざまな水槽を担当してるアクアリストです。
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