モス系水草10選!無加温OKなモスと保温機材が必要なモスの種類

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細かく繊細な葉を持つモス(苔類)は、水草レイアウトの中でも独特の魅力を放つ存在です。
石や流木に活着させれば、植物が自然に繁茂したような深みのあるレイアウトに仕上がります。またモフモフとした葉がメダカなどの産卵床やエビ類の休憩場所にも向いていることから、飼育面でも導入するメリットは多いです。
一方、同じモスでも種類によって得意な環境や育成方法に違いがあり、よくわからず導入してしまうとあっという間に枯れてしまうといった事態にもなりかねません。
美しい緑を守るためには、種類ごとの特徴を知り適切なモスを選ぶことが大切です。
この記事では、代表的なモス系水草を10種類ご紹介します。
初心者の方が迷いやすい加温の必要性ごとに分けて解説しますので、ぜひご覧ください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにモス系水草10選を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水草水槽やメダカ、エビ類などを飼育する水槽では定番のモス系水草は、ふんわりとした優しいレイアウトを作りたいときに最適です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、モス系水草10選を解説します。
モスに水槽用ヒーターなど保温機材は必要なのか?

モスの育成に水槽用ヒーターが必要かどうかは、種類やどのような状態に育成したいかによって異なります。
モスは種類によって適応できる水温幅が大きく異なる水草で、無加温の屋外ビオトープでも元気に繁茂する種類がある一方、室内水槽で細かく水温管理をしないと状態を維持できない繊細さを見せることも少なくありません。
また、無加温で育てられる種類でも、コンディションを向上させるならば水温管理をした方が良いケースもあります。
一般的な熱帯魚を飼育できる25℃前後の水温が保たれていれば、大抵のモスの育成が可能ですが、もし無加温環境にモスを入れたいときは、水温18℃ぐらいまで耐えられる丈夫な種類を選定しましょう。
ちなみに、モス系の水草は低水温よりも高水温に弱い傾向があります。屋外水槽では日陰を作ったり、室内では冷却ファンや水槽用クーラーを使ったりして水温の上昇を抑える工夫をしてください。
無加温で育成できるモス2種

無加温で育成できるモスは、水槽用ヒーターなしでも管理しやすく、導入のハードルが低い点が魅力です。室内水槽はもちろん、種類によっては屋外のビオトープやボトルアクアリウムでも育成できるので、初めてモスに挑戦する方にも向いているでしょう。
ここでは、比較的低水温に強く、無加温で育成できるモスを2種類ご紹介します。
ウィローモス
ウィローモスは、アクアリウムで最もよく見かけるモスの定番種です。
流木や石に巻きつけて活着させれば自然にレイアウトに組み込めるのが魅力で、様々な水槽に導入されています。
また、ウィローモスは適応力が非常に高く、10℃ぐらいまでの水温にも耐えられるほど。乾燥させなければ半水上でも管理しやすく、アクアテラリウムの陸地部分にも導入できます。
一方、冬の極端な冷え込みや夏の高水温ではさすがに調子を崩したり、成長が鈍ったりしやすいです。安定して増やしたい場合やきれいに繁茂させたい場合には、保温機材を導入したほうが扱いやすくなります。
ノコギリカワゴケ
日本の河川にも自生するノコギリカワゴケは、細かな葉が重なって見える繊細な見た目が特徴的。派手さありませんが、独特の立体感を生かして水槽内に自然な茂みを作るのに向いています。
適水温は18~22℃と、やや低めの水温を好むことから無加温でも維持しやすいでしょう。
一方、高水温は苦手なので、夏場は水槽用クーラーを使用するか、エアコンで室温を管理して水温の上昇を抑える必要があります。
成長がゆっくりなので頻繁なトリミングをしなくても形を保ちやすく、管理が簡単です。
保温機材が必要なモス8種

水槽用ヒーターを使って水温を管理している水槽では、より豊富な種類のモスを育成できます。
ここでは、水槽用ヒーターや水槽用クーラーなどの保温環境が必要な8種をご紹介しますので、導入前の参考にしてみてください。
南米ウィローモス
南米ウィローモスは、通常のウィローモスよりも葉の形が整った印象のある、水草レイアウトで人気の品種です。
20~27℃程度の水温を好むことから、育成には水槽用ヒーターを使った温度管理が必須。
さらにCO2添加をすることで葉が細かく密度を持って茂るようになり、森のような奥行のあるレイアウトを楽しめます。
初心者の方はまずCO2なしで育成し、慣れてきたらCO2添加をする方法がおすすめです。
ウォーターフェザー
ウォーターフェザーは、ふさふさとした長めの葉が特徴のモスです。
モスの中でも存在感があり、やわらかい印象を作りたいときに向いています。
適水温は20~25℃ほどで、低すぎても高すぎても状態を崩しやすいです。
加えてCO2添加がほぼ必須のため、モスの中では育成難易度が高め。水槽用ヒーターはもちろん、夏場は水槽用クーラーやエアコンなどを活用して温度管理を徹底しましょう。
見た目はとても魅力的ですが、育成環境をしっかりと整えた上で導入するのが適切です。整った環境で育ったウォーターフェザーは見違えるような輝きを見せてくれるので、ぜひ育成に慣れてきたタイミングで育ててみてほしい水草です。
プレミアムグリーンモス
プレミアムグリーンモスは別名ナミガタスジゴケとも呼ばれる、明るく鮮やかな緑色が特徴のモスです。ウィローモスよりも軽やかな印象にまとまりやすい傾向があります。
適水温は20~25℃程度で一定の暖かさがあったほうが状態を保ちやすく、水温が下がると成長が止まってしまうこともあるため注意が必要です。
CO2添加は必須ではありませんが、CO2と強い水草育成用のライトを当てて育てると葉の密度が上がり、見ごたえがアップします。
水草水槽の彩度を少し上げたいときに使いやすく、水景のアクセントにもおすすめです。
バブルモス
バブルモスはその名の通り葉先に気泡をつけやすいモスで、CO2を添加した環境ではキラキラと気泡が上がる幻想的な姿を見せてくれます。
葉先がやや外向きに広がる独特の草姿がとても個性的です。
同じように気泡をつける水草はいくつかありますが、流木やプレートに活着させられて気泡をつけるという特徴から、使い勝手が良い水草として様々な水槽レイアウトで活躍します。
適水温は20~27℃ほどで、やはり低温が続くと状態を崩しやすいため、基本的には水槽用ヒーターを設置した水槽で育成してください。
ウィーピングモス
ウィーピングモスは、枝が下向きに伸びやすい少し変わったフォルムが魅力です。
垂れ下がる葉に緩やかな水流をあてて自然な動きをつけると、レイアウトにメリハリが生まれます。
適温は20~27℃ほどで、温度変化が大きいと枝垂れ感が出にくくなることがあるため注意が必要です。
保温機材を使って水温を一定に管理しましょう。
マナウス産ウィローモス
マナウス産ウィローモスは、一般的なウィローモスに比べて一枚一枚の葉が大きく丸みを帯びているのが特徴です。
自然に活着する力が弱いため、流木や石に配置するときは、テグスで丁寧に巻き付けて固定する、浮かずに密度のある茂みを作りやすくなります。
適水温は20~26℃ほどです。暖かく安定した環境では新緑のような爽やかな緑を見せる一方、光量や水温が不安定な環境では葉が乱れて色も悪くなるため注意してください。
CO2を添加すると、より状態よく育成できます。
オレゴンリバーモス
オレゴンリバーモスは、モスの中では比較的大きく育つ種類です。成長すると葉がボリュームよく広がり、水槽の中に存在感のある景観を作り出してくれます。
適水温は20~25℃ほど、CO2を添加しなくても大きく成長しやすいので、シンプルな設備で管理したい方にぴったり。もちろん環境が整っているほうが状態は安定しますが、CO2添加が必須のモスに比べると、初心者の方でも取り入れやすいでしょう。
成長すると存在感が増すため、レイアウトの主役としても活躍します。この場合は、こまめにトリミングをして形を整えることが大切です。
モスファン
モスファンは、扇を広げたようなユニークな形の葉を持つ見ごたえのある品種です。
扇状の葉の形は他のモスにはない個性があり、水槽の中でもひときわ目を引くアクセントになります。
適水温は20~25℃ですが、水温さえ合っていれば他の条件には比較的寛容です。水質や光量、CO2添加の有無などにあまりこだわらず育成できるので、様々な水槽に取り入れやすいでしょう。
ただし、現在のところ正確な産地が不明で育成の情報も他のモスに比べると少ないです。丈夫な種類であることは間違いありませんが、水温や水質の急変にはご注意ください。
まとめ:モス系水草10選!無加温OKなモスと保温機材が必要なモスの種類

10種類のモス系水草をご紹介しました。
モスはどの種も石や流木に活着して、ボリューミーな茂みを作れるという共通した特徴があります。
一方育成面では品種によって違いがあり、特に適水温やCO2添加、光量の有無には十分注意が必要です。
無加温で育成できるウィローモスは、シンプルな飼育設備のメダカ水槽やボトルアクアリウム、屋外ビオトープへの導入にぴったり。
一方水槽用ヒーターやクーラーが必須のモス系水草は、一定の水温管理をすることで見ごたえのある姿を維持できます。
いずれの場合も、自分の水槽環境や設備に合った種類を選ぶことが、長くモスを楽しむ大切なポイントです。
このコラムを参考に、お気に入りのモスを見つけてみてください。
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