トリミングに強い水草7選!水草水槽を美しく維持しやすい丈夫な水草とは!

投稿日:2025.10.15|
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水草の美観を長期的に保つためにはトリミングが必須。
しかし丈夫そうな葉を選んでカットしたはずなのに、トリミングの後に急に水草が元気をなくしてしまったり、葉が溶けてしまったりといったトラブルが起こることがあります。
実はトリミングは少なからず水草にダメージを与えることがあり、ストレスに弱い水草はトリミングがきっかけで調子を崩してしまいやすいです。
このような繊細な傾向がある水草をトリミングするときは経験に基づく見極めが必要なため、慣れないうちはトリミングに強い水草を選んで水槽に取り入れていくと管理がしやすいでしょう。
今回はトリミングに強く丈夫な水草を7種類ご紹介していきますので、水草水槽を美しく維持するための参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにトリミングに強い水草7選を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水草の中にはトリミングに強いもの、弱いものがあるため、特性を理解した上で自分の管理レベルに合わせた水草を導入するのがおすすめです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、トリミングに強い水草7選を解説します。
トリミングに強い水草のメリット

トリミングに強い水草とはつまり、管理がしやすく美観を保ちやすい水草ということです。
- レイアウトのしやすさ
- 密度の増やしやすさ
という2つの視点から、トリミングに強い水草を選ぶメリットをご紹介していきます。
水槽内のレイアウトが維持しやすい
ネイチャーアクアリウムや水草水槽では、美しいレイアウトを維持することが大変重要です。
コンテスト(ADA社の世界水草コンテストなど)に出す水槽であればなおさら、こまめにトリミングをして質の高いレイアウトに仕上げることが必要不可欠となります。
そういった水槽をつくるときに役立つのが、繰り返しのトリミングに耐えられる丈夫な水草です。
トリミングに強ければこまめにトリミングをしても水草が弱ることが無く、理想のレイアウトを長期間維持することができますし、ちょっとした手直し程度であればまず枯れる心配はありません。
トリミングに強い水草は水槽内のレイアウトがしやすいため、ネイチャーアクアリウムや水草水槽をつくる際には非常に大きな役割を果たしてくれるのです。
密度を増やすことができる
全体のバランスを整えながらボリュームアップさせたいときにも、トリミングに強い水草が向いています。
トリミングと密度を増やすというのは、まるで反対のことのように思われるかもしれませんが、実はトリミングのやり方や目的にはいくつか手法があり、 挿し芽という方法ならば全体のバランスを整えながらボリュームアップを図ることが可能です。
やり方は簡単で、カットして余った水草を密度を増したいところに植え付けるだけ。カットした部分からも脇芽が出てきますので、トリミングと挿し芽を繰り返していけば密度の高い水草水槽に仕上げることができるでしょう。
徒長した水草をカットして植え直せば全体的に光が行き届き、成長速度も早まります。
この方法であれば1本の水草を5本にも10本にも増やすことができるので、水草を買い足す必要がない点もメリットです。
トリミングに強い水草7選

ここからはトリミングに強いおすすめの水草をご紹介していきます。
今回ご紹介するのは以下の7種類の水草です。
- パールグラス
- グリーンロタラ
- ハイグロフィラ・ポリスペルマ
- ピンナティフィダ
- ミリオフィラム・マットグロッセンセ
- オーストラリアンノチドメ
- セイロンロタラ
是非、お気に入りの水草を見つけてみてください。
パールグラス
葉に気泡を付けた姿がなんとも可愛らしく幻想的な、パールグラス。
水草水槽に興味をもった方であれば、一度は見たことがあると思います。
パールグラスはかなり成長が早く、美しい状態を維持するにはこまめなトリミングが欠かせません。見た目は繊細ですが繰り返しのトリミングにも耐えられるほど丈夫な水草なので、初心者の方でも比較的気軽に伸びてきた部分をカットして形を整えられます。
ただしあまりにも頻繁にトリミングすると下の方の葉が縮れることがあるようなので、その場合は差し戻しをするのがおすすめです。
グリーンロタラ
グリーンロタラは明るい緑色の葉がとても美しい水草です。育てやすく安価なので、初心者の方でも育てやすい水草の入門種としてもおすすめされています。
田んぼに自生するほど丈夫で成長速度も早いので、こまめにトリミングをして好きな形に整えてやりましょう。
トリミングによってダメージを受けることはほとんどありませんが、一方成長の早さから肥料切れを起こして縮れてしまうことがあります。
底床にはソイル系の底砂を敷き、水草用の肥料を適宜添加するのがポイントです。
ハイグロフィラ・ポリスペルマ
ハイグロフィラの中でも特に丈夫なのが、こちらのハイグロフィラ・ポリスペルマ。
初心者から上級者まで幅広い層から人気が高い水草です。
成長が早い水草ではありますが、CO2の添加がなくても十分に育ちます。
肥料も多くは必要としませんので、様子を見ながら少量ずつ添加するようにしましょう。
光が強く当たる部分を深めにカットして光量の少ない場所に挿し芽をすると、高さがそろい奥行きも表現できます。
ハイグロフィラ・ピンナティフィダ
こちらもハイグロフィラの仲間であるハイグロフィラ・ピンナティフィダは、かなり大型に成長する水草で、90cm以上の大型水槽で育てるのがおすすめです。
CO2や肥料の添加があまり必要せず、むしろ貧栄養状態で育てると長期的に美しい姿を保つことができます。
また、ピンナティフィダは有茎草の中で唯一、活着性をもつ水草とも言われています。
カットした節目から根を出しますので、流木や石に巻きつけて活着させて配置すると表現の幅が広がり、とても面白いです。
ミリオフィラム・マトグロッセンセ
ミリオフィラム・マトグロッセンセは、上から見ると雪の結晶のような形をしている大変美しい水草です。
繊細な姿とは裏腹に丈夫で育てやすく、CO2と肥料を少量ずつ添加すれば初心者でも状態良く育て上げることができます。
トリミングを繰り返しすぎると葉が小さくなるため、適度に差し戻しをして調子を保ちましょう。
状態の良いマットグロッセンセは先端がオレンジ色に染まる特徴があり、根本の緑からオレンジにかけてのグラデーションはかなり魅力的です。
オーストラリアンノチドメ
オーストラリアンノチドメは別名オーストラリアン・クローバーとも呼ばれる、その名の通り野草のクローバーのような見た目をしたユニークな水草です。
こちらの水草も大変丈夫で育成しやすく、光量が強ければCO2の添加をしなくても十分に美しく育てることができます。
地面をはうように成長していくため、マット状に育てたいときは盛り上がった部分を適度にトリミングして間引いてやりましょう。
密度を均一にして光が当たらない部分を減らすのが状態良く育て上げるポイントです。
セイロンロタラ
セイロンロタラは、先ほどご紹介したグリーンロタラよりもやや赤みを帯びた葉が特徴的な水草です。
CO2なしでも育てることは可能ですが、少量でも添加すると美しい姿を長期的に保ちやすくなります。
葉の赤みを出したい場合は、CO2の添加に加えて強めのライトを照射しましょう。
光の当たりづらい根元の方から枯れてしまうことがあるため、こまめにトリミングをしてまんべんなく光を当てることが大切です。
まとめ:トリミングに強い水草7選!水草水槽を美しく維持しやすい丈夫な水草とは!

今回はトリミングに強く丈夫な水草を7種類ご紹介しました。
水草水槽やネイチャーアクアリウム、コンテストへの出品を目指す水槽などの場合、長期的に美しい水景を保つために、トリミングに強い水草を選んで導入するのがおすすめです
特に頻繁にトリミングする必要のある前景~中景には、今回ご紹介してきたような水草を配置することで美観を維持しやすくなるでしょう。
また、トリミングで切り取った水草を空いている場所に植え付けておけば、そのまま根付いて簡単にボリュームアップをすることができます。
全体のバランスを保つ意味でも、トリミングに強い水草は有用です。
ぜひ、お気に入りの水草を見つけて、理想的なレイアウトづくりにチャレンジしてみてください。
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