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金魚やメダカなど、水槽用ヒーターなしで生き物を飼育する場合にどんな水草を入れて良いのか悩んでしまうことがあります。
アクアリウムショップで販売されている水草のほとんどは、熱帯魚水槽を想定した種類だからです。
しかし水草でも次のような品種は水槽用ヒーターがなくても、一定条件をクリアしていれば育てることができます。
- マツモ
- アナカリス
- スクリューバリスネリア
- バリスネリア・スピラリス
- カボンバ
- グリーンロタラ
- ウォーターバコパ
- ミクロソリウム
- ウィローモス
- ハイグロフィラ・ポリスペルマ
今回はヒーターなしで育てられる水草を10種類ご紹介していきます!
目次
水槽用ヒーターなしでも育てられる水草を動画でご紹介!
この記事の内容は動画でもご覧いただけます。
水槽用ヒーターを使用しなくても育成可能な水草を音声付きでご紹介します。
東京アクアガーデンではYouTubeチャンネル『トロピカチャンネル』を公開しています。
水草の育成ポイントや熱帯魚・観賞魚の飼育法までを動画でわかりやすく解説しています。
チャンネル登録をぜひお願いします。
ヒーター無しで育てられる水草10選!
今回ご紹介する「ヒーター無し」「低温で育つ」という条件は、関東地方を中心に考えています。北海道などの寒冷地では冬の気温を考えると水槽用ヒーター無しでは無理な場合がほとんどなので、その点は注意してください。
基本的に日本の気候にあった国産の水草なら、ヒーター無しでも育てることができますよ。
寒さに強い水草の種類や越冬の仕方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
マツモ
マツモ(金魚藻)は多年草の水草で、日本国内でも自生しているものが多く見られます。野生では花粉が水によって運ばれて受粉を行いますが、飼育下では切れた枝からも根が生えて、環境が適していればすぐに増えていきます。
水温が15度以下になってしまうと元気がなくなっていきますが、秋ごろから冬芽を作るので越冬することも可能です。
マツモの育て方についてはこちらの記事をご覧ください。
アナカリス
アナカリス(オオカナダモ)は元々は南米地方の水草ですが、実験材料などで日本に持ち込まれてから国内で野生化したものが発見されるようになりました。水質が悪くても環境適応能力が高く増えやすいという特徴がある水草で、金魚・メダカ飼育では定番ですよね。
こちらの水草もヒーターなしで育てられる水草で冬の低温にも比較的強いですが、10度以下になると元気がなくなり枯れてしまうこともあります。
しかし、基本的には低水温には非常に強い水草です。
凍結さえしなければ、越冬できることも多いです。
アナカリス(オオカナダモ)の育て方については、こちらの記事ご覧ください。
スクリューバリスネリア
ねじれが特徴的なテープ状の葉を持つスクリューバリスネアは、琵琶湖でも自生している水草です。
冬も水温が10度くらいと低めでも耐えることが多く、水槽用ヒーターなしでも越冬可能な水草のひとつです。
バリスネリア・スピラリス
「バリスネア」といってもいくつか種類があるのですが、バリスネリア・スピラリスはレイアウト水槽用にピッタリな水草で、古くからアクアリストの間で親しまれている水草です。こちらも室内育成なら水槽用ヒーターなしでも育てることが可能なケースが多く、屋外の寒さにも耐え越冬することが多いです。
カボンバ
マツモ(金魚藻)と間違えられやすいカボンバですが、こちらも環境次第では越冬が可能な水草です。
個人的な体感だと、夏場のように水温が高くなりすぎる環境ではあまり成長がよくない感じです。反対に、18度程度のやや低水温のほうが安定しやすいです。
育成に使用している水がアルカリ性に傾いてしまうと、葉がバラバラになってしまいやすいという特徴があります。
カボンバの育て方については、この記事をチェック!
グリーンロタラ
水槽レイアウトで使われることの多いグリーンロタラは、CO2不要で育てることができ育成の適温は20~28度なので、やはり20度を下回ると元気がなくなってきます。
水槽用ヒーターなしでの越冬を考えるのであれば、水中で育てている場合は、水上葉に切り替えて管理することで越冬の難易度が下がります。
早めに環境に慣らすことで、越冬の失敗を防ぎやすくなります。
水上葉とは、水上の環境に順応した姿のことです。ロタラなど一部の水草は、水上葉に変化することで空気中でも生きることができます。
グリーンロタラの育て方は、この記事をご覧ください。
水上葉と水中葉の違いについてはこの記事でご説明しています。
ウォーターバコパ
水上葉を楽しむことのできるウォーターバコパも越冬できる水草のひとつです。園芸も趣味にしている方なら、ハーブとしてこの水草を知っている場合もあります。
水上葉に変化させて園芸で楽しんでも良いですし、水中でアクアリウムやビオトープに植えつけて育てることもできます。
アクアリウムでは、CO2無しでも育つためアクアリウム初心者さんでも飼育が容易な水草です。
そこそこ耐寒性があるので0度以下にならなければ葉は枯れても、根の部分まで枯れることはあまりないですが、越冬を考えるのならビオトープでの管理がおすすめです!
ミクロソリウム
ミクロソリウムもCO2不要、アクアリウム初心者でも比較的育成しやすい水草で、葉の部分から子株が出てくるので増やしやすく水槽用ヒーターなしで越冬可能です。
水温が14度くらいまで下がると成長が止まる傾向にありますが、完全に枯れてしまうわけではありません。
池などに自生しているものだと、冬に10度以下になるところでもそのままの姿でいることがあります。
ミクロソリウムの育て方については、この記事をご覧ください。
ウィローモス
熱帯地方で自生しているウィローモスは、日本の冬では水槽用ヒーターなしの越冬は無理かと思われがちですが、早い時期から少しずつ環境に慣らしていくことで、5度くらいまでならヒーターなしで越冬することが可能なケースもあります。
ただしヒーターなしで育てる場合、水温が低くなると葉の色に鮮やかさがなくなることが多いです。
ちなみに、水草ではなく苔に分類されるウィローモスは、日本でも自生していますが、野生種はレッドリスト入りしていて、その数が少なくなっています。
ウィローモスの育て方については、この記事をご覧ください。
ハイグロフィラ・ポリスペルマ
ハイグロフィラ・ポリスペルマも古くからアクアリウム界で知られている水草で、水槽レイアウトでよく使われていますし、最近ではビオトープでも使われています。
東南アジア地方に広く分布していて、インドの水草としても知られています。耐寒性はそこまで強くないですが、凍結しなければ越冬可能なケースが多いです。
冬場屋外で越冬する場合には、根もとが凍らないよう霜よけなどをする必要があります。
まとめ:ヒーター無しで育てられる水草10選!無加温・低めの水温でも育つ水草とは
水槽用ヒーターなしで育てられ越冬可能、または低温でも育てることのできる水草をご紹介しました。
コチラでご紹介した種類でも、地域や育成環境などによって、冬越し可能かは変わってくる点にはご注意ください。
水槽用ヒーターなしで育てることのできる水草でも、やはり水温を一定に保って育てたほうが色の鮮やかさ・成長などが良くなります。
ビオトープなどでの育成以外では、水槽用ヒーターを使うことをおすすめします。
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