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水族館や植物園などに足を運ぶと、熱帯雨林をコンパクトに再現したパルダリウム水槽を目にする機会が増えてきました。
湿地帯に生息する植物と爬虫類・両生類などの生き物を一度に楽しめる水槽ということで、かなりの人気を呼んでいます。
一見難しい設備が必要そうなパルダリウム水槽ですが、実はご家庭でも簡単に始められるのをご存知でしょうか。
このコラムでは本格的なブームが到来しつつあるパルダリウム水槽の魅力やおすすめの水槽、管理方法などについてわかりやすく解説していきます。
目次
アクアリウムのプロが監修、パルダリウム水槽の魅力について
このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
魚を育てるアクアリウムと、植物を育てるパルダリウム。
一見あまり関わりがないように思えますが、実は多くの接点があるのをご存知でしょうか。
このコラムではアクアリウム業界でも注目を集め本格ブーム到来中のパルダリウムについて、魅力やおすすめの水槽、管理方法を解説していきます。
パルダリウム水槽のことを動画で知る!
この記事を動画に凝縮しました!
パルダリウム水槽とは何か?をYouTubeでわかりやすく見ることができます!
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飼育の知識や水草や熱帯植物を使ったテラリウムなどのレイアウト方法、熱帯魚水槽の設置方法などを随時配信しています。
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パルダリウム水槽とは
少し話がそれますが、英語を語源とする『~リウム』という言葉達。『~リウム』には「~な場所、空間」というような意味があります。
そして、動物や植物を育てるすべての環境を意味するのが『ビバリウム』です。
このビバリウムの中で、メインに飼育するものや再現する環境により、ジャンルが細分化されていきます。
よく聞く『アクアリウム』は川や海など水生生物の飼育に特化したもの、陸上の植物を育てることがメインのものは『テラリウム』、両方を合わせた水深の深い水辺に陸地を作って植物を植える飼育環境のことは『アクアテラリウム』です。
『パルダリウム』もビバリウムの中に含まれる飼育環境の一つです。
初めて聞く方も多いと思いますので、大まかな定義などをご紹介していきます。
熱帯雨林を再現した水槽
パルダリウムの定義は、「陸地と水辺両方に生息する動植物を取り入れた飼育環境」とされています。
アクアテラリウムと似ていますが、パルダリウムの場合、水深はほとんどありません。
その代わり、湿度の高い環境を好む動植物を取り入れた、熱帯雨林を再現したような水槽になります。
動く生き物よりも植物に重点をあてているのが、アクアテラリウムとの大きな違いです。
やや難しい設備が必要そうに感じられますが、アクアリウムのように複雑なフィルターなどは必要ありません。
水槽と照明さえあれば簡単に楽しめるのが、パルダリウム水槽の魅力のひとつです。
湿度を保持するために毎日霧吹きで水をやる必要がありますが、外出することが多い方は自動噴霧装置(ミスティングシステム)を採用すると枯れてしまう心配を減らせます。
カエルなどの生体飼育にも
パルダリウムは植物がメインの水槽ではありますが、カエルやイモリなど湿気を好む生体の飼育にもとても適しています。
わたしたちの生活圏でもよく見かけるニホンアマガエルや、鮮やかな体色が魅力的なヤドクガエル、アカハライモリなど、湿地に生息する両生類をパルダリウムで飼育してみるのはいかがでしょうか。
通常、両生類の飼育ケースは水槽に床材を敷いただけの殺風景なものになりがちです。
パルダリウムであればより自然に近い環境で生き物の様子が観察できるため、新たな魅力を発見できるかもしれません。
カエルの基本的な飼育方法について解説したページがありますので、こちらも是非お役立てください。
パルダリウムの魅力
さて、ここからはパルダリウムがブームを呼んでいる理由、その魅力を紐解いていきます。
熱帯植物を楽しむ!
パルダリウムの大きな魅力はやはり、熱帯植物を楽しめることです。
通常の環境では育成が難しいランやベゴニアなど、乾燥が苦手な植物も育てられます。
また、育てる植物のサイズや量によっては小型水槽でも始められるので、インテリアにもぴったりです。
熱帯雨林の風景をコンパクトに再現したパルダリウム水槽は、お部屋に置いておくだけで洗練されたモダンな雰囲気を演出できます。
レイアウトの自由度が高い
水槽の中でどんな植物を育てるか。
どの程度土を盛って、どのように石を配置するか。
パルダリウムのレイアウトはかなり自由度が高く、飽きることがありません。
多湿環境を好み温度の変化にも対応できる植物は豊富に存在するため、オリジナルのレイアウトを楽しむことができるのです。
湿度の高い環境で育つ植物というと苔を連想する方が多いと思いますが、パルダリウムで育てられる苔にもかなりの種類があります。
詳しくは以下の記事で解説していますので、参考にしてください。
パルダリウム水槽のおすすめ3選
ここからは、パルダリウムを始めるのに最適な水槽ということで、以下の3つの商品をご紹介していきます。
- プレココーポレーションのパルダリウム水槽
- ジェックス エキゾテラ グラステラリウム 6045
- ジェックス エキゾテラ グラステラリウム 3045
パルダリウムは市販されている普通のガラス水槽でも始めることができますが、湿度の多い環境を再現するため、ガラス面に曇りや結露が発生して観賞性が損なわれてしまう事があります。
専用の水槽ならばパルダリウムの特殊な環境を維持しつつ観賞性が保たれるよう設計されていますので、おすすめです。
■プレココーポレーションのパルダリウム水槽
プレココーポレーションのパルダリウム水槽は、正面のガラスが上下にスライドする仕様のため、メンテナンスしやすく観賞性に優れた水槽です。
水槽の上下に設置された目の細かいアルミメッシュによって程よい通気が確保され、食虫植物や両生類の餌となる虫の脱走も防止できるように設計されています。
こちらの水槽は受注生産での販売になりますので、気になる方はぜひ公式サイトからお問い合わせください。
パルダリウム水槽はやや特殊な仕様から、受注生産やオーダーメイドにて販売しているところも多いです。
東京アクアガーデンでもパルダリウム水槽をオーダーメイドすることができます。ご紹介したプレココーポレーションと提携して制作している逸品ですので、こちらもご覧になってみてください。
特注で作れるパルダリウム水槽の構造やオプションを解説しております。厳選した材料を使用し、製作はすべて国内工場です。確かな品質をお安くお届けいたします。
■ジェックス エキゾテラ グラステラリウム 6045
パルダリウムに限らず、小動物や爬虫類の飼育などにも広く使用されているのがこちらのジェックス エキゾテラ グラステラリウムです。
ご紹介するのは幅約60cmの大型タイプ。
リアルな岩肌を再現したバックグラウンドが付属した、自然味あふれる水槽です。
プラスチック製の黒い縁取りが目立つため観賞性にはやや劣りますが、かなり通気性に優れた水槽なので、蒸れすぎによるカビやガラス面のくもりを防止できます。
天板は取り外し可能で正面のガラスも大きく開くため、生体の世話や植物の管理がしやすいのもおすすめしたいポイントです。
■ジェックス エキゾテラ グラステラリウム 3045
続いてご紹介するのは、ジェックス エキゾテラ グラステラリウム3045。
先程ご紹介した60cmの水槽と同じシリーズですが、こちらは横幅30cm・高さ45cmと、幅の割に高さがある形状をしています。
コンパクトにまとまった水槽なのでお部屋のインテリアとしても楽しめますし、リビングなどに置いても邪魔になりません。
植物をメインで育てるパルダリウムにはぴったりの商品です。
高温に注意!パルダリウムの管理法
パルダリウムで使用する植物や苔は、意外にも高温状態が苦手です。
光合成のため植物育成用LEDを点灯しつつ、20℃前後の涼しい日陰に置いて管理をしましょう。
乾燥しすぎない程度のエアコンで、室温管理するのもおすすめです。
また、植物が育ちすぎると水槽内の空気循環が悪くなるため、水槽内が蒸れて成長が阻害されることがあります。
放置するとカビが生えてしまうこともあるので、伸びすぎた植物は定期的にトリミングを行ないましょう。
パルダリウムの維持に必要な道具
パルダリウムを美しく維持するには、適度な湿度を保ち、成長しすぎた植物は定期的にトリミングしてやることが大切です。
- 霧吹き
- ハサミ
- ピンセット
これらの道具を取り揃え、パルダリウムの美しさを保ちましょう。
■霧吹き
水槽内の保湿や水やりのために、霧吹きを用意しましょう。
どのようなものでも構いませんが、『蓄圧式』の霧吹きであれば、ノズルのレバーを押すだけで長時間噴霧できます。
また、水槽内の保湿に関しては、ミストを噴霧するタイミングや回数をタイマーで指定できる、自動噴霧装置(ミスティングシステム)を導入するのもおすすめです。
詳しくは以下の記事で解説していますので、ご覧になってみてください。
■ハサミ
ハサミは成長した植物を適度な長さにカットしたり、密度を調整するときに使用します。
できれば植物をトリミングする専用のものを購入しましょう。
ステンレス製のものを選ぶと、万が一水に濡れても錆びにくいのでおすすめです。
切っ先がカーブした形状だと、切り口の調節がしやすかったり、細かい部分までカットができるなどのメリットがあります。
■ピンセット
ピンセットは枯れ草などのゴミやトリミングした葉を回収するときに使いますし、植物や苔を植えるときにも重宝しますので、ひとつ持っておくと便利です。
こちらもステンレス製のものを使用しましょう。
まとめ:パルダリウム水槽とは!本格ブーム到来!熱帯植物水槽の魅力に迫ります
本格的なブームが到来中のパルダリウム。
皆さんも熱帯雨林を再現した水槽をレイアウトして、お部屋の雰囲気をおしゃれに彩ってみてはいかがでしょうか。
難しそうなイメージのするパルダリウムですが、ろ過フィルターなどが不要なのでご家庭でも簡単に始められます。
初心者の方は小型水槽から、熱帯の植物や両生類の飼育を楽しんでみてください。
パルダリウム水槽について良くあるご質問
パルダリウム水槽とは?
陸地と水辺両方に生息する動植物を飼育する環境を基本として、ガラス製の専用水槽で作成します。
湿度を保つためカエルやイモリなどの両生類の飼育に向いていおり、苔やオーキッドなどの植物を観賞性高く育成できることから、美しいインテリアとしても人気です。
パルダリウム水槽の管理で大切なこととは?
- 加湿するが、湿気をこもらせないようにする
- 植物はトリミングして、通気性を良くする
- 植物育成用ライトを使用する
パルダリウムは保湿ではなく多湿の環境を保つことが大切です。蒸れてしまうと環境が悪化しますので適度に通気性を持たせます。
高温は苦手なので20度前後の日陰で管理しましょう。
パルダリウム水槽におすすめの植物を教えてください
- 苔
- ベゴニア
- シダ
- ラン
- フィカス など
熱帯性で多湿を好む植物を育成できます。植物メインのパルダリウムなら、ハエトリソウやネペンテスなどの食虫植物もおすすめです。
パルダリウムはガラス水槽のほうが良い理由とは?
アクリルは傷つきやすいため、水上で擦るとメラミンスポンジでも細かな傷がついてしまいがちです。
ガラスなら、傷つく心配はほとんどありません。
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