

流木や石が蘇る!汚れたアクアリウム用素材を再利用する方法を解説!
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水槽を引き立てるためのレイアウト素材には様々なものがあります。
熱帯魚水槽であれば流木や石、金魚水槽では和テイストのオーナメントなども定番です。
このようなレイアウトアイテムを使った水槽は、オリジナリティがあってとても見応えがありますが、年月が経過していくうちに素材に汚れが付着してくると、少々みすぼらしくなってしまうことも。こまめに掃除をしていても細かな隙間に入った汚れが取れずに、結局捨ててしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
そこで今回のコラムでは、アクアリウム用素材にこびりついた汚れやコケをきれいに落として再利用する方法をご紹介します。
レイアウトに付着したこすっても落ちない頑固な汚れは、煮沸や薬剤を使って除去することができるかもしれません。買い替える前にしっかり洗浄してみましょう。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに汚れたアクアリウム用素材を再利用する方法を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
コケや汚れがこびりついたレイアウトアイテムも、しっかり洗浄すれば再利用できる可能性があります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、汚れたアクアリウム用素材を再利用する方法を解説します。
アクアリウム用レイアウト素材の汚れを落とす方法
複雑な凸凹があるアクアリウム用のレイアウト素材は、汚れが隙間に入り込んでしまうと黒ずんで汚らしく見えてしまうことがあります。
実はこのような掃除をしても落ちない頑固な汚れも、汚れの性質やアイテムに合わせた対処をすれば、意外と簡単に落とすことが可能です。
ここでは、アクアリウム用レイアウト素材の定番である流木と石を例に、付着した汚れの落とし方をご紹介します。
もし汚れやコケのこびりつきがひどくて買い替えを検討しているアイテムがあれば、ご紹介する洗浄方法を実践して再利用してみましょう。
石の汚れを落とす
石を使ったレイアウトは力強い雰囲気や秘境地のような水景を作り上げるのに向いています。
コケの生えた石は、うまく使えば水景に深みを出すアクセントとして機能しますが、しっかり生えそろっていなかったり汚れがについていたりすると、せっかくの雰囲気が台無しです。
水槽に配置した石の汚れが気になり始めたら、漂白剤を使って洗浄をしましょう。
一つ一つブラシでこするよりも、圧倒的に早く手軽に汚れを落とすことができます。
詳しいやり方を解説しますので、石の汚れにお困りのときは参考にしてください。
漂白剤に浸け置きした後カルキ抜きをする
石にこびりついた汚れを落とすには、ブリーチで漂白するのがおすすめです。
石の量や大きさにもよりますが、大きめのバケツに洗浄したい石を入れて10L程度のぬるま湯(約40℃)を注ぎます。
その中に漂白剤を50mlほど入れて、一日浸け置きしましょう。
このとき使う漂白剤は、界面活性剤の入っていない衣料用ブリーチなどがおすすめです。
また、お湯の温度が60℃を超えると漂白剤の成分が分解されてしまいますので注意してください。
浸け置きした後はバケツの中の水を捨てて軽くすすぎ、新たに10Lの水を注いでからカルキ抜きをします。
ハイポ(固形タイプのカルキ抜き)であれば10Lの水に対して1粒、液体タイプのカルキ抜き剤であれば規定の量よりも少し多めに使用して、一晩しっかりと塩素抜きをしてから水槽に戻しましょう。
流木の汚れを落とす
続いては流木の汚れを落とす方法についての解説です。
流木は漂白剤を使うと木の内部まで成分が浸透して、カルキ抜きをしても薬剤が残ってしまう危険があります。また、長時間浸けこむと色が白っぽく変色して劣化する恐れもあるため、漂白剤は使用せずにブラシで汚れをこすり取りましょう。
硬くこびりついたコケは、流木を熱湯につけてからコケ取り生体に食べてもらう方法もおすすめです。
順番に解説しますので、コケや汚れのこびりついた流木をお持ちの場合は是非お試しください。
ブラシでこする
流木についたコケを落とすには、ワイヤーブラシ(金属製のブラシ)でこすり洗いするのがおすすめです。
ただし、ワイヤーブラシは力を入れ過ぎると 流木の表面に傷が付いたり、表皮が剥がれてしまうことがありますので、力加減には注意してください。
柔らかいコケであれば歯ブラシやデンタルフロスで落とすこともできますので、コケの状態に応じて道具を使い分けましょう。
熱湯に漬けた後、ヤマトヌマエビに食べてもらう
ブラシでこすってもなかなか取れないような硬いコケには、熱湯につけて柔らかくなったところをお掃除生体に食べてもらうのが効果的です。
適度な容器に流木を入れて、沸騰したお湯をかけます。残留塩素が心配な場合は20分以上沸騰させたお湯を使用すると安心です。
流木が全体的がつかる程度まで熱湯を注いだらお湯が冷めるまで数時間放置し、お掃除生体のいる水槽に流木を移しましょう。
お掃除生体はヤマトヌマエビやオトシンクルスなどの、多様なコケを食べてくれる品種をおすすめします。
一つ注意点として、熱湯を注ぐ容器は必ず耐熱性のものを使用してください。プラスチック製のバケツなどでは溶けてしまう危険があります。
少し値は張りますが、耐熱のガラスボウルや大きな煮沸用の鍋を用意しておくと、何かと便利です。
アクアリウム用素材が汚れる原因
汚れた石や流木を綺麗にする方法について解説してきましたが、そもそもアクアリウム用素材はなぜ汚れてきてしまうのでしょうか?
主な原因として、以下の3つが挙げられます。
- コケが生える
- 白カビが生える
- 劣化する
汚れの種類を知っておくことで、掃除やコケ予防の対策が立てやすくなります。
ここでは、アクアリウム用素材はなぜ汚れてきてしまう原因を一つずつ解説していきますので、しっかりと確認しておきましょう。
コケが生える
アクアリウムの宿命とも言えるのが、コケの発生です。
コケの胞子は魚の体表や水草などあらゆる場所に付着して、水槽内に持ち込まれます。水槽の中はコケの成長を促進させる硝酸塩や光が豊富なため、あっという間に繁茂してしまうことも少なくありません。
レイアウト素材に着生したばかりのコケはブラシでこすれば簡単に落とせますが、長期間放置すると素材の溝などに入り込んでしまうため、きれいに落とすのが困難になることも。
コケの発生を完全に抑えることは難しいため、アクアリウム用素材にコケが付いたら固着してしまう前に除去することを心がけましょう。
白カビが生える
しばらく水換えをしていない水槽に、白いモヤモヤとしたものがわいてしまったことはありませんか?
その正体は水槽の中で発生する白カビ、いわゆる水カビで、水槽内を漂うだけでなくレイアウトアイテムなど水槽内のあらゆるところに付着して、汚れの原因になることがあります。
水カビは水流のよどみや水の富栄養化によって発生することが多いため、水槽環境を見直してこまめに水換えをすれば抑制が可能です。
アクアリウム用素材に付着してしまった水カビは、ブラシで軽くこすった後に熱湯をかけて取り除きましょう。
アクセサリーが劣化する
水質環境の改善やこまめな洗浄を行なったとしても、素材の劣化を防ぐことはできません。
流木にできた割れ目やアクセサリーの塗料がはがれた部分などは汚れが固着しやすいので、劣化してきたと感じたら潔く新しいものと交換しましょう。
まとめ:流木や石が蘇る!汚れたアクアリウム用素材を再利用する方法を解説!
今回は、アクアリウム用素材にこびりついた汚れやコケを綺麗に落とし、再利用するための方法についてご紹介をしてきました。
水槽のレイアウトで使うアクアリウム用素材は、水槽に入れている期間が長ければ長いほど汚れてきてしまいます。
石など水分が内部に浸透しない素材のものであれば漂白剤を使った洗浄、流木や塗装物であれば熱湯を使った洗浄方法がおすすめです。
水質を改善して汚れが付きづらい環境を整えつつ、こまめにアイテムを洗浄して美しい水景を保ちましょう。
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