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熱帯魚水槽に水カビや白カビが発生!その原因や撃退方法を教えます!

湿気の多い季節になると、心配になるのがカビです。

実は水槽の中にも、季節を問わずカビ(水カビ)は発生します

水カビは水質悪化の証拠でもありますから、すぐに対処したいトラブルです。

水カビの原因は一つではなく、水換え不足、餌の食べ残し、枯れた水草、手入れされていない流木、ろ過不足などさまざまです。

生えてしまった水カビはブラシなどで取り除くしかありませんが、適切な水槽メンテナンスで発生を防げます。

水カビを発生させない方法や、対策を解説いたします

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちのアドバイスをもとに解説

このコラムは、東京アクアガーデンのアクアリストたちが、日頃の水槽管理で感じる意見・経験をもとに作成しています

15年以上の水槽管理の中で培った、白カビ対策をご紹介します。

水槽の水カビ・白カビの発生原因と対策を動画で見る!

水カビ・白カビの撃退法については、こちらの動画でも解説しています。

トロピカではYouTubeチャンネル「トロピカチャンネル」を運営しています。

水槽に映えてしまうカビの対策だけでなく、病気の解決策、水槽のレイアウト方法なども随時解説・配信しています。

ぜひチャンネル登録をお願いいたします。

水槽に発生する水カビとは?

私たちは「カビは空気中に生えるもの」と思い込んでいますが、水中に生息するカビもいます。その1つが、アクアリウム内で見かける、白い綿のような水カビ(白カビ)と呼ばれる種類で、真菌に分類されます

水カビはコロニーを形成し白い綿状、もしくはゼリー状になり、底砂や水草、流木にこびりつきます。

水カビを放置するとデメリットばかりなので、まずは『発生させない』ことが大切です。

■カビの暮らしぶりを知ろう

水カビを退治するためには水カビ(白カビ)の生態を知っておくことが大切です。

カビは基本的に生きているものは分解せず、死骸や排泄物を分解して栄養分として吸収しています。

よって、水槽内にカビの餌となるようなものがあると水カビが増える原因になりますので、水カビを発生させないためにカビの餌になりそうなものを水槽内から除去します。

水カビが水槽に発生する原因

水カビが繁殖してしまう最大の原因は、『水が富栄養化すること』です。水の富栄養化=水中に養分が多い・水カビの餌である排泄物などが豊富にある状態です。

水カビが生えやすくなる富栄養化の原因はいくつかありますが、『代表的な3つの原因』と『原因になりえるもの』を解説いたします。

■水カビの原因1:餌の食べ残し


餌を多く与えすぎると、食べきれなかった餌は水槽内で養分として溶け出します。
餌の食べ残しの養分は想像以上の多いです。

食べ残しを発生させないために、餌は2分間程度で食べ終わる量にしましょう。5分経っても食べきれないようなら餌の量を減らし、食べ残しはスポイトなどで回収します。

■水カビの原因2:ろ過が不十分

カビの餌となるものは、通常は水槽内のバクテリアたちが分解していきます。
水カビが発生するということは『生物ろ過』が足りていない状態と言えますので、水槽に対して、ろ過装置の水流・ろ材容量が足りているかご確認ください。

また、ろ過装置は定期的なメンテナンスを行なう必要があります。
ろ材が目詰まりを起こすと水流が弱まり、本来のろ過能力を発揮できなくなります。

正常に作動しているか、ろ材の掃除・交換を定期的に行なっているか確認しましょう。

上のようなセラミックろ材の場合、目詰まりが起きにくいようにリング状になっていますが、多孔質なため汚れは蓄積します。

ろ材掃除の注意点は、水道水ですすがないことです。ろ材にはバクテリアが住んでいます。水道水の殺菌成分(塩素)を受けると、バクテリアは死んでしまいます。
水槽の中の飼育水を汲んで軽くすすぐ程度にしましょう。

素材によっては、洗う際の力加減で欠けてしまうことがあるので、優しくお手入れしてください。

ろ材によっては定期的に交換が必要なものもありますので、そういったものはこまめに交換してください。

ろ材に関してはこちらもご参考にしてください。

■水カビの原因3:水槽内に「よどみ」が出来ている

ろ過能力が劣ると水槽内にまんべんなく水を循環させることができず、『よどみ』が発生する場合があります。

よどみは餌の食べ残しやフンが集まりやすく、水カビが生える環境です。

水槽内の水がよく循環するように水流を調整し、よどみを作らないように気をつけましょう

よどみが出来やすいのは、下記の場所です。

■水槽内でよどみができやすい場所

  • 水槽の角部分
  • レイアウト物の接地面
  • 凹んだ底床部分
  • 水草の根元

レイアウトに関してはこちらもご参考にしてください。

水カビが生えやすい!流木のお手入れ方法

レイアウトで使用する流木は性質上、水カビが生えやすいです。
流木の水カビ対策をご紹介します。

■流木には水カビが生えやすい

水槽の中で、水カビが最も生えやすいのは、『流木』です。

流木はいわば『枯れた植物』なので、枯れた水草同様にカビにとっては餌となります。

栄養分となるアクを抜く処理を施すことで解決できますが、処理が十分でないまま水槽に入れてしまうと、カビの発生源となる場合があります。

流木に水カビが生えてしまった場合の対処法

流木に水カビが付着してしまった場合、一番良い方法は『煮沸』することです。

煮沸することで殺菌できますし、流木に残っていたアク(カビの餌)も除去できるので一石二鳥です。

■流木のお手入れ手順

  1. 生えた水カビをブラシなどで取り除く
  2. 沸騰したお湯で1時間ほど煮る(煮沸する)
  3. 水道水に3日ほどさらす

この手順で水カビを撃退できます。
流木の処理に関してはこちらもご参考にしてください。

活着した水草がある場合は、煮沸する前に取り外すなどしなければなりません。
どうしても煮沸できない場合は、水カビを徹底的に取り除きます

■流木を煮沸しない水カビ撃退法

  • カビをブラシなどで落とす
  • カビが付いた水草や枯れている部分はカット
  • 塩素を抜いていない水道水で洗う

カビが付いた水草や枯れている部分はカットします。
そして飼育水ではなく殺菌効果のある水道水で洗いましょう。

水道水には殺菌成分(塩素)が入っているので、水カビ(真菌)に有効です

カビは菌なのだからメチレンブルーなどの抗菌剤を使おうとお考えになるかもしれませんが、水草やエビに悪影響が出る可能性がありますし、色が染みついてしまいます。

水道水なら私たちが飲めるくらいの安全性の高いものですし、水草も水道水ならば影響が小さいので安心して使えます。

塩素に弱い生体(エビなど)の為に水槽に戻す前に中和剤を入れた水に漬けてから戻しましょう。

水槽に生える水カビの撃退法

■水換えの頻度を増やす

富栄養化には、シンプルに水換えが効きます。

水中の養分を排出することでカビの餌が減るので、効果はてきめんです。

水が黄ばんだり、白く濁る場合は、水換えの頻度を増やしましょう。

水換えに関してはこちらもご参考にしてください。

■物理的に取る

ついてしまった水カビをピンセットやブラシで物理的に取る方法です。
排出する意味も込めて、水換えと併せて行いましょう。

少しでも残っていると、そこからまた増えますので念入りに取り除いてください。

流木のように表面がぼこぼこしているものに生えた水カビは、ブラシでの除去が効果的です。

■水温を一定にする

水温が不安定だと、水草や生体の状態も不安定になります。

水草が枯れたり、魚の餌への食いつきが悪くなり、残したりするなど、水カビの原因を作ってしまいます。
一日に5度以上の変化が起こらないように、水温を管理してください。

水温管理に関してはこちらもご参考にしてください。

■ろ過フィルター・水槽内の掃除を徹底する

ろ過フィルターや水槽内が汚れていると、水が富栄養化して水カビが発生しやすくなります。

底砂、流木・岩などのアクセサリーとの間など、特にゴミの溜まりやすい場所はしっかり掃除をしましょう。

外部フィルターの場合、ウールマットが汚れてきたら交換・掃除をするなど、カビが発生したらこまめにメンテナンスをすると良いです。

■水槽の外もきれいにする

部屋にたまるホコリには、様々な菌が付着しています。

それが水槽に入ってしまったら水カビだけでなく、想像していなかった菌が繁殖してしまう場合があります。水槽の周辺も綺麗に掃除すると良いでしょう。

ただし洗剤などは生体に悪影響ですので使わないでください。

■過密な環境で魚を飼育しない

過密な環境で熱帯魚を飼育すると下記のような悪循環が起こります。

  • 汚れるペースが速まる
  • 熱帯魚同士のケンカが起こりやすい
  • 熱帯魚にストレスがたまり、病気にかかりやすくなる

熱帯魚の体調が悪くなることばかりです。

特に3つ目の『病気にかかりやすくなる』のが厄介です。他の熱帯魚につつかれストレスがたまった熱帯魚は、免疫力も低下してしまい、傷口に水カビが生えるというケースもあります。
これは後述しますが、『水カビ病』と呼ばれる真菌性の感染症です。

疲れていると風邪をひいてしまうのは熱帯魚も同じです。十分に余裕のある飼育環境を整えましょう。

過密飼育に関してはこちらもご参考にしてください。

■ヤマトヌマエビに水カビを食べてもらう

水槽の掃除をしてくれる生物として有名なヤマトヌマエビは、水カビ(白カビ)も食べてくれます

ヤマトヌマエビは水槽の厄介者であるコケも食べてくれますので、水槽内に余裕があれば数匹導入するのも良いです。

ヤマトヌマエビに関してはこちらもご参考にしてください。

魚に水カビは感染するのか

魚などの生体に水カビが付着して見える場合がありますが、それは『水カビ病』です
魚の体表に白い綿やほこりが付着したように見え、しだいに衰弱していきます。

粘膜の弱い部分(擦れによる傷など)があるとその部分に真菌が感染しやすくなり、飼育水が汚れているなど環境が悪いと発症します。

生体が水カビ病にかかってしまった場合の処置は下記の通りです。

■水カビ病の処置

  • ピンセットやスポイトで付着している水カビを除去する
  • メチレンブルーなどの魚病薬で薬浴させる

治療薬はこちらを使用します。

同時に塩水浴するのも効果的です。
規定量の薬と共に0.3~0.5%の食塩を入れても同じ効果が期待できます。

0.3~0.5%の食塩とは、水1Lに対して食塩3~5gになります。10Lなら塩50gと、多く感じられますが適量です。

ただし、ナマズ類(コリドラスやオトシンクルス、プレコなど)は薬や塩分に弱いので、注意が必要です。
薬剤の使用や塩水浴を行う前には、該当する生体の特徴をよく調べてから使いましょう。

まとめ:熱帯魚水槽に水カビや白カビが発生!その原因や撃退方法を教えます!

水カビ(白カビ)は栄養分がある場合に発生する=カビの餌になるものを取り除けばカビは生えてこない、といえます。

カビそのものを完全に取り除くには、カビの餌を取り除くことが大切です。
アクアリウムを美しく保ち、大切な熱帯魚を健康に飼育するためには、細かなことまで気をつけていきましょう。

日々のメンテナンスをしっかりすれば、必ず良い飼育環境になります。
水カビの生える隙の無い水槽に整えましょう。

【関連記事】

水槽の水カビについて良くいただくご質問

熱帯魚水槽の水カビとは?

水槽内に生える真菌の一種です。
白く綿のようにみえ、水槽の底床・流木・壁面などに付着するように増えていきます。
飼育水の中に存在する養分をもとに生えはじめるため、水カビを発見した場合は水槽の水換え・掃除不足といえます。

熱帯魚水槽に水カビが生える原因とは?

などから養分が溶け出し、水カビの原因になります。
それらを発見したらすぐに取り除きましょう。
水カビが生えてしまっても、ブラシなどでこそぎ落とした後、水槽環境を清潔に保つことで水カビを撃退できます。

熱帯魚水槽の流木にカビが生えるのはなぜ?

流木のアクにはカビの餌となる養分が含まれており、カビが生えやすいです。
アク抜きの処理を行うことで水カビを防げます。
生えた場合はブラシで擦りながら水道水で洗い、カルキ抜きを行います。
ひどいカビには水に数日漬ける・煮沸するなどの処置を行いましょう。

水カビは熱帯魚にも感染する?

魚には『水カビ病』と呼ばれる綿状のカビが体に付着する病気があります。傷など粘膜の切れ目に感染することが多いです。
水カビが生えてしまう水槽の水質は悪化しており、尾ぐされ症など他の病気にも感染しやすい環境です。
水換え頻度を見直すなどの対策を行えば、感染を未然に防げます。

 

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かわいい金魚の為なら腰痛も何のその。金魚のテンションがMAXになる魔法の餌・アカムシを与えることに喜びを感じています!アクアリウムに親しめる、良い情報をお届けできるように勉強&実践中です。文章づくりも頑張ります!

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