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メダカ飼育といえば、繁殖やビオトープなど飼育・観察に重きを置いたスタイルが一般的で、飾り気のないシンプルな水槽で飼われているイメージが強いです。
しかし、近年は見応えのある改良メダカも比較的簡単に入手できるようになってきていることから、丁寧にレイアウトを施したインテリア水槽でメダカを飼育するケースが増えてきています。
アクアリウムでは様々なレイアウトアイテムやレイアウト方法がありますが、メダカ水槽に合わせるならば水草や流木を使った自然なレイアウトがぴったり。
特に流木は、一つ入れるだけでレイアウトが決まる上に、活着水草の土台にしたりメダカの隠れ家になったりなど多様な使い方ができるおすすめのアイテムです。
今回のコラムでは、メダカ飼育で流木を使う時のポイントということで、メダカ水槽に流木を使うメリットや活用法、メダカにおすすめな流木の種類をご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにメダカ飼育で流木を使うポイント5選を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
メダカ水槽で流木は、単なるレイアウトアイテム以上に様々な活躍をします。
一方導入の仕方を間違えると水質に影響を及ぼす可能性があるため、しっかり下処理をしてから水槽に入れましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカ飼育で流木を使うポイント5選を解説します。
メダカ飼育に流木を入れる5つの理由
観察や繁殖のしやすさを重視するメダカ水槽では、水換えやメンテナンスのしやすさを考慮して石や流木などのアクセサリーを使わないシンプルな水槽に仕上げることが多いです。
確かに水槽アクセサリーは飼育に必須というわけではありませんが、上手に取り入れることで飼育環境が豊かになるため、必要に応じて使用してみるのが良いでしょう。
ここでは、メダカ飼育で流木を導入する理由を5つご紹介します。
理由1:レイアウトのポイントとして
メダカ水槽に流木を入れることでレイアウトのポイントになり、メダカ水槽を見応えのあるアクアリウムに仕立てることができます。
例えば、観葉植物のような艶やかな葉を持つ水草と流木を組み合わせると、熱帯地方のようなエキゾチックな雰囲気を演出できるでしょう。
このようなテーマのあるレイアウト水槽ではシンプルな黒メダカにも深みが出ますし、改良メダカならば熱帯魚と見間違えるような美しさが際立ちます。
メダカの新たな一面に気づくことができて見応えが出るのは、インテリア水槽ならではのメリットです。
流木を設置するときはまず全体のレイアウトをイメージし、大まかな配置場所を決めておきましょう。
流木は形状が1つ1つ異なるため、手元にある流木の形状に合わせてレイアウトを考えるのも楽しい作業です。
理由2:活着水草の土台として
流木にウィローモスやミクロソリウムなどの水草を活着させて、水草のベースとして活用するのもおすすめです。
水草を活着して水槽に入れる最大の利点は、簡単に取り出せるところにあります。
土台の流木ごと水草を移動できるので、水換えや底砂掃除、レイアウト変更などが気軽に行えて水草が管理の邪魔になりません。
メダカ水槽は定期的な水換えによって水質をキープするため、流木を使って素材を一つにまとめたなレイアウトはとても相性が良いと言えます。
理由3:水質維持のサポート
水質管理の面でも流木は優秀です。
流木にはフミン酸などの飼育水を弱酸性に傾ける成分が多く含まれており、pHの上昇を抑える効果が期待できます。
メダカはpH6.5~7.5程度までの幅広い水質に対応できる魚で弱酸性の水質も得意ですし、メダカと一緒に飼育されることの多いミナミヌマエビや水草などもpH6.5付近を好むため、流木を導入することで、理想のpHを維持しやすくなるでしょう。
理由4:生き物の隠れ家として
流木にある小さなくぼみや突起は、小さな生き物たちの隠れ家に最適です。
メダカの休憩場所としてはもちろん、混泳しているミナミヌマエビや貝類の住みかとしても重宝します。また、流木に生えるコケは生き物の良い餌です。
メダカ水槽に流木を導入することで、より自然に近い環境でメダカを飼育することができるでしょう。
理由5:おしゃれなビオトープ作りに
流木は水槽だけでなくビオトープをおしゃれに飾り付けたいときにも使える万能アイテムです。
大きな流木や複数の流木を組み上げて水上にせり出すように配置すると、自然味あふれるビオトープの良さが引き立ちます。周りに植物や浮き草、水草などを飾ればさらにレイアウトの幅が広がるでしょう。
流木と組み合わせる植物の種類によって洋風・和風どちらにも仕立てることができるので、おしゃれで一味違ったビオトープを作りたい時におすすめです。
メダカ水槽におすすめの流木の種類
アクアリウムショップでは様々な種類の流木が販売されているため、どの流木を選んだら良いか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこでここからはメダカ水槽におすすめの流木を、メダカとの相性や使いやすさ、価格などの特徴と合わせてご紹介します。
ブランチウッド
ブランチウッドは複数に分かれた長い枝が美しい流木です。
細くしなやかな枝ぶりが見る人に繊細な印象を与えます。水草と組み合わせて配置すると、細かい枝の間に葉が茂る森のようなレイアウトを再現できるでしょう。
葉や枝の間をメダカが行きかう姿はとても可愛らしいです。
枝の部分にウィローモスなどを巻き付ければ、よりナチュラルなレイアウトが作れます。
ブランチウッドは小さめのサイズでも枝が広がって迫力が出るため、小型水槽でも使いやすいです。
一点、ブランチウッドは水に浮きやすいため、しっかり底に沈めたいときは重りを付けてレイアウトしてみてください。
自然流木
自然流木は、河川や湖沼などで見られる太めでシンプルな形状の流木です。
流木の中では比較的安価なので、気軽に取り入れやすいでしょう。
水中に沈んで朽ちた木枝といった迫力や力強さを感じられるものが多いので、自然環境に近いネイチャーアクアリウムやビオトープに向いています。
流通量が多くアク抜きなどの下処理済みのものも販売されているので、購入後すぐに水槽に導入できるのも大きなメリットです。
ホーンウッド
ホーンウッドという名称の通り、角を思わせる曲線的な形状が特徴的な流木です。
形状が豊富でナチュラルな質感のものが多いため様々なレイアウトに取り入れやすく、水面に突き出すようなレイアウトにも向いています。
複数のホーンウッドを組み合わせて、ビオトープの抽水植物を植える土台とするといった使い方もおすすめです。
ただし、ホーンウッドは流木特有のアクが特に出やすいタイプなので、しっかりアク抜き処理をしてから水槽に導入しましょう。
流木のアクに注意しよう!
すべての流木に共通する注意点として、流木は水中に入れると木の中に含まれる成分が茶色くにじみ出てきます。これがアクアリウムでいうアクです。
流木からにじみ出るアクの正体はフミン酸などのいわゆる”ブラックウォーター”と似た成分であり、多少のアクであれば飼育水が黄ばむ程度で、メダカにすぐさま悪影響を及ぼすわけではありません。
しかし、アクの量が多いと水質が酸性に傾きやすくなり、お掃除役として入れていたイシマキガイなどの貝類の殻に穴が空くなどの悪影響が出ることがあります。
また、飼育水が茶色くなりすぎると鑑賞性が下がりますし、着色によって水草への光量が低下してしまう点もデメリットです。
流木のアク抜き方法
流木を安全に使うため、水槽に入れる前には必ずアク抜きをしましょう。
まず、しっかりとこすり洗いをしてから、鍋で煮沸するかアク抜き剤を使用するなどしてアク抜きをします。
時間に余裕があるならば、水に色が付かなくなるまで水道水に浸けておくだけでも、アク抜きが可能です。
木の種類や採集地によっては一際濃くアクが出る場合もあり、レイアウトをした後にアクが出てきてしまうと、一度取り出してアク抜きし直すといった手間が掛かります。
導入前にしっかりアクを抜いておくことが大切です。
まとめ:メダカ飼育で流木を使うポイント5選!メダカにおすすめな流木の種類も紹介
繁殖や観察のしやすさを重視するメダカ飼育では、余計なものを入れないシンプルな水槽が好まれる傾向がありました。
しかし、鑑賞性の高い改良メダカの流通量の増加に伴い、流木や水草を使ったレイアウト水槽でメダカを飼育するケースが増えています。
特に流木はメダカ飼育にもたらすメリットが豊富で、水質を弱酸性に保ちやすくなったり隠れ家や休憩スペースになったりなど、様々な形で活用できるでしょう。
また、水草を活着して水槽に入れれば森のような自然な風景を演出できるほか、ビオトープでは水上まで広がるナチュラルな水景を作り出すことができます。
ブランチウッド、自然流木、ホーンウッドなどの流木は、アクアリウムショップでも購入しやすいですし、レイアウトも簡単でメダカ飼育にぴったりです。
ぜひこのコラムでご紹介した流木を使って、ステップアップしたメダカの飼育に挑戦してみてください。
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