コケまみれの水槽を復活させる方法!コケを撃退して水草が映える水槽へ!
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アクアリウムを楽しむ多くの人が悩むのが、水槽に発生するコケの対策方法です。
コケにとって良い条件が整っていると、水槽内はあっという間にコケに覆われてしまいます。
大切な水草や水槽の壁面にコケがこびり付いてしまい、大変な思いをしたという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、コケまみれになってしまった水槽を復活させるため、おすすめの掃除アイテムやコケを生えにくくするポイントなどをご紹介していきます。
水槽のコケに悩んでいる方必見の内容ですので、是非お役立てくださいね。
目次
コケまみれの水槽の復活法を動画で解説!
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コケの効果的な撃退方法を音声付きで解説します。
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コケまみれの水槽を復活させよう!
水槽を覆ってしまうほどのコケはどのように対策するために、まずはコケの弱点や、水草に生えてしまう厄介なコケについて解説していきます。
コケの弱点
コケの弱点はズバリ、水中の栄養素や照明時間が少ない状態です。
つまり、栄養素が豊富で照明時間が長い水槽はコケが生えやすい状態と言えます。
コケの栄養となるのが、魚や水草の調子を整えるための肥料など。
生体が食べ残した餌なども富栄養化の原因になります。
また、光合成をして生きるコケにとっては、直射日光が当たるような水槽は絶好の環境です。
太陽の光が当たらないように水槽の位置を調節しましょう。
室内灯によってコケの成長が促進してしまうこともあるため、照明は水槽用のものと部屋の明かりを合わせて8時間以内に抑えるのがベストと言えます。
コケの弱点と水槽の環境を照らし合わせて、なるべくコケが発生しづらい状態を保ちましょう。
水槽の照明時間とコケや水草への影響については、こちらの記事もご覧になってみてください。
水草に生えたコケは
コケの弱点は水中の栄養素や照明時間を少なくすることだとお伝えしてきました。
しかし、この対策方法はコケと同時に水草にも悪い影響を与えてしまいます。
そこでおすすめしたいのが、お掃除生体を使ったコケ対策です。
草食性の強いオトシンクルスは、水草や水槽の壁面に付いたコケを一生懸命に食べてくれます。
温厚な性格なので、他の魚に攻撃をしたり稚魚を食べたりしないという点もおすすめしたいポイントです。
コケ取り生体として真っ先に名の挙がるエビ類、中でもヤマトヌマエビは食べてくれるコケの種類が多く体が大きいため、かなり優秀なお掃除生体と言えます。
あまりに固く成長したコケはどの生き物にも食べてもらえないことが多いですが、水草水槽で発生するコケに悩んでいる場合は、お掃除生体を使った対策方法を是非試してみてくださいね。
効率の良いコケ掃除アイテム
ここからは効率良くコケを掃除するためのアイテムをご紹介していきます。
メラミンスポンジやジラコヘラ
水槽の壁面についたコケはなるべく少ない力で一気に掃除する方法が効率良く、水槽を傷付けずに済みます。
そのようなときに役立つのが、ホームセンターなどに売っているメラミンスポンジやジラコヘラです。愛用しているアクアリストもたくさんいらっしゃいます。
また、あまりにも多くコケが発生している場合は、コケの抑制剤を使用するのもおすすめです。
中でもbioコケクリアは生体や水草への影響が少ないく、藍藻や茶ゴケなどを効率良く除去することができます。
効率の良いコケの掃除方法やコケ取り用品について解説した記事もありますので、参考にしてみてください。
漂白剤も効果的
水槽内で使用する機材に付いたコケは、漂白剤を使うと簡単に落とすことができます。
40℃程度のお湯に塩素系漂白剤を適量注ぎ、コケのついた機材を浸して一晩放置しましょう。
コケが取れたら多めのカルキ抜きで中和し、水槽に戻します。
注意なのが、界面活性剤の入っている塩素系漂白剤は使用できないところです。界面活性剤は生体に毒なので、衣類用の塩素系漂白剤を選びましょう。
塩素系なので、カルキ抜き剤で中和できます。洗浄後は水でよくすすぎ、多めのカルキ抜き剤をいれた水に漬けて中和しましょう。
また、熱湯を使うとコケを枯らせることができるため、流木など熱湯に強いアイテムは煮沸消毒するのもおすすめです。
流木の熱湯消毒についてはこちらの記事でも解説しています。
水槽にコケを生えにくくするポイント
水槽のコケ対策をまとめると、以下の3点が重要なポイントとなります。
- コケの成長につながる光を控えめにする
- 富栄養化を防ぐために水換えの回数を見直す
- コケを食べてくれるお掃除生体を入れる
復習の意味も込めて、もう一度おさらいしておきましょう。
光を控えめにする
コケは光合成によって成育するため、コケを生えにくくするには照明を弱めたり照射時間を短くするといった対策が有効です。
しかし、極端に光を弱めたりすると水草にも悪い影響が出てしまうため、水草を育てている場合は別の対策方法を実行しましょう。
水換えの回数を見直す
過剰になった水中の栄養素も、コケの成長を促進させてしまいます。
つまり、水換えの回数を増やして水質を安定させることが、コケの対策につながるのです。
適切な水換えの頻度は水槽の大きさや飼育している生体、餌の種類などによって変動します。
pHやNO2(亜硝酸塩)の濃度をこまめに測定してその都度水換えを行ない、水質の悪化や富栄養化を防ぎましょう。
お掃除生体を入れる
オトシンクルスやヤマトヌマエビなどを代表とするお掃除生体を導入すると、水草や他の生体に極力影響を与えずにコケを取り除くことができます。
もちろんコケの抑制剤などを使う方法もありますが、水草や生き物への影響を考えると、生体に食べてもらう方法が一番だと言えます。
最終手段は水槽のリセット
どうしてもコケが収まらないほど大量発生してしまった場合は、一度水槽をリセットして大掃除する方が手っ取り早いです。
水槽の中に40℃程度のお湯を張り、界面活性剤の入っていない塩素系漂白剤を混ぜて、水槽内の機材を入れてコケを落としましょう。
最後に残留塩素を取り除くため、カルキ抜き剤を使用して中和してから水槽内に戻します。
流木など熱湯に強いアイテムは、煮沸消毒してコケを枯らせましょう。
また、水をすべて換えてしまうと生体にかなりのダメージが出てしまいます。
半分程度の飼育水を取っておいて、新しい水に混ぜて使用しましょう。
水槽をリセットする詳しい手順などはこちらの記事でも解説していますので、参考にしてみてください。
まとめ:コケまみれの水槽を復活させる方法!コケを撃退して水草が映える水槽へ!
コケは光によって光合成をして、水中の栄養素を吸収して成長します。
つまり、コケの発生を抑えるためには、光の強さや照射時間、水換えの頻度を見直して改善することが有効です。
しかし、水草を育てている水槽ではこのような対策が難しいため、コケを食べてくれるようなお掃除生体の力を頼ってみてはいかがでしょうか。
コケのないクリアな水槽は、生き物はもちろん水草も映えてとても見栄えが良くなります。
生き物へのダメージを最小限にとどめつつ、しっかりとコケの対策をしましょう。
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このコラムへのコメントやお悩み相談に届いた質問の回答
イソギンチャク状の白いコケ、珊瑚状の白いコケに
悩まされており発生原因と改善策を教えて下さい。
下記、育成状況です。
・60cm水草水槽
・CO2添加1秒2.3適
・アクロ社VIVID ライト点灯時間10時間
・エーハイム2213
・ソイルあり
・生体はカラシン系30匹
・全体の2/3が水草
・立ち上げ2ヶ月半
・水換え1週間に1回 1/3
・PH7
・軟水
・液肥はAPT3を3日に1回
実際に拝見していないため、正確な回答ではないことをご了承ください。
白いサンゴ状コケは、CO2を添加しすぎると出ることがありますが、水中のミネラル分が多い場合にもでます。
頂いた情報から推測すると、液肥の添加量に対して水換え量が少ないと考えています。
対処法としては、水換え量を週1回1/3から1/2程度にする、もしくは3日に一回1/3程度しばらく換えてみるのが良いです。
サンゴ状コケを除去する方法としては、ピンセットでちぎる方法やオキシドールで枯らす方法があります。
生えている部分をトリミングし、水換え回数を調整して様子を見るのがおすすめです。
また、出やすい位置には水流が当たりすぎている可能性があるので、吐出口を調整するのもおすすめです。
こちらのコラムもご参照ください。
・コケと水流!水流を調整してコケを抑制しよう!正しい水流の考え方を解説
https://t-aquagarden.com/column/algae_waterflow
よろしくお願いします。