アロワナ水槽のメンテナンスポイントを解説!飛び跳ね対策などをご紹介!
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水を汚しやすい大型肉食魚のアロワナ飼育では、水換えや掃除などのメンテナンス作業がとても大切です。
しかし、力が強くて水槽も大型であることから、一般的な熱帯魚水槽と同じ感覚でメンテナンスを始めてしまうと、アロワナが飛び出し事故を起こしてしまったり、効率よく作業が進まず時間がかかってしまったりといった、トラブルに発展することも。
アロワナ水槽のメンテナンスを安全に素早く進めるためには、飛び出し事故を防ぐメンテナンス方法や便利なアイテムを活用しながら、ポイントを押さえて作業することが大切です。
そこで今回のコラムでは、アロワナ水槽のメンテナンスをするときに気を付けたいポイントを解説します。
大型水槽をメンテナンスする際にあると便利なアイテムも合わせてご紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにアロワナ水槽のメンテナンスポイントを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
力が強く水槽も大きいアロワナ飼育では、メンテナンスのやり方にも一般的な熱帯魚とは違った注意点があります。
コツを掴めばスムーズに進めるようになりますので、ポイントを押さえながら掃除や水換えをしましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、アロワナ水槽のメンテナンスポイントを解説します。
アロワナ水槽をメンテナンスする時のポイント
体が大きなアロワナは、一般的な熱帯魚に比べて力が強くジャンプ力もあるため、油断をしているとメンテナンス中に外に飛び出してしまう危険があります。
また、メンテナンスの際に出たスポンジのかけらを食べてしまうなどのトラブルにも注意が必要です。
ここでは、アロワナ水槽をメンテナンスする上での注意ポイントを一つずつ詳しく解説します。
アロワナを驚かさない
メンテナンスをするときは、アロワナを驚かさないように注意しましょう。
例えばアロワナの目の前に急に手を入れたり、アロワナを端に追い詰めてしまったりすると、避けようととっさに動いて水槽外に飛び出してしまう危険が高まります。
またこのような行動はアロワナにストレスを掛けてしまう可能性もありますので、
- 水槽に手を入れるときはアロワナから離れた場所にそっと入れる
- アロワナが近づいてきたら一度作業を止めてアロワナから離れる
といった点を意識してアロワナを刺激しないメンテナンスを心がけてみてください。
なお、長く飼育を続けてアロワナが飼育者に慣れてくると、メンテナンス中に触れても飛び出してしまうようなことはほとんどなくなります。
こちらが丁寧に接していれば順応して人に懐いてくれるのもアロワナの魅力。メンテナンスが嫌なものだと思われないよう、慣れるまでは気を付けてあげましょう。
水槽のフタをすべて取らない
飛び出し事故を防ぐため、メンテナンス中もフタの開閉は最小限にとどめましょう。
メンテナンス中にアロワナが跳ねてしまうタイミングは、やはり水槽に手を入れた瞬間などが多いです。
フタを全開にして作業を始めると跳ねたときに抑えられないため、原則、水槽に手を入れる場所以外のフタは閉めておくと良いです。
pH低下に注意
活餌を好むアロワナは水を汚しやすく、水質が酸性に傾きやすいです。
定期的な水換えや掃除である程度はカバーできますが、それでもpHの低下が止まらないときはろ材を確認してみましょう。
ろ材が汚れていたり詰まっていたりすると、ろ過フィルターに負担がかかってろ過能力が落ちてしまい、結果的にpHの低下を招きます。
水質が悪くなるとアロワナの動きが鈍くなるほか、餌用の小魚がすぐに死んでしまうといった異変が起こることがほとんどですので、定期的に水質検査薬でpHの値を確認し、手遅れになる前に早めに対処することが大切です。
もし、ろ材を洗浄、交換してもpHが安定しないときは、pHの低下を抑制する効果が期待できる『パワーハウス ハード』などのろ材を使用するか、ろ材にカキガラを混ぜるとpHを維持しやすくなります。
掃除道具の誤飲に注意する
野生の魚がビニール片を誤飲して問題になることがあるように、魚は水中を浮遊するゴミを餌と間違えて飲み込んでしまうことがあります。
特に口が大きいアロワナは、結構な大きさのものまで食べてしまうため要注意です。
メンテナンス時に誤飲の危険が高いのがコケ掃除などに使うメラミンスポンジで、商品によっては力を入れてこすり洗いをするとスポンジが崩れてポロポロとカスが出てくるものも。
このような細かい破片が水槽内に残るとアロワナが誤飲してしまう危険があるため、耐久性を確認してから使用するのがおすすめです。
またメンテナンス後はゴミが残っていないか水槽内をよく確認するようにしましょう。
三重管を掃除するときは破損に注意する
三重管を使用しているオーバーフロー水槽では、掃除のために外側の管を外すことがありますが、この時アロワナが残った管に衝突してしまうことのないよう十分に注意をしてください。
一番外側の管が外された三重管にアロワナがぶつかると、管が破損して水漏れを引き起こす危険があります。
そのため、何か事情が無い限りは基本的に管は外さずにパイプブラシなどを使って地道に掃除するのがおすすめです。
水位が下がると飛び出しの危険が高まる
水位に変化があると、アロワナが過敏になって飛び出し事故の危険が高まります。
メンテナンス中では特に、水換えで水を抜いているときがリスクが高いため、できるだけアロワナから目を離さないようにするのが適切です。
長いホースを用意して、直接水場に排水できるようにすればその場を離れずに済みますし、重い水を持って移動する必要が無いので、水換え作業の簡易化にもつながります。
また、新しい水を注いでいるときも水位の上昇やpHの変化によってアロワナが興奮状態になって動き回ることがありますので、こちらも気を抜かずに見守りましょう。
アロワナ水槽のメンテナンスにおすすめのアイテム
水換えや掃除は一般的なサイズの水槽でも大変なもの。アロワナ飼育で使う120cm以上の大型水槽となるとなおのこと、飼育者への負担が大きくなりがちです。
そんな大型水槽のメンテナンスは、便利なアイテムを活用して労力を軽減し、効率よく作業を進めるのがポイントとなります。
ここでは、アロワナ水槽のメンテナンスを楽にする、おすすめの便利アイテムを6つご紹介します。
給排水用水中ポンプ
水量の多い大型水槽では、水換えのときの給排水に水中ポンプを使用すると時短になります。
給排水用の水中ポンプは、アクアリウム用のものでも作業可能ですが新たに準備をするならば、容量の多い工業用のものがおすすめです。
パワーが強いのでしっかりホースを抑えて作業行いましょう。
大型ローリータンク
大量の飼育水を用意したり排水した水を一時的に溜めておいたりするのには、大型のローリータンクが便利です。水を運ぶことを考えて一緒に台車も用意しておく、一人でも楽に作業が進められます。
家庭に置いておくことを考えると、サイズは100~200L程度が使いやすいです。
ホース
ホースを一つ用意しておけば、サイフォンの原理でほぼ自動的に給排水することができます。
長いホースならば水場に直接排水するといったことも可能で、作業効率が格段にアップするでしょう。内径が25mm以上の太いホースだとさらに時短になります。
また、アクアリストの中にはホースと塩ビパイプ、コルクを組み合わせて水量調節ができるメンテナンス道具を自作している方もいるので、大型水槽のメンテナンスの参考にしてみてください。
メラミンスポンジ
大型水槽の掃除でもメラミンスポンジは必須アイテムです。ガラス面が広いので大き目サイズのスポンジを用意しましょう。
先程触れた通り、メラミンスポンジは劣化してくるとスポンジが崩れてしまうことがありますが、できるだけ角ではなく面の部分でこするようなイメージで動かすとカスが出づらいです。
バクテリア剤・調整剤
大型水槽は換水量を1/3に留めていても、一度に換える水の量がかなり多く、どうしても水換え後に水質が変わってしまいやすいです。
硝化バクテリアが流れてしまうことから水が汚れやすくなるといった弊害が出ることもあるため、バクテリア剤や調整剤、マジックリーフなどを上手く活用して水質を調整してあげると、アロワナに負担を掛けづらくなります。
ちなみに、こだわり派の飼育者の中にはアクアリウム用の浄水器を使って浄水した水に栄養調整剤を添加して、よりアロワナに適した水質を再現する方もいます。
ウールマット
フンが大きくて食べ残しも出やすいアロワナ飼育では、他の生き物よりも物理ろ過が重要視されます。
そこで要となるのがウールマットです。
ウールマットが汚れているとろ過フィルターの働きに影響が出ますので、メンテナンスのたびに必ず汚れ具合を確認し、早めの交換を心がけましょう。
特にオーバーフロー式では、ウールマットが劣化して汚れを受け止めきれなくなるとろ過槽に汚れが流れ込んでしまい、ろ材が目詰まりする原因になります。
そもそもオーバーフロー式水槽は構造上ウールマットの消耗が激しいので、耐久性の高い硬くて丈夫なウールマットを選ぶのがおすすめです。
まとめ:アロワナ水槽のメンテナンスポイントを解説!飛び跳ね対策などをご紹介!
アロワナ水槽のメンテナンスをする上での注意点と、おすすめ便利アイテムをご紹介しました。
導入直後のアロワナは水槽にも飼育管理者にも慣れておらず不安なため、メンテナンス中に暴れてしまうことが多いです。
動いた拍子にアロワナが水槽外に飛び出してしまうと危険なため、しっかり対策をしながらメンテナンスに臨むようにしてください。
水槽のフタの開閉は最低限にとどめる、できるだけアロワナの近くに手を入れないようにするなど、ちょっとした工夫で事故を防げます。
また、管理者の負担になりやすい大型水槽のメンテナンスは、水中ポンプやローリータンクを活用すると効率よく作業を進めることが可能です。
アロワナ飼育は大変なことも多いですが、健康に育ったアロワナの姿は本当に美しいものです。みなさんもぜひ、今回のコラムを参考にアロワナ飼育に挑戦してみてください。
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