魚を入れない水槽!維持のポイントとインテリア水槽のメリットを解説
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アクアリウムと聞くと、魚と水草や、海水魚とサンゴが一緒に入っている水槽を思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、魚や生き物を入れない水槽も、部屋や店舗のインテリア、ディスプレイとして人気があります。
生き物を飼育しない水槽は、水草・岩・エアーだけでレイアウトした水槽が主で、設置するだけで部屋やフロアの雰囲気をガラリと変えることができます。
また、魚を入れないことで、メンテナンスの手間がそれほどかからない手軽さも魅力と言えるでしょう。
今回のコラムでは、魚を入れない水槽の種類や、維持のポイント・メリットなどをご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに魚を入れない水槽の種類や、維持のポイントとメリットを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
魚などの生き物を入れない、インテリア性の高い水槽を展示することがあります。
インテリア水槽は生き物がいないため、気軽に設置ができ、メンテナンスも比較的簡単に行うことができます。ただし、メンテナンスや設備が不要ということはなく、生き物を入れることでのメリットもたくさんあるのです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、魚を入れない水槽の種類や、維持のポイントとメリットなどを解説します。
魚を入れない水槽とは
魚を入れない水槽のレイアウトは、主に以下の3種類です。
- 水草のみ
- 岩のみ
- エアーのみ
どの水槽にも魚を入れませんが、インテリア・ディスプレイ性が高く、さまざまな楽しみ方ができます。
ここでは、上記の魚を入れない水槽について、一つずつご紹介していきます。
水草のみのレイアウト水槽
魚を入れない水草のみの水槽には、ネイチャーアクアリウムとダッチアクアリウム、2種類のレイアウト方法があります。水草のみを育てるため、観葉植物のような楽しみ方ができることが特徴です。
ネイチャーアクアリウムは、流木や岩を使った、自然風景をそのまま切り取ったようなレイアウトのことです。また、ダッチアクアリウムは、水草のみで行う水槽レイアウトのことを指します。
観葉植物を飾るように、部屋に水槽を置くと雰囲気が変わりますし、やわらかく揺れる水草は癒やしのアイテムにもなります。
アクアリウムは生き物好きな方が楽しむイメージが強いですが、水草のみのレイアウト水槽は、このように植物好きの方も楽しむことができます。
岩のみのレイアウト水槽
岩のみのレイアウト水槽は、レプリカブロックや自然石でレイアウトした水槽です。魚や水草を入れた水槽とは一味違った雰囲気を作り出し、お店やホテルなどでのインテリアとして人気があります。
白い砂とレプリカブロックでレイアウトすると、まるで海底のような幻想的な雰囲気です。また、自然石にはさまざまな色合いや質感のものがあり、使用する種類によって異なった雰囲気を作り出せます。
エアーレーションや照明と組み合わせるとさらに表現の幅が広がり、アイデアは無限大です。自然石の中には水質に影響を与えるものもありますが、生き物を入れないので気にする必要もありません。
魚や水草が入った水槽、観葉植物などとは違ったインテリアをお探しの方におすすめです。
エアーのみのインテリア水槽
エアーのみの水槽は、アクアポールとも呼ばれ、エアーストーンを底に設置することで水面まで気泡が浮かんでいく水槽です。インテリア性が高く、店舗やホテルなどでディスプレイやパーテーションとして使用されます。
ユラユラと揺れながら浮かび上がる気泡に、さまざまな色のライトが照射されることで、おしゃれな雰囲気を作り出せます。
水草や岩などを水槽に入れず、自然な雰囲気は作れないため、完全なディスプレイとして設置されることが多いです。
魚を入れない水槽の維持ポイント
魚を入れない水槽にも、水換えやろ過など、定期的なメンテナンスが必要です。
こちらでは、魚など生き物を入れない水槽を、上手に維持するポイントについてご紹介します。
水換えは定期的に行おう
魚などの生き物を入れない水槽で長期間水換えをしないと、肺炎などを引き起こすおそれのある、レジオネラ菌が発生する可能性があります。
水道水を循環させ続けることで次第にカルキが抜けていき、水温が20度以上になるとレジオネラ菌が発生しやすくなり危険です。
生き物を入れない水槽と割り切る場合は、塩素を入れて管理することで雑菌の問題はクリアできます。
短期間の設置や塩素を入れない場合は、汚れやヌメリを除去するためにも、定期的に水換えを行いましょう。
水草を育てる場合は肥料を使おう
水草を育てる場合は、熱帯魚を飼育する際と変わらない設備や準備が必要であり、以下のようなものがあげられます。
- ろ過フィルター
- 水槽用ヒーター
- カルキ抜き
- 肥料
- 水草育成用照明
など
特に、水草を成長させるための養分となる肥料は、必須であると言えます。また、水草の種類によっては、二酸化炭素の添加装置や添加剤なども必要となり、より大がかりな設備になる可能性もあるので注意してください。
そして、水草が成長すればトリミングはもちろん、葉に生えたコケを手動で落とす必要もあります。生き物を入れない水槽の中では、水草を育てるのは一番手間がかかり、難易度も高いです。
水草の育て方については、こちらのコラムも参考にしてください。
水垢やホコリに注意!
魚などの生き物がいない水槽の場合、岩だけの水槽でも水は汚れるので、簡易的なろ過やメンテナンスは必要です。
水槽の壁面に付着する水垢は、スポンジやクエン酸などを使って掃除しましょう。水垢を放置しすぎると、こびりついて取れにくくなるので、定期的に掃除することをおすすめします。
また、水槽に空気中のホコリが混ざることでも水が汚れるため、物理ろ過であるウールマットを使用しましょう。ウールマットも目詰まりをするので、定期的にメンテナンス、交換をしてください。
インテリア水槽の良いところ
魚などの生き物がいないインテリア水槽には、独自のメリットがあります。
こちらでは、インテリア水槽の良いところを2つご紹介します。
部屋の雰囲気を変えられる
インテリア水槽を置くことで、手軽に部屋や店舗のフロアなどの雰囲気を変えられます。
また、「生き物を飼っていない」という点から、気軽に水槽を設置できることも良いところです。そのため、「観葉植物では物足りないけど、生き物を飼うのはハードルが高い」という方には、魚のいないインテリア水槽は特におすすめです。
定期的に水槽内のレイアウトを変更すれば、同時に部屋の雰囲気も変えられるのも良いです。
メンテナンスが簡単
水槽に魚を入れないことで、フンや残餌などの生物的な汚れがないため、メンテナンスが簡単になります。
また、メンテナンス不足による、生き物の病気の心配をする必要がないこともインテリア水槽の良い点です。水槽に生き物が入っていなければ、ある程度自分自身のペースで清掃・メンテナンス管理ができます。
生き物を水槽に入れるメリット
ここまでは、生き物を入れない水槽について解説してきましたが、せっかく設備を用意するのであれば「生き物を飼育してもらいたい」です。
魚などの生き物を水槽に入れるメリットは、
- 鮮やかで美しい
- 可愛い
- 自然に近い風景を楽しめる
- コケを食べてくれる
- バクテリアが増えレジオネラ菌の心配がない
など、良いこと尽くめです。
なにより、魚やエビなど生き物の表情や動きを見るだけで、癒やしを感じますよ。
魚を入れた水槽のメンテナンスも、慣れてしまえばそれほど難しいものではありません。多少の手間はかかっても、それ以上の価値を得られるので、水槽にはぜひ生き物も入れてあげてください。
まとめ:魚を入れない水槽!維持のポイントとインテリア水槽のメリットを解説
このコラムでは、魚を入れないインテリア水槽の種類や維持のポイント、メリットなどをご紹介しました。
水草・岩・エアーのみの魚を入れない水槽は、部屋や店舗のインテリア、オブジェとしておすすめです。水槽を置くだけでおしゃれになりますし、魚を入れなければメンテナンスの手間もかかりません。
メリットの多いインテリア水槽ですが、せっかく水槽を設置するのであれば、生き物を入れることも検討してみてくださいね。
インテリア水槽については、こちらのコラムも参考にしてください。
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