アクアリウムの楽しみ方！熱帯魚・水草・水景など、水槽の魅力を解説

色とりどりの魚たちや、水の流れにゆらめく水草、自然の一部を切り取ったかのような空間。
アクアリウムは『魚を飼育する趣味』という枠に収まらず、様々な楽しみ方を私たちに与えてくれます。

まだアクアリウムに触れたことのない方も、すでに水槽をお持ちの方も、この機会に今一度、アクアリウムの魅力について深掘りしてみるのはいかがでしょうか。

今回はアクアリウムの楽しみ方ということで、熱帯魚・水草・水景それぞれの視点から、その魅力についてご紹介をしていこうと思います。
これからアクアリウムを始めようかと検討中のかたは、ぜひこのコラムを参考になさってみてください。

プロアクアリストたちの意見をもとにアクアリウムの楽しみ方と水槽の魅力をを解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

色とりどりの熱帯魚、緑豊かな水草、自然味溢れる水景…アクアリウムの魅力は尽きることがありません。
そして、どこに重きを置くかによって人それぞれのアクアリウムの楽しみ方があります。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、魚・水草・水景の3つの視点から、アクアリウムの楽しみ方と水槽の魅力を解説します。

熱帯魚・観賞魚の魅力

まずは熱帯魚や観賞魚の魅力について、

これらの視点から掘り下げていきます。

色鮮やかで美しい

まずは色鮮やかで美しいという魅力について。

熱帯魚や観賞魚を飼育する魅力として一番に挙げられるのが、体色の鮮やかさや見た目の美しさです。
ペンのようにシャープな見た目をしたものや、三角形に近い形状をした魚、丸々と風船のような見た目をしたものなど、『魚類』とひとことで言ってもその姿かたちは様々です。

それに加え、熱帯魚は鮮やかで美しい体色をした品種が多く、私たちの目を引きます。

姿や形、生態に至るまで多種多様で、それぞれに特有の可愛さがあるという点が、熱帯魚・観賞魚の一番の魅力です。

おすすめの美しい魚3選

数ある熱帯魚・海水魚の中でも、特に人気が高いのが、

• ネオンテトラ
• カクレクマノミ
• メダカ

の3種です。どれも美しく見応えがあるうえに、飼育難易度もそれほど高くないことから、幅広い世代のアクアリストに親しまれています。

ネオンテトラは淡水熱帯魚の中では一番の人気を誇り、アクアリウムショップであれば必ず取り扱われている魚です。
メタリックブルーに輝くラインが特徴的で、小さな魚ではありますが、大きな水槽で群泳させるとなかなかの見ごたえがあります。

カクレクマノミはディズニー映画に登場する『ニモ』として一躍有名となったお魚で、海水魚の中では断トツの人気です。
青を基調とした海水魚水槽では、カクレクマノミのオレンジと白の体色がよく映えます。

メダカは私たちにもっとも身近な淡水魚とも言われており、日本の河川にも多く生息しています。
そんなメダカは品種改良も盛んで、体型やヒレの形状、体色や光沢の入り方の違いによって、500品種以上が世に出回っていると言われています。

ネオンテトラやカクレクマノミ、メダカに共通して言えるのは、どれも人気が高く穏やかな性格をしていて、他魚種との混泳にも困りにくいという点です。
まずは上述したような魚種から飼育を始め、熱帯魚の美しさや魅力に触れてみるのも良いかもしれません。

メダカについてはこちらのページで詳しく解説しています。

海水魚・淡水魚の美しい水槽レイアウト例はこちらでご紹介しています。

水槽で飼育できる

そして忘れてはならないのが、美しい魚を水槽の中で飼育できるという魅力です。
しかもネオンテトラやカクレクマノミ、メダカなどの魚種であれば、数を制限すれば幅30cm程度の小型水槽でも飼育することが可能です。

もちろん、飼育スペースなどに余裕があれば、大型水槽で群泳を楽しむこともできます。

『水槽で飼育しながら生き物を身近に感じることができる』という魅力は、アクアリウムならではの特権とも言えるでしょう。

水草の魅力

続いては水草の魅力について、

これらの視点から掘り下げていきます。

多種多様な品種がある

まずは多種多様な品種があるという魅力について。

水草も熱帯魚と同様に、数多くの品種が存在します。

レースのような質感のものや、リスの尾のようにふさふさした見た目のもの、色も鮮やかな緑からオレンジ、赤色のものまで多種多様です。

水中と水上で葉姿を変えるものや、花を咲かせるものまで存在するため、水草だけでも様々な雰囲気を作り上げることができます。

コレクション性が高いという点も、水草の魅力と言えるでしょう。

おすすめの美しい水草3選

水草の中でも特に美しく育成難易度が控えめなものとして挙げられるのが、

• ロタラ
• ミクロソリウム
• グロッソスティグマ

こちらの3種です。

ロタラは中景草として人気の水草で、水質変化に強く育てやすいということでも知られています。
品種も豊富で、明るい緑色が特徴的なグリーンロタラや、燃えるような赤い葉が特徴的なロタラ・インディカなど、色彩豊かです。

ミクロソリウムもロタラと同様に品種が豊富で、葉の形状によって様々な名前が付けられています。
CO2や肥料の添加、高光量などを必要としない点も、人気な理由のひとつです。

グロッソスティグマは前景草として採用されることの多い水草で、うまく育成させることができれば、緑色の絨毯のように繁茂させることができます。
気泡をつける水草としても知られており、状態の良いグロッソスティグマが植えられた水槽はまさに壮観です。

癒しのレイアウトを楽しめる

水草のもう一つの魅力として挙げられるのが、『癒やし』を感じられるという点です。

水の中でゆらめく水草はただ眺めているだけでも心が落ち着きますし、一束入れるだけで水景が明るくなります。

背丈の低い水草を敷き詰めて、水の中の草原のようなレイアウトにするのも良いですし、砂利の中にポイントで水草を植えこむだけでも絵になるでしょう。
水草の持つナチュラルな味わいは、ゆったりとした癒しの雰囲気を演出してくれます。

水景の魅力

続いては水景の魅力について、

これらの視点から掘り下げていきます。

非日常を感じることができる

まずは非日常を感じられるという魅力について。

アクアリウムはレイアウトなどを工夫しながら、好みの水景を作ることができます。
例えばキャンプに行ったときに感じる自然の雄大さや、スキューバダイビングで見ることのできる魚達のあたたかな営み…こういった非日常の体験の一端を、レイアウト次第で自宅でも味わうことができるのがアクアリウムの魅力です。

非日常を感じリラックスできる空間を作ることができるのが、アクアリウムの醍醐味とも言えるでしょう。

インテリアとして美しい

見た目が鮮やかで美しいアクアリウムは、生きたインテリアとしても活躍します。

オフィスやカフェ、病院の待合室などに、アクアリウム水槽が設置されているのを見たことはありますでしょうか。
これは水景が見る人の心に安らぎを与えるだけでなく、美しさと癒やしのムードやスタイリッシュさを演出できるという部分も大きいです。

おすすめのインテリア水槽3選

インテリアとして映える水槽の中でもおすすめなのは、

• 寿工芸 レグラスRシリーズ
• 寿工芸 クリスタルキューブ300-B
• GEX グラステリアスリム600

こちらの3種です。

寿工芸の『レグラスRシリーズ』は滑らかな角の丸みが特徴的な水槽で、前面はガラスのつなぎ目が無い分、開放的な印象を与えることができます。

同じく寿工芸の『クリスタルキューブ300-B』は、ブラックシリコンが採用されているという点がポイントの水槽です。
水景が縁取られて引き締まり、より上品なイメージにつながります。

GEXの『グラステリアスリム600』は60cm規格水槽よりも奥行きが10cm短い、スリムタイプの水槽です。
こちらの水槽はガラスカットが美しいという点でも知られており、水景に高級感をもたせたい場合には特におすすめです。

アクアリウムを観賞してしまうのはなぜ？

私たちは街なかで水槽を見かけるとつい目を向けてしまいますが、それはなぜでしょうか。

この2つの要素から、私たちがアクアリウムに心惹かれる理由を紐解いていきます。

生き物が可愛く動く

まず一番に挙げられるのが、生き物が可愛く動いているからという理由です。

人は動いているものを本能的に目で追ってしまうという性質があります。
そのため、水槽内を自由に可愛らしく泳ぎ回る魚が視界に入ると、ついつい目で追ってしまうというわけです。

水の流れや乱反射する光も、私たちが水槽に目を向けたくなる要因として挙げられます。

演出性が高い

2つ目の理由は、演出性が高いという点です。

アクアリウムは水槽やその中の水景だけでなく、照明や水槽台なども含め、全体を通して空間を演出します。
細部にこだわればこだわるほど演出性も高くなりますので、人目を惹くのに十分な魅力と言えるでしょう。

そしてアクアリウムには、少しずつ手を加えながらレイアウトを完成させたり、生き物を育んだりといった育てる魅力があり、他では味わえないようなワクワク感も秘めています。

まとめ：アクアリウムの楽しみ方！熱帯魚・水草・水景など、水槽の魅力を解説

今回は熱帯魚・水草・水景それぞれの視点から、アクアリウムの楽しみ方や魅力についてご紹介をしてきました。

熱帯魚や観賞魚には鮮やかさ、水草には癒やし、水景には非日常感やインテリアとしての美しさなど、アクアリウムにはたくさんの魅力が秘められています。

『魚の飼育』という枠を超えた、自然と一体になる趣味。
この機会に皆さんも、ご自宅や職場にアクアリウムを取り入れてみるのはいかがでしょうか。

熱帯魚飼育については、こちらのページで解説しています。